2011年8月31日水曜日

無料体験講習(8月)

8月30日(火)の夜は、無料体験講習会。

今回は、クライミング初心者女性が3名。
KSさん、YZさん、TUさん。

さらに、クライミング暦が先月の無料体験講習スタートという男性OSさん。

そして、常連の女性TZさん。


ちなみに、KSさんは富士山で僕が担当したツアーに参加されていて、友人のYZさんを誘い合わせて今回参加とのこと。
昨年も、富士登山ツアーをきっかけに石田登山塾に見えた方が1名いらっしゃいました。
今年もそうなって下さると嬉しいですね。

さて、クライミング暦1ヶ月のOSさんは、グングン成長期。
トップロープながら、5.10前半を完登。
登りは自然と上達しそうなタイプなので、早いとこリードを覚えてしまいましょうか。

常連のTZさんは、5.10cにリードトライ!
部分部分は解決しているので、あとは繰り返しトライして、手順を覚えれば良いですね。
ムーヴが出来ているなら、まずは諦めずにトライし尽くしてみましょうよ。

2011年8月28日日曜日

人工登攀(エイドクライミング)at湯川

8月27日(土)、28日(日)は、湯川にてクラック講習。

今回は、新潟の男性Kさん、常連女性のTさん。

今回は、岩が湿っていて滑りやすく、難易度アップ。
そして、基本的なカムの使い方も講習済みの2人。

本来なら、簡単なルートからリードトライをしてもらうつもりでしたが、それは湿っていて厳しい本日・・・。

そこで、今回はカムを使った人工登攀(エイドクライミング)をやってもらいました。

この練習方法の意図は・・・
・カムセットの練習(1番良い練習法だという説もあり)
・クラックルートは、いざとなればトップアウト出来ることを実体験してもらい、恐怖心を減らす
・アブミ初体験

という感じです。

2日目には、湿って難しくなったルートで、無事にトップアウト!
少しずつ自信に繋げて頂ければ、と思います。

具体的な講習内容
(トップロープにて)
・ハンドジャム、フィンガージャムの復習
・サムロック、ヒール&トウ、アームバー、ニーロック、などのムーヴは、出て来る毎に解説

(リードにて)
・カムを使ったエイドクライミング(8mくらい)
(補足的に、簡易アブミの作り方、など)

フェースが上手い人は、クラックの5.8や5.9のリードがアッという間に出来たりします。
が、今回のように、地道に色々と経験を積むのも、長い目で見れば悪くないと思います。
昔のクライマーのような、しぶとい人になれるかも?

富士山シーズン納め

一昨日の金曜、富士山から戻りました。
今シーズン終了です。

8月中は、いよいよブログも更新せずでした。
メールの返信も数日置きだったりして、問い合わせ下さった方々には御迷惑お掛けしました。

富士山の8月分は、追々更新していくということにしたいと思います。

昨日から、通常業務の講習に移行しております。

ところで、明後日8月30日(火)は無料体験講習です。
どうぞ遠慮せずに御参加ください。

2011年8月10日水曜日

リード講習1日完結編

8月10日(水)は、ランナウトにてリード講習6時間コース。
今回は、やる気3人組の山岳会仲間の男性KNさん。

無料体験を除けば、今回が講習初参加。
とはいえ、予習は充分。

トップロープの確認から始まる前半戦をスムーズにこなし、残り1時間の頃には核心の落ちる練習も完了。

丸々1時間、本気リードや実践ビレイの時間を充分に取ることが出来ました。

もしかしたら、過去最速でしょうか?

彼も次には、岩場でのリードが待っています。
段々と、自力で登った感が湧き出る分野へ、足を踏み入れましょう。

そして、クラックやマルチピッチを始めたら、もはや小さな冒険の領域ですね。
早くも楽しみです。

具体的な講習内容
・足の置き方
・エイトノットの結び方(特に注意すべき点、など)
・トップロープのビレイ(スライド式の他に、持ち替え式も確認)
・クリップの方法
・疑似リードにより、やってはいけない事例集確認(逆クリップ、Zクリップ、手繰り落ち、ロープに足を絡める)
・落ちる練習("流す"、"止める"も実体験)
・ビレイの繰り出し練習
・ビレイで止める練習
・実践リード&ビレイ
(早速、5.10aを1撃の成果あり)

マンツーマンな上、本日は暑さ極まり!
短い休憩を何度も取りながら、淡々と頑張りました。
が、やっぱりリード講習1日は、振り返るとボリューム充分だったと思います。

久々に、クライミング初心者講習

8月9日(火)の夜は、ランナウトにて初心者講習。
まだクライミングを初めて数回というOSさんに、個人レッスンです。

正直言って、OSさんは他の講習生の方と比べて、クライミングセンスがありそうです。

という訳で、次回からはムーヴよりも、エイトノットやビレイを教えた方が役に立ちそうです。
(ムーヴは、独学9割&たまのアドバイスで大丈夫そうに感じるので)

とはいえ、今回はまだまだロープにぶら下がるだけでも緊張気味。
とりあえず、脱力やレストといった、リラックス技術を講習しました。


具体的な講習内容
・足の置き方(爪先周辺で置く)
・チョークアップ
・レストの仕方
・脱力
・エイトノットの結び方

ただ、仕事の忙しそうなOSさん。
まず、山とクライミングに足繁く通うこと自体が核心かもしれませんね。

2011年8月9日火曜日

富士山での搬送・救助

8月5日(金)から7日(日)は、関西からの"ゆったりツアー"。

初日、お客様の1人が体調不良で全く歩けなくなるという事態発生。(しかも、夜間歩行中)
胸の痛みを訴え、病気の可能性高し。

こんなときは、緊急車両としてのクローラーが出動し、さらに5合目で救急車にスイッチします。

さらに、7合目と8合目には救護所があるので、そこに居るドクターがクローラーに乗って応援に駆け付けてくれる可能性もあります。

今回、富士吉田の病院では
「とりあえず、大きな病気では無さそう。念のため、地元病院で精密検査を受けることを推奨。」
との診断でした。

つまり、結果的には、少し大袈裟な対応となってしまいました。
ただ、彼らの応援があるからこそ、富士山のツアーは成り立っているのですね。

ちなみに、このツアーは以後順調に進み、多くの方が無事に登頂することが出来ました。

富士講

8月3日(水)から5日(金)は、埼玉からの"ゆったりツアー"。

今回、登山中に、富士講の話を要所要所に散りばめてみました。

富士講というのは、江戸時代の富士山信仰登山の形態です。

大雑把に言えば、
「町の中で富士登山のためのグループがあり、その中でお金を出し合い、毎年富士登山に行くメンバーを出す」といったシステムです。

そのグループの中には、先達と言われる登山リーダー的な人が居たりもします。
この流れに沿って、登山中に

・吉田口は江戸から最も近かったことなどからも、富士講の名所旧跡が多いので、紹介する

・当時と現在の登山の違いなど、お客様に興味深い話を紹介する

といった観光案内が出来ます。

富士登山ツアーのガイドは、何人もがリタイヤするという"切羽詰まったサービス業"です。
が、タイミングを測って観光案内をすれば、ギリギリの人からも喜んで頂けることを再認識。

苦手分野ですが、少し勉強するモチベーションが沸きました。

富士登山ツアー、甘く見るべからず

8月2日(火)、3日(水)は、東京からのお客様。

今回は、とある旅行会社の連続企画。
富士山を最終目標にして、低山を何回か登ってきたもの。

そして、さすが今回は久々の全員登頂!(18人)
たまには、嬉しいですね。

今シーズンは、ほとんど全員登頂は無く、10回程度仕事をしても、まだ2回目です。
途中リタイヤを前提とした富士登山ツアー・・・。

ツアーだからといって、誰でも登れる訳ではありません。
甘く見ず、準備して参加して欲しいです。

準備としては、高尾山だけでなく、高尾から陣場が歩き通せればグッドだと思います。

反省点、多し

7月31日(日)から8月1日(月)は、中国地方からのツアー。
今回は、私がメインガイドで、相互研修のために他のガイドが付く形。

相互研修の甲斐あって、色々な指摘を頂くことが出来ました。
公開できる内容に限って言えば

・富士山ガイド3年目にしては、観光ネタが乏しすぎる(歴史、自然など)

・全体への説明は上手いが、個々のお客様とのコミュニケーションが少ない

などなど。

ちなみに、今回は下山で休憩のタイミングをミスし、お客様が大量にバテるという事態に。

富士山の下山は、渋滞・直射日光・砂ぼこり、といった悪条件が重なります。

秘訣は、ある程度素早く降りることです。
が、采配ミスでお客様への負担が増したのかもしれません。

お客様は笑顔で帰って下さりましたが、反省点の多いツアーでした。

冥土の土産に剣ヶ峰登頂!

7月29日(金)から31日(日)は、北海道・東北からの方々。
2泊3日の"ゆったりツアー"です。

今回は、冥土の土産くらいの覚悟のお客様が1名、必死の思いで吉田口登頂!
その後、気合いで御鉢巡りも完遂!

ただ、御鉢巡りの終盤と下山に関しては、もはやガイドの補助なしには歩けない状態でした。

ギリギリのお客様にもリタイヤを促さない以上、こういう事案は日常茶飯事です。

しかし、今回は少々やりすぎだったかもしれません。
お客様当人が「もうこれで、富士山には2度と来ないと思います」と仰って、少し寂しい思いです。

ボロボロになっても登頂したい人、腹八分目でリタイヤした方が次回のモチベーションを保てる人、色々いらっしゃいます。

特に、中高年のツアー参加者の中には、富士山という目標を失ったら、「歳だから・・・」と運動も辞めてしまいそうな人がチラホラ。

その人の、その後の人生に大きく関わる富士登山であることを再認識しました。
これは、単にリタイヤを促すべきかという問題ではなく、どういう気持ちで帰ってもらうかという難しい問題ですが。

とはいえ、ひとまず登頂できたのは良かったです。

富士山ガイドの相互研修

7月28日(木)、29日(金)は、相互研修のため、他ガイドが率いるツアーに参加。

自分がメインでやらないことで、相手のガイディングに指摘も出来ます。
もちろん、自分自身の反省点が見付かることも。

お互い、勉強になりました。

ちなみに、あまりに忙殺された2週間に付き、記憶も曖昧。
しばし、ブログが手短になります。