3月28日(土)は、マルチピッチリード講習にて、越沢バットレス。
女性ARさん、男性FKさん。
<組長と姫>
当然ながら、まずクライミング能力も前提にあります。
ただし、トップロープなら5.11を登る男性も、ムーヴの安定感では5.10bくらいの女性に及ばないこと数知れず。
グレードに現れにくい能力です。
概ね、丁寧なムーヴは女性の方が得意ですしね。
<穏やかなる組長>
単に、カムがセットできるかどうかではありません。
次のムーヴに行くか止めるか、別ルートに行くプランはあるか、それを越えたら何とかなりそうか否か。
色々と見えてくるルートの中から、頂上へと至れるラインをルートファインディングしていく作業でもあります。
そして、一定以上のリスクと判断したら、敗退するシナリオを常に用意しておきます。
過去のマルチピッチリード卒業生の中には、数々の戦略家達。
この初登攀ごっこは、格好の遊び場だったことでしょう。
でも、最初は苦手そうだった何人かの女性陣も、徐々に習得していく不思議です。
で、やっぱりロープワーク。
今より、ロープを絡ませないように。
今より、リスクを減らせるように。
今より、効率を上げるように。
これまた、数々の女性陣を悩ませてきたシステム系。
最初は、これに振り回されるのも、お決まりのパターンです。
<ハーケン打ちの練習が出来ました>
まさか、こんな内容に重きを置いて講習する日が来ようとは・・・。
マルチピッチは、人生みたいですね。
特に、パートナーとの話し合いを有意義にする能力は、10年先の成長のためには最重要項目かもしれません。
<ガンバ!>
初回から、課題が多いことが見え過ぎて、ちょっと面喰い気味。
安定ムーヴも、ちょうど昨年初期のWNさんくらい。
(越沢くらいだと、プロテクションばっちりのピッチのみリード可)
ロープワークは、昨年初期のMJさんくらい。
(ビレイ点&懸垂支点ごとに、熟慮と混乱タイムを乗り越えながら頑張る状態)
WNさんもMJさんも、数回はその状態が続いたので、ちょっと苦しい時期もありました。
<ガンバ!>
どちらの能力も、ほんの少し上がるだけでも、マルチピッチの感覚は大きく変わりますよ。
余裕とともに、楽しさが倍増しますから。
<余裕が無くて、ザックは背負ったまま長時間ビレイ>
今回は、基本的に復習ピッチだったので、本来の実力は測れませんでした。
が、もうチョットって感じがしてきましたね。
全ての要素を楽しむ心意気が、マルチピッチ向きと言えるかな?
<最終ピッチも、ガンバ!>
私は、ここからが特に楽しいクライミングだと、思っています。
登るのも、ライン変更も、敗退も、別戦略も、何でも自由ですから。
<得意のハンギングビレイ>
<復習ルートながら、完登!>
<懸垂下降で大苦戦する2人>
<最後に、1つオンサイトピッチをAR姫に>