2011年3月30日水曜日

無料体験講習会(第2回)




3月29日(火)は、ランナウトにて無料体験講習会の第2回。

昼の部:明後日にジム講習を予定しているOさん、ランナウト昼の常連お二人で、計3名。

全員が、私の講習が初めてということで、基本的なロープワークを確認。登る前の安全確認、ATC操作のコツ、リードのビレイでの立ち位置、などなど。侮ることの出来ない、大切な安全管理です。

夜の部:既にリード講習を終えているSTさん、TZさん。リード講習中のIUさん。さらに、体験参加のGさん、Kさん。

レベルは様々で、リード班からトップロープ班に分かれての練習会。

短時間で共通のアドバイスは難しいものがあります。しかし今回は、丁寧に足を移動させる練習が、最大公約数に近いものでした。いわゆる省エネ技術の1つです。

昼の方も、夜の方も、是非ともワンポイントアドバイスを活かして頂きたいですね。





ところで、岩手の宮古に6日間行ってきました。

家が一部被害程度の人などには、家の掃除など、それなりには役に立ったと思います。が、やっぱり本当に町が全壊して困っている人にはボランティアはほぼ役立たずでした。

実際に手伝うべき作業はほとんどなく、重機による町の片付け、金銭的補助、仮設住宅が必要という世界です。

先々の心のケアという意味でも、素人が単身乗り込んで話を聞く云々は迷惑になりがちです。スポーツ選手が子供を集めて遊んだり、合唱部の人が歌いに行ったり、心理学のプロの介入などの方が効果的かと感じます。もちろん、素人でも毎日笑顔で炊き出ししてくれるおばちゃんとかが居たら和みそうですけど。ただ、これは案外津波に遭わなかった近隣住民が協力し合ってたりします。

何にせよ、単純に人手が多く必要という状況ではありません。よくよく準備をして手伝いに行くのは、一部のプロや他人のための頑張り屋さんの仕事かなぁ、と。つまり、僕のような一般人にはプロを送り出すための募金が1番大事だという結論に達しました。

という訳で、改めまして山やクライミングには、ほどほど程度でも行きましょう。

ただ、原子炉だけは厳しい状況ですね。皆様、各自の身は各自で守られますように、お気をつけて下さい。

2011年3月22日火曜日

次回、クライミング無料体験講習のお知らせ

3月29日(火)の、ランナウトでのクライミング無料体験講習のリマインドです。

昼の部、夜の部、ともに事前に参加希望のメールをお願いいたします。
詳細は、ホームページを参照下さい。

一度参加した方も、何度でも参加していただくことが出来ます。
講習生同士の交流の場としても、御活用下さい。

ところで、今夜から月曜日(3月28日)まで、被災地ボランティアに行くことになったので、メールの返信が出来ないかもしれません。
携帯から出来る可能性も充分あるので、とりあえず普段通りメールお願いいたします。

アイスクライミング講習(ムーヴ編)

3月20日(日)、21日(月)は、赤岳鉱泉の人工氷瀑(通称:アイスキャンディ)にて、アイスクライミング講習。
今回は、以前にもクラック講習を受講された女性のTMさん。

最近の状況で、安全度の高いエリアを選んでのムーヴ講習。

お客様の御要望で、今回はトップロープでの登り方技術に集中。
これまでに、他ガイドの講習会で数回のアイスクライミング体験をしてきたこともあり、テクニックもスムーズに覚えることが出来ました。
これでムーヴを覚えて、来年はリードに挑戦ですね!

そして、テントでは冬山生活技術。
これは、特に正解はないんでしょうが、やっぱりお客様は経験者に知恵を聞くだけで「なるほど!」の連続です。

2日目は、残念ながら雨。
そそくさと下山して、ランナウトに転戦。ジム講習を5時間ほど。

前回のクラック講習で気になっていたビレイの立ち位置や、お客様自身が興味があったフラッギングなどを講習しました。

2日間登りまくりで、かなり省エネ技術が上達したように思います。

具体的な講習内容
1日目:
・トップロープ支点の作り方

アイスクライミングのムーヴに関して
・レスト(短期レストを中心に)
・アイゼンの蹴り込み(スタンスを利用したり、前爪だけを蹴り込んだり)
・バランス(軸になるアックスの下に重心を持ってきて、ややフリにすると、次のアックスが振りやすい)
・ガストン打ち、プッシュなどの凹角でのムーヴ

テントにて
・荷物配置
・アイロン掛け
などなど小技集

・手袋でギアを操作するコツも少し

2日目:ジム講習
・リードのビレイ位置
・流して止める
・超基本ムーヴのコツ(腰を入れる、爪先の向き)
・デッドポイント(タイミングの取り方、片手トラバースの練習方法)
・アウトサイドフラッギング(原理・コツ・使いどころを体感していく)


山は人が少なく、ガラガラでした。が、やはり山は良かったです。
逆に、2日目のジムは相当混んでいました。

ちなみに、八ヶ岳の麓はガソリンも普通に入れることが出来ました。
やはり、物不足は東京だけなんでしょうね。

2011年3月20日日曜日

クライミング初心者講習

3月19日(土)は、ランナウトにてジム講習。
今回は、本格的な冬山を目指す男性のお客様。

クライミングやロープワークは、全くの初めて。
雪山や岩場に向かうにあたり、独学の限界を感じたそうです。
「最初にしっかりと習い、以後は自主連と講習を繰り返していきたい」という意識の高さです。素晴らしいですね。

という訳で、クライミングジムの初心者インストラクションも含めて、簡単なロープワークや登り方のコツ、練習方法などを講習しました。

まだ道具も全てレンタルですから、何もかもがスタートするところですね。

当塾が主に役立つのは、「独学が恐い場面」や「習ったら効率良く成長する場面」だと思います。

次回は、ムーヴやロープワークなど、技術的なことなどを講習したいと考えております。

具体的な講習内容
・ジム利用の方法(ルール、安全上の注意)・トップロープのビレイ
・エイトノットの結び方
・登り方のコツ
(易しいルートで、「足の置き方」、「バランスの良い足位置を探そうという姿勢」、「腕の伸ばし方」)
・ボルダリング
ルートが中距離走なら短距離走!
もともと筋力のある方の場合、まずは完璧なバランスよりも、判断の早さとスピードの方が決定的。スピード感に慣れましょう。

約1ヶ月後、次回講習という話になりました。楽しみにしております。

ちなみに、ジムはかなり利用者が戻って来ました。
今の世の中で息抜きを求める人もいれば、クライミングこそ日常のジャンキー、山を自粛してジムの人まで様々です。

2011年3月18日金曜日

大震災後の山

こんなとき、山や岩場に行くべきか、行かざるべきか?
結論は、各自の考え方によると思います。

ただ、僕は仕事でもあるので、少しだけ考えを述べます。

現在、「不要不急の外出は避ける」ことや、防災意識の高まり、「被災地のことを思えば贅沢を言うべきではない」といった御時世です。

そして、一般の方にとっては登山はレジャーで、全く不要不急のイメージでしょう。
ただ、私たち山屋やクライマーにとっては、山は生きがいそのもので、社会生活以上に日常と感じる人までいます。
「日常を送るなら、山のチャンスは捨てたくない」と、ここに感覚のズレがあります。

これに関しては、今回私も相当考えました。

では、実際に山に行く問題を整理すると

・自分の身は大丈夫か?
落石や雪崩のリスクが、普段よりも高い(ただし、ルートや内容にもよる)
下山後、道路状況や交通機関が不安定なのは確か。

・「遊んでるくらいなら、被災地のために出来ることはないか?」
私の考え:
ニュースを見ている限りは、ボランティアよりも募金を求めている。
つまり、遊ぶこと自体は、自宅待機しているのと大差ない。
むしろ、そういう気持ちがあれば、募金などを積極的にすべきではなかろうか?

・何かあったときに普段以上に公共機関に迷惑は掛からないか?
これは有り得る。
ただし、遭難が迷惑なのは登山なら常のこと。このあたりは考え方も様々だろう。
私は、普段よりも危険率が低い(あるいは自力レスキューしやすい)内容を実践するという形で、実行するつもり。

・気持ち
自分自身の気が乗らないのはもちろんだが、周囲から(多くの場合は)漠然と良く思われないのも、モチベーションが下がる。

というあたりでしょうか。

当塾の方針としては、以下のようにしていきます。

・講習会は実施。ただし、直前の状況で中止の可能性もあり。

・山域、ルート、エリアの内容によっては、リスクを警戒して中止・変更もありえる。

・直前キャンセルも含めて、当面はキャンセル料は無し。ジム講習も含めて。

それでも、反対の方、漠然とした違和感を持つ人も居るでしょう。
行くにせよ、行かないにせよ、無理強いすることではないと思います。

ちなみに、JFAのホームページで、一部岩場でのクライミング自粛のお願いが出ています。
今週末、岩場に行こうとしている方は、こちらも読んでからエリア選択や行く行かないを選んでみてはどうでしょうか?

2011年3月16日水曜日

一部価格改訂のお知らせ

講習料について、一部価格改訂を行います。

岩場講習、登山講習など外のフィールドで行う講習すべて

・「1名の場合は、2名分の金額で実施」を「1名の場合は、1.5名分の金額で実施」
(変更理由:1名だと参加しづらいという意見が多数。特に平日休みの方は、僕の方での他のお客様とのセットアップも困難。)

・「アイスクライミングゲレンデ講習:1人1日あたり1万5千円」に、「人工氷爆(赤岳鉱泉アイスキャンディ、など)の場合は、1人1日あたり1万円」
(理由:人工氷爆での講習は、安全管理や講師の準備労力などの面で、フリークライミング講習と差が小さいため)

この業界、料金体系がバラバラなので相場もハッキリせず、比較もしにくいですよね。

一部改訂が多いと、混乱の元なのは申し訳ない限りです。
改訂版を、近日中にホームページに載せます。よろしくお願いいたします。

2011年3月15日火曜日

雑誌『PEAKS』

『PEAKS』という雑誌に、ちょっとだけ文章を書きました。
4月号で、今日あたり発売ではないでしょうか?

春のオススメ山特集で、中央アルプスの宝剣岳。

専門誌でもないし、バリエーションのオススメルートはあまり載せませんでした。
が、第二尾根、第三尾根、学芸大ルート、中央ルンゼ左俣、中央稜、どれもクラックの豊富なミックス岩稜で面白いです。
八ヶ岳よりも、ルート内容やロケーションは良質だと思います。

『日本登山体系』に簡単なルート紹介が載っています。
八ヶ岳の岩稜シリーズを卒業したら、本格的なアルパインクライミング(錫杖、甲斐駒、北アルプスなどの冬壁)の前哨戦としてもオススメです。

ところで、今日と明日は四ッ谷の山道具屋勤務なんですが、なんと繁盛しています。
理由は勿論、防災&停電対策グッズです。

ただ、「メーカーが、寝袋などを被災地に寄付して品薄!」なんて話も聞こえてきたり。
なんだか嬉しくなる話で、娯楽業界の山道具も日の目を見ますね。

地震の翌日ながら

3月12日(土)は、ランナウトにてリード講習。
今回は、若い女性のお客様2名。

この日は、大地震の翌日。
東北での悲惨な現状、お客様ご自身も前夜は帰宅難民、東京でも度々の余震。気になる原発。
あらゆる要素で、中止が普通だったかもしれません。

ただ、被災者に何かするのでないなら、地震に気を付けつつ日常生活を送るのは間違いではない、という判断をしました。

地震に気をつけるという意味では、私の家からも程近く、耐震性の高いランナウトで、さらに山用の非常用品を忍ばせ、という条件は悪くないと思います。

お客様にとっても講習を受ける機会を作るのは難しいことで、今回のお客様にとっては約1年ぶりの一大イベントです。

ただしかし、他のジムの利用者もツエルトやヘッドライトを忍ばせての来店であったり、休憩の度にテレビで震災の状況を確認したりの1日。
お客様共々、最後まで心苦しさの残る日であったのも確かです。

具体的な講習内容
(ジムの5.6を利用して)

・エイトノット
・トップロープのビレイ(確認程度)
・登り方の安定感に関して(片手を離しやすい足位置、足をドタバタ置かない)
・クリップの方法
・疑似リードの反復練習(やってはいけない事例集も確認)
・軽めの落ち練
・疑似リードを使ってリードのビレイ(注意点に触れる程度)
・最後に、実際に5.6をリードで完登!

あとの残りは、リードのビレイの形、落ちる練習、ビレイで止める練習です。こんな日でなければ、完結していたに違いないのですが。

ただ、こんな日でも講習時間そのものは、2人とも本当に頑張っていました。
そして、一年ぶりのお客様も、バッチリ上手くなっていて良かったです。

また続きを受けてくだされば、と思います。

2011年3月9日水曜日

クライミングによる体の痛み

最近、お客様の中に何人もクライミングで体が痛い方がいらっしゃいます。(肩、指、内転筋、など)
真面目に練習してるんですね。

ただ、痛みは故障にも繋がる体の信号なので、注意点を上げてみます。
ちなみに、以下はあくまで初級者向け。
ある程度の痛みに耐えつつ故障を治す「境界線ギリギリの練習」は、僕も苦手なので紹介しません。


まず、激痛や何をやっても痛いなら、通常はレストします。(赤信号)
最低でも、1から数日レストしてクライミングを再開し、騙し騙し行けるか、悪化の恐れがあるか判断。
ダメそうなら、すでに軽い故障でしょう。大レスト、軽いクライミング、大レスト、軽いクライミング、を繰り返して様子見。
激痛なら当然の判断でしょうが、どのムーヴ(orどのホールド)でも痛いというのも、騙し騙し行くことが難しいというのがポイント。とりあえず、翌日のジムだけでも止めてみましょう。


次に、特定のムーヴ(or特定のホールド)で痛い場合は、その動きを避けるように練習。(黄色信号)
そういう意味では、長いルートで色々な動きが出てくるものよりも、短いボルダーなどで「痛い課題はパス!」と割り切って色々やった方が普段通りの練習ができる。
また、この機会に痛みが出るムーヴを意識することも役に立つ。普段から、「この動き、どこの関節がチョット痛い」などの感覚を研ぎ澄ましておくと、尚良し。

特定の動きでしか痛まない段階で、レストを取っていたら、練習の中断ばかりになってしまい、あまり伸びません。
うまいこと避けましょう。

また、特定の動きで痛むのだけれど、その動きが意識できないくらいの初心者の場合。

・練習する傾斜を変える(スラブ、垂壁、薄被り、どっ被り)

・とにかくグレードを落として、のんびりリハビリクライミング

というのも、多くの場合で有効。

初心者にとっては、楽な動きを覚えることが最優先なので、1日中ウォームアップしているくらいの強度でも十分に練習になります。

最後に、ケアの話。
・アイシングは有効です。

・運動直後にたんぱく質と野菜を食べるのも、回復に有効です。

・サプリメントは、自己責任で。

これまで運動してきた人には、当たり前の話でしょうか?
でも、案外知らない人も多いようです。

体に気を付けつつ、頑張ってください。

2011年3月8日火曜日

小松由佳の写真展、再び

このブログ、アクセス解析してみると、毎月5人以上の方が「小松由佳 登山」、「小松由佳 K2」などで辿り着いています。
コマっちゃん人気は不滅ですね。

数年前まで一緒に登るたび、ぶっ飛び発言を連発して、数々の小松伝説とインパクトを残した彼女。

今現在は、年に数ヶ月海外放浪のような旅をして、残りの時期は八王子の牧場で牛の世話をして働く、という生活です。

以前は、表現好きでも表現下手な彼女でしたが、今は自分が感じたことを表現することに燃えているようです。

今回は、またも中東の人々の生き方がテーマの様子。

機械音痴、手書き大好きの彼女に代わって、今回は写真展の御案内を載せます。

小松由佳、写真展
「シュー・イリョウム・ハロワ!(なんて素敵な日!)」

期間:2011年3月7日(月)から3月19日(土)

会場:喫茶 馬天使八王子市明神町3‐9‐4
042-646-3277

時間:
AM11:30からPM10:00
(最終日 PM7:00まで)
日曜定休

個人的な感想:
写真自体も上手くなったけど、かなりインパクトある写真(場面ではなく、人の表情)が多かったです。
僕は友達の生き方を聞きに行く感覚7割ですが、彼女の写真や表現そのものに惹き付けられる人も沢山いるんじゃないかと感じました。

2011年3月7日月曜日

最強の講習記録

たびたび講習に登場する「やる気3人チーム」(30代の男性グループ)の1人が、クライミング記録を書いております。
(右のリンク hanalpismics.から移動して下さい。)

当塾で受けた講習内容についても、写真とともに詳細に記録が取られており、「読むだけで勉強になる」という評判もあるくらいです。

もちろん、読んだだけで上手くなるとは限りませんし、私の発言内容と100パーセント一致するかの責任も負えません。
それを差し置いても、紹介する価値ある記録だと思いましたので、リンクを貼らせて頂きました。
講習の雰囲気を掴んだり、ポイント整理をするのにも利用できると思います。

それから、当塾はプライベートレッスン主体なので、講習内容や厳しさは受講生のレベルに合わせて行っております。
というわけで、彼らには結構スパルタしてますが、それも含めて楽しんでくれてる様子ですね(笑)。

2011年3月6日日曜日

クラック講習、オススメの理由

3月5日(土)は、城ヶ崎フナムシロックにてクラック講習。

今回は、30年前に冬の一ノ倉に通い、今はTウォール江戸川橋に通うという、超ベテラン2名。
加えて、常連のTさんで合計3名。

さすがに先週に比べたら「ゆったり」ですが、クラック初体験としては充実したのではないでしょうか?

さて、山を目指してクライミング講習を受けるお客様に、僕はクラック講習をオススメすることが多いです。

クラック技術そのものの面白さも去ることながら、クラックがマルチピッチの土台として、これ以上ない修業になると考えるからです。

いきなりマルチピッチゲレンデで修業する人を横目に見て、クラック修業は遠回りに思えるかもしれません。
が、クラックで危機意識や判断力を養ってからマルチピッチを始めるのが、実はマルチピッチを深く楽しむ近道だと思います。

クラックで練習できる点としては
・支点の作り方

・支点ごとの危険判断、トップアウト技術、敗退判断(危険判断が甘過ぎる初級者パーティは、当塾では絶対に送り出したくありません!)

・自然の岩そのものを登る満足感(自力で登った感)
(僕は、クライミングと山の達成感で、最大共通項だと感じます)


などなど。

また、1ピッチのゲレンデで綺麗にロープが扱える人は、マルチピッチも素早く順応できます。

議論がヤヤコシイ人は、「クラックを登り込むと、山で色々と役立つので登りまくれ!」でオッケーです。
という訳で、クラック修業も楽しみましょう!

具体的な講習内容
ルート
・ルート名なし(5.4?)、ルート名なし(5.5?)、純(5.8)、鬼ごろし(5.7)

・テーピングの巻き方
・ハンドジャム、フットジャム
・カムセットの基本説明
・疑似リードでカムセット(講師チェックは無し)

次回は、いよいよリード講習でしょうか。
他のサイズ(フィンガー、フィスト、ワイド、など)のクラック技術もですよね。
いよいよ「1ピッチのアルパインクライミング」に突入ですねー。

2011年3月4日金曜日

にっくき「サザンクロス」

3月3日(木)は、遊びで城ヶ崎。

本日は、城ヶ崎の中でもスポートルート中心エリアのシーサイド。
このエリア、今シーズン初めから10回くらい来ました。そして、ものすごく飽きました。

そして、シーズン初めに、ボルダー力の無さで完膚無きまでにやられた「サザンクロス」(5.12b)を再トライ。
今シーズンは、もう来ないと思うので、「今日中に完登できるルートをトライ」というのが一般的です。

しかし、個人的には「この3ヶ月の成長具合を実感したい」という方が先に来たので、このルートを最後にトライしました。

で、結果はムーヴは全部解決。12月は4日やってもダメだったので、かなりの前進です。
かなり満足。

またいつか、シンデレラボーイをやるために来ようと思います。

具体的なルート
本日は、午前中が小雨。
かなりガックリ来ましたが、諦めずに行ってみると、ルートによっては問題なし。

・ピーターパン(5.10b)
朝の雨でビショビショ。気合いの完登。

・ルーズガール(5.10d)
5年ぶり?湿気ているが、ガバっぽいので大丈夫。やや危うし。

・サザンクロス(5.12b)
ナゼか状態良し。
下部のムーヴ解決。
中間部のクロスムーヴも解決。

・2便目
スラブへのマントル ムーヴも解決。トップアウト。

・3便目
ムーヴ練習的に再度トップアウト。
繋げるのは厳しいものの、個々のムーヴを高確率で再現できるのが、個人的にはすごく気持ち良い。

・タイトボーイ(5.10d)
5年ぶりの再登。イマイチ安定して登れない。
「ガバと信じてデッド!」

先週のマリオネットやら、クラック講習やらやっているうちに、モチベーションはすっかり別エリアやクラックに向いてきました。
そろそろ、信州方面もシーズンが近いですね。

2011年3月1日火曜日

クラック強化合宿
















2月26日(土)、27日(日)は、城ヶ崎にてクラック講習。
12月の湯河原で、リード講習を2日間で済ませた「やる気」3人チーム。
今回も、民宿の時間が許す限り、朝から夕暮れまで登ります。
 
クラックは、スポートルートに比べてリードするために覚えることが多いです。
 
なにせ、基本的な登り方も、支点の取り方も、ジムでは練習しにくいのですから。
自分で支点を取るということは、支点の間隔、ロープの流れなども判断する必要があり、山をやる上で必要な技術の練習にもなります。
 
極めつけに、登れなかったときに、「(カムを連発して人工してでも)トップアウトすること」、逆に「敗退してくること」などもあります。
初心者にとって、これはアルパインクライミングと同レベルの緊張感でしょう。
 
なんと言っても、クラックにはボルトが無いので、登るも下るも全ては自分の力のみ!
でも、それがまた「自力で登った感」、「玄人っぽさ」などの強い達成感に繋がるのです。
 
いやはや、クラックは楽しいですよ。
 
 
具体的な講習内容
初日(フナムシロック)
ルート:パープルシャドウ(凹角、5.8)、ネッシー(フレアーチムニー、5.8)
 
・トップロープで、ジャミング(ハンド、フィスト、フットジャム)とワイド技術(ニーロック、など)を確認
ただし、彼らはその辺の事前練習はバッチリ。ハンドなんか、最初から出来てます。
 

・カムセットの基本(4つの歯が面で効く、パラレル面を探し出す)
 
・カムセット練習(疑似リード、講師チェック、本人回収便の流れ)

 

・1人だけは余裕そうだったので、パープルシャドウを初リードで完登!
 
 
2日目(あかねの浜)
ルート:増長天(色々出てくる総合力ルート、5.8)、持国天(ワイドっぽいコーナー、5.8)
 
・カムセット練習の続き(カムを移動させる、回収しに戻る、流れを気にしたスリング調節、などの項目も加えて)
 
・最後はレベルに応じてリードトライ



1人目は、増長天にフラッシングトライ。
テン山&人工で、渾身のトップアウト。ただし、恐怖に勝てずに一度も落ちずに。
この経験、あらゆる意味で山にも役立ちますので、超オススメです。
苦しいんですよね。






2人目は、カム練習に使ったルートで、初リード!
そして、(ムーヴが決まっているだけに)思い切りよく突っ込んで、ドカ落ち。
良いオマケが付いて、最大の経験値?
本人は、相当自信を付けた様子でした。




3人目は、今回はリードに至らず。
ただ、復習熱心さでは最強の彼。あとは、自力でリードに辿り着けるでしょう。
 
盛り沢山で、心身ともに尽き果てたクラック入門。
安全に気を配りつつも、リードでトライし続ける根性と慎重さを身に付けてくれればと思います。
 
そして、少しクラックに慣れてきたら、いよいよマルチピッチ講習の開始ですね。
 
今回、さすがに大変そうだったので、マルチピッチ講習は2週間4日間に分けたりした方が良いかもしれませんね。
アルパインクライミングに近付くにつれ、内容も徐々に濃くなって来ます。
さすがの彼らでも、大変ですね。