11月21日(水)は、マルチピッチリード講習にて二子山中央稜。
常連女性TZさん。
<アプローチ>
2週間前のリベンジです。
特に、リベンジ用に講習日程を組んだわけではありません。
たまたま、今月は日帰り2回、マルチピッチリード講習を予定しておりました。
私としても、少し自信を付けて欲しいとの思いもあって、本番っぽいマルチを選んでおります。
<道迷い中。焦るTZさんは、走り回って岩場を探します。>
前回が2時間半のアプローチでしたが、今回は1時間で取りつきに到着。
途中、
「ギブアップだから、今日は登るだけにして、アプローチはヒントを下さい!」
という切実なお願いもありました。
が、却下しました。
地図が読めなきゃ、自立は出来ませんから。
<完登までのタイムリミットが気になって仕方のない様子>
そうこうしても、なんとか取りつきに到着。
「今回は、なんとしても完登!」
と時間に焦るTZさん。
クライミングに焦りが出ないか心配でしたが、リードの恐怖はそれ以上(笑)。
自然と、普段のペースでじっくりとムーヴを探って、安定したクライミング。
<2P目。安定感も戻ってきて、不安のない感じ。>
1ピッチあたり1時間なら、6~7時間で夕方4時には完登という見込み。
余裕はありませんが、特別に急ぐようなこともありません。
初心者は、急いだら危ない!
<3P目の核心部へ>
スピードを意識するのは、TZさんには時期尚早。
まずは、確実に登ってください。
スピードは、ジムでの練習や、ロープワーク練習で意識してください。
<核心のクラック(5.7)>
<4P目以降も、侮れない岩稜帯>
<6P目のスタート。読み通りの15時。>
<最後まで丁寧なムーヴは、TZさんの得意分野>
<頂上直下でのビレイ。16時。>
先月の大貧民で敗退、2週間前の二子中央稜で3P目まで、と来ていたTZさん。
念願のマルチピッチをリード完登です!
オールフリー、オールナチュラルプロテクション。
2年前に、ジムのリード講習を受けにきたのが懐かしいですね。
<完登!>
そして、夕方16時半からのヘッデン下山。
今回、TZさんは全くヘロヘロにはなっておらず、鎖場も安心して下ることができました。
が、また道には迷ったんですけどね。
<西岳の頂上付近>
具体的な講習内容
・アプローチで迷った理由
(周りを見ずに、走っていたこと)
・カムセットで、TZさんが間違いやすいケースを何例か
・ビレイポイントで、スリングが足りない場合の対処方法
・その他、反省点を幾つか
本当におめでとうございます。
あとは、パートナー探しも重要ですね。
春からのマルチピッチリード講習は、誰かと一緒に受講してもらうとしましょう。