2016年6月3日金曜日

自己流ってなんだろう

6月2日(木)は、リード1回目。
女性MMさん、女性SMさん。
「自己流で、不安です。」
とおっしゃる方が、ちょくちょく居ます。
クライミングに限らず、雪山でも。

とても謙虚で良いんですが、正しい方法とか、全クライマーの共通見解とかは、あんまり無いと思います。
クライミングギアの取り扱い説明書とかは、9割方は遵守するものと思います。
でも、違う方法を採用すること、ありますよね。

エイトノットの末端処理1つとっても、ガイドによって言うことは違います。
・十分に締めていれば、末端処理不要
・二重(ダブルフィッシャーマンの片方)じゃないと駄目
・一重でもオーケー
ただ、一定のレベルに達すると、それぞれが重視しているポイントが見えてくると思います。

「そのうえで、自分はこうしようかな。」
と選ぶようになります。

これが、ビレイ方法、から始まって、クライミングのフォーム、岩場での安全管理に至るまで、万事に渡ります。
僕も、自分流にルール化したものがあるので、それをひたすら真似すれば石田流ということになるでしょう。

ただ、それを良いと思うクライマーも、イマイチだと感じるクライマーも居るのです。
まぁ、自分ルールに自負がある人なら、相手が重視しているポイントまで見抜かねばならないとは思いますが・・・。
という訳で、講習生であっても、比較検討した上で選べるのが理想です。

その成長過程は、どうなんでしょうね。
最初から考えて選ぶべきか、職人修行よろしく“型に入って型を破る”べきか。

私としては、
「前者が理想なんだけど、教えるのが高度になる。今の私には難しいので、後者も割合として多い。」
ってイメージですね。

ただ、“型に入って型を破る”方式は、クライミング界で異端過ぎるとか、時代遅れすぎる人を師匠に持ってしまった場合に、巻き込まれちゃいます。
初心者は、苦しい立場。
誰の言うことを信じるか、みたいな極論ですね。