10月9日(土)は、クラックリード講習にて、男性TGさん、女性MKさん、男性SUさん。女性MKさんは、今回にて卒業といたしました。
10月10日(日)は、岩場リード講習にて、男性MBさん、女性HNさん、復習参加の女性YIさんと男性SKさん。
10月12日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性YDさん、女性AMさん、男性SHさん。
10月13日(水)は、ムーヴLv.0にて、女性NJさん。
10月14日(木)は、リード1回目にて、男性YMさん、男性KTさん、女性HZさん、女性AMさん。
「岩場に行って全然登れない・・・」という経験は、多くの人があると思います。
ひとまず、ボルトルートに限って、要素を考えてみましょう。
①入門ルートでも、ALLガバということは滅多になく、相対的に細かいホールドが多い。
②ボルト間隔が、ジムの2本に1本〜3本に1本。
③ホールド、スタンスの選択肢が多く、自分に合ったムーヴ選択ができない。
④ホールドを探すのに苦労しているうちに、疲れてしまう。
⑤ラインが明確ではない(ルートファインディングが必要)で、迷子になってしまう。
⑥ランナウトしていなくても、なんとなく落ちるのが怖い。
⑦ボルトが錆びていたりして、不安要素があり、怖い。
⑧終了点作業に自信が持てず、トライ以前に不安要素がある。
どれも全部大切ですよね。
全てに対して、一定レベルに対応できるようになりたいものですが。
まず
①入門ルートでも、ALLガバということは滅多になく、相対的に細かいホールドが多い。
を考えてみましょう。
これを味わったあなたは、会社帰りのホームジムで何をトレーニングするでしょうか?
プランA
・細かいホールドのルートを好んで登る。
・細かいホールドのルートを作る。
プランB
・ガバルートでも、もっと丁寧にホールディングや効かせる方向を意識して、細かいホールドにも対応しやすい習慣を付ける。
・ガバスタンスでも、もっと丁寧に足置きして、細かいスタンスにも対応しやすい習慣を付ける。
・バランスが取れるまで、安易に動かない習慣を付ける。
次に
②ボルト間隔が、ジムの2本に1本〜3本に1本。
も考えてみましょう。
プランA
・ジムで、腰クリップまで我慢する練習。
・上部で、あえて1本飛ばしする練習。
(実際に3本に1本しかクリップしない人がいたら、さすがに注意されると思うので、これぐらいが限界でしょう。)
プランB
・墜落距離を意識して登る習慣を付ける。
・落ちる態勢を気を付ける。
・チョンボクリップ(他のホールドを使ってのクリップ)をしない習慣を付ける。
・自分にとって易しいルートで、不意落ちしたら恥と思って丁寧なムーヴを心掛ける。
・自分にとって易しいルートで、なるべくクライムダウン可能なムーヴを選択する習慣を付け、ランナウト区間での敗退しやすさを身につける。
さて、皆さまどう思ったでしょうか?
「プランBは頭良くなきゃできないから、私はプランAで行くしかないよー。」
「プランBは、相当しっかり習わなきゃ無理じゃない?」
「岩場に行くごとに、毎回プランBが色々思いつく人は、そりゃあ上達速度が速いだろうさ。」
「とはいえ、プランAも捨てたもんじゃない。そもそも、ジムって元々は岩場を模したものだしね。人間、馬鹿で何も考えなくてもボンヤリと慣れてくる部分も否定できないよ。」
「プランAを実行する中で、新たなプランBが思い付くこともある。」
今回は、〇〇を岩場(ボルトルート)として考えました。
当然、ボルダージムでリードを模して長モノをやるのはプランAです。よく考えれば、リードを意識してプランBを考えることもできるはずです。
これは、クラックでも、マルチでも、何でも同じだと思います。
少ない〇〇経験で上達できる人とは、一体何なのか?
という思考方法の提案です。