6月5日(火)の3コマ目は、リード講習3回目の男性HYさん。
彼は、とても研究熱心で、クライミングジム通いもフリーパス買った方が安いレベル。短期間にグイグイ伸びておりますし、リードもビレイもかなり理解できたと思います。
本当に良かった。
が、しかし・・・。
私は、まだ安心は出来ません。
講習直後は、
・落ちること、本気トライすることが出来ていたのに、その後に“諦め癖”が付いてしまった人
というのもおります。
ロープワークなんかの技術を忘れてしまったのなら、もう一度誰かに聞くのでしょう。
が、これは良い習慣から悪い習慣に流れてしまっただけなので、誰に聞くこともありません。
もっと悲しい例だと
・講習直後は壁に近づいてビレイしていたのに、いつの間にか壁から離れてビレイする習慣が付いてしまった人
ちなみに、どちらも物凄く多い話で、半分以上の受講者が残念ながらそうなります!
講習中、落ちる練習を(おそらく、どこのリード講習にも負けないほど)行います。
「諦めないこと」、「壁に近づいてビレイすること」
どちらの重要性も、理屈だけでなく身体で理解したはずなのに・・・。
理由として
・妥協
・忘却(講習後、しばらく落ちるようなリードをしないことによって、ビレイを忘れる)
・よくない見本を真似すること
などなど考えられます。
正直、
「本人の意識で、なんとかなりそうな問題」
という感じもします。
ただ、半分以上そうなるってことは、ちょっと僕の方で考えた方が良い問題なのかもしれません。
でも、ロープワークと違って、
「出来ていないから、もう一度講習受けて下さい」
ともなかなか言いにくいんですよね。
まあ、ジムで講習を受けた方がビレイが退化しているのを見かけたら、一言二言はアドバイスしますけどね。
具体的な講習内容
・基本フォーム5項目のチェック
・落ちる練習
(トラバース、ロングフォール、ガッツンビレイ体験、を含む)
・ビレイヤーの立ち位置
・止める練習
(流す方法、不意落ち)
・実践本気トライ(5.10cにトライして、2テンションでトップアウト)
HYさん、どうかこのままリードを覚えきっていただきたいですね。