8月8日(土)、9日(日)は、マルチピッチリード講習にて、ミズガキ。
男性SRさん、男性FKさんペア。
<いざ出陣>
今回、マルチピッチリード講習でよく遭遇する話し合いの失敗場面があったので、参考まで。
<ライン検討中>
状況:
SRさんのピッチが終わり、次のリードはFKさん予定。
SRさんが良さそうなビレイポイントの少し手前でピッチを切ったために、次のピッチが5mくらいになってしまいそう。
「FKさんがあっちにトラバースして、5mくらいで切ってもらって、そのまま連続でリードしてもらうのが一番早そうですかね。」
「その最初の5m部分だけを、私がやって、そこでリード交代することも出来ますけど、どうします?」
「いやー、今のピッチでそこまで私が伸ばすのが、一番スムーズでしたね。」
「あと、ここを直上するラインもあるんですけど、先が読めなくて。どう思います?」
と、矢継ぎ早に話しかけます。
<1P目のSRさん>
「えーと、カラビナの向きがこっちだと、クローブヒッチはこうやって作るんで良かったよね?」
「リード交代するときと、連続リードするときでは、それぞれどういうビレイ点作業の流れになるんだっけか?」
という状況なので、SRさんが示した3つのプランに対して、それぞれをイメージするのには相当な時間が必要です。
でも、その気持ちが理解しにくいSRさんが、どんどんと言葉を継ぎ足して、それぞれのプランの良さを話してしまうという。
<気分は、探検隊>
ちなみに、SRさんがマルチ講習2回目くらいのときに、マルチ講習5回目くらいのARさんと組んで同じように話されて大混乱していたこともありました(笑)。
まぁ、お互い様です。
それに、FKさんも数回もすればロープワークの混乱が減って、戦略に集中できるでしょうし。
<件の、5mほどの移動>
ロープワークも、ちょっと複雑。
①本気トライのピッチをやることもあるので、フォローの荷揚げも頻繁です。
②ビレイポイントを移動することも多いので、その都度考えることが増えます。
③下降も、歩いて降りる・懸垂下降・リード&フォローでチョット移動、などの選択肢を組み合わせます。
<2P目のFK組長>
実際、SRさんは
「システムには慣れて来て、安全面や戦略面に回せる思考容量が増えているなー。」
と強く感じました。
そして、この段階に入ると、マルチピッチクライミングが一層楽しくなるのです。
FKさんも、すでに片足入ってますので、もう少しですね。
<早めの下降>
まず、暑さを避けるために、2人の登攀力やロープワーク能力からは背伸び気味のミズガキへ。
そして、2人の体力を考慮して、初日は頑張りすぎずに明るいうちに下山しておくことに。
<早めの撤収>
懸垂下降の不手際も予想されるので、私の方から敗退をオススメしました。
<夕方の植樹祭公園より>
<2日目>
<2P目>
2回目ということもあって、11時過ぎには綺麗なクラックの前に再訪。
さぁて、SRさんが意を決して本気トライです。
<4P目>
<日吉通いの成果か、かなり上手い!>
でも、オンサイトトライに相応しい、ナイストライでしたよ。
<チムニーは、まだまだかな>
途中、足りなくなったカム、水分補給のためのナルゲンなどを荷揚げしながら、気合いでムーヴだけはフリー解決。
ナイスクライミングです!!!
<FK組長>
<少し、コツを掴んだかな>
<笑顔で、フォローをお出迎え>
結局、時間切れ敗退となりましたので、そこから下降して来ました。
※下降も、ロープワークなどで散々悩むことになったので、早めに敗退したのは正解だったかも。
<残念ながら、トップアウトならず>
学ぶことも多く、次への課題も見えたようで、本当に良かったですねー。