2017年11月30日木曜日

ツムツム

11月28日(火)は、1人で湯川の掃除。
急に休みになったので。
<フィックスのライン>

1年ほど前に、省二さんが登ったクラック。
前々回の掃除に来たときに、数時間で大まかに作業しておいたので、今回で一応の仕上げ。

まだ、自分では登ってないんですが、フナムシロックの純(5.8)とか樹氷(5.8)みたいな感じのルートです。
デゲンナーくらいの長さですが、実質的には短く感じると思います。
(お陰で、かつてなく掃除は楽でしたが。)

ルート名は、“ツムツム”だそうです。

一応、登りたい方のために場所を説明しておくと。
“黄昏の舞姫”の右側です。10mぐらい離れているかな?って距離感。

2017年11月29日水曜日

三宅島ツアー3回目

11月24日(木)の夜発~26日(日)は、自分のクライミングにて、三宅島へ。
K島さん、N村さん、H山さん、S東さん、カメチヨ、えのきどさん、という異色のコラボメンバーにて。
<初日の午前中は、アプローチ整備>

このツアーでの元々の目標は、5.11台のオンサイトトライを何本か。
あとは、台風によってルートが変わったという新鼻エリアの再訪。

しかし、天候によって行動は2転3転。
強風や、それに伴う波で、思うようにはクラックエリアに行けず。

アプローチ整備の手伝い、ボルダー、ジム、そして最終日に半日だけクラックリード。
ただ、これがまた三宅島への愛着を高めるツアーになったのでした。
<力強いN村さん>

初日は、西高東低の冬型。晴天なれど強風。

西側海岸に位置するクラックエリアは、かなり大変そう。
それでもリードしたい3人は、富賀浜エリアに偵察。

しかし、強風で撤退して来て、全員で黒潮エリアのアプローチ整備。
そして、昼前から東側海岸のボルダーエリアに向かったのでした。
<やや、傾斜負けしている私>

で、初日はアノウ崎西エリア。
ボルダーの隙間のチムニーでウォームアップして、7級~2級までを。

結果
①サカキ7級
②メジナ4級 O.S.
③竜3級 敗退
④穴エイー2級 敗退
⑤パックンチョ5級 O.S.
⑥ブダイ2級 1時間強でR.P.。この日、最大の喜び!
⑦支柱4級 30分強でR.P.。この日、2番目の喜び!
⑧おばさん3級 1トライ目で岩が欠けて、少し危ういフォールを経験。数トライでR.P.
<“ど”リーチムーヴで、トライする私>

久々に再確認したこと
・ボルダーは、粘れることが少ないので、O.S.トライにドラマが少ない。ゆえに、O.S.好きな私みたいなタイプであっても、R.P.の方が喜びが大きそう。とはいえ、一応1トライ目も大切に、ぐらいが良さそう。

分かったこと
・下地が変化することが多いボルダーでは、SDと表記されていても、こだわらないのも1つの方法。初登時の方が下地が高かった場合、SDでは同じスタートホールドで離陸不可能(困難?)になってしまうことも多い。

今回の場合、えのきどさんに過去の下地情報を聞けたので、ほとんどのケースではスタートホールドだけを縛る形でやってみました。 
<ボルダラーっぽく見える>

あとは、ボルダーが強い人もいるし、得手不得手が課題によって顕著になるのも面白いですね。
セッション効果も大きいです。

ところで、やっぱり皆さんボルダー強いっすね。
<夕焼け>

夕方、もう1エリア回ろうかとしたものの、またも強風撤退。

諦めて、ジムで軽めに遊ぶ方向。
私は指も疲れていたので、どっかぶりガバガバのルートを2本リードして終了。

せっかくだから頑張りたい人は、1、2トライほど本気トライをしておりました。
<やはり、頑張るカメチヨ>

<釜の尻エリア>

2日目も、強風。
一応、新鼻へと偵察へ向かうも波高く撤退。

N村さん、H山さん、本日までのS東さんは富賀浜でリード、他の4人はボルダー。
岩場にて、知り合いも1人合流したり。
<海をバックに>

この日に関して言えば、K島さん、カメチヨ、えのきどさん、私の4人が実力伯仲する課題ばかり(笑)。
ほぼ全員が登れるか、全員で敗退するか、といった課題ばかりを巡ることになりました。
<カッコイイっす>

この日のセッション効果は極大だったように思いますが、これに関してはカメチヨブログが熱く語りそうなので、パスします(笑)。
<クラック課題>

結果
釜の尻エリア
①めいろう3級 O.S.
②夏風5級  フラッシュ
③七つ色4級 O.S.
④無名6級? フラッシュ(スタートをSDみたいにやっていたので、4級かな?)
⑤課題名不明左抜け2級? 敗退
⑥課題名不明右抜け4級? 5トライぐらい

アノウ崎西
①サバサンド初段 敗退
②ネオ東京3級 30分くらいでR.P.。足先行など、かなり工夫した。
③19号2級 数トライ。マントルまでしかやらなかったけど、今トポを見直したら、トップアウトまでする設定?
④喫茶遊4級 O.S.
⑤大佐2級 30分くらいでR.P.。ただし、頂上のリップを取ってから右抜けっぽくしたのは、果たしてアリなのだろうか?という疑念は残る。ダイレクトは怖すぎて無理。
<あまりカッコよくない私>


<めっちゃ苦しそう>

<富士山>

<膝が敗れた私>

<宿の夕飯>

3日目の最終日。
4人は、PO壁へ。

えのきどさんと私は、新鼻の調査を薄暗いうちからスタート。
だがしかし、前日まで波が壁にまで掛かっていたようで、壁はズブ濡れ。

諦めて、我々もPO壁へ合流。
<新鼻にて夜明け>

この日は、昼過ぎの船に乗る都合もあって、半日勝負。

そして、ようやっと本来目的のクラック。
<トポに無いバリエーションラインに挑むH山さん>

ただまぁ、さすがに疲れてます。

そんな中でも成果を出した人もいましたが、私は結構ダメな感じでした。
<フェニックスロール(5.10d)を2撃するN村さん>

結果
①積み木崩し(5.10a) 再登でアップながら、意外と苦戦する
②君の知らない物語(5.10c/d) オンサイトトライ。中間やや下で、プロテクションに苦戦して、クライムダウン敗退。別ラインからも可能性があるので、次回の宿題に。
いずれにせよ、PDっぽいラインで、トライには注意が必要。
<「マジかよー。こえーなー。」>

という訳で、本来目的は1つも達せなかった訳ですが、どれもこれも楽しめました。

特に、ボルダーは自分がツアーに出ることが無さそうなジャンルですが、やればやっぱり楽しいものですね。

<帰る間際まで、真面目さがにじみ出る>

お世話になった皆さま、特にエリア案内までしてくれたえのきどさん、ありがとうございました!

また、是非よろしくお願いします。
<お疲れ様でした>

2017年11月23日木曜日

打開策を探す

11月21日(火)は、1コマ目がリード3回目。
女性KDさん、女性HNさん、女性NBさん。
2コマ目が、ムーヴLv.0。
女性TUさん、女性HDさん、男性TNさん、新規女性KDさん。

本日の本気トライで、登れなかった際、なんとなくモヤモヤが残る終わり方でした。改善点が、よくわからない感じ。
この機会に、話を広げてR.P.戦略の話をば。
ジムで、ルート(ヌンチャク7本)が、完登できなかったとします。
数トライして、すでに主要なホールドは覚えているという前提です。
終盤に細かいホールドが出てきて、疲労で保持することが出来なくなるというシチュエーションを想定。

ここで、指の力不足、筋力不足にせいにするのは、性急すぎます。

5.10~5.11前半くらいの人であっても、以下のような検討はすべきだと思います。

①そこのムーヴを変えれば、細かいホールドを保持する力をセーブできるかも。場合によっては、そのホールドを使わない手順が発見できるかも。

②クリップ先行すれば、怖さが軽減して思い切りが良くなるかも。
(逆に、クリップ先行を捨てて、顔~胸くらいでクリップする箇所を作れば、力がセーブ出来て登れることも。)

③中盤にレストポイントを作れれば、終盤での出力が上がるかも。

④序盤~中盤のムーヴを改善して、少しでも出力が下がるように心掛ければ、終盤での出力が上がるかも。まだムーヴが決まっていなくて、オロオロして消費してしまう箇所があるかも。

他にも、細かいホールドの保持は、指の力というよりも体幹で補うべきだというフォームに関する話もあります。

要するに、何か1つでも改善したら登れちゃったりするので、改善しやすいものを探せば良いのです。

自分への反省を込めて言えば、指導者が「そこは、~~するしか無いんだよ。」と言って、改善の方向性を限定するのはイマイチ!
せめて、「~~するしか無いんじゃないかな?」といった表現に留めるべきです。
なんせ、他を改善しても登れることは多々ありますから、一緒に考えるというスタンスが大事です。
個人的なイメージとしては、以下のような感じです。

・数トライで登れた ⇒ おおよそホールドを覚えた + 1つか2つの改善をした。
・10トライで登れた ⇒ ホールドをほぼ完全記憶 + 細かい改善をかなり頑張った。
・30トライ以上 ⇒ 細かい改善を限界近くまで頑張っても、登れなかった。しかし、トライ開始したときよりも、フィジカルやテクニックが向上したことによって登れた。

R.P.戦略は、ホールド記憶だけに頼るとちょっと勿体無いです。完登までに、何か1つでも自分の弱点と向き合えると良いと思います。

さてさて、KDさんはジムリード講習を卒業といたしました。もし良ければ、引き続きよろしくお願いします。

2017年11月20日月曜日

誰もが孤独

11月19日(日)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性Mさん、女性ISさん、男性STさん、女性ODさん。
ISさんの一言。
「壁の中では誰もが孤独で、自分で何が正しいのか考えなきゃいけない。そういうマインドを育てる。」

過去の講習生でも、似たようなことを言った人はおりました。
「(リード中は)何とかせねば!と思うようになった。」

要するに、リード中は完登の戦略も、リスク判断も、ほぼ全て自分に委ねられている、という話。
でも、ISさんの言葉は心に残ります。リードクライミングの精神性を現しているようで。
名クライマーの格言みたいですねー。

希望的観測から始まるエトセトラ

11月18日(土)は、雨中止にてロープワーク講習。
女性Sさん、男性NSさん。

本日とは、直接は関係ないのですが。
初心者あるあるを少々。

最初は、セカンドのビレイと懸垂下降さえ覚えれば、マルチピッチや本チャンに行けるようになると思い込む。
次に、ちょっと行ってみて、これは回数による慣れが大事だと痛感。
そして、「何かあったときに対応できないと」と思って、リードレスキューを覚えたいと思う。
しかし、「これは到底覚えられない。」と諦め半分になる。

そこで、成長が止まる人、根性(?)を発揮して基礎から固め直す人、色々だと思います。

一方で私は、マルチピッチは最低限のクライミングスキル(スポート、クラック)がある人にしか教えないことにしました。
最初の段階に、少し高めの敷居を課すという方法です。

良い悪いは、一口には言えません。
実際、上記を体験してから当塾に足を運ぶ人もいますしね。

2017年11月19日日曜日

コクシネルロック

11月17日(金)は、自分のクライミングにて、コクシネルロック。
最新のロクスノで発表されていた、マチュー開拓の岩場。
高柳、えのきどさん、N田くん(+息子1人)。
<朝は、まだ寒い>

日当たり良好で、寒いながらも登れます。
とりあえず、5.10台までトライしたので、感想。
<親子>

①月(5.9、NP) O.S.
NPフェースというか、本チャンのⅤ級というか。 やや危ない。
<月(5.9、NP)をフラッシュする高柳>

②Meme quand il pleut(5.10c、NP) オンサイト
見た目は易しそうだったが、やってみると「たしかに5.10cかも!」って感じがした。
核心は、割と安定している。
<昼前から、暖かい雰囲気>

③La balade du serpent(5.10d、R。NP&ボルト) 登れず
隣の5.11a(永い旅)と近づくあたりで、脆さ(怖さ?)に負けて5.11aのラインに逃げる。そのまま5.11aをNPで登ろうかとも考えるが、結局は5.11aのボルト(結び替え用のステーション)を使用してトラバースして元のラインに戻ることを選択。
という訳で、ラスト20mは正規ラインを登る。

「オンサイト中に、目標設定を悩みながら登る」という、我ながらヘボなクライミングになってしまった。
当初目標は、設定ラインの完登。
次点の目標は、NPセクションは設定ラインを外しても構わないという自分設定での完登。まぁ、これは5.11aの後半が易しそうだっただけに出来そうではあったのですが、思うところあってボルトを使って設定ラインに戻るという方針に転換。
悩みに悩んだトライだった。

例によって、2時間ビレイになってしまい、高柳には感謝です。
5.10d、R、40m、という時点で「絶対時間かかるから、飯とか食いながらビレイしても良いから。」という冬壁っぽいお願いをしての出撃だったという釈明はしておきますが。

ラインも5mほど外しているので、登ったとは言えないかな。
でも、リトライはしないと思う。
<Long is the journey(5.11a、スポート)をO.S.する高柳>

④Jardinage eternel(5.10c、スポート) オンサイト
掃除がすごい!
40mというスケールを考えると、多少脆くても登る価値は感じる。
<写真を撮る、雪山先生>

ちなみに、ルートだけじゃなく、エリア全体の整備もすごいです。
ほぼ1人でやったというのに、ビビります。

また行って、今度は5.11台のスポートをやりたいです。
<Have a sit and relax(5.11c、スポート)をO.S.する高柳>

2017年11月18日土曜日

オブザベと言い訳

11月16日(木)は、ムーヴLv.0。
男性TGさん、男性Mさん、女性HBさん。
「見ても、どうせ全然分からないし。」
「見ても、行けば分かんなくなっちゃうし。」
「頭悪いから、覚えられないんだよ。」
「トレーニングだから、一撃とか狙ってないし。」
「実際やらないと、ホールドの掛かりとか距離感とか、どうせ分かんないじゃん。」

他にも、いくらでもあるでしょう。
そして、全ての言い訳には“それなり”の真実が含まれています。

ただ、1年間毎回の1トライ目で本人なりに真剣にオブザベした人は、毎回サボった人とは違うと思うんですよね。

2017年11月16日木曜日

永いお別れ、1日1本勝負

11月13日(月)は、自分のクライミングにて、瑞牆の末端壁。
N田くんと。
今回の目標は、永いお別れ(5.11d、40m、シンハンド~オフィズス)。
トポ情報だと持久系っぽいので、最高に充実したオンサイトトライが期待できます。
(かなり素晴らしいルートですが、写真が無くてスミマセン。)

朝の集合時間が遅いこと(9:30)、アプローチに40分強を見て(10:15?)、これが2P目にあって取り付きまで行かないとオブザベーションしにくいこと、などと時間が掛かる条件が揃っています。

1人目のトライ開始は、12時前後。
ぎりぎりオンサイト出来たとしても1時間強のトライ時間、ハングドッグになったら2時間の可能性も予想されるロングルートです。

2人目のトライ開始は、14時?
フラッシュトライで多少のスピードアップは見込めても、1時間半は見ておく感じでしょう。

すると、3人目(登れなかった方の2トライ目)は16時過ぎ?
ヘッデントライでしょうね。

マルチっぽいビレイ点作業になるでしょうから、浮石が多かったり、テラスが狭かったりしたら、もっと時間が掛かって3人目は無しかも。

ってな訳で、これまで先送りにしてきたルートです。
亡き今井先生に誘われた際も、「ごめん、まだ早いっす。」と断っていたルート。
が、N田くんの強い希望「長ければ長いほど、得意なんすよ。」によって、今回実現。

でも、私もオンサイトトライに暖めていた気持ちがあって、末端壁の取り付きではジャンケンの気合いが響き渡ります。
で、私の勝利!

風鈴1P目(5.9、ワイド)でアプローチして、カムやらアプローチシューズ、防寒具を荷揚げ。
私が、1時間強の粘りでオンサイト成功。
N田くんは、最上部近くでフォール。ハングドッグして、15時45分頃にロワーダウン完了。
16時30分にN田くんが2トライ目を出すも、さすがに無理でエイドダウン敗退。

やはり、我々の実力では1日1本勝負のエリアだったようです。
相当良いルートなので、オススメではありますが。

ちなみに、この日は日当たりの良い時間でもヌメリが全く無い涼しさで、条件も最高!
隣でも、知り合いの女性が春うらら2P目をR.P.されていました。
<フィックスロープのラインが、ゲゲゲの鬼太郎>

ちなみに、11月15日(水)は1人で湯川。

以前から手をつけていたルートが、1本完成しました。
ゲゲゲの鬼太郎(5.10a、凹角フィンガー系)。

場所は、大和屋(デゲンナーの真裏にある、凹角ハンド)と草餅(2段になった岩を登っていく凹角ハンド~チムニー)の間です。

見た目は悪くないんですが、実際に登ると無名フィンガーとかに到底かないません(涙)。
たまたま知り合いがいたので、掃除後にリードで登ることが出来ました。
ビレイありがとうございます!

これにて、大和屋、草餅の周辺はようやっと方が付きました。
もしかしたら、追加整備は必要かもしれないけれど。
次は、もう少し左の方です。

2017年11月14日火曜日

ムーヴ記憶

11月11日(土)、12日(日)は、岩場リード講習にて天王岩。
1日目は、女性FSさん、男性MKさん。
2日目は、男性STさん、女性DIさん、女性TDさん。
「何度か同じルートを登っても、ムーヴが覚えられないんです。」
という悩み相談は、よくあります。

原因にも、色々パターンがあるようです。
過去に何度か出てきているのは、本能的というか反射のようにムーヴを起こしているパターン。
見た目に、クライミングスキルの割に異常にスピードが速いので、すぐ分かります。
今回の初日にも同じ質問を受けたのですが、今回の方はじっくり登るタイプ。

話を聞くと、
“そもそも岩を登っている最中に、自分がルート上のどこにいるかが分からなくなっている”
という状況だと分かりました。

ちょっとした、迷子状態ですね。

という訳で、ムーヴのオブザベ以前に、「ボルト2本目あたりでカンテから右のフェースに出て、ボルト3本目からは傾斜が緩くなって・・・」といった概要を口に出してもらうことにしました。

すると、次のルートから少しマシになったようです。
<つゆしらず(5.9)をオンサイトするMKさん>

2日目も、別の方から同じ質問。

また話を聞いてみると、
“岩を登る際にムーヴを探すいうよりも、闇雲にホールドを探している”
という話でした。

なので、時間を掛けて突破した箇所も、「なんだか探したらホールドがあった。」という記憶が残るという雰囲気でした。
同じ問題を抱えていても、原因は人によって異なることもあります。

さすがに、私は同じ原因パターンの人を見ていることが多いのですが、それでもまだまだ新種(?)を見ることが多いです。
まぁ、新種じゃなさそうだと思っても、問答タイムは取りますけどね。

クリップ態勢のイメージ

11月10日(金)は、リード2回目。
女性SBさん、女性STさん、男性HWさん。

クリップ態勢の必要条件は、片手での安定だと思います。
理由は、手繰り落ちを避けるためです。

一方で、レストできるぐらいの態勢で、休みがてらクリップ出来たら楽です。
それも、頑張ってワンシェイクできるぐらいではなく、脱力して休めるぐらいのポジションなら最高です。

応用的な形として、レスト態勢のちょっと上(引きつけや背伸び程度)でクリップして、再度レストすることもあります。

クリップは最低でも安全に、可能ならば省エネで。そんなイメージです。

2017年11月10日金曜日

通訳

11月9日(木)は、ムーヴLv.0。
女性KKBさん、女性KBTさん、女性Mさん。
クライミングの感想を言語化するのは、なかなか難しいです。
上手くいったにせよ、モヤモヤが残る動きになったにせよ、他人に説明するのは大変。

例えば、本日の講習生は
「ここで、しっくりが3つ。3しっくりなんですよ。」
という表現をしていました。

よくよく話を聞いて、状況を見ると、
「あるガバホールドに対して、心地よい(しっくり来る)レスト体勢が3つある。」
という話。

なるほどなるほど。
たしかに、複数のレスト姿勢が取れるとき、どれにするか迷うことってありますよね。
(あるいは、どれも大差ないと感じることもありますよね。)

となると、その3つに優劣は付けられるのでしょうか?
腕の負担、安定性、オブザベーションのしやすさ、腕以外の負担、などの項目比較をしてみて。
分かっていないことを頑張って表現するというのは、良い勉強ですよね。
たとえ、それが変な日本語になったとしても。

聞きかじった知識で、分かったフリの日本語を当てはめるのとは、比較にならない生産性です。

2017年11月9日木曜日

リマインド

12月の予約受付は、11月10日(金)の午前0時スタート。
今夜です。
岩場の記録に隠れてしまったので、一応載せておきます。

2017年11月8日水曜日

宿題ルート、封印ルート

11月6日(月)、7日(火)は、自分のクライミングにて、小川山&カサメリ沢。
ヒマラヤ帰りの高柳と。
<無名の5.8ワイドをフォローする、高柳>

3年くらい前に、2日間トライして登れなかったバナナクラック(5.11d)。
初日が榎戸さん、青木くん、2日目は今井くんと(2日目は、天気も途中で崩れたのですが)。

ようやっと、リベンジの機会が来ました。
1トライ目は、またもやメタメタで、ハングドッグして一応バラせて、トップアウト。
2トライ目は、核心中のカムセットが出来なくなってしまって、エイドダウン。
3トライ目は、2つ目のカムまで決めて気合いのクライムダウンで地上に戻って大レスト。しかし、リスタートしてすぐにポロ落ち。ただ、2トライ目で出来なくなっていたカムセット体勢に、光明が差した。またもやエイドダウン。

で、例によって薄暗い中での最終トライ。
気合いのカムセットを越えて、核心突破。後半のビクトリーロードはまたもや暗闇(笑)。

どうにかR.P.できました。
クラシックルートを登れると、自分の頑張りとは別の達成感も入り混じりますね。
<ビレイがやや難しい、バナナ>

「登れそうな宿題くらいは、極力片付けた方が良い」とは思っているのですが、カムセット体勢が再現出来なくなったときには封印もチラつきましたよ。

半分レスト日なのに、暗くなるまで付き合ってくれてありがとう!
2日目は、カサメリ沢のギャラクシー(5.12b、ボルト)。
昨年、2トライして何となくムーヴ解決の可能性程度で終わっていたルートです。
せっかくなので、ベストシーズンに万全に近い体調で来てみました。

が、3トライのハングドッグを重ねても、前回出来た箇所すら出来ない始末!!!
2箇所、全く解決しないのです。

一応、まだ打つ手として「次回は、初日に来る。」という手もあるのですが、あまりにも完登までの道筋が立たないので、ひとまず封印です。
<2日目>

とりあえず、完登までの道筋が見えそうな“岩の殿堂”とか(もう寒いかな)、別のルートでのオンサイトトライとかを先にやろうと思います。

風邪っぽくなったのに、夕方まで付き合ってくれてありがとう!
<ワニワニワニをR.P.する高柳>