2016年9月29日木曜日

慣れる予定

9月29日(木)に、またも1日パンプ2。
狂祖さまと。

・ツナミの青(5.12a)
1トライ目:下部のスローパーマッチで、テンション。そこのムーヴ確認だけして、ロワーダウン。
2トライ目:ラスト3クリップあたりで、フォール。全体的に、ムーヴがぎこちない。
3トライ目:最終クリップで、クリップ態勢も、クリップ飛ばしも出来そうもなく、自らフォール。ラスト3クリップあたりで、明らかにパワーロスをしたので、それが悔やまれる。
4トライ目:ラスト3クリップあたりで、フォール。もうヨレてる。

本日最大のチャンスは3トライ目でしたが、そこで決め切れなかったのがショボイです。
ただ、通算7トライで、封印した黒(5.12a)とは違って、行けそうな気配はあります。

パンプ5日目となり、どっ被りのクリップとか、ロープの流れを意識するのには、ちょっと慣れて来ました。
あと、このレストで回復できるか否かの判断も、幾らかマシになりました。

登れる登れないも大事ですが、計画通りのチョットした上達が喜ばしいです。
もちろん、5.12後半とかをやっている方々は、私なんかより遥かにスムーズですが。

「レストを侮ってました」

唐突ですが、9月30日(金)は今のところ何も予約が入っておりません。
休みにしちゃおうかとも思っているのですが、最近にしては珍しく予報が良いので、お知らせしておきます。
何か受講したい方がいらっしゃれば。

9月28日(水)は、ムーヴLv.0。
男性KBさん、新規女性OBさん、新規男性KTさん、復習の女性KIさん。
表題は、KIさんの発言。
一手一手レストする練習での出来事。

ジムの5.6みたいな、垂壁の全部ガバですから、もちろん出来るにはで出来ます。
彼女は、マルチ講習中ですし、ジムでは5.11後半くらい登りますしね。

ただ、「若干こっちの方が楽じゃない?」みたいな微小な差を無視していた自分に気づいたようです。
言い換えれば、今の自分のレスト態勢が、ほぼ完成形だと思っていたけど、意外とまだ進歩するんだと驚いたということです。

もちろん、5.6を登る上では僅かな差でしかありません。
でも、これが色々活きてくるんですよ。
その色々に関しては、本人分析に任せましょう。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・ロワーダウン姿勢
・トップロープのビレイを洗練
・一手一手レストする練習
(その中で、それぞれの癖を調整)

KTさんは、次回からジムリード講習への参加O.K.です。

2016年9月28日水曜日

オリエンテーリング at 沢

9月27日(火)は、1人で沢登り。
上越の東黒沢丸山沢~ウツボキ沢の継続遡行。
<東黒沢>

私にとって、沢登りはルートファインディングの遊び、という要素が強いです。

局所的には、歩きやすいライン(ゴーロ)とか、登って楽しいライン(滝、淵、など)とか。
<沢で一番大事なものは、天気か>

また、もっとマクロな視点で、地図読みが楽しいなと思っています。
ちょっと命を張ったオリエンテーリング。

分岐を間違えば、1時間くらい簡単にロスします。
場合によっては、大幅に引き返すこともあります。
もしかしたら、そのせいでビバークになっちゃうかもしれません。
<顕著な二俣>

だからこそ、その緊張感の中で、強いゲーム性を感じます。

本日も、後半に疲れてきて、徐々に支流チェックに希望的観測が混じってしまい、現在地特定に自信を失って来ました。

そこで、確実に同定できるポイントに到着した時の安堵感、
「よっしゃー!」と言いたくなります。
<早くも源頭>

実は、私の腕時計には高度計が付いているのですが、これを見てしまうと相当なヒントになります。

ゲーム性がそがれる感じがして、本格的に迷ったとき以外は使わないことにしています。
ただ、実際はちょっとでも不安になると見たくなってしまうので、出発時に高度計を合わさないなど、ちょっとした自主規制もかけることにしています。
<コルから、ちょっと下ってウツボキ沢へ>

でも、やっぱりあると気になっちゃいますよね!
残置ハーケンとかと同じで、無視はできるんだけど、気になりますよ。

前々から思っていたのですが、今回でようやく決心(笑)。
沢登りのために、高度計なしの時計を買いましょう。

高度計は、登山道とかクライミングの時に使うとして。
<大滝?>

ちなみに、数年前まで高度計は使っていなかったのですが、そのときは遡行図は見てました。

学生の頃、コンパスすら使わずに遡行図なしの沢に入るOBがいたので、それも気になっています。まだ、目指すか分かりませんが。
<右側壁で、ちょっとロープを出した>

ちなみに、僕にとっての道具制限は、戦略的なゲームであることが大事みたいです。

例えば、ゴアの雨具は否定しないし、ウェアも学生の頃よりは速乾性に優れたものを使うようになりました。
高性能カムも、楽しいです。

将来、岩場の取り付きで持っていくべきカムの番手を教えてくれる人工知能が登場したら、それは嫌ですけど。
<また源頭>

ところで、これを読んだ大部分の人は、
「理解は出来るけど、色々と制限が多くてメンドクサイ人だな。」
と思うでしょう。
<ツメ>

自分でもそう思うので、講習生には全部は押し付けないので御安心ください。

経験上、自分のスタイルを全く押し付けないなんてことは、逆に胡散臭いというか、愛情が無いような気がします。
これも、程度問題とか、言い方とかが大事ですね。
<稜線に出ました>

あと、友人と登るときでも、ゲレンデマルチくらいなら、拘りポイントが違ってもある程度は自分を抑えられます(笑)。
数日くらいなら、話を適当に合わせられる、みたいな感じです。
おや、こんなことを言っていると、一生独りな気もしますね。

その点、ジムはルールが決まっているから楽ですねー。
もちろん、1人沢登りも楽です。
<白毛門>

僕に限らず、沢登りの記録を読むと、自分の内面と向き合う人が多いようです。

さて、私はどこへ向かうのでしょう。
<岩>

行動記録
 8:10 白毛門の登山口あたりから、東黒沢に入渓
      ハナゲの滝の最上部で、10m×2回だけロープ使用。
11:20 コル。丸山沢を抜け、ウツボキ沢へと下降開始。
12:00 ウツボキ沢の本流に到着。
      大滝(?)の最上部にて、10mほどロープ使用。トラバースは、登り返しが厄介だった。
14:35 登山道着。白毛門と笠ヶ岳の間あたり。
15:10 白毛門。
16:50 白毛門の登山口

結構な長さのルートですね。
かなり疲れました。
<アイボルト、リング、RCC、オールアンカー、と見本市のような鎖のアンカー>

<本日は、この橋も無事です>

2016年9月26日月曜日

うまい融合

9月25日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性STさん、男性ITさんのペア。
<準備中>

ここまで、本チャン系の山岳会に所属していた人からすると、この講習はかなりフリークライミング寄りに感じるようです。

「ムーヴに迷ったら、迷わずA0!」
というスタンスの人からすると、5.7~5.10前半くらいのピッチを丁寧にオンサイトしていくのは、信じられないほど時間が掛かります。
<テーピング中>

一方で、スポーツクライミング中心だった人からすると、相当に山寄りの講習だと感じるようです。
それこそ、ショートルートを3回縦に繋げたようなマルチを想像している方には、あまりの違いにビックリ。

例えば、ルートファインディングは、単なるオブザベと違って、身を持って偵察することも含まれます。
ビレイ位置をどこに設定するかによって、クライミングが楽になったり、大変になったりもします。
荷上げがスムーズかどうかで、クライミングが楽になったりもします。
<クラック>

当然ながら、リスク要素も多く、敗退シナリオ、時間管理、ロープワークも大事です。
<フォローするITさん>

フリークライミングと登山の融合。

どちら出身の方も、そんなイメージに一歩ずつ近づいていただければと思います。
<2P目>

経験的に思うのは、山屋さんは、あくまでその場でフリークライミングを楽しむべきだと思うんですよね。
実際、ショートルートの岩場に頻繁には通わないでしょ?(笑)

マルチとか、時間に余裕のある本チャン、アイスゲレンデで、ちょっと時間を掛けてもムーヴを探るようにして、オールフリーの達成感を味わうようにするとかで、十分です。
いきなりⅥ級が云々とかの話じゃなくて、Ⅳ+とかⅤをちゃんと登るように時間を割いた方が良いと思います。

山では即A0しておいて、「フリーが上手ければ、A0せずに抜けられるんだけど。」と言っていたとしても、絵に描いた餅。
だって、山に通っちゃうから、ショートルートに通えないんだもの。

身近な所で、ちょっとずつ楽しくクライミングしてこそだと思います。
<フォローで、カム回収に苦戦>

さて、本日の講習。
前回、時間切れしたラインを、無事にトップアウト。

オールフリーで完登という、オマケ付きです。
<少し慣れて来た、セカンドのビレイ>

時間が遅くなってしまい、素直には喜べない感じでしたが、やっぱり登れて良かったんじゃないでしょうか?
<久々の晴天>

そして、このルートは相当に登山寄りなマルチなので、ルートファインディング、ビレイ位置、荷上げ、などなどで良い経験になったかと思います。
<ここで、ロープがスタック>

今回も、様々なトラブルが起こりましたので、それを糧にして次回も頑張って行きましょう。
<3P目>

<屋根岩>

<小さいトラブル多数>

<4P目>

<岩塔の上>

<ここで、トップアウトとします!>

2016年9月22日木曜日

またもジムウィーク

今週も、やはり小雨続きでしたね。
正直、ジムならジムで楽しいです。

9月21日(水):パン2
ツナミのピンク(5.11c):1トライ目でR.P.。通算3トライ。
ツナミの青(5.12a):3トライして、1テン状態。以前、封印した黒(5.12a)よりレストしやすい分だけ、可能性を感じる。
その他、疲れてから他の5.11をチョロチョロ。

9月22日(木):ランナウト
指だけは疲れが酷かったので、フィンガージャム課題。
3トライにて、R.P.。
結構難しいジャミングで、1トライ毎に効きが良くなって行くのが面白かった。
その他、5.12aは登れずに宿題に。

最近、持久力というか省エネ技術に伸びしろを感じるんですよねー。
ツナミに対応できない自分が面白くて仕方ない、という気分です。
岩場のルートを攻略する上では、ボルダー能力の方が重要な気がしますが、結局こういう小技の集合体が好きなんでしょう。

2016年9月20日火曜日

合点を待つ

9月19日(月、祝)は、岩場リード講習が中止にて、ロープワーク講習。
もともとのメンバー、NS夫妻、男性NSさん、加えて久々の男性STさん。
本日、1つの事故事例を再現して、直接の原因を推測してみました。

もちろん、推測の域を出ないディスカッションですが、

「ここでミスることも、あり得る!」
「足場が良いテラスだったりしたら、これで安心しちゃって失敗するかも。」
といった感想が、数多く出てきます。
様々な話の中で

・テンションの移行は、した方が良い
・足場が良いときは、かえって失敗しやすそう
・ロワーダウン時にロープを掴むと安心感があるが、安全かどうかは別
・「環付き、通し、折り返し」の3点チェックも取り入れると、ベター

などなどの意見が出ました。

キャリアの長い人には、当たり前の話かもしれません。
でも、本日の4人は、本当に腑に落ちるまでに1時間以上は要しました。

どうやら、そういうものなんですよ。
具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練(STさんは、手畳み、手コイルも練習)
・スリングの収納、アルパインクイックドローの作り方を洗練
・結び替えの練習(NS夫妻、NSさん)
・登り返しの復習(STさん)
・事故事例の検証
・フィンガークラック練習

講習後に、NS夫妻とボルダーを登って帰りましたが、結構上手くて驚きました。
これなら、講習でやっているスラブ以外でも岩場に行けそうな気がしました。

2016年9月19日月曜日

嫌よ嫌よも登るうち

9月18日(日)は、ムーヴLv.1。
女性ARさん、女性Sさん、男性STさんの3名。
<2人の尊敬を集めたAR姫>

本日、ARさんは肩凝りが酷いとのことで、省エネ技術を学びに来ました。
クライミングは体調の悪化を招くことが多いらしく、それを少しでも緩和するべく。

また、Sさんはリード中にパニック気味に怖がることが多く、それを悩んでおりました。
本気トライ後に、二言目には、「リードに向いてない。」と言いたくなる様子。
それに対して、私だけでなく他の2人からも恐怖心克服の方法論を、色々と提案していきます。
<先日作った垂壁課題>

ルートクライミングは、ボルダリングと比較すると、中距離走みたいなものです。
競技特性としては、疲れる分野です。
で、疲れないように学びたい、と。

リードは、トップロープに比べたら、メンタル要素が強い分野です。
岩場まで含めて考えたら、怖いから面白い、という部分は否めません。
で、少しでも怖さを軽減したい、と。

ここまで言うと、「じゃぁ、登らなければ楽になれるのに・・・。」と思う人もいるのでしょうか。
それとも、これを読んでいる人は、それでも登るのが当たり前の人だけでしょうか。
<こちらも登ってくださいませ>

僕の友人が山で死んだときに、先輩がこう言いました。
「アルパインなんて、死の危険がなかったら何の意味もないからね。」
山は、危ないから楽しい。
リスクコントロール、冒険なんて格好付けても、悪く言えば命懸けの遊びです。

これらの矛盾に関しては、有名クライマーの諸先輩も色々言葉を残しています。
講習生の方も悩むことは多いでしょうが、どうしても登りたいのなら、向き合うしかないですねぇ。
ARさんは、もう5年は講習に来ているので、思いつめずにチョットずつやるのが心の負担が小さいと思います。

省エネ、恐怖軽減、リスクコントロール、どれもチョット上達するだけでも楽しいので、私も一生辞められそうにありません。

具体的な講習内容
・なるべく低負荷&長時間を心がける練習方法
・腰を入れる姿勢
・体幹に力を入れる、敢えて抜く、の使い分け
・回転モーメントを意識する
・肩の脱力について、色々と試行錯誤(ARさん)
・リードのビレイについて、色々と試行試行錯誤(Sさん、STさん)
・実践本気トライ
Sさん:垂壁の5.10a、オンサイトトライにて、テンション掛け掛け。色々ありました。
STさん:垂壁の5.10b、オンサイトトライにて、テンション掛け掛け。足探し、動きが止まること、などに課題あり。
ARさん:垂壁の5.10c、オンサイトトライにて、実質ハングドッグ練習状態に。やや難しすぎる課題設定でしたが、よく頑張りました。自分のトライ以上に、他の方の悩み相談で、自身の成長過程を振り返った様子でした。

裏読み

9月17日(土)は、自分のクライミングで、ミズガキのカンマンボロン。
T柳くんと、カメチヨさんと。
<『外道クライマー』の主人公>

またも、どうでもいい話で恐縮です。
私がやる、ちょっと姑息なオブザベーションについて。

小川山あたりのボルトルートだと、ボルトがある所は、きっと難しいんだろうと予想しています。
簡単なセクションなら、ボルトは無いだろうから、という前提で。
<スーパーアルパインクライマー>

また、ボルト間隔が短いセクションは、際どいムーヴが連続するのかな、って予想したり。
逆に、ボルト間隔が遠いってことは・・・。
<カンマンボロン>

あとは、何度も出てくる初登者さんだと、クライミング観からルートを推測したりすることも。

「××さんって、・・・な形状に関してはグレード甘いよね。だから、これも大丈夫じゃない?」
「△△さんのワイド、5.10bでもヤバいかも。」

マニアックな推測だと。
「~~さんって、ナチプロが効く場所にボルト打つから、緩いのかと見せかけて、純粋なボルト間隔で言ったらミニマム相当厳しめな気がするんだよなー。実は、相当タフなんじゃないかな?だから、ボルト間隔が遠くっても、悪いかもかも。気を付けよ~。」
<山岳フォトグラファー>

で、この読みが結構当たっちゃうから、癖になります。

ジムでも、
「あそこに足が無いってことは、多分こうさせたいのかな。」
とか設定の意図を読むと、オブザベが楽になりますよね。
<ハイパーメディアクリエイター、みたいなもの>

これって、マルチ講習とかでやっている初登攀ごっこの精神には、まるで反します。
純粋に、岩と向き合ってないっす!

人が作ったものだからこその、裏読み。
ちなみに、本日最大の裏読み。
トポに「ボロかった。」と書いてあるルートは、グレードが甘いことが多い。

・初登時よりも、だいぶ登られて、登りやすくなっただろう。(ボロいときは、怖くて、ムーヴの難易度以上に感じただろう。)
・ちょっと怖めのルートは、グレードぎりぎりの人が取り付かないように、意図的に甘めにグレーディングする人が結構いる。(本来は、危険度は別の尺度を使うべき、という話もあります。)

あくまで体感ですが、やっぱり予想通りな気がしました。

だからと言って、ボロいルートでグレード更新とか、色々な意味でオススメしかねます(笑)。
という訳で、さほど役に立たない今回なのでした。
<夜でも登る人がいるエリア>

具体的に登ったルート
・はやぶさ1P目(5.10c、スラブ系) アップ
・ボロンボロン(5.11c、ボルト) オンサイト
・砂の塔(5.12a、ボルト) R.P.2便。オンサイトトライの不意落ちっぽいフォールが悔やまれる。
・LOL(5.13a、ボルト) 3ピン目でムーヴが出来ずに敗退。しばし封印して、5.12台を先に登ろう。

2016年9月17日土曜日

雨っぽい一週間

今週の平日は、休業にしてあったのですが、雨っぽくて今一歩でした。
そんな中でも、動いた記録として。

9月12日(月) 本当に休み。

9月13日(火) 雨のパン2。
          こうなったら、持久系のイレブン修行から出直しましょう。
           ①奥壁の紫5.11c R.P.1トライ(前回と合わせて、3トライ)
           ②ツナミの白5.11c R.P.2トライ
           ③ツナミのピンク5.11c 2トライして、登れず。
          5.11cくらいは、ちょうど練習に良さそうです。強傾斜の持久系に慣れそう。

9月14日(水) ランナウトにてルート作り。
          垂壁に5.11b、5.11c、5.11dの3本。
          最後に、キワモノ系と噂の5.11cをオススメされ、2トライ。登れず、次の宿題に。

9月15日(木) 沢登りに出かけるも、新潟まで着いたら本降りの雨。
          そのまま湯川に直行して、カム回収。のち、数時間の開拓作業。

9月16日(金) 微妙な天気予報で、パートナーも見つからず。そのまま、湯川で開拓を続行。

沢には行けなかったけれど、色々動き回った自分にちょっと驚きました。
案外、バイタリティはあるのかもしれません。

で、翌日土曜は、『外道クライマー』の主人公にもなったT柳と初めて登りに行きました。
こちらは、ちゃんと書く予定なので、しばしお待ちください。

2016年9月15日木曜日

回収成功

本日、沢登りに行こうと越後湯沢に着いたら、大雨。
仕方なく、というか気になりまくっていた湯川のカム回収に転戦。

工具を買ったりしながら、ようやく昼に湯川到着。
2日前に、長門先生と狂祖さまから聞いた方法で、30分足らずで回収できましたよ。どうやら、僕の回収レベルが稚拙だった模様。
ただし、フィックス張ったり、機材を持ち込むのに労力が掛かったので、どうせならと数時間掃除。おかげさまで、別ラインが、汚いながら登れるようになりました。

職業柄、こういうのは得意なくらいでありたいもんですから、レベルが1つ上がってホッと一息です。

2016年9月14日水曜日

楽しめるかも

9月11日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。
希望者のみ決行にして、女性MMさん、男性KYさん。
前回、クラックで初リードを経験したMMさん。

相当頑張ったものの、
「ちょっと怖くて、リードは無理かなー。」
とネガティブな気持ちも残ったそうです。
しかしながら、今回もリードして、
「ムーヴにせよ、プロテクションにせよ、色々試行錯誤しながら登るのが楽しかったです。」
との感想!
せっかく講習に来ているからには、毎回ポジティブな気持ちで帰れる課題を設定したいものです。

頑張れば8割ぐらい達成できる課題とか、失敗しても怖すぎないと思える課題とか、私としては使い勝手が良いですね。
でも、毎回上手く設定はできません!
挫折感を味わうことも、ネガティブな気持ちで終わることも、多々あると思います。

ちょっと粘っていただけて、良かったです。

上品な人柄の裏に、なかなか熱いものがありますね。
具体的な講習内容
・ハンドジャムの脱力
・ジャミングを外向きに効かすか、下向きに効かすか
・地上でのカムセット練習
・疑似リード(KYさん)
・実践本気トライ(MMさん)
大和屋(5.8):R.P.?(AO状態でクリップした、疑惑あり。)
草餅(5.8):オンサイト(中段のテラス上で、出だしのムーヴが出来ずにジャンプ着地。これは、フリークライミング的には、完登になるのだろうか?ボルダーならアウトだけど、ルートならロープテンションでないからO.K.でしょうか。)
ところで、草餅の中段に講習生の赤キャメを残置してしまいました。
途中で、私が交代しましたが、時すでに遅し。
交代のタイミングが遅すぎたと、反省しております。

本格的に回収作業をしても、私の力では可能性は五分五分以下な気がします。
トリガーがナッツキーでしか届かない上に、スタックしているので、回収するにも壊すにも難易度が高そうです。

まぁ、掃除がてら行こうかと思っています。
そうしないと、クラックが汚れたのと同じですしね。
我こそは回収上手、と思う方は、回収成功したら差し上げます。

2016年9月13日火曜日

卒業を言い渡すかギリギリの悩み

9月10日(土)は、岩場リード講習にて、小川山。
NSさん夫妻、男性STさん、女性MMさん。
本日で、NSさん夫妻は岩場リード講習を卒業といたしました。

実は、前回終了時も卒業にしちゃおうか悩んでいたのです。
私の内心を、少しお話ししましょう。
岩場リード講習の目的は、概ね2つあります。

1つは、オンサイトトライ、ハングドックでのリードトライといった、いわゆる本気トライのリードが出来るようになることです。

落ちるのが怖すぎて、確実に登れるルートしかリード出来ないという初心者も多いです。
バタバタ登りすぎて、オンサイトは嫌いという初心者も多いです。

それを脱却して、たとえグレードが5.9でも本気トライしようよ!
という話です。
実際、ジム5.10くらいがオンサイトできる初級者でも、岩場の種類によっては5.9は十分本気トライです。
もう1つは、座学的なことです。

ボルトの種類、結び替え、懸垂下降、ヌンチャクの向き。
知っているようで、ちょっと怪しい部分は、初心者岩場で見かける大多数の方も同じじゃないでしょうか。

これを、1回の講習で1つずつくらい、学んでいただきます。
だから、早い人なら3,4日で座学は終わります。
出来れば、代表的な事故例も理解しておくと良いですね。
NSさん夫妻は、かなりゆっくり学ぶタイプでした。
1年くらいに渡って受講を続け、座学的なことは相当理解していると思います。

「あとは、本気トライが落ち着いて出来るかどうかですねー。」
と思っていました。

そして、実際に前回の本気トライで、それなりに出来ていたのです。
ただ、直感的に
「まだ自分たちで行っても、出来そうもないな。」
と私が思って、卒業を言い渡さなかっただけです。

今回は、前回のルートを再登したりして、本気トライの落ち着きを確認。
だいぶ、自分の判断に自信を持ってやれているように見えて、他のルートに応用できそうかな、と私が思いました。
<だいぶサマになってきた、NS奥さま>

今後は、自分でボルトルートの岩場に行きながら、まだチョイチョイ岩場リードを受けていただけると良いかなと思います。

具体的な講習内容
・アプローチ練習(MMさん)
・スラブのムーヴ練習
・リードで落ちる練習(NS夫妻、STさん)
・ボルトの種類(STさん、MMさん)
・トップロープでのムーヴ練習(MMさん)
・実践本気トライ
NS奥さま、旦那さま:穴があったら出たい(5.10a/b) 再登