1月8日(火)は、雪上訓練Lv.1-Aにて、天神平。
新規男性SKさん。
<晴れ!>
雪上訓練と言えば、アイゼン・ピッケルの使い方を期待する人が多いと思います。
ただ、基本のキであるキックステップも、奥深いと感じます。
普段、口で説明していることを図解してみます。
<図1>
もちろん、新雪が沢山あるときもあります。
少し硬い雪が、足で感じられる深さだけでも何層にもなっていたり、実際の状況はもうちょっと複雑です。
キックステップに対して、新雪を固めて足場にするようなイメージの人がいたりします。
ただ、多くの場合は、「少し硬い雪に蹴り込む」というイメージの方がしっくり来ると思います。
<図2>
<図3>
<図4>
図4は、少し硬い雪に、インカットしたスタンスのように靴底の1/4が決まった状況。
図2~図4のどれが正しいとは一概には言えません。
・インカットしていると、滑りにくい。ただし、立ちにくい。
・フラットだと、まずまず滑りにくい。立ちやすい。
・外傾していると、滑りやすい。(滑らなければ)まずまず立ちやすい。
ぐらいの傾向はあると思います。
「じゃぁ、外傾に蹴り込む意味あります?」
という声が聞こえて来そうです。
<図5>
<図6>
この状況だと、足裏が描くカーブの都合上、外傾スタンスのように決まってしまうこともあります。
そのまま乗り込むか、もう1回ステップを蹴り直すかは、あなた次第でしょうか。
<図7>
図7は、ストックにもたれかかって少し前傾姿勢で、キックステップを行う様子。
これだと、インカットやフラットに決まることが多いです。
重いザック(テント、クライミングギアのどちらか一方だけでも)を背負っているときは、重心調整でこの姿勢が楽なことも多いような印象です。
ただ、ずっとこの姿勢だと疲れるので、私は図6と図7の姿勢を織り交ぜながら登っていると思います。
<図8>
登りで使う頻度は多くないと思いますが、便利なときもあります。
<キックステップで進む(浅めのラッセルとも言えるでしょうか?)>
これに加えて、実際はもっと考えることはイッパイあります。
立木があったりすると、その周辺の雪の溜まり方がちょっと違ったりするので、ライン取りも大事です。
もちろん、ツボ足、アイゼン、ワカン、スノーシューで、歩き方にもコツがあると思います。
それら奥深さを総じて、「慣れ」の一言で片づけるのは、僕には出来ません(笑)。
<もうすぐ天神平のトップ>
僕も、ガイド友達の皆さんと比べたら上手い方ではないと思うのですが、考えながら歩くのが面白いと思います。
<自分が残したステップ跡>
<お疲れ様でした!>