1月20日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性MKさん、女性FSさん、男性MOさん、男性MKさん。
クライミングを続けるモチベーションは、何なのでしょうか。モチベーションが落ちるのは、どういう心境なのでしょうか。
あるいは、一度離れても再び熱い気持ちで復活する人は、何なのでしょうか。
事情は人によります。
個人の自由、というのもありますが、やはり共通する感情はあるでしょう。
<ロープワーク>
明確に、モチベーションが落ちたと感じたタイミングを幾つか。
①グレードなど、分かりやすい向上速度が落ちた。
②冬壁とくにルンゼ登攀の外的リスクが嫌になったが、自分の中で冬壁から逃げることを許せない気持ちと葛藤があって、八方ふさがりになった。
③自分よりモチベーションや生命力が違う同年代の人に圧倒され、付いて行けないと感じた。
④ツアーや長期山行などで、共同生活での人間関係に疲れ果てた。
⑤パーティ内でのリスク判断の話し合いで、許容できるリスクに生まれ持った差を感じる機会が多く、嫌になった。
⑥自分より後から始めた人に、どんどん抜かれた。(ジムなんか、もはや当たり前だが)
⑦ガイド試験受験時、この仕事を開業してしばらくのタイミングで、集中しきれなかった。
⑧雪崩に対して不勉強だという弱さを自覚しているが、克服する労力を掛けきれずにウジウジしている。
<リードで落ちる練習>
①⇒ジムでは、10年ほど最高グレードはほとんど変わらず。(アルファベット1つくらい?)ただし、主に技術的なことに関しては、日々ちょっとずつ上達を感じる。岩場においても、最高グレードは10年ほど変わらずだが、10年前には登れなかったであろうルートはいっぱい登れていると思う程度。
③⇒同年代のすごい人との差は開くばかりだが、さすがに心の痛みを感じることは少なくなった。
なので、「なんだかなー。」と思うときは常日頃あります。
ただ、どの要因に関しても、一番ツライ時期は過ぎたように感じていますから、今さらクライミングを辞めることもなさそうです。
<ゼルダ>
伸びなくても、エクササイズとして楽しいかと問われれば、ノーだと感じるという話。
基礎練習にせよ、本気トライにせよ、やりがいが欲しいです。
よく行くランナウトでも、長年同じくらいのグレードをやり続けている常連さんは少なくないです。特に、定年組でそれを続けられる人たちに、私は強い興味を感じます。
昨今のジムでは、ムーヴの複雑化、パズル化は著しく、5.11と言っても単調なアップルートのようなものは少なく感じます。個人的にはそれが面白くもありますが、若いころから登っていて老いを感じる中高年クライマーに、さらなる追い打ちを掛けているような感もあります。
彼らは、単なるエクササイズではなさそうです。細かい成長なのか、本気トライの充実なのか、何かしらのやりがいを感じている様子です。だから、現代的というかボルダーっぽい5.11にも対応し続けられているのかなと思います。
確実なことは言えませんが、ダラダラやっている人は辞めますが、ちょっと頑張っているぐらいの人は辞めないような印象です。
<さすが黒帯さま>
自分のペースではあるものの、その場その場は超が付くほど真剣に。
って感じでしょうか。
まぁ、統計とか理論武装とかもする気はないのですが、続けている人は似たようなことを感じているんじゃないですかねぇ。
<アブラカダブラ>
・MKさん ゼルダ(5.11a) R.P.。前回、今回とムーヴ解決して、本日の後半に完登!
・MOさん ゼルダ(5.11a) フラッシュ。さすが、黒帯さま!
フック船長(5.10a) O.S.。
・FSさん アブラカダブラ(5.10a) O.S.。
・MKさん アブラカダブラ(5.10a) 再登。
本日で、男性MKさんは岩場リード講習を卒業といたしました。
<渾身のトライでした!>
本日の皆さんは、まだクライミング歴数年だったりしますが、それでもモチベーションの浮き沈みは結構あるみたいです。
そんな中でも、今日は全員が良いトライをしてくれて、私も嬉しかったです。