11月22日(土)〜25日(火)は、狂祖さまのお導きにより、関西合宿。
<アブスマスター>
初日は、狂祖さまが私に熱くオススメしていた「アブスマスター」。
「ワンポイントのルーフクラックなんだけど、インバージョン入門っぽい課題で、石田さんならきっと・・・、多分・・・。」
みたいな話を伺い続けて、はや数年・・・。
もはや、私の中では「西日本で、最も有名な5.11前半」、「日本を代表する5.11aの一本」ぐらいの印象が刷り込まれております。
<ワンポイントだが、ルーフ>
近づいてみると、噂通りのワンポイントっぷり。
クラック外にもホールドがあり、ジャミングポイントやニーロックが効きそうな形状も散見されるので、易しそうに見えます。
が、このパターンで油断してオンサイトを逃す煮湯を飲んだことも数知れません。特に、ハサマリング課題で。
そこで、入念にオブザベします。
すると、段々と懸念箇所が見えてきます。
これに関して、ちょっと詳しく説明すると、以下のようになります。
A)ジムの場合は、ムーヴ(手順・足順)をオブザベするので、否が応でも詳細なオブザベになります。
例)AホールドからBホールドを取るときは逆足フラッギングで、BホールドからCホールドを取るときは正体ハイステップ乗り込みで、CホールドからDホールドを取るときはキョンで、・・・。
B)岩場の場合はホールドが見えないことも多いので、大雑把なオブザベになります。
例)出だしはハンドクラック真っ向勝負、そこからステミングでジワジワ高度を上げて、あの辺でレイバックに切り替えて、最後はフェースに突っ込む、あのスタンスに乗れば一旦ホッとできるだろう、・・・。
つまり、岩場の場合は、B程度(概念図的なオブザベ)でスタートし、A(詳細なオブザベ)は登りながらレストポイント毎に行う、というケースが多くなります。
で、このルートの印象は、B程度では「易しそうに見える」です。
ただし、このルートはルーフクラックなので、レストしながら考えることが非常に不利に働きます。
その代わり、地上から相当近いので、1時間とかオブザベ時間を担保すれば、Aもある程度は可能になります。
で、Aを行おうとすると、色々と懸念箇所が見えてきて、現場処理で頑張るしかないパートが絞られてきます。
そのため、根比べのようにAを行うと成果が出やすい、というのが私の経験則です。
<回収作業でロープスタックなどなど・・・>
結果としては、オンサイト成功できました。
最後、ちょっと危うかったので、油断して早々に取り付いていたら、ダメだったかもしれないと思いました。
以下は動画ですので、オンサイト狙いの方は見ないようにお願いします。
残りの時間は、皆さんの応援です。
このエリアは、アブスマスター1本しか無いです。
さらに、翌日も本気トライする予定だったので、レストに勤しむ方向で。<STさんのトライ>
<こんな感じで、地上から近い!>
<KSさんのトライ>
<狂祖さまは、再登>
