2020年3月30日月曜日

三倉スピリッツ

3月20日(金、祝)は、三倉岳の岩場。
前日に混ぜてもらうことになった、M田さん、A堀くんと。
<むかでトラバース>

本日の目標は、三倉スピリッツ(5.11b、ボルト)です。

このルート、なんせ名前がカッコ良いです。
今まで、三倉で感じて来たことが何点かあり、それが凝縮されたようなルートなんじゃないかと期待に胸が高鳴る感じです。

具体的には。

①ミニマムボルトが、僕の好みのド真ん中ストレート!
(NPが効くところは、基本ボルト無し。ボルトルートでも、行きつ戻りつ出来る程度の難易度は、ボルト無し。難しいセクションのランナウトもあるが、怖いけどフォール可能な範囲。それでいて、終了点は綺麗なラッペルステーション完備であることが多い!)

②低グレードでも決して侮れず、何かしら考えさせられる。
(チムニーの5.7、スラブの5.8、フェースの5.10前半、どれを取っても楽々登れることは無い。)

③クラックならワイド系のテクニックが有効なことが多く、フェースではカンテなどのドキドキするバランシームーヴが多い。また、フェースルートでもグルーヴが途中に出てきて、ジャミングが使えることが多い。などなど、ムーヴが多彩。
<トップレスを登る私>

このルート、オブザベとトポとの照合では。

・5.11b
・ボルト8本、30m(易しいセクションのランナウトは、必須)
・垂壁より少し寝ていてレストしながら探れるチャンスあり(スラフェース系?)
・カンテ課題で、登りながらのホールド探しに苦労する可能性大
・下部10mほどは易しそうで、ボルト無しなので、下からのオブザベはライン取り程度(核心のホールド探しは、レストポイントで行うしか選択肢が無い。)
・日当たり良好につき、涼しい時間帯が良好
<スーパーチムニーをトライするA堀くん>

ともあれ、ビレイの都合などで、トライ開始は17時。
おそらく暗くなるので、ヘッデン装着にて。
<敗退を決めるA堀くん>

これ以上は、オンサイト狙いの方のために書きませんが、個人的には期待を裏切らない内容で、心底出し切るトライが出来ました。
年間数回レベルの、満足行くクライミングだったと思います。
(岩場のオンサイトに限れば、年1回レベルかも?)
<エイドダウン、クライムダウンを交えて、M田さんは3時間半のビレイに及んだ>

ちなみに、翌日に両粂さんなどに聞くと、初登時はボルト5本ぐらいで誰かに打ち足されたとのこと。ただ、初登時はリハーサルした上でのリードだったとのことです。

リハーサル前提で5本というミニマムボルトか、再登者がドキドキしながらもグランドアップで取り付ける範囲で8本というミニマムボルトか。

どちらが正解かは無いからこそ、打ち足しは初登者に許可が無いならダメなのが業界の共通見解だとも思います。
でも、個人的には三倉スピリッツは8本が適正に感じてしまいました。5本じゃぁ、トライを途中で辞めていたでしょう。

ところで、「ロワーダウン中にボルトが細い径のものがあって、気付かずトライしていた自分にドキッとしたんですよー。」なんて話したら、両粂さんが「それは大変だ!今度
見に行こう。」と、すぐさま整備する気満々になっていました。
つくづく、本当にありがたい岩場で遊ばせていただいております。
<三倉スピリッツ>

具体的に登ったルート
・トップレス(5.10c、NP&ボルト1本)
オールNPにて再登。前回登った際に、ボルトを使って登ったが、その前後に明らかにカムセット出来るように掃除した痕跡(おそらく、マルボー先生でしょうか)があって、なんだかボルトを使ったことが心に引っ掛かっていたので、スッキリ。

・むかでトラバース(5.9) 再登。
トップレスで、ワイド技術をだいぶ忘れていることを痛感したので、復習したら案の定あまり上手く登れず!

・三倉スピリッツ(5.11b、ボルト) O.S.
1時間20分くらいの格闘の末、どうにか勝ち取った完登!
こんなに嬉しいO.S.は、いつ以来でしょうか。

広島遠征の前半

3月18日(水)、19日(木)は、一人で宮島。
色々とやりたいことはあったのですが、紆余曲折あって、初日の掃除だけに留めました。

<終了点あたりから、本土を眺める>

<よいしょ、どっこいしょ>

<帰り道に、懐かしの小岩峰を眺める>

帰りに風呂によったら、なんと知り合いのクライマーに遭遇!
せっかくの遠征後半は、三倉で遊べることになりました。

2020年3月26日木曜日

易しいルートとの向き合い方

3月15日(日)は、クラックリード講習にて、城ケ崎。
女性YYさん、男性FMさん。
自分にとって、易しいルート(ほぼ一撃できるぐらい)に取り付く際、どんな心構えでスタートするでしょうか?
記録や達成感
A:「どんなルートも、オンサイトのチャンスは一生に一度きりだ!」
  「このグレードは、決して落ちるべきでは無い!」

B:「このルートを一撃したって、何の自慢にもならない。グレード更新とかも無い。」
  「グレード的にも、一撃を気にしなければ登れるのは間違いないっしょ。」

オブザベ
A:「多分大丈夫だけど、軽めにオブザベしておこう。」

B:「登りながら考えるんで良いか。」

ギア
A:「一応、何が必要か選別して、軽量化は心がけよう。」

B:「どうせ簡単だから、腰に付けているものを、わざわざ外すまでも無いっしょ。」
安全管理
A:「易しいところでこそ、事故は起こる。カムセットも慎重に。本気トライより、カムの数は減らすけど、その代わりランナウトするときは一層慎重に登ろう。本気トライほどは緊張しないのは否めないからこそ、リスク回避だけは本気で!」

B:「まぁ、こんぐらいのところで事故らないっしょ。」

ムーヴの意識
A:「なるべく力づくにならないように、練習のつもりで気を付けよう。きっと、何かしら勉強になるものもあるはずだ。」

B:「チャッチャと登れば、そんなに悪くないっしょ。」

終了点作業
A:「終了点は、きっとこうなっているから・・・。これとこれは持って行こう。」

B:「とりあえず、行ってから考えれば良いか。色々持って行こう。」
さて、Aの思考は、謙虚・慎重・勉強熱心・オンサイトを大切にする心、などなど申し分ありません。

しかし、Bの思考は、誰の心にも潜むものだと思います。
実際、本気トライほどの恐怖心、集中力が出ないことも否めないでしょうし、アップのつもりで気軽に低グレードを済ませてしまいたい気持ちも分かります。

でも、それって易しいルートを舐めているのかもしれません。
外の岩場、ましてクラックでは、それが事故に繋がる意識かもしれません。

大げさに言えば、それはクライミングそのものを舐めていることになり、事故リスクの増大のみならず、技術やメンタルの成長を妨げている可能性すらあると思うのです。

もっと言えば、「易しいルート」と書いた私自身が謙虚さに欠けた人間なんでしょうか?

どんなものでしょう。

2020年3月23日月曜日

ムーヴを見つける3つの方法

3月14日(土)は、雨中止にてムーヴLv.1。
女性Mさん、女性YIさん、女性IUさん。
新しい課題に対して、人はどうやってムーヴを見つけているのでしょうか?

私としては、以下の3つだと思っています。
①ホールドの方向、配置からの推測
②ホールドの掛かり確認、実際の態勢を色々と試行錯誤
③ホールドに触ることで、自然と身体が反応するのに任せること

オンサイトトライでは、以下になります。
①オブザベ
②偵察(レストポイントからの行きつ戻りつ)
③現場処理(反射的、本能的な登り)

ハングドッグなどでのムーヴ分解(バラし)では、以下になります。
①ぶら下がって考える
②色々なムーヴを試す
③身体が慣れるまで打ち込む
もちろん、私自身も①~③どれも使っています。

しかしながら、③偏重の初級者が多すぎて、気になって仕方ないとも思います。
例)
・オンサイト時に、右手で取るべきホールドを左手で取ってしまう。
・次のホールドを取る前に、あらかじめ足を動かしてからじゃないとダメなのに、うっかり先に手を出してしまい、詰むor力づくで突破。
・さっき、自分がどうやったかを覚えていないことが多すぎる。

③偏重になる人の発言としては、
「どうせオブザベしても、行ってみないと分からないし。」(①の放棄)
「行きつ戻りつするような持久力は無いから。」(②の放棄)
となります。
先日、知り合いが興味深いことを言っていたので、参考までに。

「オブザベが大事というのは、よく分かります。一方で、もし仮に現場処理能力が高ければ(常に自分のフィジカルに合うムーヴを瞬時に見出せるので)、オブザベ能力が要らなくなるんじゃないかと期待してしまいます。だから、どちらかと言えば現場処理能力を欲するのが本音です。」

つまり、「無敵の現場処理能力があれば、フィジカル的に可能なムーヴは必ず1発でこなせるはずなので、それが欲しくなってしまう。」という話。
ただ、彼からは「そうは言っても、単純にムーヴ考えるのも好きなので、オブザベしますけどね。」という補足付き。

最後に、これは自分がどんなクライミングをしたいのかにも関わる問題です。
例えば、各ジャンルの中上級者の目線で考えてみますと。

・ジムでルートを作っている人
「ムーヴ考えない人って、クライミングの何が楽しいんだろう?(③主体の人への疑問)」

・山屋
「トップロープ登りみたいなことをする奴は危なっかしいから、一緒に壁とか沢とかには行きたくない。(②が苦手な人への危機感)」

・オンサイトクライマー
「結局、状況によって全部使うよね。」

・レッドポインター
「色々考えるのも大事だけど、最後は慣れるまで打ち込まない根性無しはダメだ!(③の再評価)」

さてさて、我々はどんなクライマーになりたいのでしょうか。

2020年3月14日土曜日

脱力を1歩だけ掘り下げる

3月6日(金)は、ムーヴLv.0にて、男性KMさん、新規女性KIさん。
3月12日(木)は、ムーヴLv.1にて、女性ISさん、女性KIさん。
<ISさん。右手でガバを持っているが、全身に一定の力を込めている様子。背筋を伸ばし、重心が乗っている右足も棒立ちではなく中腰っぽい。>

今回、ISさんの発言で、
「腕と違って、足は疲れないから、ルート中の最初っから最後まで頑張っているんでいいと思う。」
というものがありました。

KIさんは真逆で、
「ガバを持ったら、全身思いっきり休みたいんですけど。」
<KIさん。右手でガバを持っていて、重心はなるべく足に乗せるようにはしているが、全身は相当にダラッとしている。>

たしかに、2人の言うことは、よく分かります。

「最も疲労するのは指・腕であることが多いので、体幹周辺や足周りの筋肉をどんなに使ってもO.K.。レストであっても、脱力すべきはホールディング&引き付けに関する筋力のみ。」
というのが、ISさんの理屈です。
写真を見ても、まさにそれを体現しており、有言実行です。

たしかに、初心者にレストを教える際は、私もそのような言い方をすることも多いです。
そして、それがピッタリ当てはまるようなルートも、存在すると思います。
例えば、悪いレスト態勢で耐えるような場面だと、そうせざるを得ないようにも思います。

「ガバが貴重に感じるぐらいのグレード(※)になってきたら、せっかくのガバを全身脱力のチャンスとみなす。」
これが、KIさんの理屈です。
写真を見ても、こちらも有言実行。

※垂壁だと、5.10aでも貴重かも?

どちらも正しいように思えますので、あとは状況による使い分けが肝でしょう。

例えば、
・悪いカチが連続するようなルートでは、ISさん方式が有効な場面も多そう。
・ガバを利用した難しいムーヴが待ち構えているルートでは、KIさん方式が有効な場面が多そう。
など。

脱力、出力の切り替えについては、まだまだ掘り下げられると思いますが、とりあえずこの辺で。

2020年3月7日土曜日

リード&ビレイ技術、ジムでの本気トライの相関関係

連投につき、3月9日(月)の21時から、4月分の予約受付開始であることを載せておきます。

2月28日(金)は、リード講習にて、女性MHさん。
3月1日(日)は、リード講習にて、男性STさん、男性HTさん。2人は、これにてジムリード講習を卒業といたしました。
3月6日(金)は、ムーヴLv.0にて、男性KMさん、新規女性KIさん。

またしても、今回の講習とは直接関係ない話です。
先日、リード初心者のジム常連さんから、
「あの人の(リード&ビレイ技術の)レベルは、どんなものですか?」
という質問を受けました。

とても良い観点だと思う一方で、回答には窮してしまい、
「僕の中には、このぐらいというのはあるけど、それを伝えるのは難しいです。」
としか言えませんでした。

当然ながら、ここで「最高R.P.グレードは、5.11a」とか、「オートビレイでの最高完登グレードは、5.11c」とか言っても、ナンセンスです。
5.11aが登れても、リード&ビレイ技術が怪しいというパターンについて考えてみます。

例1
ビレイがイマイチでも、普段から落ちずにテンションコールをする人のビレイだけをしていたら、危機感は沸かないでしょう。

例2
次の1手(or次のクリップまでの一連のムーヴ)で落ちた場合の
・墜落距離計算
・ロープと身体の位置関係
・受け身の取りやすさ
などが曖昧であっても、普段から落ちずにテンションコールしているなら、危機感は沸かないでしょう。

ここで、ジムでの本気トライの質を、3ランクに分けてみます。

Aランク:1トライ目(O.S.トライなど)でも安全なフォールを意識できる。ほとんどの場合、テンションでのギブアップしない。

Bランク:2トライ目(R.P.トライなど)以降なら安全なフォールを意識できる。O.S.トライではギブアップしがちだが、R.P.トライではギブアップは少ない。

Cランク:ほとんどの場合、ギブアップでトライをやめるため、滅多に落ちない。まれに、不意落ちする。

(具体的な常連さんの顔や、講習生の顔を思い浮かべると、B+とか、C+とかも設けたくなりますね(笑)。)

先の例1,2は、「Cランクの人は、リード&ビレイ技術も検証する機会がない。」という意味です。
1トライ目を重視してランク分けしたのは、フォールに対する予測能力の差を区別したためです。Bランクは、落ちどころとクリップホールドを知っていている状況でのみ、頑張れるという意味。

リード&ビレイの安全管理能力は、上記のランクと相関が強い、というのが私の経験則です。

ただ、ちょっと例外があります。
・本人はCランクでも、Aランクの人をビレイすることが度々ある場合は、ビレイ中の予測能力が長けてくることもある。
・「生まれながらに、落ちるのが怖くないのか?」と、思うぐらいフォールできる人もいる。この場合、後天的に身に付けた計算づくのフォールではないので、ときどき反転したり、クリップ忘れ(or遅れ)したりしている。この人は、Aランクとみなして良いのか?

ランク分けはしたものの、
「あの人は、~~に関しては気を遣っているけど、××に関しては全然気にしてない。」
などの個別具体的な評価も合わせてしているような気もしますね。

経験は長いのにBランクだという人は、
「自分がAランクになれないのは、フォールの予測能力に問題があるのかも?そして、それはビレイ技術向上にも繋がるはず。」
という具合に考えていただければ幸いです。

4月分の予約受付

3月9日(月)の夜21時から、4月分の予約受付を開始いたします。



それにしても、杉野さんが亡くなられたというショックは、あまりにも大きいです。
過去には、もっと親しい友人・先輩が亡くなったことも何度かありますが、いずれも雪山などでのものです。

ある程度リスクを取るクライミングを行う印象(※)もありますが、それでも私などのように迂闊な失敗は少なさそうで、ショートルートの岩場で死ぬ確率が高い人とは到底思えません。
※ビッグウォールでの強烈なランナウトやコンテ、R/X付きの高難度ルート、など。

もちろん、初心者時代から杉野さんの文章で学ばせていただいていて、それはこれからも続くように思っていました。
実際に話しても気さくで、ほとんどスーパーマンといった印象でした。

・リスクはゼロにはならないこと。
・「登山において、(天気、アプローチの滑落注意箇所、カムなどのプロテクション、ロープワーク、クライミングのムーヴ選択、ビレイ、浮石チェック、雪崩、などの)全項目に慎重な人を見たことが無い。誰でも、1つや2つはいい加減。」という先輩の言葉。

などを思い返せば、どんな凄い人でも死亡リスクがあることは、頭では理解できます。

とはいえ、クラックエリアでの杉野さんの強烈なランナウトを見て、「まぁ、杉野さんだから、リスクコントロールも、リスクあるクライミングへの練習意識とかも考えた上でやっているんでしょ。だから、99.99%大丈夫だよ。」と、思っていたのは私だけではないでしょう。

事故詳細は、今後分かってくると思います。
なぜ、ロープレスだったのか。
フリーソロでの挑戦だったのか、易しいルートでのトップロープ張りだったのか、何らかの作業中だったのか、アプローチ中の事故なのか、それ以外か。
(追記。クライミング中ではなかった模様と、続報あり。)

とても残念です。

2020年3月1日日曜日

まっすぐ伸びる

2月24日(月、祝)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性STさん、復習参加の男性STさん。
<梅の宴>

ロープが足首の裏に掛かって、フォールしたら反転してしまうという事故(or怪我をしないまでもヒヤリハット)は、とても多いです。

これを体験したら、
①ロープが足首の裏に掛かった感覚が、鋭くなる。
②ロープが足首の裏に掛かるパターンを分析して、「気づいたら絡みがち」という状況が最低回数になるように心がける。

といった方向に向かえば、申し分ないです。
しかし、実際には
●リードは、もうしたくない。
●リードは、落ちないぐらいのしか、やりたくない。
●ボルトが足元になるルートは、リードしたくない。
●あのルートは、もうやりたくない。
といった思考に入りがちです。

まぁ、それでクライミングを辞めるなら、それはそれで正しいのかもしれませんが。
<自分の動画を見てみる>

あとは、
●ヘルメットを被ろう。
といった思考もあります。

ただ、
・ジムのようにヘルメットしていない場面でも、反転したら危ない。
・反転したら、頭以外も怪我のリスクがある。
といったこともあり、ヘルメットが全てを解決してくれる訳ではありません。

その一方で、
・自分が予測できない形での事故全般に対して、ヘルメットで助かる場面が色々ありそうだ。
という部分もあります。
<結び替え実践中>

その他にも、講習生の反省を聞いていて、
「それは、事故確率の低減にならないでしょ。」
と感じることも色々あります。

的を得た反省というのは、なかなか難しいものです。
ところで、人間関係で
「指摘の言い方が悪くて、険悪になりがち。」
というのは、クライミングあるあるです。

的を得た反省としては、言い方や態度の改善です。

しかし、実際には
「指摘される側の問題が気になって、指摘した自分のことを反省するのが嫌だ。」
という心理に陥りやすいと感じます。僕も含めて。
長期山行や、クライミングツアーなら、そういうギクシャクも織り込み済みで行くことになろうと思いますが。

また、
「そこは(熱くなっちゃうから?)改善できないので、その他の場面で優しい気遣いをして、フォローする。」
と考える人も、結構いるんだなと思っています。
ただ、これってDV夫と同じ構図ですよね。(言葉や威圧的な態度であれ。)
まぁ、程度が軽ければ、我慢できる人もいるんだと思いますが。

専門家の意見を聞きたいところですが、どうやって的を得た反省に繋げるべきなんでしょうかね?
<実践本気トライで、アブラカタブラ(5.10a)をハングドッグしてトップアウト>

もとの話に戻ると、こういうヒヤリハットで講習生が的を得た反省をすると、私もとても嬉しく感じるようになりました。

それ以外の思考に時間を割く(場合によっては、1年以上)、というケースを沢山見て来たからなのかなぁと、思っています。
<夜の梅ライトアップ>

上達に近道はないんでしょうけど、遠回りは程々に収めて行きたいですよね。