6月2日(土)は、三ッ峠にてマルチピッチ体験講習。
常連男性STさん、常連女性WNさんのペアでの申し込み。
お二人とも、マルチピッチ体験は2回目。
1回目は、
「とにかく、マルチピッチがどんなものか知りたい」
という程度の要望でしたが、今回は本格的にマルチピッチリードに向けた準備段階です。
WNさんは、最近講習を続けて受けており、
「1年後には、マルチピッチリード!」
という意気込みです。
春のマルチピッチ体験1回目、2週間前のジムリード講習、小川山でのプライベート講習で、短期間ながら経験を積んで来ました。
カム、ジャミング、リードのビレイ、などなど最近上達したことを今回で活かします。
そして、STさんは1年半前のジムリード、1年前のマルチピッチ体験、岩場リード、昨冬の間の2回のクラック講習と、時間を掛けて来ております。
ちなみに、彼は当塾講習生の中で、トップクラスの講習内容定着率だと思います。
ロープワークに関しては、理解力もわりと高い方だと思います。
が、ムーヴなど、見ている限りは本当に努力の人!
彼の強みは、復習や読書、反復練習にかけるモチベーションでしょう。
・講習内容を忘れないように
・本を読んで疑問に思ったことを講習で聞くように
といった、ちょっとしたことだけど、なかなか続けられない努力、というものを感じさせます。
うーむ、偉いです。
2人とも、忘れていることも多いので、とりあえずはシステム確認。
昼前から、いよいよ1本目のマルチにトライ!
上の写真のピッチで、惜しくもWNさんがテンション!
でも、その後はフリーで登ることが出来ました。
フォローなら、だいぶ余裕を持って出来るようになったSTさん。秋あたり、マルチピッチリード講習でも良いかと思っております。
セルフビレイの取り方を必死に思い出すWNさん。
今の段階は、こうやって何がマルチピッチを覚えるために必要なのか、身体で感じるくらいの時期かもしれません。
まあ、講習とは言え、経験の場でもあります。
一方、講習ばかりも受けていられないので、猛烈にパートナーと連れて行ってくれる方を探し中の様子。
“山の知り合いを増やす会”を最も積極的に活用しているのは、彼女でしょうか?
頂上に着いて、歩いて下山。
そして、取り付きで質問タイム。
そして、ガスの中、2本目のマルチピッチにトライ!
今回は、核心部を二人ともフリーで突破!
フォローとはいえ、やっぱりフリーでの完登くらいは目標として掲げたいもの。
後半の緩傾斜帯に入っても、やっぱり慣れない2人には緊張が強く感じられます。
と、言いつつも夕方まで頑張って2本目は2人とも無事に完登!
この調子で経験を積んで行けば、秋にはWNさんもクラックですね。
具体的な講習内容
<取り付きにて>
・スリングの収納方法、ギアラックの整理方法(WNさん)
・ビレイポイント作成例
・コール、コール無しの流れ
☆1本目、右端のライン(草溝~)
・サブザック、ギアラックをビレイポイントに引っかけて、体力温存する方法
・ヒール&トウ
・ロープを畳んで背負う方法
<取り付きにて>
・クローブヒッチの効率的な作り方
・回収の順番のコツ
・「緩めて!」をあまり言わないようにするための注意点
☆2本目、中央カンテのライン
わりと順調で、特に講習することなし。
経験を積んで、イメージを膨らませましょう。