2017年4月27日木曜日

それで登ったと言えるのか?

4月26日(水)は、クラックリード講習が、予報微妙にて天王岩にて。
女性SMさん、男性MMさん。
クライミングのルールは、オンサイトであれ、レッドポイントであれ、下から上まで登ればオーケーです。

リードクライミングの場合、「ロープが無かったとしても、死なずに上まで登り切れた。」という感覚で、ルール化されている感じです。
(テンション、ロープ掴む、ボルト踏む、ヌンチャク掴む、などはギブアップ相当。)
さて、
「ルール上は完登なんだけど、これは喜んで良いのか?(講師的には、褒めて良いものか?)」
と思う場面がチラホラ。
一番気になるのは、安全面。

・ロープに足が絡んでいたけど、本人が気付かずに、そのまま突っ込んで登れた。
・カムが効いていなかった。結果的に、落ちなかったけど。

もっと初歩的なジムリードでも、危なっかしいんだけど、一応登れたってことはあると思います。

さて、ルール上は完登。
でも、これでオーケーとしてしまうと、次のルートでまた失敗しそうですね。
また、このままグレードを上げたりしようものなら、いよいよ事故予備軍です。
5.9まで登れても、5.10台になるとメタメタになる人なんかは、そういう甘さが響いているのかもしれませんね。

安全面だけでなく、ムーヴが誤魔化しっぽいと次のグレードで行き詰まりやすいとか、色々聞く話です。
オンサイトトライの場合、安全のために完登を諦めるのはアリだけど、納得いかない変なムーヴでも完登したいとは思いますけどねー。ロワーダウン中に、復習できればベストです。

限界グレードの中で、どんな風に節操を保つべきなんでしょうか。
難しい問題です。
具体的な講習内容
・ムーヴ練習(これは、岩場リードに近い感じで)
・ジャミング練習
・地上でのカムセット練習
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
SMさん:コーナークラック(5.7) オンサイト
MMさん:クラックジョイ(5.9) 上部のクラック部分を、ボルト無視にて、オンサイト。

試行錯誤のスタート地点

4月25日(火)の夜は、無料体験。
講習後、1人の方からメールいただきまして。
主な感想を要約すると。

今まで「登るだけ」しかしていなくって、それに虚しさを感じていたので、理解しながら登る面白さを知れて良かったです。

となります。
たしかに、ジムで山岳会チームっぽい人がたまに来ると、5.8~5.9を何本か登って、そのまま5.10aをやるけど敗退して。「そろそろ、腕が終わっちゃったな。」と言ってジムを去る。という姿を見かけます。

①5.8をもっと上手く登ろう。
②5.10aの敗退は、どうすればもうちょっと登れる可能性があったのか?
といった試行錯誤をしない人は、多いですよね。
かく言う私も、それがよく分からなかったので、大学1年~4年の夏休みまでは全くクライミングが楽しめなかったし、実際に若さにまかせて腕力登りしても5.10aくらいしか登れず。
これを機会に、登りが変われば幸いです。

2017年4月24日月曜日

ハウツー教育の弊害

本日は、山の知り合いを増やす会です。
今からでも、参加希望の方はメールお願いいたします。

4月23日(日)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性Sさん、八戸の男性TSさん。
<終了点作業の練習>

岩場初心者は、リスクに対する不安がいっぱいです。
ボルトが抜けたらどうしよう、ビレイ位置が間違っていたら大丈夫なんだろうか、終了点作業で死亡事故って聞く話だよなー。

本日、そんな初心者を教えている山岳会が居たのですが、個人的には好印象でした。
一番登れる風な先輩が、「自分もよく分からないところもあって、難しいんだけど。」というニュアンスを正直に話しながら、理屈を説明していたからです。

これなら、新人は一生懸命学びながらも「でも、きっとまだ足りないんだ。」という不安を残しておけます。
<つま先立ちが多いSさん>

実際、誰かに教えてもらったとしても、これらの不安を払拭することは難しいです。

例えば、ボルト。
新しめのハンガーボルト(古い山屋さんは、“ペツル”などと呼ぶことも)か、ケミカルアンカーなら、とりあえずO.K.としている人も多いと思います。

それで、大体の場合は合っている気もします。リングボルト、RCC、錆びが酷いボルト、などをフォール不可として分類できるので。
とはいえ、アルミハンガーとか工業用みたいな例外もあるので、困ったところ。
<結構な混雑>

ビレイも同じ。

頻繁にフォールするクライマーをビレイしていれば、必然的に詳しくなります。
ただ、滅多に落ちないチームは、「2ピン目(ジムなら3ピン目?)までは壁に寄って、そのあとはクライマーが見えるように壁から離れる。」といったルール化をしていたりします。

これまた、結構当たっているのですが、実際にはボルト間隔などから例外が多いです。
<リードで落ちる練習>

終了点作業も同じ。

詳しい人は、色々な事故例を見聞きして、軽量化意識もあって研究しています。
でも、「とりあえず着いたら必ずセルフ。終わったら、セルフ解除は一番最後ね。」というルールでやっている人もいます。

これで通用する場面も多いんだけど、例外も多いです。
これは、話すと長いので割愛。
<クラックジョイ>

この手のルールってのは、経験者が考えた「7~8割の場面で、有効。」というハウツーです。
考えた本人は理屈を理解しているので、例外にも対応できるし、「やっぱルール変更します。」って言うこともあります。

でも、ルールとして教わった方は、危険登山者になる可能性があります。
経験者から「大丈夫、安全だよ。」って言われたら、何となく大丈夫な気がしちゃいますからね。

まぁ、私自身への戒めみたいな話で、常々やってしまうことなんでしょう・・・。
講習生の皆さんも、話を聞くときは、お気を付けて!
実践本気トライ
TRさん:クラックジョイ(5.9) オンサイト
Sさん:クラックジョイ(5.9) フラッシュ

Sさん、だいぶ落ち着いてリード出来るようになってきたじゃないですか!
次回は、立木での懸垂下降もやりましょう。

2017年4月23日日曜日

山の知り合いを増やす会

連絡がすっかり遅くなりました。

定例の山の知り合いを増やす会は、明日になります。
新規の方も、久々の方も、結構面白いと思いますよ。

参加希望の方は、私に連絡お願いします。

2017年4月22日土曜日

本番を凌ぐ越沢

4月22日(土)は、マルチピッチリード講習にて、越沢。
女性STさん、男性ITさん。
本日の感想集。
STさん
「レスト出来るようになった。→滞在可能な時間が増えて、落ち着けた。→怖さが、だいぶマシになった。」

最近は、ジムでグレードを上げることよりも、レスト態勢やクリップ戦略を磨くことに執着しているのが、成果として現れた喜びでした。
ITさん
「感覚的に、マルチは高度感が怖いっていうのが、ほとんど無くなって来た。だいぶ、現実的なリスクを怖がれるようになってきた。」

その通りではありますが、まだまだだと思い知らされる日も、また来るでしょう。
STさん
「まさかの失敗で、すごい勉強になった。」

例によって例の如く、ルベルソのセカンドビレイで、セット失敗。
 ITさん
「ビレイ点作りで、時間掛かり過ぎてるようじゃダメだ。登るのより時間が掛かった。でも、怖いし、作りかけの状態でセルフ取ったりしてたら、色々混乱してしまった。」

ハンギングのビレイ点作成にて。
プロテクションが良ければ安心して登り、悪ければ慎重に、ロープワークはテラスであっても慎重に。
当たり前のことですが、底知れず奥深いようです。
確保はバッチリでも、高度感でパニック気味の判断になることもあります。
易しいピッチでも、落ちたら死亡するようなランナウトでは、岩が欠けないように登ることすらも自己責任です。
足場がしっかりしていても、セルフを外していれば、うっかり死ぬこともあります。
最初は、そんなことばかりです。
そして、マルチピッチをまともに登れるようになるには、重要なポイントだと思いますよ。
だいぶ越沢が怖くなくなって来たのは、良かったです。

ムーヴにせよ、リスク判断にせよ、最低限の技術があって、ようやく越沢が楽しめるようになる気もします(笑)。
本日は、早めに雨が降って来て、昨年A0しながらトップアウトしたラインのリベンジとはならず。
でも、充実感は得ていたようなので、まずまずでした。


2017年4月21日金曜日

次のピンが気になる

4月20日(金)は、リード3回目。
女性YGさん。
<真面目にオブザベ>

また、講習生あるあるです。

墜落距離の計算をするとき、最後にクリップしたヌンチャクからの距離を考えるのが正解です。
それ×2+ロープの伸び+ビレイヤーが持っていかれる分、といった計算式。

ですが、何割かの講習生は、次の掛けようとしているヌンチャク(つまり、まだクリップされていないもの)が、身体のどこにあるか(手の届くギリギリ、顔の前、胸の位置、など)を、すごく気にします。

「もう次のピンが顔のあたりまで来ちゃっているのに、クリップできなくて落ちそうで、本当に怖い。」
などという文脈で。
次のピンが顔でも、ボルト間隔次第で前のピンが腰のこともあれば、膝下のこともあるんですけどね。

とはいえ、何となく気持ちは分かります。
感覚的リスクと現実的リスク、って話で、徐々に修正していくべきものですね。

さて、YGさんは、もう一回リード3回目でお願いいたします。
めげずに頑張ってくださいませ!

土踏まず

4月20日(木)は、ムーヴLv.0。
男性KBさん、新規男性YDさん。
スタンスに足を置く際、「つま先で置きましょう。」とよく言います。
しかし、初心者は土踏まずで置きたがる人も多いです。

で、理由を聞いてみると、
「楽だから。ふくらはぎが疲れない。面積イッパイ置けるので、広いスタンスのときに安心。」
(実際、彼の登り方だと、ふくらはぎがパンプしそうにも見える。)

「なるほど。それはそれでアリです。(実際、自分もそうすることがあるし。)では、土踏まずのデメリットはなんでしょう?」
と答えてみました。

すると、色々と話した結果、つま先で置いたり、土踏まずで置いたりを取り交ぜるようになりました。
最終的には、土踏まずで置くことは稀だと思うのですが、現状は土踏まずも取り交ぜたい感じですかね。
ゆっくり試しながら、やって行きましょう。