2012年6月29日金曜日

毎回ちょっとずつ矯正

6月28日(木)の3コマ目は、常連女性TZさん。
TZさん、ムーヴ講習はレベル2。
フォームチェック、基本ムーヴ(フラッギング、ヒールフック、などなど)の習得を目指します。

フォームチェックとしては、最近ずいぶん猫背だったのが気にかかっておりました。
猫背な人は、手長猿っぽいスタイルになりやすいもの。

つまり、肩の脱力はバッチリだけれども、姿勢が悪くて壁から腰が離れてしまうものです。

前回と今回で、まずはそれを矯正!

ダイアゴナルを練習しながら、どんどんと姿勢を良くしていきます。

つくづく思いますが・・・
ムーヴ講習レベル2は、劇的な成長というのはありません。
1つを覚えれば、全てが楽になるような省エネ技術なんて無いからです。

フォームを良くして、技を覚えて、コツコツと5.11aを目指して行くのみ。
具体的な講習内容
・腰を壁に近づける(写真は、かなりバッチリ!)
・ダイアゴナルのコツ(復習)
・リードで落ちる練習(前回よりは、落ち着いて来ました)
・ビレイの練習(パニック癖が、少しずつ緩和されて来ました)
・垂壁の本気トライ
①5.10aはオンサイト
②5.10bも惜しい感じ(数回のトライで登れそうな気配)

最近は、週2回のジム通いも定着しましたね。
以前に比べれば、かなりパワーも付いて来たように感じます。

ムーヴ講習を短期集中で受講

6月28日(木)の2コマ目は、MJさん、WNさんの女性ペア。
山の知り合いを増やす会で、本当に知り合った2人です。
ムーヴ講習は、最近は定期的に受講される常連さんが多かったです。

特に、昼間のジム講習は、
リード講習とムーヴ講習を織り交ぜながら、月に数回の受講をされる方が何組かいらっしゃいます。

しかし、今回の2人には、3回連続でひとまず完結するように受講をオススメしました。
理由は、ある程度は復習が出来そうなタイプだったから。

基本的なムーヴを理解して、ジムの5.9くらいまでが楽に登れるようになることが目標です。

・フォーム5項目
ネコ足、肩の脱力、指の脱力、腰を壁に近づける、引き付けよりも捻りを優先する

・超基本ムーヴ
ダイアゴナル、バックステップ、正対

これを、とりあえず理解して、自力練習しやすくなること。
本日から3回の主目的ですね。
具体的な講習内容
・ネコ足(今までより、さらに丁寧に)
・肩の脱力(腕を曲げている時間を、より短く)
・ダイアゴナル(より楽な足位置、爪先の向き)

ATCを落とさないように

6月28日(木)の1コマ目は、常連女性SMさん。
「ATCを落とすな!」
とは、よく言われます。

が、実際にどうやったら落としにくいのかは、あまり本には書いておりません。

いくつかの方法があるようですが、私は
・ATCをハーネスから離すように引っ張って、環付きビナが固定された状態にし、そこでクリップする

という方法。
僕も、初級者の頃に何度も落としたので、時間に追われても間違いにくい方法としてオススメしております。

下の写真は、同じ手順で、ロープを外す場面。
ATCを右手で引っ張って固定している上に、カラビナまで引っ張られて固定されてしまうという優れた小技。
SMさん、なかなか上手くならないクライミングには、少々苦しんでいらっしゃいます。
が、こちらは「すぐに役に立ちそう!」と、喜んでいました。

今まで、まごついたり、落としそうになった経験があるんですねえ。

具体的な講習内容
・ネコ足
(足を置く瞬間に、ゆっくり置くことを中心に)

・肩の脱力
(足を上げる際にも、腕を伸ばすことを意識して)

・指の脱力
(フワッとホールディングする感覚を意識して)

・ロープの畳み方
・エイトノットの注意点
・トップロープのビレイ
・ATCを落とさない方法

講習することは山ほど

6月27日(水)の夜は、ランナウトにてジム講習。
常連男性KBさん。

先週末のクラック講習で、身体はボロボロ。
中2日で、ジム講習です。
アルパインクライミングを目指す上で、どれだけの障壁があるでしょうか?

・リードを覚えるという意味では、ジムのリード&ビレイ。
・岩場に行くという意味では、スポーツクライミングのリード&終了点作業。

そして、
・プロテクションを覚える意味で、クラック。


さらに、
・夏の本番とも言えるマルチピッチには、ロープワークが付きもの。


また、冬のアルパインを目指すと
・普通の雪山技術
・登山道の無い雪山を歩く技術
・アイスクライミング

ダメ押しに
・読図が苦手なクライマーも多い。

そして、
・クライミングが好きならば、ムーヴだって覚えて上手くなりたいもの。
そのほとんど全て、講習でのアドバイスを求めて来てくださるKBさん。

月1回の時期もあれば、月4回の時期もあり、もう1年と少し経ちました。
あと1年くらいやったら、ちょっとした難しいこともできるようになると思います。

やっぱり、アルパインへの道のりは長いですね。

具体的な講習内容
・フォーム5項目の総チェック
・ロープワーク練習(登り返し)

無料体験講習(6月)

6月26日(火)は、毎月恒例の無料体験講習。

昼の部は、男性KOさんのみ。
ときどき、ランナウトでもお見かけする熱心なビギナー、という印象でした。

そして、やっぱり熱心!
ネコ足と肩の脱力を簡単にレクチャーしましたが、かなり練習してくれそうです。

夜の部は、女性YSさん、男性NMさん、女性UYさんの3名。
皆様、アルパイン志向が強いようで、早速NMさんとUYさんからは講習申し込みがありました。
無料体験講習は、来月は休みとなります。
御迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

ちなみに、ランナウトの(ジム利用者向け)初心者用の無料インストラクションは、他ジムと比べても、なかなか良く出来ていると思います。

無料体験に参加希望の方にも、
「それは受けておいた方が良いですよ」
とオススメしております。

クライミングを始めるか迷っている方は、是非そちらで始めてみてしまって下さい。

2012年6月27日水曜日

疑似リードから本番リードへの以降

6月25日(月)は、長野の坊抱岩(ぼこだきいわ)にて、リード講習。
最近、すっかり常連の男性ONさん。
リードを講習する際、疑似リードというのがとても効果的です。

疑似リードというのは、トップロープで確保された状態で、リードを行うことです。
これなら、リードに失敗して、本来ならば致命的な怪我or死亡事故、となる場面でも、トップロープに助けられます。

他に、トップロープリード、シュミレーション、なんていう言い方もあるようです。
学べる点は

・地上でのクリップと、クライミング中のクリップの違い
・頭では理解している“手繰り落ち”などの危険を、避ける方法を実体験
・ランナウトした場面では、早めにクリップしたり、クライムダウンできる範囲で登ることなどの対応を練習できる
・疑似リード状態で、ビレイも練習できる
・(人によっては)リードと変わらないほどの緊張感を味わうことも可能


などなど
ってな訳で、当塾講習会では
ジム、スポートルート、クラック、アイス、などのあらゆる場面で疑似リードを行っております。

そして、これを数回から10回以上重ねてから、いよいよ本番リードとなる訳です!
しかし、実際には疑似リードを重ねてから本番に望んでも、安全とは言い難いのが現実です。

仮免許の人に、公道を走ってもらうのに似ているでしょうね。
教官は、心の底ではドキドキです。

心配事としては

①数回~10数回の疑似リードでは、自分が犯しやすい過ちの大半を把握すること自体が無理
②本番の緊張感では、やはりパニックに陥ったり、大きなミスを犯すことが多い
(たとえば、クリップするべき高度を超えて、ランナウトしてしまう、など)
でも、これって仕方ないことだと思うのです。
だって、本番を経験しなければ分からないことも多いですから。

そうやって、パニックに強くなって行くのです。

そして、疑似リードや絶対に落ちそうもないグレードのリード練習ばかりでは、
「臨場感&達成感がなくて面白くない」
というお客様側の気持ちもあるでしょう。

だからこそ、早い段階でリードを経験させたい気持ちもあります。
で、私としてはいつも葛藤です。

「この人の場合は、もう2~3本疑似リードやった方が良いかな?」
「そろそろ本番リードで、成果を出させた方が良いかな?」
「とりあえず、落ちそうもないグレードを何本もリードやってもらった方が良いタイプの人かな?」
「あんまりダラダラ疑似リードばかりでも、緊張感が薄れて来そうな人かな?
「リードで、自信と度胸を付けさせた方がいい人かな?」

お客様の想像力、それまでの登山経験、パニックに陥りやすさなどは、本当に人それぞれ。

効率を取るか(本番リード)、安全を取るか(疑似リードを続ける)。
小さな判断の連続ですね。
講習とはいえ、リスクはあります。
そして、疑似リードを最大限に活かすのも、お客様の想像力次第です。

リスクを減らしつつ、効率の良い講習を一緒に目指しましょう。

具体的な講習内容
・ボルトの種類(ケミカル、ハンガーボルト、その他)
・クリップのタイミング
・落ちない範囲でランナウトする(クライムダウンの練習も含む)
・ウィップフラッシュ現象
・ヌンチャク付近のロープを足で引っかけるリスク(クリップが外れてしまう可能性あり)
・終了点作業(結び替え、懸垂下降)

ONさんも、疑似リードでの出来はまずまず。
想像力も人並み以上にあるように感じます。

とはいえ、やはり本番リードはちょっと危なっかしい点もありました。

もちろん、やむを得ない部分もあります。
ただ、もう少しリスクを減らした講習方法はないものかと日々模索中です。

カムセットを講習する流れ

6月23日(土)、24日(日)は、湯川にてクラック講習。
常連男性KBさん、その友人でクラック講習2回目の男性NKさん、女性KAさんペア。
クラック講習では、最初はジャミングの基礎を講習いたします。

が、本当に大切なのは、カムの使い方です。
カムが効いていなければ、ロープなど付けていないも同じこと。

これが使えるようになって初めて、クラックの自立が出来るのです。
で、その練習方法としては、以下のような段取りです。

①カムの使用方法を解説。
※効いていないセットを何個も見せる

②取り付きにて、色々なクラックにカムを差してみる。
※より良いカムセットを、隣に差して見せる

③疑似リードにて、カムセット練習
※体勢が悪い状態、疲れた状態でも、安易に妥協しないことを意識して練習
※プロテクションのタイミング、持って行くカムのおおよその算段なども出来るようになれば、バッチリ

④実践リードトライ
※まずは、カムセット練習に使ったルートをトライ。
※次いで、可能なら少し苦労するくらいの初見ルートもトライしてもらう。が、これがまた色々と大変なのです。
今回の皆さん、初日は地上でのカムセットまで。
2日目に、地上でのカムセットを復習。

そして、午後から疑似リード練習です。

皆さん、まだクラックに不慣れで、もうヘロヘロ。
でも、ようやっと1本ずつはセット練習することが出来ました。
ちなみに、この3人のクラック経験は、

・KBさんがマルチピッチ体験を2回受けたりして、カムの使い方、ハンドジャムを少々知っている程度
・NKさん、KAさんが、城ヶ崎でジャミングなどのムーヴに絞ったクラック体験を2日間体験している程度

といったところ。

今回で、実質2回目。
秋には、本格的にカムセット講習をやって欲しいですね。

あと2日で、とりあえずクラックも自分で行けるようになるでしょうか?
次回の疑似リード、その出来次第ですね。
(皆さん、スマートフォンでメモを取っている様子。 )

具体的な講習内容
・ハンドジャムの復習
・フットジャム、フィンガージャム、サムカム、フィストジャム、などの基本的なジャミング
・バック&フット、ヒール&トウ
・カムの使用方法(パラレルな面を探す)
・地上での練習
・疑似リード
3人とも、3本のルートを全てトップロープでは完登できました!
(デゲンナー、北風小僧、台湾坊主)

スポーツクライミングも経験が浅い中で、3本とも登れたのは本当に良かったですね。




2012年6月23日土曜日

ストーンマジックの3大魅力?

6月22日(金)は、ストーンマジックにて6時間コース。
マルチピッチ体験の予定でしたが、雨にて変更。
ストーンマジックには、写真のような擬岩があります。

そこは、トップロープで体験クライミングが出来るだけでなく、懸垂下降などのロープワーク練習がしやすいように設計されています。

たとえば、

・トップロープ支点の他に、懸垂下降などの支点にしやすい支柱がある
・ビレイ点、終了点作業がしやすいように、小さいテラスがある
・そもそも擬岩なので、ちょっと雰囲気が出て、初心者が程よく緊張する
・Ⅲ級くらいのラインから、5.7くらいのクラックまで、講習のために何度も登るに適したラインの数々

といった設計。
ただ、本当によく出来ているので、雨の土日なんかは混む日もあります。

ただ、隣の子供用のジャングルジムみたいなものがあり、そちらもロープワーク練習に適しておりますので、逃げ場はあります(笑)。
次に、普通のルートエリア。

ここは、いつも空いていることが多く、リード講習には適しております。
壁を占拠も何も関係ないくらい空いておりますので、落ちる練習も自由に出来ます。

空いている理由は・・・
自分の目で、確かめてみましょう。
最後に、名物のクラック。

最も基本的な、ハンドジャム、フットジャム、フィストジャムを講習するには最適の場所です。
岩場より練習になる部分もあるくらい、典型的なクラック登りが要求されます。

というのも、講習生がチャレンジ可能な5.8って、ジャミングは一部にしか使わなかったりするルートも多いのです。

ここで、テーピングの巻き方も一度試しておくと、実践でも楽です。

ただし!
これは、擬岩ほどは雰囲気が出ていないので、本当にトレーニング課題。

初心者がクラック嫌いになる可能性もはらんでおります・・・。
できれば、指導者の下で体験することをオススメしたいですね。
具体的な講習内容
<フォローのためのロープワーク>
・スリングの収納方法
・アルパインクイックドローの作り方
・ギアラックの整理方法
・カウテールの作り方
・リード&フォローから懸垂下降の練習
・コール無しの流れ
・ロープのさばき方

<リード&ビレイの練習>
・落ちる練習&止める練習
(ビレイヤーの立ち位置、墜落距離の予想、など)

<クラック体験>
・ハンドジャムのサイズ調整方法、など

本日は、ストーンマジックを味わい尽くした6時間講習
あとは、自分のトレーニングでボルダーをやれば完璧でしたが(笑)。

ODさんは、名物クラックの下部をついに完登!
YSさんは、フォローのロープワークにかなり慣れて来ました。
得意は人それぞれ、これまでの経験値に依りますね。

2012年6月22日金曜日

懸垂下降とセットで覚えて欲しい技術もろもろ

6月21日(木)は、ランナウトにてジム講習。
前半3時間は、男性ONさんのリード講習最終回。
後半3時間は、もう1人男性Hさんを加えて、基本的なロープワーク講習。
この2人、夏のバリエーションデビューを目指して頑張っております。

「とりあえず、懸垂下降のシステムだけでも習いたい」
との御希望。

念のためにロープを持って行く程度のバリエーションを想定しており、ルートミスなどのために懸垂下降を覚えたいという話。


ただ、懸垂下降を覚えるなら、

・セルフビレイの取り方あれこれ
・バックアップの取り方or仮固定
・登り返しの方法
・残置支点チェックの方法
・捨て縄による残置支点補強方法

などと、本当は覚えて欲しい技術が盛り沢山。

とはいえ、今回はそのほんの一部。

ただ、お二人はとても冷静で、
「自分たちは、そういう技術を知らないリスクもある」

ということは認識されている様子。

月曜は、ONさん1人で岩場講習。
夏のバリエーションデビューが終わったら、また2人で岩場を受講予定。

というやる気もありますので、こちらも楽しみです。
具体的な講習内容
<前半>
・落ちる練習&止める練習
・実践、本気トライ(5.10aを無事に完登!)

<後半>
・ダブルチェック(Hさん)
・エイトノットの効率的な結び方(Hさん)
・ネコ足、腰を壁に近づける
・ATCを落とさない方法
・懸垂下降のセット練習
・懸垂下降のバックアップ

ではでは、また月曜日によろしくお願いいたします。

2012年6月21日木曜日

平日夜の基礎訓練

6月20日(水)の3コマ目は、常連男性KBさん。
本日も、フォームチェックをしてから、ロープワークの基礎訓練。

前回までに確認した
・結び替え
・懸垂下降のセット
・仮固定

そして今回新たに
・懸垂下降のバックアップ

も加えて練習しました。

ただ、今後はランナウトでロープワーク練習に制限が加わることとなりました。
・実際にロープにぶら下がっての作業は、外壁のみ。

地面でシステム確認程度は、O.K.だそうですが。

また、今後細かいルールが出来たりするかもしれません。
具体的な講習内容
・上記の通り

反復練習を重ねて来たムーヴは、段々と本気トライにも活かされるようになってきたそうです!
さあて、今週末はクラック講習ですね。

半年ぶりの受講

6月20日(水)の2コマ目は、半年ぶりのAKさん。
昨冬は、アイスクライミングをやる先輩と知り合いになり、ドライツーリングなども含めて修行に励んだとか。

その一方で、クラックギアの多さに引いてしまい、アルパインへの道のりはちょっと頓挫していたところでした。

ただ、今回久々に講習に参加したのは、スポーツクライミングが「いい加減伸びない」、と感じたことが原因だそうです。
たしかに、若い方で1年真面目に登り込んで5.10台だったら、ちょっと心配にもなりますよね。

とはいえ、アルパインも今後も目指して行く気のようですので、しばし待ちましょう。

今回の講習が、伸び悩み解消のっきっかけになれば幸いです。

具体的な講習内容
<基本フォーム5項目のうち4つまで>
・腰を壁に近づける(スタンスを上げすぎないことも含めて)
・ネコ足
・肩の脱力
・指の脱力(フワッとホールディングする感覚)

<フラッギングとはどんなムーヴか>
・とりあえず、解説のみ(練習までする時間は無し)

墜落距離の予想

6月20日(水)の1コマ目は、常連女性KKさん、KDさんのペア。
講習直後は出来たはずなのに・・・
という典型は、リードのビレイです。

壁から離れる、緩すぎる、などの状態に陥りやすいもの。

予想される理由は2つ。

①墜落距離が予想できていない
→「3ピン掛けたら壁から離れる」という迷信に振り回される結果になる

②講習後、しばらくは落ちない人しかビレイしない
→「単なるテンション掛け係になって、徐々にビレイの緊張感がなくなってくる」

本当は、どちらも講習で完全解決して差し上げたいところですが、本人の性格もあるので無理そうです。
そこで、最近は墜落距離の予想だけでも徹底的に講習することにしております。

それでも忘れる人はいるでしょうけど、これが今の私に出来る限界です。
具体的な講習内容
・落ちる練習&止める練習
本日は、不意落ちまでやりましたので、ビレイは完成に近いレベル。
墜落距離の計算も、KDさんがかなり精度を上げて来ました。

・実践本気トライ
2人とも、垂壁の5.10a、薄被りの5.8をリードで無事に完登!

・ダイアゴナルの復習
こちらは、2人ともちょっと忘れ気味。

・踏み替え

2人とも、全体的なムーヴは綺麗になっております。

台風にも負けず

6月19日(火)の2コマ目は、パンプ2にてリード講習。
今回で3回目となる、女性TSさん、SKさん、Mさんの3人組。
本日、特筆すべきは台風!

まず、パンプ2までの豪雨。
さらに、帰路の強風&電車ストップも心配される中、3人ともリード講習最終回へ。

「本日を逃すと、石田さんと予定が合うのは8月後半!」
との危惧だったそうです。

たしかに、短期決戦で特定の講習を受けようとする場合、間が空くのは恐ろしいもの。
復習しようったって、忘れちゃいますよね。
案の定、帰りの電車は途中とまったりして、ちょっと大変でした。
3人は、無事に帰宅できたのでしょうか!?
具体的な講習内容
・腰を壁に近づける
・ビレイの繰り出し
・ビレイの立ち位置
・スポットについて
・落ちる練習&止める練習

ロングフォールと不意落ちだけは、講習中に練習する時間がありませんでした。
が、墜落距離も読めている3人だったので、あとは自主練習でも大丈夫かと思いました。

問題は、「講習直後は出来た」にならないことですよ。

ロープ購入

6月19日(火)の1コマ目は、ランナウトにて講習。
常連女性SMさん。
これが無ければ始められない山道具。

冬山なら、アイゼン・ピッケル。
クライミングなら、ロープ。

SMさんも今回のロープで
「こんな物、買っちゃったなあ。」
と思ったそうです。

その一方で、モチベーションにも繋がる山道具。

「これがあれば、あんなことも出来るかも!」
「買ったからには、元は取らねば!」

などの勢いが付きます。

買うか、躊躇するか?
ここが運命の分かれ道になる例、私も何度となく見てきました。

つまり、買わない人はやらない訳です。
やっても、借り物で1回2回体験してみる程度。

皆さん、思い当たる節ありますよね?(笑)
多くの講習生にとって、一番の障壁は、カムの購入ですね。
具体的な講習内容
・基本フォーム5項目のチェック
・ロープの畳み方

2012年6月20日水曜日

ダメダメ日記

6月18日(月)は、自分のクライミングにてミズガキ。
先週に引き続きズットンの今井君、その友人のSGさん。
結論から言って、この日はダメダメでした。

まず、アプローチの段階でグダグダ。
ここ4週間歩いた中で、特に遅いペースな上に、足下にも注意力散漫。
岩場に到着するも、予想通りの染み出し。

目的のルートは、水の通り道となっているため、その日が晴れでも前日の雨の影響をもろに受けます。
先週、このエリアで乾きの良いクラックでのトレーニングをやったばかりなので、このエリアで遊ぶのはちょっと飽き気味・・・。

新たなモチベーションを求めて、また移動。

しかし、私は浮き石を踏み抜いて、足首に結構痛いアザを作ってしまう。
これは、ちょっと疲れてます。
このエリアは、染み出しも無くて登れそう。

ただ、あまりに疲れた私は昼寝をしつつ、エンジョイクライミングの方向で。
せめて1本、できれば2本の頑張るトライを!

と思い、唯一頑張ったのが、下のルート。
4年くらい前にオンサイトしたはずなのですが、この日はそのとき以上に苦労・・・。

「体調もあるし、当時はオンサイトの気合いが入っていたし」
とは、分かっていても何とも悔しいものです。
でも、なんとか再登。
こんな日でも、クラック経験の浅いSGさんは果敢に攻めて、5.9くらいのルートを2本一撃という成果を出しました!
そして、魂の男は、
「やっぱり、お茶を濁してちゃダメだ」
「5.12を登らなきゃ、次のレベルに行けん」

みたいなことを言い出し、再度目的のルートを偵察。
が、さすがに乾いていなかったらしい・・・。

そこで、近くのエリアの5.12bも偵察してきて、そちらを夕方の最終便でトライ!
このルート、ロープスケールで50m以上ありそう。


もともと2ピッチのルートを、1ピッチで登ってしまおうという目論見だけに、カムの量も半端じゃない。

さすが魂先生!
が、現実はそう甘くはなく、出だしのボルトセクションで敗退とあいなりました。

でも、良いクライミングでした。
具体的に登ったルート
<地獄エリア>
・地下一階の5.9(再登)
・N字ハング(5.10b)~1階の5.9を繋げて(どちらも再登だが、繋げたのは初めて)

この日は、これ以上やると色々と怪我しそうだったので、こんなものでしょう。