3月6日(火)の夕方は、ランナウトにてジム講習。本日2コマ目。
すっかり常連の女性ODさん、KMさんのペア。
最近は、「反動ムーヴを初期段階で教えるのも、アリかな」
と思っております。
理由は、1つ前の記事の通り、意外なほど覚えが良い人も居るから!
今回も、超基本の動きは美しいほどに完璧な方。
(ネコ足、脱力、腰を壁に近づける、捻り、正対とフリを使い分ける、くらい。)
そして、それには不安が残るものの、反動ムーヴは意外なほど飲み込みが良い方!
2人には、丁度良い課題だった様子です。
ただ、初期段階で反動ムーヴを教える弊害は幾つかあります。
・アルパインなど、落ちてはいけない場面では原則使えないので、当塾講習生に関しては、最初に超基本を固めた方が良いような気はする。
・反動ムーヴ(ダイナミックムーヴ)が混ざるよりも、スタティックムーヴの方が、フォーム矯正はしやすい。
といった具合。
とはいえ、速い段階で“反動ムーヴで楽に登れる感触”を味わっておくのは、後々の上達に良い影響があると思います。
ただし!
反動ムーヴの習得に、いわゆる「片手トラバース」という有名なトレーニング方法は使いにくい。
あれは、垂壁でやっても負荷が強烈!
僕も含め、あれでデッドポイントを学んだ人も多いでしょう。
が、講習生で5.10前半からの脱却を目標に掲げる初心者には、筋力的にも結構厳しい。
(でも、本当はやった方が良いと思います。一番シンプルなので。)
そこで、講習では
「スタティックに取りに行けるくらいのホールドを、敢えて振り子で取りに行く」
という方法で、感覚を染みつかせています。
さらに、それが今一歩しっくり来ない場合は、
「足をフワッと上げる」
という練習を十分にやることにしています。
どうやら、この練習手順なら、反動のコツを理解していけそうです。
具体的な講習内容
・フワッと足を上げる(反動ムーヴの基礎)
・振り子で、次の手を取りに行く(いわゆる反動ムーヴ)
・できる範囲で、連続的に反動を利用する
・クリップ練習
・ロープの畳み方
・疑似リード(逆クリップのみ、危険性を説明)
今回は、僕の教え方研究メモみたいな感じでした。
気になる方は、「片手トラバース」で調べてみてください。