1月10日(火)、11日(水)は、城ヶ崎にてクラック講習。
今回は、常連女性KKさんのマンツーマン講習。
アルパインクライミングを目指すなら、クラックをやっとくべき、という理由は前にも話して来ました。とはいえ、クラック嫌いな人というのが世の中にはいます。
スポーツクライマーなら話は分かりますが、山屋の中にもおります。
実際に・・・
初心者クラスなら、クラックの必要性を知らない人も多いです。
初級バリエーションを登るくらいの人でも、半数くらいが苦手意識があるでしょう。
ただ、逆に中上級者には、クラックを避けるような人はほとんどおりません。
クラック嫌いは、ほとんどの場合「上手く出来ないから!」という言葉に集約されます。
「カムが怖い」、「ジャミングが決まらない」、「痛い」、・・・。
ジムでのクライミングと比べれば、そりゃあ不快指数は高いですからね。
ただ、その泣き言の裏に「カムもジャミングも、よく分からない!」という声なき声が聞こえてきます。
つまり、
「こういうカムは効いてますよ。それ以外はダメですよ。」
「ジャミングは、これが効いてる感覚ですよ。ズルズル滑ってきたら、効きが甘いってことですよ。」
ってのが、本で読んだくらいじゃあ理解出来ないんです。
それが解消されれば、かなりの人がクラック入門できると思います。
これには、講習がオススメです。
クラック嫌いになる前に、是非とも講習を!
次に、練習するルートが問題です。
初心者が最初に取り付く5.8の、敷居が高いこと高いこと!
クラックの5.8ってやつは、クラックをやっている人には湯河原あたりの5.8より易しいくらいです。
ただ、クライミングのグレードというのは、そのテクニックを持っている人が感じる肉体的な厳しさで付く印象があります。
つまり、そのテクニックに慣れていない人が取り付けば、途方もなく肉体的に難しくなります。
ということは、初心者は5.7以下で練習したい!
(ジムで5.10cくらい登れれば、5.8以上で始めても何とかなります。)
が、そんなルートは小川山・湯川にもほとんどありません・・・。
そんな方にオススメなのが、夏は三ッ峠、冬は城ヶ崎なのです。
具体的な講習内容
エリア:フナムシロック
ルート:名無し(Ⅲ級)、名無し(Ⅳ級)、鬼ころし(5.7)、パープルシャドウ(5.8)
1日目:
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャムの方法
・カムを使ってみる(とにかく、疑似リードしまくってみる)
・カムのセット、やってはいけない集
・鬼ころしをトップロープで一撃!
・掛け替え、懸垂下降での回収の復習
2日目
・疑似リードによるカムセット練習
・Ⅲ級、Ⅳ級ラインを実践リード!
・鬼ころしの再登!
・懸垂下降の実践
無事に効いているという感覚を知ることが出来たKKさん。
ジャミングは、慣れが重要。
少しずつ、慣れて行きましょう。