2010年8月30日月曜日

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ブログ初心者ですが、よろしくお願いいたします。

2010年8月29日日曜日

富士山ガイド納め

8月27日(金)から28日(土)で、御来光ツアー。
今回は、30人弱の中規模ツアーで、全員が吉田口山頂で御来光を拝むことができました。

土曜日が絡んでいるのに人混みはハイシーズンの6割、晴天率も高い。実は、お盆を過ぎたこの時期が富士山のベストシーズン?まぁ、真夏よりは山頂が寒い(ツララも出来たりします)ので、難しいところです。

今回は、山頂直下で膝を痛めながらも、助けを呼ぶことも座り込んで動かなくなることもなく、痛みで涙を流しながらも自力で登ってきた女性のお客様がいました。不思議なことに、その場の興奮状態では、時々あるような普通の光景なんです。
でも、登山の初心者が皆様そこまで燃えるなんて、富士山がスゴいのか、山は登り始めたら頂上まで止められない遊びなのかは分かりません。ただ、その興奮状態に仕事としてのやりがいを感じます。

そして、その富士山ガイドも、今年は今回で終了です。9月の前半にガイドの試験があるので、休養と練習をする予定であります。

富士登山旅行の下見

8月26日(木)〜27日(金)は、とある会社による富士登山の下見。来年、社員の希望者を募って富士登山ツアーをやる予定なんだとか。
少人数で、夜間登山から御鉢巡りまで体験して頂き、色々と話もさせて頂きました。

こうやって、富士山を勧める側の方がしっかり下見をしてくださるなんて、良いことですね。きっと、来年来る社員の方々は、準備も覚悟もバッチリでしょう。

ちなみに、さすが下見要員だけあって(?)、全員に少しずつ余裕がありました。

2010年8月25日水曜日

マルチピッチ初体験

8月23日(月)から24日(火)で、三ツ峠にてマルチピッチ講習。

三ツ峠は、クライミング以外にも、富士山の眺望が最高にスッキリしていることでも有名です。頂上にアンテナが立っていて分かりやすいことから、富士山ガイド中にもちょくちょく紹介して、僕も馴染み深く感じてきました。

今回のお客様は、初のホームページからのお問い合わせ!「よく発見しましたね」と聞いたら、検索で上位だったとのこと。皆さん意外と見てくださってるのかな?

さて、今回のお二人はクライミングをジムで体験したのも2週間前という、何もかもが初体験だらけの入門者。

初日は、階段状の岩場(見た目、超簡単。行ってみると、まぁまぁ簡単。)でロープの結び方、トップロープのビレイ、懸垂下降をミッチリ教え、まずは岩とギア操作に慣れてもらいました。

2日目は、カムの使い方やマルチピッチの流れを簡単に実演して見せて、いよいよ本番へ。
100mの岩場を、マルチピッチで頂上までお連れしました。

感動というよりも、あまりの非日常感に衝撃を受けた様子でした。登山道と違って梯子も無く、自分の力で登ってる感覚も強いですしね。

三ツ峠は、初心者でもお連れ出来る100m以上の岩場です。これを絶壁と感じるか、階段状と見るかは、あなたのクライミング経験次第?ちなみに、僕は中間くらいに感じます。

今回は、改めて三ツ峠の良さを実感しました。

クライミングの基礎

8月22日(日)のジム講習。ストーンマジックにて。

今回は、石田塾のお客様からの紹介でいらっしゃった方が2名。
依頼者は伸び悩み中で、「5.10aは登れるものの、5.8でも苦戦する」ことが原因と自己分析。そして今回の講習依頼。

実際、ウォーミングアップしてもらうと、足の位置や置き方などに改善点があり、細かく指導して行きました。

そして、講習終了後は、ジムの1番簡単なルートなら、何度でも登れるくらい楽に登れるようになりました。

6時間コースだったので、後半は基本ムーヴの解説や、ハンドジャムの練習、最後に初心者用の偽岩(写真は、偽岩)で足位置の復習もしました。

お連れ様は、トップロープなら5.11aが登れるレベルでした。それでも、クライミングの基礎を勉強する必要性を感じていたそうで、喜んで下さりました。

2010年8月21日土曜日

古賀志山

8月21日(土)で、久々に石田登山塾の仕事。先日、友人にもこのブログを「富士山のブログだ」とまで言われたくらいなので。

栃木県にある古賀志山の岩場にて、クライミング講習です。

今回は、宇都宮の御夫妻でコツコツ続けて下さる方。
今日で、5.8の疑似リード(写真の様子。トップロープで確保した上でのリード)にも成功し、懸垂下降を覚え、ちょっと長めのルートをマルチピッチ風に登ってみたりもしました。

次回は、いよいよリードか!?それとも、マルチピッチ体験でしょうか。

ちなみに、この時期の古賀志は、やっぱり蒸し暑かったです。体力を消耗するレベルで暑い!

御来光登山プラス御鉢巡り

8月19日(木)から20日(金)の御来光ツアー。

今回は、夜中に吉田口を制覇した後に、早朝の御鉢巡りをする、睡眠不足がより厳しいコース。

吉田口までは全員登れたものの、御鉢は2割強の方が諦めました。

しかし!今回は、諦めたほぼ全員が、「次回は御鉢をリベンジ!」と言って帰って下さりました。

最近の富士山ブーム渦中では、富士吉田口のゴールを3776mだと思っている人も多い中で、「剣ヶ峰登らなきゃ富士山登ったと言えない。」なんて言う人もいないでしょう。

そうは言っても、自分の担当したお客様が「どうせなら日本最高所を」という気持ちを持って貰えたのは、単純に山ヤ個人として嬉しいですね。

写真は、剣ヶ峰から御鉢を眺めたもの。

2010年8月18日水曜日

最高の富士登山?

8月16日(月)から18日(水)の、2泊3日のゆったりツアー。

今回は、行程としては完璧でした。

40名以上の参加者全員が、御鉢巡りまで完登。さらに、小屋の前で見る御来光もバッチリ、全ての行程は晴れ。
雨でも「良い経験」と言うのが山なので(実際、そうも思います)、何が最高かはよく分かりません。でも、こんなこともあるんですねぇ。

ちなみに、富士山も山ですから、誰でも登れるわけではありません。悪天で登ったり止めたり、体調不良や体力不足で登れなかったりです。
ツアー登山ながら、山小屋でのリタイアを前提とした富士山は、全員が登れる方が珍しく、登山の判断の縮図のような部分も感じます。

ガイドの基本的な仕事は「今回、富士山に登って頂く」ことですが、個人的にはその後の山への興味が知りたいところです。
僕の場合、お客様が相当へばるまで応援しちゃうので、登頂率が高い反面、懲りないか常に心配です。

2010年8月15日日曜日

Activ−a

昨夜と今夜、山梨市駅に近い「アクティバ」というクライミングジムに行ってきました。かなり小さなジムですが、ホールドやマットも良質で、快適です。

ちなみに、正面に22時までのスーパーがあり、富士山仕事の合間にジムに行く身として、買い出しと兼ねられるのが最高です。

自分の調子回復はボチボチです。富士山開始で落ち込んできたクライミングのリハビリですが、やっとボルダリングの5級までは回復です。この1週間で4回通った甲斐がありました。

まぁ、もともとボルダーは3級ぐらいで練習するようなレベルですが、それでも今の自分の弱さは早く脱却したいと思うものですね。

小学生の登頂

8月13日(金)から14日(土)の御来光ツアー。

本日は、お盆の土曜日絡みということで、混雑具合も山場の1つ。
初日から人混み渋滞で山小屋到着が遅れ、2日目は夜中のガスで視界不良の中を大渋滞で、登山道の列に立ちっぱなし。なんとか御来光に間に合わせることが出来ました。

ほとんど立ちっぱなしで、なかなか厳しい条件でしたが、久々に全員登頂することができました。

特に、小学生3人が全員登れたのは、珍しいことです。


子どもは、高山病になった場合の酷くなるのが急激、辛くても長時間歩行などを我慢する覚悟を決めにくい(自分で決めたことでも我慢できずに、ダダをこねやすい)、睡眠不足の夜間登山に向いていない、などの理由で御来光ツアーでは登れることの方が少ないのです。

お子さんとの富士登山を考えるなら、昼間のみの2泊3日ツアーにしたり、値段は高くても個人ガイドを雇うのも1つの方法でしょう。
もちろん、小学生でも来た以上は登ってもらいたいし、本人さえその気なら可能な限り頑張っていただきます(笑)。

ちなみに今回は、関東圏のお客様だったので、多少でも僕のホームページに辿り着ける人が居れば良いのですがねぇ。

2010年8月12日木曜日

あわや悪天中止

8月8日(月)から8月9日(火)の御来光ツアー。

今回は、台風が九州の西にあり、天候も不安定。しかも、前夜のツアーは悪天で中止。

お客様にも、5合目の出発時点でビニール雨具は許さずにレンタル等をしてもらい、小屋での中止や強い人だけに絞ってのツアー催行の可能性を説明しての、厳しいスタート。
そして、小屋に着く頃にも、再度「こんな日ですから、登れそうな人でも、また来れば良いのか、来たからには登りたいのかも含めて判断してください。」とアナウンス。
しかし、夜中の小屋出発時にはリタイヤ0人。

やる気ですねぇ。
天候も、それに応えるように夜中は晴れ。山頂御来光もバッチリ。半分以上下った時点で、再び雨でした。

もっと激しい夜間登山を予想していたので、拍子抜けでした。しかし、ほとんどの方が登れたので、やっぱり良かったです。

富士吉田ルート、直登

8月7日(土)から8月8日(日)の御来光ツアー。
本日は、1年でも富士山が最も込み合う日の1つです。登山道は激しく渋滞し、行程は普段の1.5倍の時間を要し、そのしわ寄せは元々少ない小屋での仮眠時間に来ます。

しかも、僕の担当するツアーは、バスの5合目到着も事故渋滞で遅れ、ついには仮眠時間は40分程度。ほとんどのお客様が、一睡もせずに夜間登山するのも無理ないことです。

当然ながら、普段よりリタイアも多く出ますし、お客様のやる気も減退しています。

我々も、こんな睡眠レスの行程を「直登」と呼んで恐れています。

こんな日は、登れる人も諦める人も、アホらしいくらいの睡眠不足と、お祭り騒ぎのようなヘッドライトの列とを楽しむしかないですね。
これは、とにかく激しい思い出にしてください。そして、山を好きになるならないは、今回では判断しないで下さい(笑)。
皆さん、本当によく耐えました!そして、こんな苦しい日には吉田口山頂で御来光が見られて本当に報われます!

富士山の下山道

8月6日(金)から8月7日(土)での御来光ツアー。

今回は、下山で少し苦労しました。
富士山ツアーでは、山登り未経験者が参加するため、登りで全力を使いきってしまう方や、下りが極度に苦手な方が必ず何名か現れます。
で、それに対して、まずは下り方レクチャー、筋力的に無理なら補助、となる訳です。

実際、富士山の下山は「下山道」と呼ばれるブルドーザー用の道を使用します。そして、その道は傾斜も一様に近く、障害物も無く、道幅も広い、とあって補助は容易です。
しかし、その補助はガイド1人の力では限界があり、弱ったお客様の数によっては余力のあるお客様に協力を願い出るのです。

という訳で、余力のあるお客様が少ないツアーで、弱ったお客様が多くなると、全体のペースもガイドの負担も、なかなか厳しいものになります。

今回は、ガイド1人で同時に3人補助するなど、かなり苦肉の策でどうにか乗り切れました。

下山のレクチャーは、ギリギリのお客様を登頂させる最大のコツだと思うのですが、なかなか難しいものです。

2010年8月5日木曜日

お客様の富士山への思い入れ

8月3日(火)から5日(木)で、2泊3日の昼間ツアー。

今回諦めた方には、富士登山2回目のチャレンジで高山病になった小学生の女の子と、「これで登山を引退しよう」と思って最後に富士山に来た70代の方がいらっしゃいました。しかも、皆さん九州からの遠征ツアー。
そんな方にこそ、どんなことをしてでも登ってもらいたいのですが、結局は力及ばずでした。

今回は、吉田ルートを8割方登ったところが最高到達点だった訳ですが、諦めずに再チャレンジして欲しいと願うばかりです。

天気は最高に近い状態で、2泊とも朝に御来光を拝むことができ、昼間のお鉢めぐりもほとんど雲上散歩。

ちなみに、僕の担当ツアーで今年最年少の8歳の小学生が御鉢めぐりまで完登!ラストは、高山病気味ながら全行程ザックを自力で運んだのが立派でした。根性のある子でした。

雨の夜間登山

8月2日(火)から3日(水)で、東京は多摩地域の御来光ツアー。

お客様は満足していただけた様子でしたが、色々と反省点の多いツアーとなりました。

まず、小雨の中での夜間登山で、下山用の体力を残せない人が続出。そんな人も降ろすのがガイドですが、今回は辛さのアナウンス不足で、皆さん戦意喪失気味でした。
「こんな日は、下山が辛くても我慢する覚悟のある方だけ行きましょう。ここの小屋に残るのもアリです!」くらい言っても良かったです。なるべく山頂に登ってもらいあまり、言い方が甘過ぎました。
ギリギリ頑張るお客様も受け入れオーケーですが、下山時の足の痛み・眠気・疲労、などのあらゆる覚悟をしてもらうのも、登山初心者への配慮でしょうか。

そんな日に限って、お客様が一時期はぐれてしまったり。これも、ツアーガイドで混んだ山を率いる難しさです。

しかし、御来光も一瞬だけ晴れてバッチリ。お客様が厳しい下山を耐えてくださり、本当に良かったです。

2010年8月1日日曜日

三ツ峠、マルチピッチ講習

7月31日(土)、8月1日(日)で、連続講習。

今回は、石田登山塾のホームページ制作者と、その旦那様。旦那様が、クライミング初心者ながら、お盆のバリエーションデビューを目指しているという話。

三ツ峠は、古くからバリエーション初心者の練習場として知られる岩場で、易しいルートで100mスケールの壁を登ることが出来ます。
また、クラックが豊富でプロテクションの練習にも最適です。

旦那様はマルチピッチ初体験ながら、充実した2日間でした。


具体的な内容

初日
フォローで三ツ峠山頂へ(100mの壁、ナチュラルプロテクションにて)。
取り付き付近でカムの使い方の練習。
懸垂下降の練習。

2日目
フォローで登って、懸垂下降で降りる。
ビレイ点、下降点の作り方。下降点に関しては、残置チェックの方法も。

今回は、僕自身が久々の岩場でドキドキでした。ノンビリな御夫妻で、ノンビリな講習雰囲気ですが、内容的には盛り沢山でした。