10月21日(木)は、奥多摩の低山にて読図講習。
登山での読図(=地図の読み方)というのは、国土地理院発行の地形図を読みこなすことを言います。
地形図は、等高線が見やすいようにした白地図で、コースタイムなどの情報はなく、他の情報も極力省いてあります。
多くの場合は、2万5千分の1の縮尺のものを使います。
道に迷わないように地形上の現在地を把握しておいたり、登山道なきルートを通る際の大まかなライン決めに使います。
マイナーな山や冬山では、道が分からないことも多く、バリエーションや本格的な雪山ではそもそも道は期待できません。
そんな方には、もちろん必要な技術ですが、遭難防止の意味では、普通のハイカーにも身につけてもらいたい技術です。
非常用のロープワーク・搬送技術に比べたら易しい技術ですから、身につけるのも現実的です。
今回は、富士山ガイドで御一緒したお客様の登山講習第2回!
月1回程度の講習の他にも、自分でも月数回のハイキングを始めたそうで、体力も山慣れも日進月歩です。
登りは、登山道で小ピークやコルなどの現在地が分かりやすい場所ごとに、先読みの練習。
下りは、実際に道なきルートで、地図を頼りに下山していただきました。
次回は、ここまで培って来たものを活かして、日帰りでの雲取山にチャレンジする予定です。
(下山で、ヘッドライトの可能性ありの、ちょっと本気ハイキングルート)
(下山で、ヘッドライトの可能性ありの、ちょっと本気ハイキングルート)
具体的な講習内容
・オススメ予習文献
『山岳地形と読図』ヤマケイテクニカルブックスシリーズ(山と渓谷社)
・コース
古里駅~(赤杭尾根)~エビ小屋山~(南南東に伸びる尾根)~入川谷二又~(林道)~古里駅
※下山は、お客様がルート選びを実践練習するため、講師は基本的に黒子役。
途中で分からなくなって登り返したり、林道直前でガケに出たら、講師がロープを出して補助したりしながら降りる。
ちょっと小雨で、雨具の上だけを羽織っての一日。
が、お客様のモチベーションが高く、全く問題にはなりませんでした。