11月7日(水)は、二子山中央稜にてマルチピッチリード講習。
常連女性TZさん。
このブログを読んでいる中でも、このシリーズを楽しみにしている方も多いようだと、最近知りました。たしかに、現在マルチピッチリード講習を継続的に受講しているのは、TZさんのみです。
あとは、TZさんの人柄でしょうか。
<アプローチ図をよく見るTZさん>
まずは、アプローチの案内を見て、自力で取りつきを目指します。
20分程度のアプローチのはずですが、30分ほど歩いて西岳の山頂に到着!
「あれっ!?」西岳の側壁を登るのが、中央稜だったはずですが・・・。
<西岳山頂>
結局、右往左往して、2時間半掛かって、取りつきに到着。
尾根とか沢とかの概念を掴むのが大の苦手、TZさん。
地形図はもちろん、岩場のアプローチ図も理解できないようです。
やっぱり、地図読み講習が必要でしょう。
<クライミング開始>
さて、昼からクライミング開始!
ここからは、2年間講習を受講し続けてきた得意分野です。
<2ピッチ目は、切れ切れのクラックを繋ぐ、ルートファインディングの難しい5.6>
ここは、さすがに危なそうだったので、ラインどりはヒントを出しました。
カムもしっかり効かせ、残置無視、なるべくフリーで登って行きます。
二子山中央稜は、入門ルートとは言いながら、侮りがたいピッチが続きます。
今回は、最初から12時にクライミング開始だったので、3ピッチ目までが目標。
1ピッチあたり1時間のリード&フォローで、着実に高度を稼いで行きます。
<核心の3ピッチ目。綺麗な25mのクラック(5.7)。>
ここは、残置無視でもプロテクションも計算しやすく、クライミングに集中できる!
<25mのクラックは素晴らしく、高度感は最高潮!>
15時10分と、ちょっと時間は早いながら、ここで切り上げて懸垂開始。
今回は、完登の見込みもないし、たまにはヘッデンを付けずに下山したいですしね(笑)。
いつも、懸垂下降は地上に降りる最終ピッチだけをトップで任せていたTZさん。
残置支点の見極めが苦手そうだったからです。
今回は、いよいよトップで懸垂下降していただきました。
きっちり、ボロいスリングにも注意するなどの判断をこなすことが出来ました。
具体的な行程
8:45 駐車場を出発
11:15 中央稜の取りつき
12:00 クライミング開始
15:10 3ピッチ目の終了点にて、敗退決定
16:20 取りつき到着
17:10 駐車場
具体的な講習内容
・アプローチ図の見方(まだまだですが)
・ダブルロープを絡ませないクリップ方法
・その他の細かい反省点を、後でまとめて
とりあえず、3ピッチ目までは無事にリード出来たTZさん。
2週間後、またマルチピッチリード講習でリベンジ予定です。