2016年9月1日木曜日

沢初め

8月31日(水)は、1人で谷川の西黒沢。
本日は、日記風で。

ロープウェイの真下から入渓とあって、あまり人気は無さそうだが、アクセスは最高。
<谷川岳ロープウェイ>

何となく疲れが抜けず、1人なのを良いことに中止にしてしまおうか悩んだ挙句、どうにか出発。

入渓してしまえば楽しい、とだけ信じる。
<白鷺滝>

白鷺滝は、歩くように左を登れる。
落ち口に、ステンレスのビレイ点があって、驚かされる。立木があるのに・・・。
<わりと綺麗>

ロープウェイから離れ、渓相もまずまず。
アクセスを考えれば、かなり良い方かもしれない。
<ナメ>

1人は、ゴーロ歩きが楽しいような気がする。

歩行練習のつもりで、自分がグラっと行ってしまうかどうかを自己採点しながら歩く。
当然ながら、学生の頃よりは高得点が取れているのが、達成感があって嬉しい。
<早くも、傾斜が増す>

短い沢なので、1時間足らずで傾斜が増してくる。
もう、中流域か。
<中盤>

途中に二股があって、ザンゲ岩の方に行くことにした。

地形図上は、これが本流みたいに実線が描かれている。
が、ザンゲ沢という名前が付いていることからも、本流ではないのかもしれない。
<上流>

正直、この景色は気持ち悪い。
草付きと岩のコントラストが、「最後、結構悪いよー。」と語りかけて来るようだ。

もちろん、過去に谷川を登った経験が、そう思わせているのだろう。
<振り返ると、天神平>

とすると、10mほどの滝が出て来た。
カムがあってパートナーが居れば、リードは出来そうだ。

ただ、今回はザックを荷上げすることにして、側壁を巻き気味に行く。
<こんな感じのミックス帯を、40mほど登る>

でも、やっぱり側壁も悪い。
巻くと、何段もの滝の側壁をまとめて登る羽目になる。Ⅲ+(40m)って感じだ。

ラインは、あみだくじ状に豊富なのだが、ハマるとⅣ+とかのフリーソロをやる羽目になると思うと、ゆっくりしか進めない。
草付き混じり、沢タビじゃぁ、落ちかねない。
慎重に行きつ戻りつ、1時間30分くらいかけて、ようやくハイマツ帯へ。ここでセルフビレイを取って、心底ホッとする。

登りながら散々ライン変更したので、荷上げは引っかかること請け合い。
諦めて、途中まで懸垂下降して、荷上げ。
<もうすぐ西黒尾根>

そこからは、ザンゲ沢には戻らず、そのまま小尾根を藪コギ30分。
沢のスケールが小さいと、ツメのライン取りに自由度を感じる。

西黒尾根に到着。
<西黒尾根>

登山道は歩きやすいが、フェルトでの登山道歩きは、あまり上手くバランスが取れない。
ここの登山道の岩は磨かれすぎて、ちょっと滑る。
<マチガ沢を見やる>

今回は、トマの耳だけは一応踏んでおいて、一路ロープウェイに。

「マチガ沢を登ったクライマーが今、降りて行ったよ。」
という情報を聞いて、小走りに追い掛けてみるが、追いつかず。

真面目なクライマーなら、西黒尾根を降りたのだろうか。
と、ここでロープウェイの運賃を払おうとしたら、財布を忘れていたことが発覚。

係員の人に頼んで、駐車場で清算とさせてもらった。
ただでさえ、沢装備で臭いのに、ありがとうございます!
<天神平って、夏はこんな感じなのですね>

行動記録
 8:45 駐車場出発
 9:00 白鷺滝の下、入渓
11:30 10m滝、高巻き開始
13:00 10m滝、クライミング終了
13:15 荷上げ終了
13:45 西黒尾根
14:05 トマの耳
14:55 天神平

帰宅後、遡行図を読んで答え合わせしようと思ったら、そもそも手持ちの本に載っていなかったです。
なぜ、ここに行こうと思ったのか、今となっては思い出せず。
楽しかったので、自分の勘はボチボチ当たっていたかと。

近い割には、良い沢でしたよ。