お知らせです。
ホームページに、自分のスケジュールを載せました。
当塾はプライベートレッスン主体ですので、スケジュールが空白の日、もしくはジムならば空白の時間帯が講習可能日となります。
ただ、空白であっても、何かしらの都合で講習が出来ないこともあります。
例えば
・予定の書き込みが間に合っていない
・前後の準備で不可能
・その他の小さな仕事、用事
・自分が登る時間
メールでお問い合わせの際は、できるだけ講習希望日を複数挙げて頂いた方が確実です。
今までよりは、お問い合わせが楽になるかと思います。
正直、自分のスケジュールを公開すると、どうなるのか分からず怖いですね。
今後とも、よろしくお願いいたします。
登山講習、読図講習、ジム講習から、リード講習、クラック講習、マルチピッチ講習、雪上訓練、救助訓練、アイスクライミング講習まで。 初心者の富士登山から、アルパインクライミングを目指す方まで全力サポート。
2012年4月27日金曜日
ムーヴ講習レベル2の様子
4月26日(木)は、ベースキャンプにてムーヴ講習。
常連男性KBさん。
今回も、前半1時間半をフォーム矯正に当てて、後半1時間半で新しいムーヴ。
レベル2なんで、5.10後半~5.11への道です。
今回は、コーチ風にメモ。
フォーム矯正は、腰を壁に近づけることが、本人にとって一番難しい様子。
腰を壁に近づけない、手長猿フォームだと、全体的にフワリフワリと登れるので、慣れるまでもうしばらくやってみましょう。
フラッギングは、ウォームアップでも自然な感じで使ったり。
どうやら、放っておいても上達しそうです。
これは、しばらく様子見。
“カンテ裏のホールドなどに、振られ止めのヒールフック”に関しては、ぎこちなかったので、使いやすい場面、踵のどの部分を当てるか、爪先を下げること、などを意識して反復練習。
最後に、“ヒールフックでの乗り込み”は、本日が初体験。
これは、ルートでは反復練習しにくいので、ボルダーで「いかにもヒールフック乗り込み!」って課題を作って、実践練習。
振られ止めとは、ちょっと踵を当てる場所が違います。
ただ、これは案外すぐに習得できそうな気配がします。
あとは、トウフック、キョン、ランジ、くらいが基本ムーヴで残っております。
リードクライミング実践編は、自分でも少しやってから講習を受けた方が話が早いかもしれませんね。
あとは、トウフック、キョン、ランジ、くらいが基本ムーヴで残っております。
リードクライミング実践編は、自分でも少しやってから講習を受けた方が話が早いかもしれませんね。
読図講習at川乗山
4月25日(水)は、マウンテンイクイップメントの企画で読図講習。
先月の雪上訓練に続いて、第2弾です。
地図読みというのは、2万5千分の1の地形図から地形を“予想する”ことです。道に迷った時に、とお考えの方も居るかもしれませんが、実はちょっと違います。
地図が読める人は、次の目標物(コル、小ピーク、など)までに出てくるであろう
・標高差(150mアップ、など)
・傾斜(急だな、緩やかだな、だんだん急になるかな、などなど)
・大体の地形の雰囲気(細い尾根上を歩く、沢沿いを歩く、尾根を右から巻く、などなど)
の3つくらいを事前に把握しておきます。
そうすれば、道に迷うどころか、“地図上の登山道”と“実際の登山道”がちょっとズレているのでさえも気づいてしまうのです!
だから、道に大幅に迷う確率は、ほとんどゼロに近づくわけです。
ちなみに、その場合、地図上の登山道が間違っていることがほとんどです。
理由は、地形図が航空写真から作っているので、登山道は空から見えないのです!
(これは、有名な話です)
地図が読めないうちは、
「そんなことに気付くのは、よほどのベテランだけでしょう!」
と、僕も思いました(笑)。
たしかに、読図力というものは、年々上がって行くものです。
が、今回講習を受けた彼らは、初日の数時間でそれに気付けたり。
読図の初級者でも、その程度は大丈夫なんです。
クライミングの講習よりも、読図の方が講習で劇的に伸びるのだと再認識。
講習の後半は、2人で相談しながらの道なき道くだり!
講師の私は、数時間に渡って黒子に徹します。
彼らは、午前中に得たばかり知識で、見事に戦術を立てていました。
もちろん、道なき道くだりはハードルも高い!
結果は反省点も残るものでしたが、それで良いんですよ。
講習ですから(笑)。
具体的な講習内容
・地形図の描かれ方
・尾根と沢
・地形図で現れる沢状地形と実際の沢を見比べる
・目標物になりうるもの(コル、小ピーク)
・目標物までの予想(標高差、傾斜、大体の地形)
・標高差と時間感覚
・ヒントになる地形(尾根の左右の傾斜、小ピークになっていることの多い地形、などなど)
ここまで出来たら、あとは10分ごと、30分ごとに現れる次の目標物まで、先読みの反復練習!
下山は、道なき道くだりの実践練習。
クライミングの講習よりも、お客様の上達は劇的です。
「もしかして、地図読みの方が教える才能があるかも?」
って自信持っちゃうくらい(笑)。
まあ、地図読みの方が、初心者から初級者へのハードルが遥かに低いんだと思いますが。
わずか1日で、そのハードル越えてみませんか?
2012年4月26日木曜日
無料体験講習会、4月
4月24日(火)は、無料体験講習会。
昼の部:
新規の方が1名。
ジムに行っても登れない、嫌になって行かなくなる、さらに登れない、という負のスパンからの脱却を御希望。今後、週1回ないし2週に1回のペースで受講。
さらに、「その間も、1回は自分でジムに行く時間を作ります。」との意気込み。
今現在、ジム講習の昼の常連さんが2組おりますが、第3の常連さんになるかも?
たしかに、グレード面ではジムの5.7も必死。
しかし、「才能が全然ない」とは思えませんでした。
ネコ足とかを教えた限り、もっと習得に時間が掛かった人もおりました。
頭で納得したいタイプだとしたら、当塾の講習は合うかもしれませんね。
夜の部:
大学時代の先輩がまたもや参加、そしてその友人の学生達2名、最近ランナウトにてクライミングを始めたという男性HYさん、という4名。
今回は、ランナウトの無料インストラクションを受けて頂く暇もない方々だったので、ジムの使い方から説明。
ランナウトの常設トップロープは、重さが10分の1程度に感じられる機械(ビレイサポーター)を使っており、ジム側の無料インストラクションだけでもビレイが出来るようになります。
ただ、これは簡易のやり方なので、ビレイサポーター無しではトップロープは出来ません。
そこで、無料体験講習では、ビレイサポーター無しでもビレイが出来るように、手の動きをしっかり教えるようにしております。
(とはいえ、ビレイサポーターがあるから、ある程度の手の動きのミス、もたつき、などが許されます。)
そんなわけで、本日はジムの使い方と、ビレイのやり方だけで、ほとんど1時間半が終了でした。
でも、わりと全員が同じようなニーズだったので、これはこれで良かったです。
2012年4月24日火曜日
週1回でグレードは伸びるか?
4月23日(月)の昼は、ストーンマジックにてムーヴ講習。
常連ODさん、KMさんのペアです。
さて、どうしてもグレードアップをはかりた彼ら。①一度登れたところは、必ず登れる
②週一回の練習で、グレードアップする
という2つの方法をお尋ねでした。
まあ、そんなうまい話は無いんですが、実際に週1回しかジムに通えないという人はいらっしゃるので、以下のように回答いたしました。
(本人が、ブログにでも使ってくださいとのお言葉でしたので、内容を抜粋して)
①に関しては、ハッキリ言って不可能です。
他の方にも同じことを聞かれましたが、「登りたい、登れそう」
目安としては、成功率が50%のときが、
実際、初めて登れそうなときが一番楽しいので、
したがって、本気だったルートほど、再登するのは厳しい。
しかも、昨日は疲れておりましたので、最後は通常の80%
ただ、登りながら肝になるホールドやムーヴを記憶しておいたり、
そう思うこと自体が練習にもなるので、
②に関しては、可能だとは思いますが、確実な方法はありません。
何故かというと、やっぱり王道は練習量だからです。
ただ、やれることはやろうというのであれば、
1.講習後に、自主練習する
講習の復習でも、本気トライでも、
1時間でも多く、トレーニングしてみましょうか。
本当は、4時間を1日よりも、2時間を2日の方が効果的です。
筋トレの意味でも、技術を習得する意味でも。
ただ、どうせ1日ならば、4時間やってみませんか?
2.補助的なトレーニングを行う
とりあえず、懸垂が何回できるでしょうか?
0回ならば1回を、3回ならば5回を目指してみますか。
前回で感じたのは、5.11aを登るぐらいならば、腹筋は十分なレベルだと思います。
例えば、ネッシーを確実に登るために必要なのは、
引きつけ、捻り、壁に腰を近づける力。
何か足りない、と思う力を自分自身で感じたのなら、
ただし、指を鍛えること、
3.クライミングの資料に目を通す
『How to フリークライミング インドア編』 [DVD]
は、ムーヴをイメージするのにかなり良かったです。
どれもこれも、時間を掛けるということです。
時間は、掛けた分だけモチベーションが沸き立つ、
具体的な講習内容
・フワッと次のホールドを取ること
・一手だけ悪いホールドがあるときは、そのホールドを取る前に、そのホールドに都合の良い足位置にしておくこと(悪いホールドを持ってから、足を動かすのは、かなり損である)
・本気トライ(ODさんのみ)
・ネコ足、脱力の復習(KMさんのみ)
上達したいという気持ちがある人ほど、焦りもあるものですね。
ストーンマジックにて、ロープワーク講習
4月22日(日)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。
前日からの続きで、STさん、OSさん、WNさん。
雨予報につき、城ヶ崎の代替案です。
さて、STさん、OSさんは、クラックもそろそろ出来るようになりそう。マルチピッチに備えて、本格的なロープワークに突入です。
今回のメインは、
・リード&フォローのシステムを洗練させていくこと
(ルベルソのセット、ロープの畳み方、などなど)
・懸垂下降中に登り返しに移行する
(たとえば、ラインを間違っていることに気付いた、ロープが足りないことに気付いた、などなど)
と言った内容です。
STさんは、ちょくちょく雨の日はストーンマジックに来て、会の仲間に講習で習った内容を還元している様子。
良い復習になりますね。
OSさんは、近所の河川敷の塀と手すりで、ロープワークを復習する予定だそう。
やりますね。むしろ、大学山岳部っぽい!
さて、WNさんはリード講習もまだなので、基本の習得。
・ロープの畳み方
・リード講習の前半部分(クリップ、ビレイの繰り出し、やってはいけない事例集)
・懸垂下降初体験
懸垂下降を除けば、どれもジムで練習できる内容なので、きっと次回のリード講習はスムーズに行くことでしょう。
ちなみに、WNさん。
前日の大興奮の疲れか、この日は放心状態気味でした。
そりゃあ、初めての岩場でしたもんね。
具体的な講習内容
・上記の通り。
オマケ講習
・例のハンドクラック
全員、とりあえず完登できるので、小技を交えてアドバイス。
全員、復習が得意そうなので、ロープワークの進歩は早そうです。
色々な初心者?
4月21日(土)は、城ヶ崎にてクラック講習。
今回は、男性STさん発信の公募により、男性OSさん、男性WNさん、女性ODさんと、4名の参加。
最初、駅で集合した際、全員が自己紹介。みんな「初心者です。」って言っておりました(笑)。
今回、カムを購入して来てリードを習おうという人から、岩場初体験の人まで。
まあ、講習を受けてリードを習おうって時点で、たしかに初心者なんですが、色々な初心者がいますよね。
僕もブログなどで自分で行けるレベル以前の人を総じて“初心者”と読んでおりますが。
ちなみに、このクライミング業界、どのくらいまでが初心者なんでしょうか?
どうでも良いことですが、僕は仕事柄で一定の基準を設けています。
たとえば、
「同じお客様を、僕の気分で初心者と呼んだり中級者と呼んだりするのは、あまり良くないかな」
と思っていたり。
「お客様はほとんどの場合初心者or初級者と考えたとき、いずれ自立してから中級者になるまでにどうすれば良いのかのヒントを与えたい!」
などなど。
以下が目安です。
①スポーツクライミング(岩場)
素人さん:岩場初めて、トップロープにも不慣れ。
初心者:リード不可、練習中。
初級者:リード可。5.10~5.11をR.P.くらい。
中級者:5.12~5.13前半をR.P..くらい。
上級者:5.13後半以上。
エキスパート:プロクライマー級の人々。
②クラック
初心者:リード不可、練習中。
初級者:5.8~5.10をR.P.くらい。
中級者:5.11~5.12前半をR.P.くらい。
上級者:5.12後半以上。
エキスパート:DVDとかに出てくるような、最難クラスのをやる人々。
③マルチ
初心者:リード不可、練習中。
初級者:自立して入門ルートで練習中。(錫杖の左方カンテ、一ノ倉沢南陵、小川山のセレクション、大貧民、などなど)
中級者:ちょっと難しいと言われるルートにチャレンジ中。(錫杖の注文の多い料理店、海金剛のスーパーレイン、ミズガキの調和の幻想、ベルジュエール、などなど)
上級者:5.11以上が複数ピッチ出てくるようなマルチ、もしくはアルパイン要素が強くて難しめのマルチに行く人。
エキスパート:日本最難クラスを作ったり、海外のとんでもなく長いビッグウォールフリーをやる人々。
④アルパイン(冬期)
初心者:リード不可、練習中
初級者:自立して、入門ルートで練習中。(八ヶ岳の岩稜シリーズ、残雪期の雪稜、などなど)
中級者:やや難しいと言われるルートにチャレンジ中。(宝剣の岩稜シリーズ、冬期の北鎌尾根、など)
上級者:色々な意味で、オールラウンダーじゃないと行けないルートにチャレンジ中。(錫杖、一ノ倉などの冬壁登攀、黒部横断、パチンコ、などなど)
エキスパート:ギリギリボーイズの人々など。
僕自身、ようやく中級者くらいのものと、得意なものは上級者に掛かっているかも、ってものがあるくらい。
ホントは、何でも上級者ならカッコ良いんですけどね(笑)。
ちなみに、ジムとかボルダーの場合はグレードくらいしか区切る物がありませんね。
クライミングがどんなものか分かってくる初級者が、5.10c、6級くらいだとすると・・・。
5.12、3級あたりが、中級者の入り口かな?
ジムによって、グレードにばらつきがありますが。
草コンペの“ミドルクラス”ってのが、その名も中級者を表している気もしますね。
そういう意味では、クラック初心者の皆様。
他の意味では初心者じゃなかったりします(笑)。
STさん、OSさんは、ボルトルートはリードできるし、ジムでは4級くらい登れたり。
WNさんに至っては、岩場初めてで、リードも知りませんが、ボルダーは3級を登れたり。
さらに、ODさんはガイド登山ながら、ちょっと難しいマルチと言われる“スーパーレイン”に行ったことがあったり。
経験の積み方は、人それぞれですねえ。
今回も、それぞれレベルはバラバラ。
全く別の成果がありました。
STさん、OSさん:カムの使い方の基本は理解できたと思います。
※できれば、もう一回。オンサイトトライの準備やカムセットの難しいルートでの講習を受けていただくと、安心して岩場に送り出せます!
WNさん:初めての岩場に、とにかく大興奮。ジャミングにも大興奮。そして、持ち前のボルダー力で、ガンガン飲み込みます。
※来月、リード講習を受けていただきましょう!
ODさん:カムの仕組み、ジャミングの種類を少しずつ増やし、5.8を2本トップロープで登れました。
※前回登れたネッシーが登れなかったことだけが、心残りみたいですね。また次回。
具体的な講習内容
<STさん、OSさん>
ひたすらカムセット練習。
疑似リードして、私がチェックする方式。
Ⅲ級、Ⅳ級、鬼ごろし(5.7)とチェック後にリードしていく。
ネッシー(5.8)は疑似リードのみ、パープルシャドー(5.8)は、初回からリード。
<WNさん>
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャム
・カムの仕組み
・アームロック
<ODさん>
・ハンドジャムを横向きにする方法(フィストを潰したような形)
・カムの仕組み
ちなみに、講習生というのは初心者・初級者としては、かなりテクニックを持っている方です。
講習を受けていますから、逆に言えば、そうじゃないと困りますよね。
2012年4月21日土曜日
久々にトレーニング日記
最近は、ジムでのクライミングで、フォーム改造を意識しています。
先週、先々週と3回通ったロックビーンズの店長からの指摘に従って。
専門用語満載。
講習生向きではなく中級者向きの文章ですが、個人的な記録の意味で。
おおまかに言うと、
“難しい課題のときに対応できるように、今まで以上に体幹を使うムーヴを優先する”
今のところ、理解している部分だけを記録。
①
今まではレストのときは腰を壁に近づけていたが、足を上げるときは、ホールドが良ければぶら下がるようにしていた。
これを、腰を壁に近づけっぱなしに変更。
体幹の力を脱力せずに、ガバでも肩から上だけを脱力して、足を上げる。
そうすると、感覚的には腰と壁の距離は、今までよりも3分の2くらいになる。
さらに、次の一手出す際も、自然と胸が張られて腰が壁に近づくようだ。
アップですら汗をかくような、疲れる登り方だと分かった。
常に、アンダーで頑張っているような感覚になる。
全部ダイアゴナルで登ると、イメージは分かりやすい。
利点としては、
・部分脱力に慣れれば、今まで以上にパンプしない
・悪いホールドに対して、体がブレずにデッドポイントしやすい
・翌朝、必ず腹筋などが筋肉痛になる
②
持ちにくいホールドを誤魔化すためのヒールフック、捨て身っぽいデッドポイント、ランジは、避ける。
ありますよね。
強い人は、普通に足置いたりするだけで踏ん張れてるけど、ガバ足ヒールで掻き込んで誤魔化すムーヴ。
しかも、保持力に自信がない状態で何年も登ってきた私は、結構得意ムーヴだったりします。(笑い)
むしろ、ダイアゴナルのような真っ向勝負で、安定感を出す練習をした方が、体のトレーニングには良い。
たしかに、誤魔化しムーヴは、体幹はすごく楽。
③
ガストンのような、肩の後ろで引きたくなるホールドも、脇を締めるように引く。
その方が壊しにくいし、ゆくゆくはパワーが出るようになるそうだ。
確かに、その動きの方が大きな筋肉を使っている感じはする。
④
直上デッドやランジの際は、引きつけよりも、胸を張ったり脱力したりの反動を利用して跳ぶ。
これは、まだ利点が良く分からない。
しかも、感覚が難しくて実践しにくい。
ただ、なんとなく壁から離れにくくて良さそうな気もする。
※全ては、この練習に向いている課題でやらないと、混乱を招きそう。
ランナウトは足自由課題が多いのと、自分が課題作りに慣れているのが救いかな。
とはいえ、普通にボルダーで本気トライするときは、何でもありでやる・・・。
ただ、アップとかでこれを意識していると、本気トライ中も部分的に役に立っている気はする。
フォーム改造は、めちゃくちゃ時間がかかるもの。
それは、講習をしていて良く分かっているので、おおむね理解するのに半年スパンくらいで考える。
自分自身も、中学高校と運動神経は鈍い方だったし。
<追記>
ランナウトのボルダー1階に、初めて長物を作りました。
不慣れに付き、スタッフ仲間から色々と指摘を受けております。
テープは、青V。
グレードは、トライしている人の感想だと5.12dらしい。
スタッフのうち何人かは、明日にでもR.P.しそうな勢い。
さすがです。
自分が、出来る限界近いムーヴと、出来そうなムーヴ(つまり、出来ないムーヴ)を組み合わせてみました。
ホールド換えまでの半年で、R.Pするのは必須の目標ですね。
先週、先々週と3回通ったロックビーンズの店長からの指摘に従って。
専門用語満載。
講習生向きではなく中級者向きの文章ですが、個人的な記録の意味で。
おおまかに言うと、
“難しい課題のときに対応できるように、今まで以上に体幹を使うムーヴを優先する”
今のところ、理解している部分だけを記録。
①
今まではレストのときは腰を壁に近づけていたが、足を上げるときは、ホールドが良ければぶら下がるようにしていた。
これを、腰を壁に近づけっぱなしに変更。
体幹の力を脱力せずに、ガバでも肩から上だけを脱力して、足を上げる。
そうすると、感覚的には腰と壁の距離は、今までよりも3分の2くらいになる。
さらに、次の一手出す際も、自然と胸が張られて腰が壁に近づくようだ。
アップですら汗をかくような、疲れる登り方だと分かった。
常に、アンダーで頑張っているような感覚になる。
全部ダイアゴナルで登ると、イメージは分かりやすい。
利点としては、
・部分脱力に慣れれば、今まで以上にパンプしない
・悪いホールドに対して、体がブレずにデッドポイントしやすい
・翌朝、必ず腹筋などが筋肉痛になる
②
持ちにくいホールドを誤魔化すためのヒールフック、捨て身っぽいデッドポイント、ランジは、避ける。
ありますよね。
強い人は、普通に足置いたりするだけで踏ん張れてるけど、ガバ足ヒールで掻き込んで誤魔化すムーヴ。
しかも、保持力に自信がない状態で何年も登ってきた私は、結構得意ムーヴだったりします。(笑い)
むしろ、ダイアゴナルのような真っ向勝負で、安定感を出す練習をした方が、体のトレーニングには良い。
たしかに、誤魔化しムーヴは、体幹はすごく楽。
③
ガストンのような、肩の後ろで引きたくなるホールドも、脇を締めるように引く。
その方が壊しにくいし、ゆくゆくはパワーが出るようになるそうだ。
確かに、その動きの方が大きな筋肉を使っている感じはする。
④
直上デッドやランジの際は、引きつけよりも、胸を張ったり脱力したりの反動を利用して跳ぶ。
これは、まだ利点が良く分からない。
しかも、感覚が難しくて実践しにくい。
ただ、なんとなく壁から離れにくくて良さそうな気もする。
※全ては、この練習に向いている課題でやらないと、混乱を招きそう。
ランナウトは足自由課題が多いのと、自分が課題作りに慣れているのが救いかな。
とはいえ、普通にボルダーで本気トライするときは、何でもありでやる・・・。
ただ、アップとかでこれを意識していると、本気トライ中も部分的に役に立っている気はする。
フォーム改造は、めちゃくちゃ時間がかかるもの。
それは、講習をしていて良く分かっているので、おおむね理解するのに半年スパンくらいで考える。
自分自身も、中学高校と運動神経は鈍い方だったし。
<追記>
ランナウトのボルダー1階に、初めて長物を作りました。
不慣れに付き、スタッフ仲間から色々と指摘を受けております。
テープは、青V。
グレードは、トライしている人の感想だと5.12dらしい。
スタッフのうち何人かは、明日にでもR.P.しそうな勢い。
さすがです。
自分が、出来る限界近いムーヴと、出来そうなムーヴ(つまり、出来ないムーヴ)を組み合わせてみました。
ホールド換えまでの半年で、R.Pするのは必須の目標ですね。
2012年4月20日金曜日
無料体験講習のリマインド
今月の無料体験講習会は、来週の4月24日(火)です。
今のところ、参加予定者はおりません。
少人数で、ラッキーなことになるかもしれませんので、どなた様も御参加ください。
昼の部
15:00~16:30
夜の部
20:00~21:30
初めて講習に参加される方は、必ず事前にメールをお願いします。
緊急連絡先などを頂く必要があります。
2回目以降の方は、人数把握のために、直前でも構いませんのでメールをお願いします。
今のところ、参加予定者はおりません。
少人数で、ラッキーなことになるかもしれませんので、どなた様も御参加ください。
昼の部
15:00~16:30
夜の部
20:00~21:30
初めて講習に参加される方は、必ず事前にメールをお願いします。
緊急連絡先などを頂く必要があります。
2回目以降の方は、人数把握のために、直前でも構いませんのでメールをお願いします。
山岳会の新人仲間でジム講習
4月19日(木)の夜は、ランナウトにてジム講習。
本日は、新規の男性HDさん、STさん。
2人とも、山登りはやっていて、クライミングはジムのボルダリングなどを1~2年くらい経験。最近、山岳会に入ったそうです。
そこで知り合った新人同士で、講習会に参加。
もちろん、目指す先はアルパインクライミングでしょうけれど、今回はジムでの講習を御希望でした。
山岳会の先輩、近いモチベーションの新人仲間、講習会の利用、と3つを上手く組み合わせれば、新人としてはかなり幸せな環境です。
その3つが揃って伸びないのは、本人の努力不足と断言できるってぐらい幸せだと思います。
またそのうち、講習を利用して頂ければと思います。
次は、ムーヴを中心に教えてもO.K.。
3回くらい掛けて、リード講習をやるのも良いでしょう。
具体的な講習内容
・ダブルチェック
・トップロープのビレイ方法(手の動き、ロープの張り具合)
・ATCを落とさない方法
・ネコ足
・チョークアップ、レスト
講習終了後、2人で1時間掛けて復習していた様子。
忘れないうちの復習は、最も重要な講習利用方法です!
2012年4月19日木曜日
好調続く
4月18日(水)の昼は、ランナウトにてジム講習。
前回から好調の、女性KKさん、KDさんのペア。
本日、KKさんの登りは申し分ありませんでした。ネコ足、脱力、腰を壁に近づける、捩じり、すべてがウォームアップから出来ています。
本人は無自覚なようですが、大進歩です。
そして、KDさんからも嬉しい一言が。
「最近は、脱力が分かってきたせいか、以前ほど指が痛くない。」
KDさんは、指が痛くてジム通いを辞めたこともあるので、これは素晴らしいことです。
もともと、筋力は今のグレード以上のものをお持ちなので、トレーニングすれば必ず伸びるはず!
後半は、KDさんにダイアゴナル、KKさんにはフラッギングを講習しました。
こういう個々のムーヴも、徐々に理解して行けそうですね。
下の写真が、フラッギングです。
具体的な講習内容
・指の脱力を復習(KDさん)
・リード&ビレイを反復練習(実践的なアドバイスを交えながら)
・ダイアゴナル(足の位置、つま先で置くこと、腰を壁に近づける意識)(KDさん)
・アウトサイドフラッギング(とりあえず、典型的な型を練習)(KKさん)
本当に、いい感じです。
宝剣岳の極楽尾根
4月16日(月)、17日(火)は、自分の登山にて中央アルプス宝剣岳。
K口さんと。
宝剣岳は、ロープウェイに乗って簡単アプローチです。そして、山自体も小さく、ロープウェイを使えば半日で歩いて登頂できるゲレンデ的な山です。
が、しかし。
岩の険しさは、八ヶ岳を上回り、アルパインクライミングの練習場としてはかなり充実したエリア。
冬の八ヶ岳の岩稜を初級者用のゲレンデとするならば、宝剣は中級者、錫杖は上級者向けのゲレンデと言えるかな?
(本番は、南北アルプスとか大きな山での登山というイメージ。)
さて、以前も書きましたが、宝剣は八ヶ岳よりも快適!
岩は硬く、残置も少ない。
さらに、クラック、ピナクルは無数。
灌木、アイスも少々。
つまり、プロテクションが良好なので、思い切ったクライミングにチャレンジ出来ます。
今回は、2年前に敗退した極楽尾根。
その時は、帰りのロープウェイの時間(夕方5時)に間に合わず、夜中の1時まで歩いて下山した苦い思い出があります。
今回は、前日夕方のロープウェイで入山し、テント泊。
早朝からアタックして、余裕を持ってクライミングを楽しみました。
一見すると、どこからでも登れそうな岩交じりの雪稜。しかし、登ってみると、Ⅳ級程度のちょっと手強いクライミングを強いられます。
でも、プロテクションがバシバシ効いて、楽しいんですよ。
そして、雪山らしいナイフリッジも。
先月のシンセン岩峰に比べたら、安定した雪で快調。
今日は、快調快調。「楽勝でロープウェイに間に合うなあ!」
と、ルンルンです。
が、この日は昼から雨予報。
幸い、宝剣では雪でしたが、なんと雷が!
この日は、湿度が高いのに、午前中が晴天で気温が上がってしまったためでしょう・・・
冬の雷は、僕は初体験。
しゃがんで居ても恐ろしいのですが、歩かなければ帰れません。
しかも、ロープウェイに帰るには、一度主稜線に乗らねばならず、雷鳴のとどろく中を上へ上へ・・・。
挙句、体からも、そこら中の岩からも、「ジリジリジリ」という強烈な静電気の音が!
体に関しては、しゃがむと音がせず、立ち上がると音がする。
恐ろしいので、立って歩けるような主稜線でも、四つん這いで進んだり。
「落雷で心停止したら、心臓マッサージが有効」
(他の外傷よりも、蘇生する可能性が高い)
とか言いますけど、主稜線は下地が雪なんで、心臓マッサージは上手くいかなさそう。
まして、「ジリジリジリ」と音を立てている
岩の上に寝かせるなんて恐ろしすぎる!
改めて、冬の雷に対する恐ろしさを確認。
全力で行動した結果、なんと2時前にはロープウェイに到着しました。
行動記録
<1日目>
16:30 千畳敷ロープウェイを出発
17:15 極楽平(幕営開始)
<2日目>
5:00 出発
6:20 適当なルンゼから登攀開始
1P目(K口リード、120mコンテ、Ⅲ+):アイス、ブッシュ交じりの雪壁。ろくなビレイ点が作れないらしく、苦肉のコンテ。2時間くらい掛かった。
しばらく歩き
2P目(石田リード、15m、Ⅳ+):凹角から、もの凄く狭いバンドをトラバース。遠いムーヴと狭いムーヴが交互に出てくる。早速、素手になる。
3P目(石田リード、45m、Ⅳ級):ワイド、マントル、リッジ、クライムダウン、と多彩。
4P目(K口リード、55m、Ⅲ級):微妙に怖い雪壁。
5P目(石田リード、45m、Ⅳ級):岩のナイフリッジ、雪のナイフリッジ、と多彩。
12時30分ごろ、雷鳴を聞く。
最初は、雪崩かと思っていた。
あとは、ロープ不要の雪壁だったので、とにかく急いで下山。
13:20 極楽平の幕営地
14:00 千畳敷ロープウェイ
実は、入山時は、とても疲れていました。
最初はどうなることかと思いましたが、成功して良かったです。
パートナーに感謝です。
ちなみに、登山体系のトポは良く分からないので、登ったのが極楽尾根なのか、その隣なのかは、自信はありません。
ただ、隣の尾根も面白そうだったので、来年あたり登ろうと思います。
早い段階でリードorリードはまだ早い?
4月15日(日)は、城ヶ崎にてクラック講習。
前日のストーンマジックからの続きです。
講習生に対して、僕はリードをガンガン教えたり、逆に「今回は、トップロープを確認しましょう」とやったり。「そんな早い段階でリードするなんて、まだ怖い」
と思う人もいるでしょう。
逆に、「リードを習いたいのに、なんでトップロープやるんだ」
と思う人もいるでしょう。
本人の希望と、私から見て「もっとこうした方が良い」と思う内容は、完全一致しなくて当たり前。
それが、むしろ、本人の希望と逆転しやすいんです!
たとえば・・・
臆病な人ほど、落ちたくないから足置きが良い。
安定した登りなので、5.8でもリードをする条件が揃ってしまいます(笑)。
本人はリードを急がないけれど、本当はリードした方が良いでしょう。
理由は、最終目標が「慎重かつ思い切りの良いクライマー」だから。
臆病な人は、慎重さは身に付きやすいですよね(笑)。
だから、講習でやるのは、リード技術。
逆に・・・
イケイケの人は、全くの逆。
「リードはまだです。我慢してください。」
今回の方々は、どちらかと言えば怖がりの方々。
前日は、ジムでの落ちる練習。
本日は、トップロープでクラック講習。
で、本人達はまだまだトップロープで練習をしたさそうです。
が、次回からカムなどの練習を開始するのをオススメしております(笑)。
まだまだクラックには慣れていませんが、安定した登りで、冷静な判断力もあります。
「極端に臆病なクライマーになってしまうと、後々で伸び悩むだろう」という親心みたいなものです。
具体的な講習内容
・ハンドジャムのサイズ調整
・順手と逆手の特徴
・チムニーでのチョークバック、ギアの整理、レスト
・アームロック
・ニーロック
・フィンガージャム(終了前に、説明程度)
さすが2人とも、ネッシー(5.8)をトップロープで一撃しておりました。
でも、まだトップロープをやりたさそうですね(笑)。
カムは高いですが、リード練習は始めた方が良いですよ~。
次回は、6月ということになりました。
梅雨時期ですが、晴れて欲しいものです。
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