オススメ書籍

  クライミング

『フリークライミング(ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)』 北山真・杉野保・新井裕己

フリークライミングをやってみたい人も、マルチピッチやアルパインを目指す人も、とりあえず概要を把握する一冊。 実は、クラックの項目、トレーニングの項目が中級者でも読み返す価値があるほど、充実している。

『ベーシックフリークライミング』 菊地敏之

「ムーヴって、何だか分からない。」という人にオススメ。これで分からなかったら、ムーヴ講習を受けてみよう。

『増補改訂新版 イラスト・クライミング』 阿部亮樹

現代ロープワークの、教科書的な一冊。ただ、あくまでも教科書で、ハウツー本ほど易しくない。理解している人に「これで合ってるかな?」と確認しながらでないと、とても危ない。

『フリークライミング 日本100岩場』

フリークライミングエリアの、ルート集。自分が、どのルートを登りたいのかを考えると、モチベーションに繋がります。

『日本マルチピッチ フリークライミングルート図集』 菊地敏之

日本の無雪期アルパインのスタイルを、方向づけるようなルート集。これから始めるクライマーは、これらのルートで経験を積んで行きましょう。 そして、その経験を活かして、冬のアルパインを目指す人も沢山出てくるでしょう。

  もっと、クライミングを知りたい人に

『生と死の分岐点』

ドイツ山岳会がまとめた、登山とクライミングに関する事故事例集。
これ一冊読むだけで、色々なリスクを想定しながら山に入れるようになる。
が、一気に読もうとすると、気が滅入るので、時間をかけるのがオススメ。続編も出ている。

『インドアクライミング 新版』 東秀磯

基本的なムーヴも理解して、いよいよ本気でグレードを上げたい人には、不朽の名作。
ムーヴのちょっとしたコツや、トレーニング方法、本気トライの仕方、などに焦点化している。

『パフォーマンス・ロッククライミング』 デイル・ゴダード/ウド・ノイマン

伸び悩みに陥りやすいポイントとは、どういうことか。
これを理解すれば、友人クライマーの弱点までもが見えてくるほど。

『教科書になかった登山術』 山岸尚将

「実際問題、こんな感じにやってます。」という読み物。
ムーヴ、ロープワーク、トレーニング、を真面目に考えつつ、でも適当に手を抜いて楽しく登りましょう。
ワイドクラックを、イチオシしている。

  バリエーションを始める前に、地図の読み方も再確認

『入門講座 2万5000分の1地図の読み方』 平塚晶人

地図には、あらゆる情報が載っている。
その中で、重要なエッセンスを取り出すことが、読図。
この本の良いところは、練習問題が数多く収録されていること。
分かった気になる、ということを防ぐための1冊。

  雪山登山

『冬山(ヤマケイ登山学校)』 近藤和美

残念ながら、絶版。だが、ときどき手に入る。
クライミングやロープワークと異なり、雪山技術は古くても基本は変わらない。
むしろ、今の本よりまとまってて良いように思う。

『新版・日本雪山登山ルート集』 中村成勝

最近、簡単な雪山を歩いたら、すぐバリエーションを目指すという人も多い。日本全国雪山ルートだらけ、ということを魅力的に見せてくれる。バリエーションの前に、楽しく雪山経験値をアップさせましょう。

『~山岳ユーザーのための~ 雪崩リスク軽減の手引き』

「雪崩の本は難しい。」という悪しき常識を、なんとか覆そうという努力が垣間見える。日本雪崩ネットワークの、初心者向け講習の教科書にあたる。雪崩の勉強を諦めていた人も、この団体の講習で、命の危険を減らして欲しい。

  トレーニング全般

『登山の運動生理学百科』 山本正嘉

登山をする人は、これまでに本格的なスポーツをしてこなかった人が多い。トレーニングと休息、実践と練習、負荷、といった保健体育レベルのことを1から解説してくれる。当然ながら、全ての例が登山やクライミングなので、とても分かり易い。