先週に引き続き、女性のKさん。
クライミングムーヴの超基本型というのは、それを知らなければ全くその動きに到達しないことすらあります。
悲しいかな、人によっては永遠に上手くならない(5.10a前後で伸び止まる)可能性があるという意味です。
そこで、そんな方は、まずは型(カタ)として、その動きを覚えるのがオススメです。
僕が講習で教えているダイアゴナル・バックステップ・正対なんかは典型例です。
それを知っていても、最初はたまに使えて「楽だ!」って思う程度です。
それが段々と適材適所に使えるようになり、ゆくゆくはジムの5.10aくらいを歩くように登れるようになるわけです。
この適材適所に使えるような感覚、こればっかりは教えるのは難しい。
今度は、講習よりも経験値が大事です。
一応、ホールドの配置ごとのセオリーはありますが、経験的に例外が見付かったりもしますから、とにかく数です。
その際、「あっ、今うまく行ったな!」、「今、イマイチだったな」という反省を心に秘めておくのが必須。
この感覚がよく解らない人は、型を覚えるために講習に戻りましょう。
解るならば、講習なしでもガムシャラな数で、しばらくは上手くなるはず。
今まさに、Kさんは経験値を積んでいる真っ最中。
復習コースが終わったら、いよいよ他のムーヴに入りたいところです。
でも、せっかく上手くなったのだから、岩場に活かす方が先でしょうか?
そんなわけで、再来週は三ツ峠になりました。
具体的な講習内容
・短期レスト、中期レストの復習
・トップロープの5.10a以下のルートを何度も登り、前回よりも修正して楽に登る練習
・ダイアゴナル、バックステップ、正対の復習
トップロープ課題ながら、5.10bも完登。なかなか順調な上達です。