8月29日(木)は、自分のクライミングにて、小川山。
今井君と。
<前日に、クラックグレードを5.12bに更新して、フラフラ気味の今井君>
今回は、今井くんの御紹介。彼とは、2009年に富士山ガイドで一緒に働きました。
「ガイドやっても、勝てそうにないなぁ。」
と思わされたのは、同期の新人の中では、彼だけ。
良いガイドってのは、人柄も含めてなんで、競い合うのも変な話。
<打ち合わせミスが発覚。最高ルーフ(5.10d、2ピッチ)を残置無視するのに、1セットしかカムが無くて苦労することに>
とはいえ、
・登頂率(お客さんに楽をさせる工夫、モチベーションの上げ方、などなど)
・お客様の満足度
・ツアー外への配慮(他ツアー、山小屋、一般客、など)
・説明や盛り上げ方
なんかを見ていて、
「この人は、出来る!」
って雰囲気は、滲んで来ます。
あとで話を聞いたら、山小屋のスタッフで相当頑張っていた経験があるそうな。
人として気遣いが、僕とは段違い(笑)。
<最高ルーフの核心部。残りのカムが気になっているが、ムーヴ自体も侮れなかった。>
さて、その年から翌年にかけて、彼と青木君と3人で組んで登りました。
目標は、春のアラスカ。
それに向けて、
・夏のミズガキでクラック
・3月の穂高で、継続登攀
なんかを登りました。
<何とか残しておいた、ハンドサイズを使う>
まー、彼の勢いの凄いこと。
「多少のリスクを承知でも、完登するんだ!」
「強いアルパインクライマーになるんだ!」
って気持ちが、素晴らし過ぎる。
<いつもと違う方向から見る、大貧民ルート>
僕自身が
「自分は、アルパインクライマーじゃないな」
と、薄々思いながら登っていたのを、
「やっぱり違うな!」
と、決定づけた1年でもありました。
<続いて、2P目のバリエーション“サウスポー”(5.11c)>
その後、今井君は名古屋のクライミングジムで店長をやりつつ、しっかり登り続けておりました。
御在所での冬期ルート再開拓なんかは、雑誌にも出てます。
(オールフリーではおそらく初登攀、なども含む)
最近、そこを辞めて、パキスタンに遠征に行ってきたそうです。
(結果は、敗退だったそうです。)
<私が敗退したので、今井くんがフラつきながらも行ってみることに>
そんな彼が、最近は清里に近くに引っ越しました。
で、平日パートナーとして登っている訳です。
<今井君も、ムーヴ解決ならず>
そんな彼が、ついにガイド業を始めました。
http://kenshi6.jimdo.com/
ガイドのスタイルとしては、石田登山塾に結構近いです。
「将来的には、たぶんやると思う。」
と、本人も言ってました。
「向いてるし、好きそうだし、絶対やった方が良いよ。」
と、僕ら周りも言い続けて来ました。
僕よりクライマーとして上のレベルで、世界のことも知っています。
しかも、いいヤツです。
<今井君が撮った写真>
オススメしますよ。
今は、まだ開業したばかりで、ヒマそうです!
将来の人気ガイドも、今は予約も取りやすい。
具体的に登ったルート
・最高ルーフ(5.10d、2ピッチ) 打ち合わせミスにより、1セットで登る。どうにか、残置無視でオンサイト。
・サウスポー(5.11c) 最高ルーフの2P目のバリエーション。2便トライするも、ムーヴ解決ならず。
見た目はイマイチ。
が、ムーヴはジムのルーフボルダー、って感じで楽しい。
場所も見栄えも悪いけど、機会があれば行くかも。