3月23日(土)、24日(日)は、マルチピッチリード講習。
常連男性ONさん、初日のみ参加の女性TZさん。
マルチピッチリード講習では、実際にお客様にリードして頂きます。で、
・ライン取りを間違え
・ちょっと危なっかしいことをし
・ロープを絡ませ
・カムなどのプロテクションの戦略に頭を悩ませる
トラブル連発をやってもらいます。
<姿勢が苦手なONさん、骨盤が後に行ってますね>
それに対して
「もっと、こうした方が良いですよ。」
「それは、危ないから止めてください。」
などの指摘を行って行きます。
<1ピッチ目で基礎練習>
つまり、この講習を受ける段階では、
“行こうと思えば、マルチピッチに行けるかもしれない。けど、たぶん経験者と行かないと危なっかしくて仕方がない”
くらいの実力が求められます。
具体的には
・リード&ビレイ
・数回のフォロー経験
・カムセット
・1ピッチの終了点作業などの、基礎的なロープワーク
などは分かっている前提です。
で、新たに講習する内容は、
・ダブルロープの扱い(リード、懸垂)
・固定分散などによる、カムでのビレイ点作り
・ハーケンの打ち方
・登り返し、セカンドのテンション解除、などのロープワーク(できれば、雨の日のジムで)
くらいです。
<フォローしながら、カムの回収>
あとは、クラック講習の補習と同じ・・・。
ひたすらピッチ数をこなして、効率と安全性を上げてもらいます。
<2人で、ギアの数やビレイ位置などの相談>
そんな中、岩場に残置されている支点の種類も説明します。
特に、施工が間違っているものなんかは、要注意です。
まだ、マルチピッチリード講習を卒業した人、というのはおりません。
居るとすれば、
「もうすでに、マルチピッチに行っちゃってます。」
という人が、1回だけ私にアドバイスを求めに来たことがある、という話くらい。
私も、正直何回で
「まー、自力で行ってみちゃって下さいよ。」
と、言えるかは読みづらい。
ただ、1つ分かって来たのは、
”マルチピッチリード講習を受けたら、1ピッチだけをリード&フォローして、懸垂下降する練習を自力でガンガン行うべき”
ということです。
実際に、2ピッチ目でトラブルが発生すると、本当に事故に繋がります。
しかも、最初のうちは失敗ばっかり(笑)。
<本気のリード>
この3日前に、TZ塾シングルピッチリード講習、なるものが開催されたそうです。
(TZさんが講習生仲間2名を連れて、越沢の1ピッチ目を練習したというもの)
そういうのが大事ですね。
<2日目は、二子山のつもりが雨で河又>
<ビレイ点の作り方、ちょっと寂しいマンツーマン>
具体的な講習内容
・上記の内容を、実践で出てきた都度に
<夕方に、登り返しのシステム練習>
ONさん、さすが戦略家!
マルチピッチまでの道のりは、早い方かな?
TZさん、故障中ながらも思ったより登れてホッと一息ですね。