2014年9月20日土曜日

講習生の固まる時期

9月19日(金)は、1コマ目がリード2回目。
女性NSさん。

2コマ目がムーヴLv.0。
そのまま連続で女性NSさん、加えて先週末にクラックリード講習を受けた女性SDさん。
講習生の来る時期にも、波と言うのがあるんでしょうか。

今、ジムリード講習が、ちょっと人数多めです。
あと、土日で言うと、マルチピッチリード講習が人数多めです。
先週、
「この波の時期とズレてしまった自分は、予約が取りにくい。」

と言っていた講習生の方がいました。

その方は、いまクラックリード講習を受けているんですが、土日の予約が取りにくいという話でした。

「半年前くらいは、クラックリード講習が大流行だったはずなんだけど・・・。」
という話で。
実際、この波に乗れると、講習を通じてパートナーも得やすいと思います。
だから一層、波になるんでしょうか?

ってことは、そのうち岩場リード講習の波が来るという予測が出来ますが、どうなんでしょうか。
ジムリードを卒業した人のうち、何人が講習を続行するかにもよるので、予想は難しいです。


具体的な講習内容
1コマ目
・クリップを洗練
・リードでやってはいけない事例集
(逆クリップ、Zクリップ、たぐり落ち、ロープに足を絡ませる)

・墜落距離の計算
・リードで落ちる練習(トラバース落ちも含めて)
・ビレイ練習(立ち位置、繰り出し方法、止める練習も含めて)

正直、結構ハイペースで進んだので、リード3回目の内容も3分の1くらいはやりました。


2コマ目
・一手一手レストする練習
・足指をスタンスに馴染ませる
・手主体のバランス、足主体のバランス
・体幹の入れ方

2014年9月19日金曜日

初心者に習慣づけたいことは、沢山ありすぎるので

9月18日(木)は、1コマ目がムーヴLv.0、2コマ目がリード1回目。

1コマ目が、男性EDさん、男性ONさん。
2コマ目が、男性SKさん、男性Mさん、女性STさん、男性KBさん。
「初心者のうちに、習慣づけておくと楽だろうな。」
と、私が思うことは、本当はもう数え切れないくらいあります。

ムーヴLv.0や、リード1回目は、トップロープのビレイについても指摘するので、

ついつい
「この機会に、あれもこれも直しておくと、リードのビレイになったときに楽ですよ!」

と言うことが増えがちです。
大体のメニューは、毎回決まっているのですが、
常にマイナーチェンジを行っています(笑)。

つまり、そういう覚えておいて欲しいことの取捨選択が、微妙に変わって来る訳です。

「講習生のレベルを見て」ということもあれば、
「講習内容を考えているうちに、ちょっとしたアイデアが思いついて」ということも。

本当は、全部覚えて欲しいぐらいですが、そこまで岩場を我慢させるのも酷ですね。
当塾の場合、ジムでのリードが出来ないと、岩場での講習を受けられないので。

でも、もし我慢が出来るなら、ちょっとしつこくムーヴLv.0を受けてみると良いかと思いますよ。


具体的な講習内容
1コマ目
・一手一手レストする練習
・足指をスタンスに馴染ませる
・ホールドの向きを考えて、寄りかかる
・トップロープのビレイ練習(ビレイサポーターあり)

2コマ目
・トップロープのビレイを洗練
・一手一手レストする練習
・エイトノットを洗練
・ATCを落とさないための方法
・クリップ練習

自分の欠点が分かる山行

9月16日(火)、17日(水)は、自分の山で、上越の万太郎谷。
富士山ガイド仲間のサチさんと。
よく沢登りは、総合力が必要だと言われます。

今回、ちょっと易しめの沢。
そこで、冒険的要素を加えるために、遡行図は見ないで地形図のみで入山しました。

こうすると、地図読み、ルートファインディング、敗退シナリオも真剣に考えて、より一層面白くなりました。
<早くも、腰まで浸かる>

また、沢特有の濡れとの付き合い。

濡れるのを嫌がっていたら、藪っぽい斜面ばかり登ることになって面白み半減です。

が、沢の水は冷たく、かつ沢は日陰が多いので、低体温症のリスク軽減には慎重を期します。
(ウェア、泳ぐ前後は止まらず歩いてウォームアップを心がける、行動食補給のタイミング、などなど)
<ちょっとしたゴルジュ>

んでもって、クライミング能力。

当たり前ですけど、突破できないと登れない沢が多いです。

高巻いて登れる沢も多いですが、やっぱり滝やゴルジュを登ることも、沢の大きな楽しみの1つ。
なんで、突破力が高いほど、同じ沢でも楽しみが増えます。

これに関しては、当塾のマルチピッチリード講習が、ほとんどピッタリ当てはまります。

今回も、いっぱい滝を登りました。
<ちょっとシビれる、ゴルジュ>

そして、パートナーシップ。

書きだすとキリが無いんですが、マルチピッチ以上に登山は人間性が出ます。
2人の判断が違う時、意思疎通が難しいとき、疲れて気遣いの余裕がなくなってきたとき・・・。

色々あります。

で、私も得意な方ではありません。
でも、これが登山を面白くしている要素でもあると思うので、ちょっとずつスキルアップしていくしかないんでしょうね。
<簡単な滝>

そして、幕営・・・。

ツエルトの張り方、ちょっとした調理、焚火へのこだわり。

はっきり言って、超苦手分野です。
めんどくさがりの性格が、完全に裏目に出ています。

どれも学生時代に覚えた1種類だけは出来ますが、それ以上に色々な方法を研究しようというモチベーションに欠けています。

今回も、食事当番をパートナーにお願いしましたが、何でも楽しそうにこなすテン場生活にちょっと感動すら覚えました。
が、今回パートナーに
「ライフワークの方が、登ってる時間より長いんだから、楽しんだ方が良いよ。」

と言われたのが、とても印象的。

たしかに、アルファ米とレトルトじゃあ、すぐ飽きちゃいますしねー。

思い返せば、同じようなことを10人以上の友人・先輩から言われているんですが。
ちょっと、今回こそ改善しようかと思いました。

生活技術に関して、まだまだ自立した登山者とは言えない自分を感じて。
<一番難しかった滝>

とはいえ、やっぱり自分が登るのが好き。

・遡行図なしも、結構刺激的
・大きな滝をカムで登るのも、面白かった
・小さなゴルジュを泳いで突破するのも、ナイス
極めつけは、稜線直下で右手に岩稜を発見!

クラックがいっぱいで、5.6ぐらいをつないで3~5ピッチくらいで縦走できそうだと見るや、登りたい気持ちがムズムズ。
<焚火>

ちょっと心配そうなパートナーに無理言って、岩稜縦走もしてきました。

グレード的には予想通りでしたが、沢タビ・幕営装備でのクライミングだったので、あんまり厳しくても困りますが(笑)。
今回、

「クライミングというのは、山を楽しむための1つの方法。」

ということを再認識しました。
<トリカブト>

やっぱり、山はスゴイですねー。

最近は、たまにしか行かない沢登りですが、ポジティブに自分の欠点を見つめさせてくれました。
<ホールドの少ないナメ滝も、やや苦手分野>

<右手に岩稜発見!>


<2ピッチ目の終了点、次のピッチの出だしが意外と悪かった>

<岩稜後の藪こぎ&ガスに、昨年の笹穴沢の記憶が蘇る・・・>

<天神尾根~ロープウェイで下山>

習い方の上手さ

9月15日(月)は、ムーヴ講習Lv.0。
三重から来ていただいた女性IDさん。
講師に教え方の上手さがあるように、習う側にも上手さがあると感じています。

パッと思い浮かぶところでは、

・メモの取り方(あえて取らない方法も含めて)
・指摘された点の中で、優先順位や関連性を付けて、整理すること
・これまで、どれだけ多くの「聞きたいこと」を蓄えながら、登ってきたかという経験値
でも、意外と重要だと感じるのが、コミュニケーション能力(笑)。

新しい発見があれば、その気持ちは素直に表現してくれた方が、教えやすいものです。

逆に、納得いかないときや、例外事項に関して質問をぶつける場面もあります。
そのとき、ちょっと口論っぽくなってしまう人もいれば、和やかな議論になる人もいます。

これ次第で、ストレスなく、沢山の情報を講師から引き出すことが出来るのだろうなと、感じています。
ちなみに、本日のIDさんは、そういう意味で上手い講習生でした。

ま、数年来の常連さんで、10回、20回と講習受けている方は、皆さん平均的に上手いと思います。
慣れの問題か、そうでないとストレスが積もって辞めて行くか、どちらなんでしょうかね。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・トップロープのビレイ(ビレイサポーターあり)
・一手一手レストする練習
・ネコ足(足指でホールドに馴染ませる)
・体幹の入れ方
・片手主体で、足位置を決める方法

三重は遠いですけど、またチャンスがありましたら!

挫折者が少し減った、湯川

9月13日(土)、14日(日)は、引き続き湯川にてクラックリード講習。

1日目は、男性ONさん、新規男性STさん。
2日目は、女性MTさん、男性OGさんのペアと、新規女性SDさん。
<ジャミングの仕組みを理解しよう>

湯川でのクラックリード講習は、ちょっと厳しいです。

講習で使う5.8は一本しか無く、あとは5.9以上。

そして、カムセットもやや難しいものが多く、さらにルートも10m以上あるものが多いです。
<デゲンナーの裏にある、今井くんが掃除したクラック>

対して、城ヶ崎フナムシロックは、5.7以下のルートだけでも3本。

ルートの長さも、10m位のものばかり。

昨年まで、湯川での講習に挫折感を覚えて、城ヶ崎シーズンを待つ人も多かったです。
<個人で来ていてARさんが、台湾坊主をフラッシュ成功するところ>

ただ、今年は(私の知る限り)挫折者は居ないみたいです。

たぶん、理由は

①このブログや、卒業生からの情報で、湯川に来る人は覚悟を決めている
②ボルダー練習、地上でのカムセット練習などに、講習の半日を掛けることにした
(湯川のルートが長いため、講習生のクライミング体力消費が激しい・・・)
<で、それを見守るMJさん、NMさん、KSさん>

あとは、私の日数感覚でしょうか。

「今日のうちに、このぐらい出来て欲しいな。」
という思いは、なるべく頑張って捨てることにしました。

「前回より、伸びていれば良し」
と思っていれば、気長でいられます。
<デゲンナーをトップロープで完登!>

とはいえ、講習は有料なので、
「何日ぐらいでは、卒業したい・・・」

と、講習生の方から思うもの。
<同じくデゲンナー完登を、小躍りするほど喜ぶONさん>

でも、全く教え惜しみする気はありません。

ただ、焦って覚えよう&教えようとすると、かえって時間が掛かるみたいなんです。

「1日に、これ以上教えない方が、かえって定着しそうだな。」
という判断も、同じ話ですね。
「気長にやる」というのは、お互いにとってストレスもあると思います。

でも、やっぱり効果があるなぁと感じています。
具体的な講習内容
1日目
・テーピングの巻き方(STさん)
・ハンドジャムの練習
・フィンガージャムの練習
・ジャミングの圧力を抜かないように引き付けるムーヴ練習
・地上でのカムセット練習
・トップロープでの本気トライ

2日目
・テーピングの巻き方(SDさん)
・ハンドジャムの練習
・ジャミングの圧力を抜かないように引き付けるムーヴ練習
・地上でのカムセット練習
・疑似リード(各自1本)
・実践リード(OGさんのみ、デゲンナーR.P.)
<地上でのカムセット練習>

<デゲンナーをR.P.した、OGさん>

2014年9月16日火曜日

卒業要件は説明困難、パート2

9月11日(木)、12日(金)は、湯川にてクラックリード講習。

1日目は、男性Sさん、男性IKさん。
2日目は、男性IKさんが引き続き、関西某大学山岳部の学生IDくん。
全てのリード講習は、以前に比べて卒業基準を上げています。

例えば、クラックリード講習に関して言えば、

2年前は、プロテクションの少し難しい5.8以上をリード出来たら、というのが基準でした。

要するに、カムセット技術だけが卒業基準みたいなもんでした。
でも、これだと実際には、自分でクラックに行ってもリード出来ない人が、沢山いることが分かりました。

具体的には、卒業課題になりそうなクラックを、何度も登ってしまうため、カム戦略を記憶してしまうパターンです。

これだと、実際には岩場に行っても
・オンサイトトライ
・リードで、カムにテンション掛け掛けムーヴ探り

ということが、恐ろしくて出来ないみたいです。
それだと、トップロープでムーヴとプロテクション戦略を記憶してからリードするというスタイルのみになってしまいます。

で、そうなると
「プロテクション戦略を、考えながら登る」

という練習になりません。
いつもの話ですけど、安全を考えながら登るのが楽しいし、マルチや登山で役立つ技術だと思うのです。
で、卒業要件は説明困難な訳です。

同じルートをリードしても、
「ほとんど疑似リードしたことを忘れてて、頑張って考えながら登れてるな。」

というときは、卒業にしたりします。
逆に、かなり完璧に近いR.P.でも、

「覚えちゃってるから、他のルートに応用は出来ないだろうなー。」

と、感じたら卒業は先送りです。
リスク判断が得意な人の場合・・・

卒業課題が、結構ダメダメなリードでも、
・前回からの改善具合
・本人の反省点が実践的

ということを勘案して

「次回は、きっと自分で行ってもオンサイトトライを頑張れそうだな。」
という見込みで、卒業にしちゃったりしています。
実際、この1日目で、IKさんは卒業としました。
ま、実際にはリードしたルートは、疑似リード済みなので記憶も少々ありそう。

で、
「たぶん、次回から出来るでしょう。」
という見込み合格。
で、翌日は補習で、無名フィンガー(5.10aくらい?)のオンサイトトライ。

オンサイトは逃しましたが、テンション掛け掛けトップアウトする中に、本人なりのリスク判断がありました。
その判断、私から見て、おおよそ間違っていないという感じ。

私としても
「あー良かった。前日の見込み合格判定が間違ってなくて。」

と胸をなでおろす感覚。
結局、
「この人なら、何が危ないか、何を練習すべきかイメージ出来てて、大丈夫そうだなー。」

っていう、私の感覚からは抜けきれません(笑)。

でも、そう思いながらも説明せずにはいられません。
だって、卒業は講習生の目標になっている状態ですからね。
とりあえず、今回はIKさんのクラックリード卒業、おめでとうございます!

2014年9月15日月曜日

ひょんなことから、ワイドトレーニング

9月10日(水)は、まりさんとミズガキ。
例によって、適当に目星を付けた岩を登ろうの日。
が、しかし。

目星を付けていた岩塔を1P登ったところで、まりさんの肩痛が再発。
幸いなのか残念なのか、1Pだけで登れる岩塔だったので、降りてから様子見。
<隣には、先々週に登った岩塔が見える>

で、別ラインから、もう一度同じ岩塔へ。
今度は、まりさんリード。

しかし、やはり調子は悪そうです。
<フォローする、まりさん>

そこで、まだ午前中なので、近場のエリアに案内してもらいました。
<気持ちよく、頂上へ>

で、これがまたワイド天国。

まりさんは、ビレイヤーに徹するというので、片っぱしからトライします。
<2ライン目でも、同じ頂上へ>

まず、まりさんが気になりつつも、怖くて取り付かないというルーフワイドへ。

見た目に、傾斜が殺せそうです。
最悪、カム残置すれば敗退出来そうだったので、オンサイトトライしてみることに。

もしかすると、初登かも。
かぶってるし、コケだらけだし、濡れてるし(笑)。
<ルーフは、ちょっとカッコイイ>

が、ルーフ以前に、出だしのオフィズスが濡れてて5.10bくらいに感じます!

「ビショビショじゃーん。」
と、毒づきながらも、バカっぽさを楽しむ自分。
<地味ながら、本気>

で、後半のルーフは、予想通り傾斜を殺せて5.9?
ここは、乾いてます!
<後半戦>

ただ、抜け口も垂直の草付きみたいなのが出てきたり、さながら一ノ倉沢。
ヘルメットなして、ホールドにしている立木がすっぽ抜けたら、頭打って即死・・・、みたいなシナリオが何度も脳裏をよぎります。

30mの冒険ながら、最後まで充実でした。
<やはり、傾斜を殺せました>

あとは、まりさんオススメのワイド。

5.10aのオフウィズス、5.10aのフィスト~オフウィズスと登って、すでに限界近い感じ。

ダメ押しで、体感5.10c(?)のスクイーズチムニーをトップロープ課題として、テンション掛け掛けトレーニング。

もうヘロヘロで、1トライごとに終了点で懸垂下降する前に休憩が必要です。
最後は、立っているのもツライほど。

まりさんから
「これも、お口直しに良いハンドの5.10aだよ。」

なんて言われて、振り絞り便。

「え、やっぱ悪いじゃん!こんにゃろー!」

と思って、オンサイトして降りると

「これ、5.10aにしては悪くない?」
との言葉・・・。

未発表エリアだから、グレードなんてどうでも良いんですけどね!


マルチで遊ぶつもりが、7本も登って本気トレーニングになった1日でした。