2015年10月28日水曜日

実感しよう

10月27日(火)は、昼にムーヴLv.0。
女性Sさん、復習参加の女性OGさん。

夜は、無料体験で4名。
無料体験の最後に、色々と質問をいただきました。
「どんな練習したら良いですか?」
というのが、シンプルで本質を突いたものでしたね。

私なりの回答は、だいぶ昔にもブログに書いたと思います。

①易しいルートで、省エネ技術やフォーム練習

②少し余裕のあるルートを、立て続けに3回登るなどして、持久力トレーニング

③本気トライ
講習では、①を中心にやりました。
ここでは、「おっ、こっちの方が楽だな。」という実感をしながら登るのが、大切だと思います。

③は、1回目のトライで登れなかったものが、2回目や3回目で登れるくらいが一番効果が出ると思います。
「こういう風にすれば、次の一手が取れるのか。」(ムーヴ解決)
「ここで省エネムーヴで行った方が、最後まで力尽きないのか。」(持久テクの改善)
っていう感じ。

②については、その場では解説しませんでしたが、同じような感覚で練習していただければ幸いです。
具体的な講習内容
昼:
・一手一手レストする練習
・肩の脱力
・保持していない側の手を離すタイミング
・スタンスを押すか、乗るか
など

2015年10月26日月曜日

ミニマムボルト厳しめ&易しめ

本日は、山の知り合いを増やす会です。
まだ、参加お待ちしております。

また、12月の予約受付は、10月28日(水)の0時からです。
だいぶ下の方に隠れてしまったので、念のためリマインドです。

10月25日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
男性NMさん、新規男性KBさん。
<快晴>

ミニマムボルト、っていう考え方があります。
何回か、このブログでも紹介しているので、ざっくりと復習。
<でも、そろそろ寒い>

「クライミングするにあたって、ボルトが必要なことも多いんだけど、出来るだけ本数抑えて、あるがままの岩を登っている感じを大切にしよう。」

という考えです。
<初の疑似リードに挑むNMさん>

典型例は、クラックにはカムが効くからボルトを打たないこと。
(ランナウトするセクションも、核心部でない限りボルトを打たないことが多い。)

スラブなどの傾斜の緩いルートだと、易しいセクションがランナウトしていることです。
<レストしながら、先を読む>

スラブの場合は、ボルトをどこまで打つかが人為的です。

同じ5.9のスラブでも、
「このルートにトライするなら、このくらいのセクションは落ちないクライミングでこなせる人だよね。」
という感覚は、人によって差があるようです。

つまり、5.9のスラブで、5.8のセクションが落ちられないルートもあれば、5.7くらいのセクションもボルトに守られているルートもある訳です。

昔のクライマーの方が山屋ばかりですから、現代のクライマーよりも落ちないクライミングに対する美意識は強いようです。
だから、我々の感覚からすると、スラブはミニマムボルトが厳しめに設定されているという話。
<空が澄んだ季節に>

例えば・・・

①スラブ状岩壁の“かわいい女(5.8)”は、ボルトが打たれていないセクションは5.6も無いような感じで、かなり易しいです。

②一方で、ソラマメスラブの“ソラマメ(5.9)”は、「ランナウトするセクションも、5.8くらいのスラブなんじゃないか!?」と、初心者を震え上がらせます。

③2峰の“ダーククリスタル(5.9)”は、その中間くらいでしょうか。
<終了点作業>

ちなみに、人為的なボルト位置に限らず、もともとの岩の形状が核心部以外はガバガバ、という例もあります。
そういう形状だと、どんなに厳しい倫理観の人が作っても、怖い系のルートにはならないという話。

①マラ岩の“川上小唄(5.8)”は、核心以外はホールドが豊富なスラブ。

②マラ岩の“屋根の上のタジヤン(5.8)”は、核心以外もホールドが少ないスラブ。
私の基本スタンスとしては、この厳しさも受け入れてこそクライマー。
なんで、敗退も考慮に入れながらリードトライして欲しいものです。

ただ、トライする順番は考えても良いかなと思います。

「ソラマメは、5.9の中でも怖い系で聞いたことあるから、ミニマムボルトが厳しめなのかもしれない。他の5.9を何本か登って、スラブ慣れしてからが良いかも。」
という判断は、おおいに推奨(笑)。

登るルート選びの判断は、クラックでもマルチでも出てくるので、良い経験だと思いますよ。
<本日は、明るいうちに降りました>

具体的な講習内容
・スラブのムーヴ講習
・ATCを落とさない方法(KBさん)
・ヌンチャクの向き
・ビレイでのロープの弛ませ具合
・疑似リード
・リードで落ちる練習

2015年10月24日土曜日

見込まれた男

10月24日(土)は、マルチピッチリード講習にて、越沢バットレス。
女性STさん、男性ITさん。
<リード&フォローの練習>

マルチピッチリード講習の初回は、リード&フォローのシステム確認がメイン。

山岳会などで実践を積んでいるSTさんは、色々な質問コーナーに。
マルチピッチ初心者のITさんは、そもそもセカンド確保の仕組みから。
<まだ、ロープも絡みがち>

本日は、最低でもシステム確認という予定でした。

午前中に、地上でのロープワーク練習。
午後は、1ピッチをリード&フォローから懸垂下降、という流れを2サイクル。
<登竜門的なクラック>

ところがどっこい。(STさん風)
ITさん、覚えが良い!(同上)
さすが、見込んだ男だけある。(同上)

システム理解も、クライミングそのものも、未経験者とは思えません。

ちょっと、昨年の男性STさんに近いものを感じます。
マルチになると、実力を発揮するタイプ?
そんな訳で、1回目のリード&フォロー練習までは、順調そのものです。

私なんぞ、STさんが待ち疲れる姿まで妄想して、本日に臨んでいたというのに。
<懸垂下降もトラブル色々>

さて、今度はSTさんリードの2本目。

ビビりな彼女には珍しく、攻撃的なラインを選択。

このラインは、STさんが体験講習のときには、
「こんなライン、あり得ない!」
と何度も口にしていたハズですが(笑)。
<2本目>

4ヶ月で、岩を読む目も養われたのでしょう。
そして、見事にリードで完登!

※これも、私にとっては嬉しい成長でした。
<マルチながら、クライミングっぽい動きもあって、やってる感あり>

<「被ってるじゃん。」>

この段階で、まだ15時。

「じゃぁ、もう1ピッチやってみますか?」
と促して、ITさんにリード交代。
<2ピッチ目>

そうすると、なんと45m近くもロープを伸ばして、2ピッチ目にして岩場をトップアウトしてしまいました(笑)。
体験講習で登ったラインのはずですが、忘れていたので、実質オンサイト(笑)。

あれ?
講習初日の2人が揃っているのに、こんなに本格的に登ることは、ありませんでしたね。
<トップアウト直下>

STさんも私も、本日は驚きの連続でした。
講習初日から、良いクライミングしちゃいましたね。

何が良かったのか、私にもよく分かりません。

10年のキャリアが、ここへ来て花開いたのかもしれません。
スラブが得意なのが、マルチでは有利なのかもしれません。
クラック講習の復習受講を受けまくっているのが、戦略家を育てたのかもしれません。
ひょっとすると、もとから戦略家なのかもしれません。

いずれにせよ、見込まれただけありますね。
<完登!>

でも、ロープの流れも、段取りも、ロープワークの安全管理も、敗退シナリオも、全てにおいて指摘するべきことは山ほどありました。

一例を挙げれば、メインロープでセルフビレイを取っているのに、エイトノットを不用意に解こうとしたり。
(足場が良かったので、テンションを掛けておらず、指摘されるまで気付かなかった。)

まぁ、それでも初回としては十分すぎますが。
<明るいうちに下降>

次回からは、全体の流れが見えているはずです。
ミスも減らせるはずですから、ますます各ピッチに集中できるようになるでしょうね。

あと数回もすれば、いよいよ楽しく登れるようになると思いますよ。

中期レスト

10月23日(金)は、リード1回目。
男性OHさん、男性ISさん、女性ODさんの3名。
今回は、特別に筆談前提でクラス分け。(ジムリード講習は、一番忙しいので)
もう随分前になりますが、レストの種類を書いたことがありますね。

長期レスト
・一か所に留まって、両手を交互にレストする
(マッチ出来る大ガバがあるときなどが、典型)

中期レスト
・片手だけ、手を下ろしてレストする

短期レスト
・ムーヴ中に、手を少し下ろすか下ろさないかぐらいの短時間で、わずかだけシェイクする

それぞれの使い分けを、考えて欲しいのです。
短期は、それしか休みようがないときに有効です。
極論、大体のスタティックムーヴなら、わずかにシェイクできると思います。
ただ、あんまり回復しないので、登りながら消耗していくスピードのを抑えるようなイメージです。

中期と長期は、休みやすい体勢を作れるときは有効です。
レストするために、足位置を変えたり、腰位置を調整したりします。
悠然と、オブザベーションに時間をとれることも多いです。

ちなみに、一手一手レストする練習を指示すると、短期レストを始める講習生がいっぱい居ります。
でも、短期レストだと、相当不安定な体勢でも出来ちゃうんですよねー。
だから、安定したレスト体勢を作る練習にならないんです。

この練習の意図は、
・安定しているかどうか、自分で感じる
・その体勢が、リード中のクリップ体勢や、オブザベ体勢に繋がる
というものです。

そんな訳で、まずは中期レストを意識した方が良いんじゃないかと思いますよ。
リードクライマーへの、第一歩だと思います。


具体的な講習内容
・トップロープの総点検
・一手一手レストする練習
・エイトノットの結び方
・ATCを落とさない方法
・ビレイの弛ませ具合を一定に保つ意識
・トップロープで落ちる練習

2015年10月23日金曜日

12月の予約受付&山の知り合いを増やす会

来週の10月28日(水)の午前0時より、12月分の予約受付を開始いたします。
いつも通り、講習場所の確認です。

①岩場リード講習
天王岩or湯河原(寒い予報なら、湯河原など)

②クラックリード講習
城ヶ崎

③マルチピッチ体験、マルチピッチリード講習
越沢バットレス(稀に、二子山)

④雪上訓練Lv.1-A
天神平

⑤雪上訓練Lv.1-Bより上のクラス
メンバー次第で決定

⑥アイスクライミング講習
八ヶ岳


次に、10月26日(月)に、山の知り合いを増やす会を開催します。
http://ishidajuku.web.fc2.com/gathering.html

講習初期段階の方も、仲間づくりに是非とも御利用ください!

オンサイトは練習チャンス

10月22日(木)は、リード講習2回目&3回目。
女性ABさん、男性AYさん、男性TNさんが、3人とも連続受講にて。
リードの楽しみに、判断することがあると思います。

・クリップを今すぐするのか、もう一歩上がってからするのか。
・今は、落ちる覚悟でムーヴやっても大丈夫か。
・右のラインにクリップした方が良いのか、左のラインか。

ジムでさえ、単なるスリルではなく、ほんの僅かばかりの冒険要素を感じます。
初心者がリードしているのを見ると、ベテラン勢が色々と口を出したくなるものです。

「そこは、右にクリップしときな。」
「Zクリップだから、下を外せ!」
「落ちても大丈夫だから、もう一手出しちゃえ!」
「足が、右ひざのところにあるよ!」

こういった口出しをされて、理屈に納得して、上手くなる人もいるでしょう。
(「他人から言われる前に、ちゃんと考えなきゃ。」という発想)

でも、「困ったら誰かがアドバイスくれるから、気楽に上に登れば良いや。」という発想になって、思考停止という人も多いようです。
オンサイトってのは、他人からのアドバイス無しで、初見ルートを完登するというルールです。

冒険的に面白い、スポーツ的に総合力が問われて面白い、という話は何回かしていると思います。
さらに、それらに加えて練習方法として、良いルールだと思います。

フリークライミングのルールって、よく出来ていますねー。


具体的な講習内容
・ATCを落とさない方法の確認
・落ちる体勢の確認
・トップロープのビレイの弛ませ具合
・リードでやってはいけない事例集
・墜落距離の計算
・しゃがみビレイ&離れビレイ
・落ちる練習&止める練習
・実践本気トライ
ABさん:垂壁の5.9 オンサイト、垂壁の5.10a テンション掛けつつムーヴ解決
AYさん:薄かぶりの5.10b テンション掛けつつムーヴ解決
TNさん:垂壁の5.10c 終了点直下で惜しくもフォール。1テン

2015年10月22日木曜日

テンションの移行

10月21日(水)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性OGさん、新潟からの新規女性NBさん、復習参加の男性NMGさん。
久々の技術ネタです。

終了点作業の、結び替えの話。
テンションコールをしてからセルフビレイを外す、という方法が一般的だと思います。

懸垂下降のセットでも、似た方法をよくやります。
懸垂下降するロープにテンションを掛けてから(しかも、ブレーキハンドを持った状態で)、セルフビレイを(片手で)外す、という方法。
※こちらは、省くベテランも多いので、一般的とまでは言えない印象。

これは、どういう意味があるでしょうか?
<スラブをやりたかったNMGさん>

例えば、結び替え練習を10回とか20回もやると、何人かに1人はロープをラッペルリングに通し忘れます。

その際、テンションコールすると、クライマーは下から引っ張られることになります。

「そんなアホな話。」
と、思うかもしれませんが、通し忘れの事故例はあります。
リードなら、最終プロテクションのお陰で命ばかりは助かりそうですが、トップロープ回収なら死んでますね。

実際、当塾講習生でも、自分で岩場に行った際に以下のヒヤリハットがあったそうです。

①結び替えを終えてテンションコール
②セルフビレイを外そうと思っても、自分が下に引っ張られて外せないことに気付く
③つまり、通し忘れていることに気付く
そこで、
「ロープにテンションを掛けて、それによってセルフビレイを緩ませ、それからセルフビレイを回収する。」
という予防策が出て来ます。

これを、講習中は“テンションの移行”と呼ぶことにしました。
(たしか、講習生の誰かが使い始めて、それが便利なので使ってます。)

これなら、ロープでのビレイが確認済みなので、相当安心です。
ちなみに、
“セルフビレイには、なるべくテンションを掛けておく”
という前提もあります。

そうすることによって、テンションがセルフビレイからロープに移行したのが、分かりやすくなります。
(セルフビレイが緩むのが、確認の証拠になる)

また、
「足場の良いテラスで、ロープが絡んだのを解く作業中などに誤ってセルフビレイを外してしまった。」
という事故例もあります。

足場が良かったからこそ、セルフビレイにテンションを掛けていなかったのですが、テンションを掛けていれば解除は難しかったのでミスしなかったでしょう。
でも、足場が良いテラスで、常にセルフビレイにテンションを掛けておくってのも、現実的と思えません。

そういう意味で、セルフビレイにはテンションを掛けておく、ってのもルール化は難しいでしょう。
「必ず、やりましょう!」
とは言えないのですが、このチェック方法を標準にしておくと、こんなメリットも感じています。

足場やセルフビレイの長さの都合で、テンションの移行を省くときは、ものすごく慎重に目でチェックするようになる。

長いクライマーは、ある程度はやっている方法でしょう。
それでも、意識するとベターだと思いますよ。

具体的な講習内容
・スラブのムーヴ講習
・ATCを落とさない方法(NBさん)
・トップロープでの練習(OGさん、NBさん)
・疑似リード(OGさん、NBさん)
・リードで落ちる練習(OGさん、NMGさん)
・実践本気トライ
NMGさん:かわいい女(5.8) オンサイト(?)
       Song of Pine(5.8) オンサイト(?)

頑張りすぎないこと

10月19日(月)、20日(火)は、自分のクライミングにて、カサメリ沢。
長門さんと。
<ハングドッグする長門さん>

最近、自分より強い人と積極的に登りたくなってきました。

山の場合は、自分が判断に積極的に関わるために、イコールパートナーが望ましいとは思います。
でも、ショートルートは実力差があるパーティーも、あまり関係ないのが良いですね。
当たり前ですが、強い人は、私なんかより頑張ってます。
登る日数にせよ、本気トライにせよ、日々のコンディショニングにせよ、スケジュール管理にせよ。

毎回のように、ヘッデンまで登ってますしね。

ただ、強い人って、頑張らないことも結構重視しているようです。
<ムーヴを試行錯誤>

指皮の回復のために、トライを中止。
温泉での疲労回復。
荷物置き場を、少しでも陽が当たる場所へ移動。
疲れた日は、無理しない。

などなど。
<日向は、暖かい>

なんとなく、初心者イメージだと、強い山屋は気合いと根性。

私なんぞは、
「やっぱ先生方でも、そういうときは止めとくんで良いんですねー。」

と安心します。
<コセドドン(5.11c)の私>

“頑張らないことや回復を重視するからこそ、ちゃんと頑張れる”

こういうことも、スポーツとしては大事だと思います。
<2日目>

昔は、自分より強い人と登るとプレッシャーを感じましたが、最近は学びを感じて楽しいです。

講習しているからこそ、学ぶ側のあるべき姿がちょっと見えてきたんでしょうか。
<エリア移動が頻繁な日>

具体的に登ったルート
(全てボルトルート)

1日目
・トータルリコール(5.10b) アップ
・ルート名忘れた(グレード不明) アップのつもりがフォール。もう1回やって、再登。
・指きりげんまん(5.11c) オンサイト(登る前は、身体がダル重。段々と気合いが入って来て、最後は頑張れた。)
・コセドドン(5.11c) 2トライして、核心ムーヴは何となく分かったが、確率が悪くて繋がらない。
<早めに下山>

2日目
・トータルリコール(5.10b) アップ
・(昨日と同じルート) 本気トライに向けて、落ちる練習で心のアップ。長門さんに、私の体重を知ってもらう意味でも。
・コセドドン(5.11c) R.P.(通算3トライ?)
・トップガン(5.13a) ムーヴ出来ず(指皮が疲れて来たので、ランジムーヴで遊びたい気分になった。楽しかったけれど、指皮は破れて流血(笑)。)
・ブータン(5.11c、スラブ) 出だし敗退(ボルト、錆びてて突っ込めず)
・怒涛のレイバック(5.11b) オンサイト(花崗岩にしては素直で登りやすいので、オンサイトしやすいかな。ただ、疲労具合は5.11c)
・お先にマサカズ(5.11d) ムーヴ解決できず敗退(カサメリ最難のイレブン、という噂も?)

スラブの畑

10月18日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
男性NMさん、女性TNさん、女性MDさん、女性KIさん。
<紅葉>

小川山で岩場リード講習をやる場合、スラブのムーヴ講習に時間を取ります。

初心者のうちにスラブの苦手イメージを払拭しておいた方が、プラスになります。
だから、4月や11月の割と寒い時期でも、暖かい陽気なら小川山でやりたいくらいです。
<岩探し>

苦手イメージが強い人は、こんな感じです。

自分で岩場に行っている人(ジムリード講習は卒業済み)には、
「えっ!?小川山のスラブでやるんですか?そんなレベルじゃないんで、遠慮します。」

と言われたことがあります。
<「私、スラブの天才かしら?」>

私からは、
「最初は取り付きでのトラバース練習とか、トップロープとかで、怖くなくなるまで練習しますよ。それから順次リードに取り組むから、出来ないことをやれとは言いませんよ。」

と伝えました。
<トップアウトすると見える>

その方、それでホッとしたようでしたが、やっぱりスラブのイメージが悪いのか、申し込みはありません。

それほどまでに、恐れられるスラブ!
こうなってしまうと、マルチピッチ講習までの道のりにも、弊害が出そうです。
<リードで落ちる練習>

一方で、本当に経験のない当塾純正培養組は、とりあえずジムリードを終えて、そのまま岩場リードへと突っ込んで来ます。

でも、講習で何回もスラブのコツをやっているうちに、5.8くらいは普通にオンサイトできるまでになります。
(逆に、垂壁~薄かぶりの岩場経験を積むのが、後回しになる。ただ、これはジムに近いので、ムーヴ講習で補える様子。)
<まだ、恐る恐る登るNMさん>

育った畑、ってヤツですね。

小川山で講習できるのも、あと僅か。
ただ、最も手汗をかかないので、一番完登率の高いシーズン到来でもあります。
具体的な講習内容
・スラブのムーヴ講習
・トップロープでの練習
・トップロープで落ちる練習
・終了点作業(トップロープの回収)
・リードで落ちる練習(KIさん)
・実践本気トライ
KIさん:かわいい女(5.8) 再登
    Song of Pine(5.8) オンサイト
<スラブの天才>

KIさんは、これにて岩場リード講習を卒業としました。
苦手の終了点作業シリーズも、ようやく整理されてきた様子です。

順番前後して、クラックリード講習は卒業しておりますので、ショートルートは基本的なことが分かって来たと思います
<良いホールドがあれば、スメアリングも楽ちん>

<Song of Pine(5.8)をオンサイト>