2012年9月27日木曜日

一進一退の攻防の日も

9月25日(水)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
常連男性KBさん。
今回は、KBさんの調子も今一歩で、前回講習内容を一進一退の攻防。

前回講習内容は、
・ネコ足(より細かい精度で)
・サイドはフリ、ガストンは正対、という基本に忠実に登る練習(これが、どうやら苦手)

一言で言うと、ちょっと雑に登る癖を、嫌というほど矯正する作業・・・。
結構、モチベーションの維持が大変だと思いますが、本当によく頑張っていると思います。

ただ、今日だけでも50回以上は反復練習したので、かなり修正出来てきたようにも思います。
具体的な講習内容
・上記の通り

無料体験講習(9月)

9月25日(火)は、無料体験講習。
昼の部は、先日ハーネスを購入した群馬の女性HMさん、常連女性SMさん。

2人とも、来月には岩場講習を控えております。
本日は、トップロープのビレイを確認しました。
さて、講習とは関係ありませんが、本日は講習生の方で、

僕から「自分でジムに行った方が良いですよ!」
と、しつこく言われている2人の方が、自分でジムに見えておりました

良かったです。
これに懲りず、何度も行ってみてください!

富士山リタイヤから、目指せ来年の富士山!

9月24日(月)は、奥多摩の高水三山にて、登山入門講習。
本日は、富士山ツアーに参加された東京の女性NOさん、女性KNさんのペア。
富士山ツアーでは、いつも「1人でも多くのお客様に登頂していただく」というコンセプトでガイドしております。

もちろん、その陰には
「そういう拘りを全く持たなければ、リタイヤ率は2割くらい。」
「かなり頑張っても、リタイヤ率は1割くらい。」

という現実があるからです。

そして、諦めた方々にも色々おります。

明らかな準備不足を反省して帰る人、思い入れが弱かった人、ならばまだ良いのです。

本当は登りたいけど、「もう歳だから、今年が最後のチャンスだと思って」と言って来た方がリタイヤされることも多い。

そういう方、来年来てくれるか、本当に心配になってしまいます。
ただ、「もう歳だから」と言っているのも
50代前半~70代後半くらいまで様々(笑)。

80代のお客様まで頻繁に見ているガイドの立場からすると、
「いやいや、まだお若い!」
って気分になります。
そして、NOさんは富士山で途中リタイヤしたお客様。

しかも、私が今シーズン担当した中で、最も早い7合目で諦めたのです。

しかし、帰り際に私に連絡先を求めて来て、諦めない気持ち満々。
お連れ様と一緒に来年の富士登山に向けて、トレーニング開始です!

これは、正直嬉しい話。
今回、登山地図の参考タイムの2倍を掛け、ゆっくりと歩くことからスタート。

来月は、陣馬、大岳山と頑張って行きましょう。
具体的な講習内容
・登山地図の見方
・靴紐の締め方
・ストックの長さ
・ザックの腰ベルト
・休憩のタイミングと短さ(20分に1回、5分弱がオススメ)
・深呼吸
・段差を避けて歩く
・下りの姿勢
今回は、深呼吸と休憩時間の重要性を感じたようです。
段々と、良い登山者になって欲しいですね。

墜落率、クライミング用具の強度、の話

9月23日(日)は、前日からの続きでストーンマジック。
雨にて転戦です。
本日は、基本のロープワークを練習しました。

これは、まあいつものこと。
本日、話をしたのに
墜落率、クライミング用具の強度表示(20KNなど)の2つがあります。

この話、なんでしたかというと、「強度の小さいカムを使うと不安な場面」みたいなことを理解するのに、必要だと思ったからです。
本に書いてある内容を、かいつまんで言うと

墜落率 = 墜落距離 ÷ ロープを繰り出した長さ

墜落率の最大値は2。
グランドフォールで、墜落率はおおよそ1。

墜落距離で、物理的なエネルギーは決まる。
が、支点、クライマーなどに掛かる瞬間の力は、墜落率で決まる(部分が大きいようだ)。


ここまでは、まずは本で読んで感覚的に理解して欲しいところ。
で、問題はそれがどう役に立つのか?

これが、本だと分かりにくいので、今回は皆さんで
ディスカッションっぽく共有してもらいました。

例1)
クライマーの感覚だと・・・
「20mのロングフォールだから、プロテクションが心配」というのは、感覚的なもの。
本当は、「墜落率が0.8くらいあるから、プロテクションが心配」というのが、より科学的な感覚。

例2)
リードの出だしは、墜落率が高いので、支点・ビレイヤーに対する負荷も大きく、ロープの消耗も早い。

例3)スポーツルートで15mくらい登ったら、墜落率は小さい(墜落エネルギーに対して、ロープが十分に伸びる)ので、ビレイヤーが流す必要性は小さくなる。

例4)ロープと違って伸びの無いスリング、ヌンチャクなどでのセルフビレイは、それ自体にガツンとテンションを掛けると、支点にも腰にも危険。

などなど。
クライミング用具の強度表示は、

・カラビナ、スリングは、20KNくらい。
・ウィップフラッシュ現象でゲートが空いたときの強度、カラビナを横向きに引いた強度は、8KNく。
らい。
・フリークライミング用、として最少カム(エイリアン緑、マスターカム青、など)は、8KNくらい。
・大きめのキャメロット(3番など)で、14KNくらい。
・ハンガーボルトは、14KN以上が一般的。(ハンガーに書いてある表示を見る限り)
・リングボルトで、2KNくらい。

ってことは、例えば以下の結論が出ます。

①10KNを越えるような力が掛かる墜落は、かなり稀。
墜落率が特に大きいときぐらい、などと考えると、シンプル。

体重の軽い女性の場合は、さらに稀。

②とはいえ、小さいカム、小さいナッツの使用は、例え岩が堅くても注意。

③「スリングに結び目を作ると強度が落ちる」と言う話がある。(実際に下がるそうだ。)
が、10KNを下回るとかの大幅な強度低下情報じゃない限り、そんなに気にする必要はない。

特に、セルフビレイにカウテールを使う程度、強度の不安なプロテクション2つで固定分散を作る程度なら、尚更。

④5KNとかの細引きの用途は、要注意。
敗退スリング専用、など。
具体的な講習内容
・終了点作業の総復習(結び替え、残置スリングで懸垂、立木で懸垂)
・縦走中に懸垂下降する
・墜落率
・クライミング用具の強度表示

今回は、講習で扱った内容+αをブログに掲載してみました。

2012年9月26日水曜日

4人で切磋琢磨

9月22日(土)は、湯川にてクラック講習。
今回は、全員が岩場リード講習済みの面々。

先月から連続受講中の男性NMさん、男性ONさんと男性Hさんのペア、さらに久々に講習参加の女性WNさん。
このメンバー、Hさんを除く3人は前回の飲み会(山の知り合いを増やす会)にも参加しており、見知った仲。

今回は、たまたまレベルも近く、切磋琢磨&指摘し合い、ガンバコール、そして仲間作り、全てに最高の環境になったようです。
ちなみに、レベルというのは

・ジムでのリード能力:5.10前半
・ボルトルートのオンサイト能力:小川山で5.8~5.9くらい
・ロープワーク:ゲレンデの終了点作業、縦走中の懸垂下降は、一応分かる程度
・実践経験:ロープを使った登山経験が数回、マルチピッチに連れて行ってもらったことが1~2回
・装備:全員がカム購入or購入予約済み
どれも、特別に高い訳ではありません。

でも、初級マルチを目指すには、十分な土台です。
あとは、クラックを覚えましょう!
目指せ、セレクション、大貧民、錫杖左方カンテ、ってところでしょう!

でも、その前に三ツ峠で練習しなくっちゃいけませんね。
クライミングは、パートナー無しでは難しい遊び。
皆さんにとって、今回は良い刺激になったようです。
具体的な講習内容
<ルート:デゲンナー(5.8)、北風小僧(5.9)、台湾坊主(5.9)>
・テーピングの巻き方
・ハンドジャム(順手、逆手)
・フットジャム
・フィンガージャム(順手、逆手)
・バック&フット(チムニー登りの一種)
・フィストジャム(順手、逆手)

トップロープリハーサルして完登したクラック

9月21日(金)は、自分のトレーニングにて湯川。
立川山岳会のHさんと。
本当は、ミズガキに行ってマルチを楽しむ予定でしたが、高速を降りるとガッカリ雨・・・。

こんな日は、小雨くらいなら登れる湯川でクラックのトレーニング。
このエリアは、講習で使用するのは、5.9以下の初心者ルート。

でも、このエリア自体が5.10台が充実の初級者エリアです。

そこで、今回はなるべく沢山のルートを再登するトレーニング。
これ、ヨセミテを目指すようなクライマーがよくやるトレーニングだそうです。

やってみて、カムセット、ジャミングのスピードを上げるためには、やはり有効でしたね。
で、今回8年ぶりくらいに再登した「テレポーテーション(5.10d)」

こいつは、僕にとって曰く付きのルート。
このルート、実はトップロープリハーサルでR.P.したんです。
当時、僕はジムで相当登りこんでからクラックを始めたので、5.10aくらいまではすぐに登れるようになりました。

でも、誰からもカムの使い方を学べなかったこともあって、ドッキドキの連続(今でもですが・・・)。

クラックを初めて1年強で、ようやく5.10b(ジャックと豆の木)を一撃できたのでした。
その嬉しかったこと、嬉しかったこと。
クラックの一撃は、本当にビビる!

でも、だからアドレナリン全開で登れると、嬉しい!

で、その3日後に、誘われるままに湯川に行きました。
パートナーのトライしていた、このルートを
“トップロープだけでも難しいのを触ってみようかな”と、何となく2便トライ。

ムーヴが出来たので、意を決して3便目はリードしてみたら、呆気なく完登・・・。
そして、果敢にリードでトライし続けていたパートナーは完登できず。

まあ、最高グレードには違いないし、嬉しくなかったと言えば嘘になります。
リハーサル後とは言え、トップロープでは繋がっていなかったので、ビビったし。

でも、
「これは何か違う。絶対に違う。むしろ、クライマーとして良くないし、このルートにも、頑張ってるクラッククライマーにも、失礼なんじゃあるまいか?」

と、その後を決定づける出来事でした。
僕は、
「クライマーなら、リードで挑む方が良いと思う」
「たとえ、それがトップロープリハーサルするよりも登れない結果になったとしても!」

と講習中に、いつも言っています。

そう強く思うようになった切っ掛けは、これを含めて何個もあると思います。
今日は、このルートを何とか一発で再登する自分の成長を確認できて、このルートに対する罪の意識が、わずかに晴れた気がしました(笑)。

ま、過去は消せないので、気のせいなんですけどね。

具体的に登ったルート
・コークスクリュー(5.9)
・サイコキネシス(5.10c)昨年は、落ちたので、なんとか一発で再登できて一安心。
・テレポーテーション(5.10d)罪の意識の残る、思い出のルート
・山案山子(5.10a)
・テレパシー(5.10d)乗越しがビショビショで、「もう無理!」って叫んじゃったけど、意外と登れた
・阿羅漢(5.10d)オンサイトトライするも、敗退。ほとんど指が入らないので、怖すぎる。
・北京の秋(5.10b)前半で、うっかりスリップフォール。仕切り直して、再登。
・サブタナル(5.9)隠れたオススメルート。見た目より、岩もスッキリ。

2012年9月20日木曜日

「点で置く」&「足指で掴む」という足裏感覚

9月19日(水)の2コマ目は、常連男性KBさん。
土曜に、クラック講習で初リードを終えたばかりですが、早速のムーヴ講習。
本日は、かなり細かい点の修正。

1つは、足置きです。

KBさん、一応は足音を立てないようにソっと置いています。
が、靴裏の中で一番力を入れやすいポイントからは、1cmくらいズレておりました。

非常に感覚的ですが
「足指でスタンスを掴むように」すれば、自然と1cmのズレは修正されるもの。


これは、親指の付け根が、力を込めやすいこともある。
しかし、親指と人差し指の間くらいが、力を込めやすいこともある。

その辺りのケースバイケース感覚を、足裏で身に付けて頂きます。

経験上、足に力が入れば、全体が良くなります。
まさに、足元からの地固め!


具体的な講習内容
・上記の足置き(いわゆる、「点で置く」&「足指で掴む」感覚)
・「サイドホールドはフリ、ガストンは正対が基本の動き」、という感覚を身に付ける基礎練習

最近は、名のあるムーヴ(フラッギング、キョン、など)よりも基本的な登り方修正が中心です。
基本的な登り方の方が、他人からのアドバイスが必要みたいですね。

レンタルハーネスからの卒業

9月19日(水)の1コマ目は、富士山ツアーから参加の女性HMさん。
群馬からお越し、2回目の参加です。
本日までは、レンタルハーネス、レンタルシューズ、レンタルチョークバッグ。
でも、この講習の帰りに、山道具屋に寄ってハーネスを購入し、群馬に帰る予定だとか。

そして、来月は岩場体験講習を希望されております。
とりあえず、最初は面倒を見ますので、ハーネスとシューズ、ハイキング装備だけ揃えて参加して頂ければと思います。

それから、リードを覚えたり、一つ一つ学んで頂ければO.K.です。

ジムにも、前回講習の後に2回行ってみたそうです。
良いですね。
具体的な講習内容
・ネコ足(特に、足を置く前に目を離す癖を直す)
・肩の脱力
・腰を壁に近づける
・チョークアップ、レスト
・トップロープのビレイ(スライド式、ビレイサポーターあり、のみ)
・カラビナの持ち方
・エイトノットの結び方

岩場に行って、楽しめると良いですね。

講習生同士で一緒に受講して頂くことも

9月18日(火)は、ストーンマジックにてジム講習。
常連女性SMさん、先週ボルダリングを講習した女性MSさん。
この御二人、もともと知り合いではありません。
別々の時間に、プライベートのジム講習を申し込んでおりました。

ただ、講習内容、タイプが似ているだろうと考えて、私の方で御一緒いただくことを提案しました。

タイプというのは、

・ガイド登山で、入門バリエーションに行き始めている
・年代も近い
・性格は若干引っ込み思案ながら、提示されたトレーニングメニューには、かなり積極的
・自分でジムに行くことに、強い抵抗がある

近いレベルの練習相手というのは、重要でしょう。
とはいえ、苦手なものまで似ているのは、良し悪しかも(笑)。

まず、ガイド登山をするのにしても、将来的には自立を目指してもらう気持ちがなければ、僕は困ってしまいます。
もう一つ、ジムも3回に1回くらいを講習にしていただかないと、自主トレーニングの御付き合いみたいになってしまいますので、困ってしまいます。

2人揃ったことで、吉と出るか?凶と出るか?
この組み合わせは、何となくプラス効果がありそうな気がしているんですがねー。
具体的な講習内容
・ボルダリングの着地(高さ1m以下のスタンスから着地する程度)
☆将来的には、2m弱くらいから飛び降りられることを目指したいところ

・細かいスタンスに、極端なアウトエッジは向かない
・指の脱力(フワッとホールディングする感覚、も含む)
・腰を壁に近づける
・トップロープのビレイ
・Ⅲ級くらいの易しい岩場を丁寧に登る練習

SMさん、Ⅲ級はリードできるレベルの安定感が出てきました。

2012年9月19日水曜日

岩場リード講習は、かなり詰め込み

9月16日(日)、17日(月)は、小川山にてリード講習。
常連男性NMさん、男性HYさんのペアです。
今回、改めて思ったこと。

「岩場リード講習を2日間で行うのは、相当な強行スケジュール・・・」
2人とも、かなり独習が進んでいる上に、他の講習会にも参加したことがあるので、何とか終えることが出来ました。

・ランナウトしている場合の対処(クライムダウンなど、敗退を考慮に入れる)
・岩場の倫理観、マナー
・ヌンチャクの向き(ウィップフラッシュ現象)
・終了点作業(結び替え、懸垂下降)
・ボルトの種類
・終了点の仕組み

これだけを講習するのは、本当に詰め込み教育。
しかも、詰め込んだだけでは実感できないので、クライムダウンを練習したり、リード練習したり。

後半は、オンサイトトライをしたり、終了点作業を実践したり。
朝から夕方暗くなるまで、本当にミッチリです。

最近、2日前にリード研修のような講習を行いましたが、本当はそういう続編が必要ですよね。
しかし、NMさんは翌週からいよいよクラック講習が始まってしまいます(笑)。

どこまでモノに出来るか分かりませんが、とりあえず頑張りましょう。
2人とも、初めての岩場リード。

ランナウトの恐怖におびえたり、ボルトの近くで実際にフォールしたり、懸垂下降を実践したり、かなり実り多い2日間だったのではないでしょうか?
具体的な講習内容
初日:スラブ状岩壁
2日目:ソラマメスラブ

講習内容は、上記に加えて
・トップロープの張り方関連

トップロープは、終了点のことが本当によく分かっていないと、張れませんけどね。
僕自身、ミズガキから始まって6日間の滞在でした。

雨が少ないお蔭で、装備も体力も持って良かったです。

まずは、リハーサルしたクラックで、実践リードを

9月15日(土)は、小川山にてクラック講習。
常連男性KBさん、その御友人の男性NKさん、女性KAさんペアで、合計3人。
クラック講習は、これで実質3日目。

それ以前に、体験っぽい講習もやっておりますから、数え方によっては4~5日目。
今回までは、トップロープ中心。

クラックのムーヴを解説&練習、疑似リードでカムセット練習。
クラック講習の場合、情報量はそこまで多くありませんが、自信が付いて来るまでは時間が掛かるものです。

要するに、自分がセットしたカムにぶら下がるのが怖くて、なかなか自立できない!
本日は、トップロープで何度も練習したルートを、1日の最後にリードして頂きました。

何度も練習したルートなら、ムーヴも、カムのセット位置も分かっています。
怖いのは、もう一度自分でセットすることくらい?
まずは、エースのNKさん。

危うげない登りで、R.P.。
練習とは違う場所にカムを足してみたり、戦術的な余裕もあり。
次に、常連KBさん。

トップロープでも落ちることがあったので、ちょっと不安。
が、気合十分でR.P.。
最後は、石橋を叩いて叩いて割ってしまう慎重な女性KAさん。

トップロープでは問題なかったルートですが、テンションの嵐!
かなり降りたそうでしたが、根性出してトップアウトして頂きました!

7mでカム4つくらいの短いルートですが、10回以上はテンション掛けていたでしょう。

彼女は、墜落は怖くてできませんが、慎重なのでカムを覚えるのは調子良いです。
死の危険から解放された笑顔。
彼女が、一番の経験値を得たかもしれませんね。

よく頑張りました!
具体的な講習内容
ハコヤ岩:稲光(5.9)
・ヒール&トウ(実際のムーヴでの使い方)
・ニーロック
・チョークバッグなどの位置(復習)
・カムセットの基本(復習)
・疑似リードにて、カムセット練習
・実践、リードトライ

小川山リード講習の続編(リード研修!?)

9月13日(木)、14日(金)は、小川山にて岩場リード講習。
今回は、男性ONさん、Hさんのペア。
今回は、2人とも岩場リード講習は済んでおります。

で、今回はその実践編まで受講したい、という要望での講習でした。
(2週間前にTZさんに行ったものと、大体は同じ内容。)
2人とも、終了点作業も含め、基本的なことは分かっているはず。
とはいえ、実際にリードすれば、きっと少しは危なっかしいことをするだろう、というレベル。

まあ、講習直後なんて、皆様そんなものでしょう。

そこで今回は、2人ペアで私がオススメするルートを、がんがんオンサイトトライして頂きます。

その中で、危なっかしいことは指摘し、終了点作業は実践&復習、そして細かいロープワークを洗練していくもの。
講習とはいえ、研修に近い感覚です。

学生時代に受けた、文部省のリーダー研修会もこんな感じでした。
自分たちで登山行動しながら、講師にダメ出しされ、質問にも答えてもらい。

もう少し厳しかったけど・・・。
でも、あれは楽しかった。
平日であることを利用して、ルートは超人気の「小川山物語(5.9)」!

ONさんは、オンサイト!
Hさんも、3便でレッドポイント!

まさに「登りたい!」と思わせる、自然の造形美。

もちろん、まだまだビビりまくる経験値。
そんな中でも、本当にギリギリ。
熱いクライミングでした。

ちなみに、僕も5年ぶり位に登りましたが、ちょっと湿ってたこともあって、結構難しい。
何度も行きつ戻りつしてしまい、「2人とも、やるなぁ」とちょっと関心。
2日目は、Hさんだけのマンツーマン。

最高の天気の中で、5.10aにチャレンジすれど、さすがにまだ時期尚早!?
2便出しても核心ムーヴは解決せず。
これもまた、良い経験です。
そして、午後はロープワーク、終了点作業の復習を兼ねて、5.8を何本もリード!
夕方は、キャンプ場でロープワークの仕上げも行い、フラフラになるまで頑張っておりました。

それにも負けない体力・気力。
さすがでした。
具体的な講習内容
初日:小川山物語(5.9)、小川山ストリート(5.9)
・実践オンサイトトライ&レッドポイントトライ
・ヌンチャクに足を絡ませないことなど、実践的な注意点を多数
・リード&フォローの仕組み(質問に応じて、ロープワーク)

2日目:無名ルート(おむすび山スラブ、5.10a)、生木が倒れたよ(5.9)、マイルドタジヤン(5.8)、やわらかソラマメ(5.8)
・実践リードトライ
・スメアリングの基本
・終了点作業を総復習

こういう、基礎講習を受講済みの方の研修も良いですね。
危なっかしいことへの注意、レベルアップのためのアドバイスに集中できます。