9月21日(金)は、自分のトレーニングにて湯川。
立川山岳会のHさんと。
本当は、ミズガキに行ってマルチを楽しむ予定でしたが、高速を降りるとガッカリ雨・・・。
こんな日は、小雨くらいなら登れる湯川でクラックのトレーニング。
このエリアは、講習で使用するのは、5.9以下の初心者ルート。
でも、このエリア自体が5.10台が充実の初級者エリアです。
そこで、今回はなるべく沢山のルートを再登するトレーニング。
これ、ヨセミテを目指すようなクライマーがよくやるトレーニングだそうです。
やってみて、カムセット、ジャミングのスピードを上げるためには、やはり有効でしたね。
で、今回8年ぶりくらいに再登した「テレポーテーション(5.10d)」
こいつは、僕にとって曰く付きのルート。
このルート、実はトップロープリハーサルでR.P.したんです。
当時、僕はジムで相当登りこんでからクラックを始めたので、5.10aくらいまではすぐに登れるようになりました。
でも、誰からもカムの使い方を学べなかったこともあって、ドッキドキの連続(今でもですが・・・)。
クラックを初めて1年強で、ようやく5.10b(ジャックと豆の木)を一撃できたのでした。
その嬉しかったこと、嬉しかったこと。
クラックの一撃は、本当にビビる!
でも、だからアドレナリン全開で登れると、嬉しい!
で、その3日後に、誘われるままに湯川に行きました。
パートナーのトライしていた、このルートを
“トップロープだけでも難しいのを触ってみようかな”と、何となく2便トライ。
ムーヴが出来たので、意を決して3便目はリードしてみたら、呆気なく完登・・・。
そして、果敢にリードでトライし続けていたパートナーは完登できず。
まあ、最高グレードには違いないし、嬉しくなかったと言えば嘘になります。
リハーサル後とは言え、トップロープでは繋がっていなかったので、ビビったし。
でも、
「これは何か違う。絶対に違う。むしろ、クライマーとして良くないし、このルートにも、頑張ってるクラッククライマーにも、失礼なんじゃあるまいか?」
と、その後を決定づける出来事でした。
僕は、
「クライマーなら、リードで挑む方が良いと思う」
「たとえ、それがトップロープリハーサルするよりも登れない結果になったとしても!」
と講習中に、いつも言っています。
そう強く思うようになった切っ掛けは、これを含めて何個もあると思います。
今日は、このルートを何とか一発で再登する自分の成長を確認できて、このルートに対する罪の意識が、わずかに晴れた気がしました(笑)。
ま、過去は消せないので、気のせいなんですけどね。
具体的に登ったルート
・コークスクリュー(5.9)
・サイコキネシス(5.10c)昨年は、落ちたので、なんとか一発で再登できて一安心。
・テレポーテーション(5.10d)罪の意識の残る、思い出のルート
・山案山子(5.10a)
・テレパシー(5.10d)乗越しがビショビショで、「もう無理!」って叫んじゃったけど、意外と登れた
・阿羅漢(5.10d)オンサイトトライするも、敗退。ほとんど指が入らないので、怖すぎる。
・北京の秋(5.10b)前半で、うっかりスリップフォール。仕切り直して、再登。
・サブタナル(5.9)隠れたオススメルート。見た目より、岩もスッキリ。