本日は、新規の女性ODさん、女性KMさん。
お二人とも、他のガイドを何人か経験して、「クライミングの基本だけは、別の人に教わりたい」と考えての問い合わせでした。
以前にも書きましたが。
山岳ガイドの主たる能力は
・安全管理
・登頂させること
・ある程度の接客(楽しませたり、最低限不快な思いをさせないように)
にあります。
それに比べて、ジムでの講習は真逆に近い。
安全管理はあるにはありますが、冬山バリエーションなどのそれに比べれば100分の1です。
むしろ、お客様も「自分が上手くなるか」だけてインストラクターを選んでいるでしょう。
ぶっちゃけて言ってしまえば、ガイドは必ずしも教え好きとは限らないって訳ですね。
そこで、山屋さんの中でもフリークライミングは専門のインストラクターに習う方もいます。
そういう意味では、僕みたいな中間型も重宝されたり。
ガイドとお客様が徒弟制度っぽかった時代から、文字通り「お客様がガイドを上手く利用する時代になった」ということかもしれません。
ただ、この2人が今までガイドを受けてきた方々は、ガイドとして僕より遥かに優秀な方々です。
どうして優秀だと断言できるかに関しては、別のネタとして、またの機会に話すとしましょう。
具体的な講習内容
・登る前の安全確認(ダブルチェックを、声だし指さし確認でやるのがオススメ)
・ATCなどを落とさないように扱うコツ
・ネコ足
・肩の脱力
・オープンハンド
・チョークアップ
・レスト
講習で扱う内容は、すぐにはグレードに現れません。
講習では、突破力よりも省エネや丁寧さを中心に扱いますので。
ただ、この基本が後々に活きてきますので、しばし頑張っていきましょう。