2017年3月10日金曜日

ガバ

3月9日(木)は、リード1回目。
女性Mさん、女性ISさん、女性KBさん。

ガバ、ってのも意外と奥が深いです。
「ガバっ、て持てるホールド」という語源だそうですが。

大きくインカットしたホールド、角(ツノ)のように飛び出しているホールド、ハンドル、どれも使い方が違います。
効く方向(有効な角度範囲)、ラップ持ちなどの他のホールディング可能か否か。

本日、講習生とホールドの効く方向って、オブザベのイメージと誤差がありますよねー、みたいな話をしていて。
ハンドルなのにしがみついたり、大きくインカットしているのに真下に効かせようと必死だったり。
ホールドが効く方向は大事ですが、その有効範囲が広いのがガバ、というイメージもありだと思います。

2017年3月7日火曜日

好条件すぎる?

3月4日(土)、5日(日)は、雪上訓練Lv.1-AおよびBにて、谷川岳。
全員新規で、NS夫妻、女性IUさん、男性KBさん。
<初日は訓練>

この2日間、天気は快晴でした。

トレースもバッチリで、ガスに巻かれることもなく、小雪が舞うことすらなく。
気温も高く、帽子や手袋なしで行動できる、春の陽気という時間帯もありました。
<快晴!>

雪山が初めてだという皆さんは、
「ありがたいけど、山をなめちゃいそうで、心配です。本当は、少しツライぐらいの方が良さそう。」
と、何度も何度も言っていました。

「谷川岳を登って、自信が付いた。」
と言うよりも、好印象です(笑)。
<本人達の希望で、スタートからアイゼン装着>

今回参加の皆さん、本格的な雪山は初めてですが、軽アイゼンで登れる登山は経験があります。
特に、KDさんは金峰山に登って、突風に恐れをなした経験もあるそうです。そして、危機意識が高まったそうです。
<春の陽気>

谷川岳は、初心者にとっては憧れの山かもしれないし、実際に悪天時には厳しい山だと思います。
金峰山は、雪山と呼ぶには少しイメージが弱いかもしれません。近郊の山に、毛が生えたようなイメージでしょうか。

でも、谷川岳を好条件で登頂するよりも、金峰山で強風に吹かれた方が、登山者としてはレベルアップするかもしれません。
<国境稜線>

雪山は、好天が真の姿なのか、悪天が真の姿なのか。
好天で登ってこそチャンスを掴んだと言えるのか、悪天で登れてこそ真の実力なのか。

悪天すぎると、どんなエキスパートでも死んじゃいそうです。
でも、好天しか登れない登山者は、それはそれで弱々しいイメージですし、次のステップに進めないような気もします。
<トマノ耳にて>

とりあえず、今回は好条件で終わってしまいました。
もちろん、景色は最高で、楽しい1日でした。

どうやって、今後のスモールステップを組み立てるかは、本人の試行錯誤の見せどころですね。
<好条件すぎて、オキノ耳にも人だかり>

ではでは、また御縁があれば、よろしくお願いします。
読図講習は、チャンスがあればオススメいたしますよ。
<オキノ耳に、無事登頂!>


<ちょっと、富士山っぽい人の多さ>




<谷川岳に別れを惜しむ>

2017年3月6日月曜日

5.10aの壁

3月3日(金)は、1コマ目がムーヴLv.0。
女性YGさん、女性KJさん。

2コマ目が、リード3回目。
女性MMさん。
岩場と同じく、ランナウトでは5.9と5.10aの間に隔たりが大きいように感じます。

本日も、5.9まではオンサイトした講習生が、5.10aになったらハングドッグしてもトップアウトできないという状況に(涙)。
ちょっと打ちのめされる感じなので、こちらとしても考えさせられます。

5.9までは足自由ルートが多く、5.10aからが手足限定が多い、ってのも一因です。
今回の垂壁で言えば、
5.7 いわゆる“ガバの梯子”
5.8 小ガバ、サイド、アンダーなど、ちょっと多彩。手順も、マッチ、飛ばしなど、ちょっと多彩。
5.9 5.8よりも、ホールドがインカットしていない感じ。
5.10a 手足限定で、ムーヴが多彩に。

(低グレードに関して他ジムより辛いという噂も聞きますし、私も同じ感想ですが、それは置いておくとして。)
さて、問題はここから。
どうやって、5.10aの壁を越えるかです。

①5.9までを、より洗練させる。
基礎スキーっぽい感じですが、徐々に楽になってきます。その中で、身体がムーヴに慣れてくるでしょう。

②5.10aを、めげずに再トライ。
次回は、ムーヴだけでも解決するかも。レッドポイントは遠いかもしれませんが、何トライがする中で進歩はするかと。

③薄かぶりには、まだ全く慣れていないので、入門の5.8からオンサイト修業。
違う傾斜で登る中で、またムーヴに進歩がみられるでしょう。

④甘めの5.10a~5.10b、辛めの5.8~5.9を探してトライする。
自分にとって、丁度良い課題を探す。

⑤ボルダー、オートビレイで、丁度良い課題を探す。
ムーヴの引き出しが増えるだけでなく、手足限定や手順読みに慣れることが狙えるかも。

どれも、アリだと思います。
他にも、あると思います。

あとは、本人が成果が出そうだと感じるものを選ぶ流れです。
どんな練習が好きかで、その人の将来像も決まるものですね。

本日は、1コマ目でMMさんに、ジムリード講習を卒業にいたしました。
2コマ目でYGさんに、ジムリード講習に進んでO.K.としました。
色々な練習方法を、試して行きましょう。

2017年3月1日水曜日

4月の予約受付

急で申し訳ないのですが、3月3日(金)の午前0時より、4月分の予約受付を開始いたします。

クライミング講習に関して、主な講習場所。

①岩場リード講習:天王岩(気温によって変更あり)
②クラックリード講習:湯川
③マルチピッチ体験&リード講習:越沢or三ッ峠、ほか
ぼちぼち、小川山・ミズガキのシーズンが近づいて来ましたね。

クライミングに限らず、読図講習などもお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。

追記:
膝は、順調に回復して、もう自分のクライミングもボチボチ出来ます。
本日の診断でも、どうやら内側側副靭帯のみの損傷らしく、自然治癒可能と思われます。前十字は、とりあえず大丈夫そう。
医者の話では、ジャンプの着地などは再受傷リスクが高いけれど、スクワットなどは積極的にやってほしいそうです。

自分の感覚的にも、急激な横過重とかは相当怖いので、スキーとボルダーはしばらく無理かなと。ただ、垂壁~被りのリードは、ようやく本気トライを開始。
昨日は、ジムで成功率5分5分くらいの本気トライ(具体的には、5.12前半くらい)を5回くらい。多少ムーヴに制限はあるものの、気を付けつつ登れる範囲ですね。

軽い運動が出来るだけでも幸せですが、やはり本気トライはワクワクしますね。

おろしている手より、保持している手

2月28日(火)は、無料体験講習。
レストする際に、おろしている手を自然にダラリンとしている人、ものすごく頑張って振っている人、ものすごく頑張って腕を伸ばしている人、様々です。
血流を流すことが目的なので、脱力も振るのも効果はあると思います。

でも、それ以前に保持している方の手にとってバランスが良くて、長居しても心地よい態勢であることの方が、もっと大事です。

おろしている方の手は放っておいても回復しますが、保持している方の手は徐々に消耗するという仕組みなので。

レストが苦手という人は、このイメージがちょっと違う人も多いです。
という訳で、片手で長居すると、心地の善し悪しが出るかと思います。

2017年2月27日月曜日

飲み込みの良さ ≠ 急ぎ

2月26日(日)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
男性KBさん、男性STさん。
STさんは、クラックリード講習初回ですが、なんだか飲み込みが良さそうな気配です。
岩場リードまでは、割と時間が掛かるタイプだと感じていたので、ちょっと意外な感じ。一皮むけたんでしょうか。
夕方に、鬼ころし(5.7)をトップロープで登って、問題なし。
もう1回トップロープで練習してもらいましょう、という場面。

地上でのカムセットも、ある程度は理解していたので、
「次、カム回収でも、純粋なトップロープでも、疑似リードでも構いませんよ。自分が練習したい、と思うものをやってみてください。」
と振ってみました。 
すると、
「うーん。全部やってみたい。」

たぶん、どの練習方法も、それぞれに成果が出そうなのが予測できるんでしょうね。
今回は、それぞれの目的はあえて書きませんが。
最終的に、カム回収をやっておりましたが、それですごく練習になったと感じたようです。

飲み込みの良さってのは、こういうことなのかもしれません。
単に急いでいる人なら、きっと疑似リードをやったでしょうし。
ある卒業生が言っておりました。
「私は、クラックだと5.8のオンサイトトライでも十分ギリギリだし、充実できる。この充実感は、上級者のそれに近いと思う。これって、幸せなことだと思うんですよ。」

講習生が5.8をオンサイトしているのを見ても、とても楽しそうですしね。
そういう意味では、成長速度は人生の充実度とは無縁なのかもしれません。

ただ、そういう本人も
「早く、もっと登れるようになりたい。」
とも言ったりするので、人間らしいのですが。
具体的な講習内容
・ジャミングのコツあれこれ
(脱力、力を入れるタイミング、方向の意識、など)
・地上でのカムセット練習
・5.4くらいのルートでのムーヴを洗練させる練習
・トップロープでの練習(STさん、鬼ころし)
・実践本気トライ(KBさん、鬼ころしをオンサイト)

最強の素人

2月25日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性ADさん、女性Sさん、4年ぶりにUDさん夫妻。
UDさん、7年くらい前に富士山ガイド仲間だったのですが、その後は一般企業からボルダージムスタッフに転職。
奥様もジムスタッフに転職して、今は2人ともしっかりボルダラーです。

っていうか、4年前にジムリード講習した段階ですら、ジムボルダーでは私より強かった2人。
今は、一体どんだけ登れるんだか(笑)。
今回の講習にあたり、リード経験が増えているか不安でした。
いくらボルダーが強くっても、リードは経験が物を言いますので。

でも、リードコンペに出たり、そのためにパン2のツナミでトレーニングを積んでいたりと、私の取り越し苦労。
ジムなら、膝下くらいで落ちるのも怖くないそうです。(もちろん、足元で怖くても頑張るようですが。)
<ちょっとずつ落ち着いてきたSさん>

例によって、パン2で完登したルートを聞くと私より登れていたりもするのです(笑)。
ツナミの黒(5.12a)とか・・・。

が、本人達は
「全然リードの経験が浅くって。」
と。

まぁ、長年ルートをやっている人から見たら浅いんですけど、岩場リード講習に来ている他の受講生から比べたらメチャクチャある方。
<登りは5.10aなら余裕がある奥様、ビレイは肩に力が入りまくりな旦那さま>

とはいえ、岩場に来たら確かに素人っぽい。

ビレイの立ち位置、終了点の仕組み、結び替えなどの作業、全てが知らないことだらけ。
ビレイ1つとっても、相当ぎこちないのは否めず。
<奥様、ゼルダ(5.11a)をオンサイト>

ムーヴ能力とのアンバランスさが面白いですが、本人も重々自覚しているので、とくに心配しておらず楽しみです。

とりあえず、今回で終了点の仕組み、ヌンチャクの向き、その他色々と話せました。
残りは、ボルトの種類とか、終了点作業でしょうか。
<旦那さまも、フラッシュ>

ちなみに、私もボルダージムの専門家から色々な話が聞けるのは、楽しいです。
「なるほど。」と思う話もあれば、「ジャンルは違えど、意識は似たようなものだな。」と共感できる話も。
<梅の宴>

具体的な講習内容
・ヌンチャクの向き
・終了点の仕組み(流動、固定、独立分散の仕組み)、トップロープの張り方いろいろ
・ムーヴ練習(脱力してホールディングする意識、腰を壁から離すメリット、脇を締める意識、など)
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
ADさん:蟻さんルート(5.8) オンサイト(いんちきするな、は過去にオンサイトしているが)
Sさん:アブラカダブラ(5.10a) 再登(徐々に、落ちそうなときに落ち着いて来ました!)
UEさん夫妻:ゼルダ(5.11a) オンサイト&フラッシュ

ちなみに、UEさん夫妻は、まだルートのグレード感が全く分からないそうです。
フック船長(5.10a)の方がゼルダより難しいと言われたら、信じると思うそうです。
さすがに店員さんなので、ボルダー課題なら、ある程度はグレードを当てられるそうなのですが。今の経験だと、自分が悪いと感じるフック船長を、初級者が以外と登れちゃうっていうのが、予想しにくいんでしょうね。