9月12日(水)は、自分のクライミングにてミズガキ。
今回は、少し調子が戻って来た実感があるので、チャレンジルート。
パートナーは、立川山岳会のK田さん。
最高で5.11aというグレード、ワイドも5.9、6ピッチという長さは、中級者には興味深いものです。が、藪っぽさ、不動沢という敷居の高さもあって、
「年間に何人登るんだろう?」というマイナールート。
でも、なんかアタリの予感がして、トライしてみました。
アプローチは、滝の横。
K田さんは、異常な汗っかきらしく、なぜか滝のように汗を落とします。
こんなマイナールートに興味を持ってくれる、貴重な人間の一人。
まずは、1ピッチ目。
コーナーのハンド&フィスト(5.10b)。
ワイドっぽい動きもあって、多彩なルート。
が、いきなり痛恨のテンション!
核心部のホールドが濡れてるんですよ。
でも、K田さんは、そこをスイスイ登って来たので、単なる技術不足かもしれません。
ただ、K田さんは、核心を抜けたあとの5.9のスクイーズチムニーでドテンションの嵐。
得手不得手は人それぞれですね。
そこからは、5.9以下を数ピッチ。
ヤブ混じりの日本的な壁。
僕は、こういうクライミング、結構好きです。
木の癒しと、岩の緊張感の適度なバランス。
沢の小さいゴルジュとも、ちょっと似ています。
ゴーロ歩きの癒しと、ゴルジュの緊張感のバランス・・・。
ただ、ラインがよく分からずに、右往左往・・・。
バンド、テラスも豊富で、色々とラインが取れてしまう感じ。
やっぱり、行く先の視界を遮るヤブが邪魔な気もしてくる。
もちろん、単なるヤブこぎじゃあありません。
適度に緊張感がある中で、高度を稼ぎます。
天気は、かなり微妙。
雷も少し鳴り、小雨がパラパラ。
一度は、敗退する気持ちになりましたが、なんとか天気が持ちました。
ただ、最終ピッチの5.11a(オフハンド)は結局見つからず。
5.9くらいのオフィズスを越え、ブッシュを越えて、頂上に着いてしまいました。
まあ、頂上に登れば、それなりに満足。
「どこだったんですかねー。」
「まあ、頂上着いたから良いんですけど。」
「どこだったんすかねー。」
「まあ、良いんですけど。」
・・・
未練と喜びの入り混じる登頂。
とはいえ、まだ早い時間。
下山は、周辺の岩を偵察しつつ。
K田さんと話し合いの結果、目ぼしいラインは無いので、おとなしくザックに戻る。
取りつきに戻り、1ピッチ目をR.P.しておきました。
まあ、1ピッチ目を何度も登ったら、翌日は相当激しい筋肉痛。
まずまずの充実度ですが、次ですね。次。