2012年4月5日木曜日

フォーム習得に時間が掛かるのは何故か?

4月3日(火)の昼は、ストーンマジックにてジム講習。
本日は、常連女性ペアODさん、KMさん。
講習していて実感するのが、フォームを定着させることの難しさです。
フォームってのは、ネコ足、脱力、腰を壁に近づける、など。

例えば、ネコ足。

ネコ足にすると、つま先でスタンスを捉えやすいので、登りが安定して、“ルート全体を通すと”省エネです。

しかし、慣れないと、ネコ足にしない方が楽に感じたりします。
理由は、想像どおり!
ネコ足にするための、一瞬の躊躇が面倒だったり、実際に遅くなることが大変だったり。

それが、ネコ足に十分慣れて来ると、それが苦もなくなり、「ほとんどの場合は、ネコ足した方が楽かな」と実感するようになります。

講習では、それを同じルートを反復練習することで、
「少なくともこのルートは、ネコ足が楽だ!」
と、感じていただくことが出来ます。

そう!
講習で反復練習に使うのは、たった数ルートなのです。

しかも、フォームってやつは、その一瞬だけ取り出すと、フォームを崩した方が楽に感じたりします。

だから、講習をしても、また崩れやすい・・・。

大変ですよね~。
講習生はもちろんですが、教える方もときどき泣けてくる心境です。
その一方で、当塾の講習生は
「グレードの割に、登りが上手い」
と、ジムのお客様方から褒められることが多い。

実際、僕もそう思います。
ちょっとずつですが、成果も出ているということです。

さてさて、
「講習時には出来たけど、次回講習時にはまた出来ない」
という事態を打開する方法はあるのか?

「復習しても、半分くらいしか思い出せない!」
「ムーヴは感覚的だから、メモも取りにくい!」
というお客様の声を、よく耳にします。

それに対しては、
「復習して、半分身に付いたら上出来。もう一回講習受けて、完璧にしてください。」
と、お答えしております。

具体的な講習内容
・ネコ足(KMさん)
・脱力(肩、指)(KMさん)
・腰を壁に近づける(KMさん)
・ホールディングの名称(カチ持ち、オープン、ラップ、ピンチ、パーミング)
・リードで落ちる練習、止める練習

 
余談です。

この日の夜は八王子のロックビーンズで、僕も自主練習。
そこの店長が親切で、僕もフォームに関して指摘を受けました。
まだ今一歩理解しきれていないのですが、

“悪いホールドでも、良いホールドかのように動く癖をつけた方が、大きな筋肉を使えるので伸びしろが大きい”
(良いホールドのときは、良いフォームで動けている、という前提での話)

という意味だと思いました。
逆に言うと、

“悪いホールドを誤魔化しのテクニックで登る癖は、そのルートの完登には良いが、大きな筋肉が鍛えられないので、将来的には良くない”

ってことみたいです。

100%納得した訳ではありませんが、
「そうかも」
と思いました。

ちょっと意識して練習しましょうか。