2012年3月30日金曜日

フラッギングの説明は分かりにくい

3月29日(木)の夕方は、ランナウトにてムーヴ講習。
常連男性のKBさん。

本日の目玉は、フラッギングです。
フラッギングとは、写真の左足のように余った足を放り出して重心の位置を変えて、バランスを取ることです。
有名なのは、アウトサイドフラッギングといって、足をクロスさせてバランスを取るムーヴ。

「まず、ダイアゴナルするときの足位置に、ダイアゴナルとは反対の足を置いて登ってみてください。」
そうすると、体が回転しそうになるので、“入門書でよく見かけるような”アウトサイドフラッギングが有効な場面を作れます。

当然、「ダイアゴナル?」って人には、分かりにくい説明です。
もちろん、これでダイアゴナルを理解していたとしても、お客様がしばらく混乱することも分かっております!

が、これ以上に単純に説明できないと思います。
混乱を乗り越え、覚えて行きましょう!

具体的な講習内容
・フォームチェックしながらアップ
・ダイアゴナルの復習
・アウトサイドフラッギングの色々なパターンを練習
・踏み替えのコツ
・反動ムーヴでガバを取る際に、少し遠めを狙うと脱力して保持しやすい、などの細かいコツを幾つか

個々のムーヴ講習は、なかなか根気が要ります。
得意の反復練習で、体に刷り込みましょう。

ボルダラーからルートクライマーへ

3月29日(木)の昼は、ランナウトにてジム講習。
ときどき、ボルダリングエリアでお会いする男性WNさん。

今までボルダラーでしたが、今回はロープを覚えるために参加です。
ジムのボルダリングは、安全管理のための技術も要らず、最も手頃なクライミングです。
彼らから見ると、ロープクライミング(通称:ルート)は、安全管理も出来て上級者なイメージです。

ただ、逆にルートクライマー諸氏からすると、運動能力の高そうな若者たちが飛んだり跳ねたりするのが、なんとも敷居が高いもの。

つまり、似ているようでいて、ちょっと人種が違うのです。
ボルダラーがルートを本格的に始めることは、結構少ない!
しかも、始めても辞める人も多い!

ただし、ボルダリングはルートのムーヴ解決力そのものなので、ボルダラーはあっと言う間に5.11、5.12くらいまで上達します。
そう、やれば出来る人達なんですよ!

さてさて、彼にはルートを続けて欲しいところ。
来月、岩場講習(クラック)にも申し込み済みなので、まずはそこで色々な体験をして好きになってもらいたいものです。

具体的な講習内容
・ダブルチェック(環付き、通し、折り返し)
・トップロープのビレイ
・エイトノットの結び方
・ATCを落とさない操作方法
・ネコ足
・肩の脱力
・オープンハンド

ムーヴは、放っておいても上手くなりそうなので、リードか岩場体験かですね。

2012年3月29日木曜日

ムーヴ習得の過程(落ちるまで頑張る理由)

3月28日(水)は、湯河原にて岩場講習。
今回は、常連女性ODさん、KMさんのペア。

梅が見頃でした。
こんな日に、湯河原幕岩が混んでいないなんて、平日ならではの幸せです。
スポーツクライミングでは、「落ちるまで頑張れ!」と言われます。

もちろん、そうした方がスポーツとして面白いからというのが一番の理由です。
落ちる前に自ら諦めるのは、イマイチ燃え尽きませんからね。

しかし、もう一つ。
「落ちるまで頑張るくらいでないと、上達しない」
というのもあります。

これは、単なる精神論ではありません!
ちゃんと、クライミングのスポーツ特性に合った理由があります。

ちょっとマニアックですが、今回はそれをご紹介。
(詳しく知りたい方は『パフォーマンスロッククライミング』を読んでください)
まず、クライミングのムーヴというのは、限られたホールドで「バランスをどう保つか?」というものです。

それが、
「(とりあえず出来るけど、)より省エネ!」というときもあれば、
「(こうやってバランスを取ったら、)初めて出来た!」(ムーヴ解決)というときもあります。

前者は、落ちなくても練習できます。
5.8以下を「どうやったらもっと楽かな?」と、しつこく登れば良し。
講習を利用したら尚良しです。

ただ、後者は初めて成功する際に
「落ちそうだったけど、案外出来た!」
という経験を最初にすることになります。

それが、1回目で落ちずに出来ることもあります。
また、4回は落ちて、5回目で「おおっ、出来た!?」というときもあります。
で、この経験というのが、頭で記憶するというよりも体で覚えるものです。

この経験値が多いクライマーほど、よりバランシーなムーヴをこなせる引き出しが増える、という仕組み。
つまり、過剰に恐がりなクライマーは、安定感や省エネ技術は伸びるが、グレードは伸びない、という訳です。
ちなみに、この経験値というのは、忘れやすく、ストレス(パンプ、緊張、など)にも弱い。

そこで、出来たムーヴは反復練習するのがベターです。
そうすることで、その経験が体に染み込む。

この反復回数、もちろん多ければ多いほど厳しい状況で再現出来るようになるのですが、現実的には数回~10回程度がオススメ。

理由は

・個々のムーヴは、腰を壁に近づけるなどの一般原則や、ヒールフックなどの名のあるムーヴとは違い、無数にある。そして、それを数多く体に染みこませる必要がある。
(イメージとしては、筋力アップ抜きで1グレード上げるならば100個とか。)
そこで、ムーヴ解決力だけを主眼に置いて、僕はこんな感じでジムで練習しています。。


①数多く練習するため、ルートよりもボルダーをやる。

②ギリギリ1撃、もしくは10回以内に出来るようなムーヴが出てくるような課題をやる。

③それを下から全て繋げる(完登する)だけで、10回以上トライするようなら、十分に反復したと見なして次の課題へ。(かなり、滑らかに動くことも意識したはず)
逆に、1,2回で繋げられてしまうくらいなら、そのムーヴの練習の意味でも、もう1回だけでも再登しておく。(1回目よりも、滑らかにこなすことを目標に)

④これを、1日に10本くらいのボルダーで出来れば、最も理想的。(丁度良い課題を探し出すことが、最も重要)

⑤たとえ完登できなくても、課題の中に、このトレーニングに向いた“部分”があれば、トレーニングとしては十分に効果があったと自分に言い聞かす。
これは、かなり高度な練習意識です。
初級者には、難しいかもしれません。
が、丁度良いレベルのボルダーを数多くやるだけでも、これに半分くらい合致します。

しかも、これって登るだけで意外と筋トレになりますよ。

この前後に、ウォームアップでフォームを意識したり、持久力トレーニングを追加したりしなかったり、それが僕のジムでの自主練習方法です。

ムーヴ解決力向上の道は、地道さあるのみ。
ただ、落ちるまで頑張れないと、その一歩自体が歩けないことが分かったでしょうか?
具体的な講習内容
・岩場で脱力の復習(ジムよりも、緊張しやすいので)
・ボルトの種類
・ムーヴの練習になるレベルのルートにトライ
(1撃できるくらいのルートを反復、落ちる気で頑張らないと不可能なムーヴ)

今回は、全てトップロープ講習。

普段は、持久力とか省エネ技術ばかりのクライミング講習ブログです。
が、最近ODさんがかなり省エネレベルが上がってきたので、次はと欲張ってみました。

2012年3月28日水曜日

無料体験講習、3月

3月27日(火)の夜は、無料体験講習会。

1時間講習から連続の女性TSさん、昨日の飲み会も参加の女性WNさん。
さらに、先月無料体験に来た大学時代の先輩MDさん、その元生徒WNさん。

合計4名です。
無料体験講習に参加する初心者と言っても、
・クライミングをやっていて、グレードが初心者とほとんど変わらない悩みの方
・本当にクライミングが初めてor数回目
という2種類の初心者がいらっしゃいます。

前者の方には、やっぱりちょっとしたムーヴのアドバイスをしてあげたいですね。
後者の方には、基本的な安全管理を徹底的に教えることが第一です。
ただ、ここランナウトではジム側として、初心者向けの無料インストラクションを20分~40分程度行っております。
そこで、クライミングのルールや、最低限の安全管理、ジムの利用方法は教えてもらえます。

もちろん、無料体験講習では、もう一歩踏み込んで教える訳ですが、できるだけジムのインストラクションを受けておくようにオススメしております。
そうすることで、本人にとっても講習時間が有意義になりますし、何人もお客様が居たときに1人に掛かりっきりにならずに全体を見られます。

お忙しい方には、
「無料体験講習の当日、1時間前に来店してインストラクション受ける荒技もありますよ。」
なんてお伝えしています。

ランナウトの初心者インストラクションは、無料ながらなかなか良いと思いますよ。

エイトノットを丁寧に作るメリット

3月27日(火)の夜、無料体験前の1時間の間隙を縫って、ジム講習。
毎度TSさんのリード講習。
今回やったことの1つに、「エイトノットを丁寧に作る」というのがあります。

まず、エイトノットはしっかり締めないと、解ける可能性もあります。
ただ、どうやったらしっかり締まるかと言うと、案外説明しづらいものです。

そこで、僕は
・エイトノットを極力丁寧に結ぶ(ネジレを少なく!)
・最後に、1本ずつロープを引いてキツく締める(2本まとめて引いても、たいして締まらないことが重要!)

という2点を強調しております。

エイトノットを丁寧に結んでおけば、キツく締めるのも楽だし、結びが正しいかチェックするのも簡単です。
慣れると、時間も変わらないので、エイトノットは丁寧に結ぶことをオススメしますよ。

具体的な講習内容
・肩の脱力
・指の脱力
・エイトノットの結び方を完璧に
・クリップの練習

ちなみに!
長年エイトノットを雑に作って来て、それで十分に締まっているのなら、実は安全上はほとんど問題ありません。
長年やっている人は、多少雑でもエイトノットか誤った結びかを、ほとんど瞬時に理解できるので、丁寧に結ぶメリットも小さい・・・。

ただ、丁寧に結んでも時間は変わらないので、癖を変えてみても損はないと思います。

ちなみに、ガイド試験などでは絶対に丁寧に結ばされるんです。
僕自身、その試験対策で結び方を矯正したクチですけどね(笑)。

2012年3月27日火曜日

山の知り合いを増やす会、第1回終了

3月26日(月)の夜は、山の知り合いを増やす会。

参加者は
女性:TZさん、TMさん、IGさん、MJさん、SZさん、WNさん、FWさん
男性:TKさん、OSさん、EMさん、STさん、AIさん
(もはや、誰だか分かりませんね。)

西国分寺の庄屋で開催しました。

「普通の山岳会でもここまでは盛り上がるまい」
というレベルの情報交換、モチベーションの高め合い、早速の週末の約束、などなど。

初級者同志ならではの、良い関係が盛り上がったようです。
自力で登れるところは登って、また分からないことを講習で埋めに来てください!

今回、参加を希望しながら仕事の都合で来られなかった人などもおりますし、参加者にも好評でした。
そこで、数ヵ月に一回などのペースで、また開催しようかと考えております。

希望がある方は、早めにメールください。
とりあえず、月後半の月曜に、西国分寺or新宿、という形で考えております。

2012年3月25日日曜日

緩い傾斜の氷は埋まる

3月25日(日)は、牛社長の付き人で八ヶ岳。
不定期に登場しておりますが、例によってミステリーツアーです。

ただ、今回は2日前にはルート候補を聞かされていました。
東面、ソマゾエ川の南沢が今回のルートです。
アイスクライミングでは、傾斜が強いほど難しくなります。
(アックスやアイゼンの前爪に対して、より一層体重を掛けるので怖い。パンプしやすくなる。などの理由)

ってことは、傾斜が緩ければ本当に快適!
エンジョイクライミングしながら、高度を稼ぐことが出来ます。
黄蓮谷右俣なんかが代表的ですね。

ただし、傾斜が緩い滝にも、欠点が!

それは、滝そのものが雪に埋まって、単なる歩きに変わってしまうことです。
今回は、まさにそれを見に行って来ました。

これが1つ目の滝、らしい・・・。
アイスクライミングの予定が、ラッセル大会に。
そして、適当な頃合いで社長の判断で敗退して降りて来ました。

牛社長の話によると、初冬や残雪期4月中旬に来たときには、裏同心ルンゼのような快適なアイスハイキングだったそうです。
今回は、ワカンでもアプローチに3時間半。
その後のゴルジュ帯も、すっかり雪に覆われておりました。

でも、ゴルジュに掛かるミニ氷柱の数々は、なかなか綺麗ですね。
行動記録
清里の素泊まり民宿に前泊

7:00 ソマゾエ尾根の登山者用駐車場を出発
7:30 ワカン装着
10:30(~10:50) ゴルジュ帯の入り口(アイゼン、アックス装着)
11:30 やはり核心部も雪に埋まってラッセルにつき、敗退決定
    下降は、懸垂下降2回
12:00(~12:20) ゴルジュ入り口(ワカン装着)
15:00 駐車場

話によると、天気が良ければ開けていて展望も最高だそうです。
初冬の足馴らし、裏同心に飽きた方には良さそうなルートです。

2012年3月24日土曜日

山の知り合いを増やす会、リマインド

明後日、3月26日(月)の夜7時30分に西国分寺駅改札。

遅くなる方は、店に直接合流。
あらかじめ大幅に遅れることが分かっている方からは、おおよそ時間は聞けたと思っております。

お店は、駅近くの庄屋。
駅南口を出て、すぐ線路沿いを右に歩くとすぐに看板が見えます。
分からなければ、電話などで連絡お願いいたします。

ちなみに、今からでも参加可能です。
その場合は、メールで連絡お願いいたします。
10人くらいの参加見込みです。

クライミング初心者にやって欲しい、3つの練習方法

3月23日(金)の昼は、ランナウトにてジム講習。
常連女性ODさん、KMさんのペア。
初心者クラス(5.8~5.10bくらい)の人が、もう少し上のレベルに行くためにやって欲しい練習方法が3つあります。

今回は、歯に衣着せず、厳しい真理も言ってしまいましょう。

①本気トライを繰り返す

「頑張れば登れそう!」というくらいのレベルのルートをやることによって、あらゆる成功体験、失敗体験が得られる。

1回で登れそうなルートに成功・失敗したり、何度もやって出来なかったムーヴが出来たり、この経験の蓄積はグレード向上にも直結する。

ただし、クライミングは局所的に負荷が掛かることが多いスポーツなので、指などを痛めそうなら少し控える方法もある。
(「体を壊すから練習を止める」というのが、コーチの僕からすると最も馬鹿馬鹿しい。別のトレーニングをしましょう。)

②持久力トレーニング

例えば、5.8を3回続けて登れたら、5.9を3回続けて登ることを目標にする。
そうして、1グレードずつ上げていく。

これは、本気トライよりも体力的に疲れるぐらい頑張ること。
それこそまさに、筋トレと省エネ技術の反復練習に最適。

そして、パワーと単純な“慣れ”は、グレードに直結することが多い。

また、この方法は①に比べたら故障しにくい。

③省エネ技術、新しいムーヴ、などを学ぶようにする

これには、講習会&復習が最もオススメ。
特に、アルパインのためにクライミングを練習している方には、安定感のある登りは最重要項目。
また、中高年スタートの初心者の方、などには故障しにくいという利点もある。

その後、良いフォームを身につけてから①や②に取り組むと、以前よりは故障しにくい。

ただし、③だけやっていると、
「ものすごく綺麗に楽に安定して登れるが、グレードには直結しない」
というジレンマがあります。

グレードを伸ばしたい、綺麗に登りたい方。
あなたに足りない練習は、どれでしょうか?

・限られた練習時間
・故障しやすい人間の体
・自分のモチベーションで続けられる範囲のトレーニング

それぞれの折り合いで考えてみてください!

ちなみに当塾のムーヴ講習では、③を中心に据えつつ、①や②を部分的に取り入れるように考えております。
具体的な講習内容
・反動を連続させて登る(ODさん)
・肩の脱力(KMさん)
・指の脱力(KMさん)
・ネコ足(KMさん)
・リードでやってはいけない事例集(たぐり落ち、ロープを足に絡ませる、逆クリップ、Zクリップ)

ODさんの反動、KMさんのネコ足、どちらも本日で相当良い線まで行けたと思います。

ちなみに、このトレーニングを繰り返してグレードと筋力が一定レベルまで伸びた中級者は、ボルダーやったりして、

・中~高負荷の筋トレ
・個々のムーヴ解決練習

というのが、上達の近道と言われております。

これだけ書くと、もはや自分が登りたくなりますね(笑)。
さあ、登りましょう。

アイスクライミングのムーヴ講習

3月22日(木)は、八ヶ岳にてアイスクライミング講習。
新規の女性1名です。
今回は、トップロープでの講習に付き、アイスクライミングのムーヴ練習です。

アイスクライミングのムーヴは、ジムで言えば
手自由、足自由、みたいなものです。

ジムに慣れている人なら、
「だったら楽じゃん。」
と思うかもしれませんが、傾斜の強い(70度~90度くらい)氷はパンプとの戦いです。

ナゼか?
理由は、

1、実際に危ないし、そしてそれ以上に怖さを感じる。慣れないと全く脱力できない(アックスは、ガバ、もしくはガバっぽいホールドなのだが)
2、足自由と言っても、足が良いとは限らない(アイゼンの前爪だけが刺さる以上、細かいスタンスの場面が多い)
3、アックスを振る、という 動作が時間が掛かる上に疲れる
4、ルートも、30m以上などと長いものが多い

といったところ。
ということは、以下の感じでやれば良い訳です。

1、ムーヴは、「出来るムーヴ」ではなく「最も楽で、アックスを振りやすい足位置」を意識する
(逆に言えば、手自由・足自由なだけに出来るムーヴは無限にある。)

2、 足の移動も同じように、安定して楽な足順を考える

3、フリーのレスト技術(脱力、腰を壁に近づける、良いスタンスのときは長期レスト、片足だけ良いスタンスなら中期レスト、登りながら軽くシェイクの短期レスト)はフル活用

4、良いアイゼンを使えば、スタンスが少し良くなってパンプしにくい(モノポイントで新しいと最高)

5、良いアックスだとレストが楽。良く研いであると、振る回数が減って楽。(ハンドル型のノミックなど、最高)

6、パンプしてもアックスが振れるよう、ムーヴがこなせるよう、トップロープなどでひたすら反復練習してムーヴのストレス耐性を高める

7、(リードでは)スクリューセットがパンプの原因になるので、これの練習をする。スクリュー間隔のタクティクスも大事。

8、ジムでは、持久力トレーニングを「フリーだけなら普通は必要ない」ってレベルまでやる(被った壁などで、ガバが持ってられなくて落ちるレベル・・・)
こうして書くと、割と単純です。

しかし、これがまた千里の道で、僕は未だに安定して登れるのはⅤ級程度だったりする訳です。

ちなみに、アイスクライミングで一般的に最高の難しさはⅥ級(垂直30m、など)。
それ以上は、ツララだったり、ハングしていたりして、リスキー過ぎるので僕の興味範囲外です。

とはいえ、Ⅵ級までは何とか登りたいという気もします。
具体的な講習内容
・上記の省エネテクニックを、現時点でのムーヴに応じてアドバイスしていく
(小滝を10回くらい登ってから、大滝に移動して2回登る)

「今シーズン中に、1本くらいは大きな滝を!」と考えていたお客様。
南沢大滝をノーテンションで登れて、大満足でした。

やっぱり大きな滝は綺麗ですし、登りたくなりますね。

壁から離れてビレイするか?

3月21日(水)の昼間は、ランナウトにてジム講習。
常連女性KKさん、KDさんのペアです。
リードのビレイでは、
「しゃがんでビレイして、クリップのタイミングで立ち上がる」
という方法が推奨されております。

これは、そうすることでロープの長さを稼げるからです。

もう一つ、同じ目的の方法で
「壁から離れてビレイして、クリップのときに壁に近づく」
というのもあります。

僕自身、これは両方の方法を使い分けております。
前者のメリットは、壁から離れないこと。

具体的には
・「ビレイヤーと1本目のヌンチャクとの間に、張り綱が出来て、クライマーが落ちたときに危険」 という事態が避けられる
・ロープのたるみが少なくなって、クライマーの墜落距離が減る
・ビレイヤーが吹っ飛ばされにくくなる(クライマーが重いとき、要注意)
というあたりです。

後者のメリットは、クライマーの姿が見やすいこと。

具体的には
・クリップのタイミングや、ロープの弛ませ具合を調整してあげるのが楽
・クライマーを応援したり、観戦したりすることが出来て、楽しい

つまり、しゃがむのが安全性重視、壁から離れるのは便利さ重視。
実際の使い分けとしては、
出だしはしゃがんでビレイして、安全に関する3つのメリットが無いと感じたら、壁から離れてビレイです。

ただし、これは「今、クライマーが突然落ちたらどのあたりまで落ちるか?」を正確に予測できないと難しい・・・。

そこで、僕は
「とりあえずリード初心者は、ジムの5本目までは壁から離れずビレイする」
というように教えています。

「3本目まで」と教える人もいるようですが、これはダメだと思います。
3本目をクリップしてからでも、1本目くらいまで落ちることは日常茶飯事です。
そうなったら、壁から離れてビレイしていたら危ない!
4本目ですら、ルートによっては1本目付近までフォールすることが多いのです。

僕自身は、4本目で一端壁から離れてビレイしても、
「あっ、5本目にクリップせずに進むな(ムーヴしてからクリップする、トラバース気味、などの理由)」
というときは、再度壁に近づいてビレイすることにしています。

もっと詳しく言えば、たとえ6本目の後でも、ロングフォールが予想されるようなルートでは、終了点間際でも壁から離れずにビレイすることもあります。
(最終クリップを飛ばさざるを得ない、後半が斜上することによってランナウト気味になる、などの理由)

僕がジムで登っている人を見る限り、
「3本目は、迷信と言っても良い。せめて4本、経験不足で判断が付かないなら5本でしょう。」
と思っております。

講習生に限らず、参考になれば幸いです。

具体的な講習内容
・反動ムーヴを連続させて登る(KKさん)
・肩の脱力(KDさん)
・指の脱力(KDさん)
・リードとビレイの実践練習(クリップのタイミング、ビレイヤーの立ち位置、など)

KKさん、膝が悪いのでしゃがんでビレイするのが困難です。
足場の悪い岩場のつもりで、立ったままロープ操作だけで繰り出すのみ。

かなり難しいですが、細いロープを使用して、習熟すれば可能だと思います。
頑張っていきましょう。

2012年3月21日水曜日

クラックで、クライミングギアの軽量化練習

3月20日(火)は、城ヶ崎にてクラック講習。
本日は、土日に引き続き常連女性のTZさん。

本当は、3日間でマルチピッチ技術を固める予定でしたが、雨やら何やらで、基礎固めに変更です。
今回は、クラックの岩場ですが、講習内容はロープワークやカムの扱いです。

クラックは、1ピッチのアルパインクライミングなので、
・カムの技術
・戦術
・ロープワーク

などを練習する場としては最適です。
今回やったことの1つに、
・持って行くギアの量を極力減らしてみる

ということがあります。

重くなれば、それだけ登りにくくなるので、軽い方が楽です。

とはいえ、
「途中でギアが足りなくなったら!?」
という不安で、ついつい多めになるものです。
この心理は、僕らでも同じこと。
実際に、足りなくて敗退する可能性だってあるので、ついつい多めを好んでしまいます。

それでも、
「ちょっとでも軽くできないかな?」
と、ルートを登る前に悩む時間を毎回過ごすこと自体が、良い勉強になると思うのです。

実際、本当に上手い先輩諸氏は、登り切ったときにカムの残りの少ないこと少ないこと!
TZさん、実はカムだけでなくスリング・カラビナ類も多めに持って行く癖がありました。

が、土日のロープワーク講習で、スリングが足りない場合の作業方法を練習した甲斐あり!
かなり、腰回りもスッキリして登ることが出来るようになりました。

荷物が軽いと本当に楽ですね。
これと同じく、ビレイ中に厚着をして体を保温していても、本気トライする瞬間は薄着になると良いです。
厚着のまま登るより、1グレードくらいも楽になったりするものですよ。
これは、ギアが足りなくなる心配の無い軽量化なので、とても簡単!

こういうゲレンデでは、脱ぎ着が簡単な厚手のフリースやダウンなどがオススメです。
具体的な講習内容
ルート:Ⅲ級ライン、Ⅳ級ライン、鬼ころし(5.7)、純(5.8)

・カムセットのチェック総復習(リードしたものを、講師が一応チェックし、本人がトップロープで再登。4ルート)
・スリング類を減らす、カム類もちょっとだけ減らす努力
・トップロープセット、懸垂下降での回収の反復練習
・ビレイポイントの作り方を再確認(3点の場合、初級者には「2点で固定分散して、1点をバックアップに使う」方法をオススメしております)

久々のマンツーマンだったのでカムセットの復習もガンガンやってみましたが、結構出来ておりました。
僕としても、これは一安心です。

2012年3月19日月曜日

無料体験講習のリマインド

来週の3月27日(火)に、ランナウトにて無料体験講習を行います。

昼の部:15:00~16:30
夜の部:20:00~21:30

詳しくは、ホームページにて。

参加を希望される場合は、事前にメールをお願いいたします。
特に、初めての方は、緊急連絡先なども伺いますので、必須とさせていただきます。

ロープワークのトラブル対処方法

3月17日(土)、18日(日)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。
本日は、常連女性TZさん。

本来は、マルチピッチでのリード講習予定でしたが、雨につき室内講習に変更。
本日は、マルチピッチ中にちょっと困ったことが起こった場合のロープワーク講習です。

例えば、
・ルベルソを落としたら?
・懸垂下降で、ルートを間違っていることに気付いたら?
・リードし終わって、スリング類が足りなくなったら?

それぞれ、よくあること。
レスキューというのも大袈裟。
トラブル対処方法です。
例えば、
「ルベルソを落としたら半マスト(イタリアンヒッチ)で代用」
というのは、有名な話です。

が、実際にやってみると、色々な注意点も見えてきます。

・ルベルソと違って、オートブロック機能が無いので、ビレイグローブはした方が良い。
・ロープが絡みやすい。
・リードのビレイは止めた方が良い。

そして何より
・初級者にとっては、1つでも状況が違うということが、混乱の元となりやすい
という決定的な問題が!
もちろん、混乱というのは性格的な向き不向きもあると思います。

トラブルが起こっても、そう簡単にはパニックに陥らない人も居ます。
ただ、パニックに陥りやすい人も、幸い経験でほとんど克服していくことが出来ます。
つまり、ルベルソを落とした場合の対処を覚えることが、「ルベルソを落としたらどうしよう」と考えるきっかけになるということ。

そして、トラブル対処方法を何通りも勉強する中で、「こうなったらどうしよう!?」と考えながら登るきっかけになるということです。

この心構えこそが、パニックにならない最大のコツなんです。
繰り返しになりますが、

最初からそういう心構えを持って、山やクライミングに行ける人もおります。
そういう人は想像力が豊かなので、本で知識を得たり、ちょっと痛い目に遭う中で、トラブル対処方法を身につけていけます。

ただ、その心構えを後から身につける人には、精神論よりも具体的な対処方法を練習するのが良いと思いますよ。
具体的な講習内容
・リード&フォローから懸垂下降する流れの復習(カラビナを外す順序など、細かい段取りでスピードアップも図る)
・ロープの畳み方(より素早く、よりロープがザックで乱れないようにすることを目指して)
・ルベルソを落とした場合の対処方法(半マスト)を実践練習
・懸垂下降の仮固定、バックアップの取り方の復習
・登り返し(自己脱出)の練習
・リードを終えて、スリング類が不足していた場合のビレイポイントの作り方(最終的には、スリングなしで安定した立ち木をビレイポイントに出来るところまで)

あとは、ルベルソ解除や、ザック背負い搬送くらいは覚えた方が良いでしょう。
そして、今回は全てロープ1本で、支点も安定した立ち木だけでやったので、ダブルロープや分散支点の際に応用が効くかという問題もあります。

ロープワークは、千里の道です・・・。

ちなみに、ガイドというのはロープワークの小技が相当に得意です。
そこで、具体的な講習内容とは別に、ギア操作の小技をタイミングを見て紹介しております。

TZさん、1年間講習を受け続けて来ただけあって、スリング、カラビナなどの扱いは相当上手くなってきました。
良い癖を身につけて来た甲斐がありますね。

2012年3月18日日曜日

岩場初心者講習の公募その2

またまた、追加で公募です。

3月28日(水)に、湯河原幕岩です。
現在1名で、あと3名可能。

講習内容:
トップロープでの実践クライミング。
主に、易しいルートを繰り返し登りながら、ムーヴ練習。
ただし、大抵の場合は別メニューを希望されても同時並行の講習可能。

来週の話ですが、興味がある方はメールお願いいたします。

2012年3月17日土曜日

岩場初心者講習の公募

またもや公募の御案内です。

4月2日(月)に、岩場初心者講習を行います。
現在1名、あと3名申し込み可能です。

場所:奥多摩or湯河原
内容:トップロープでの体験クライミング(エイトノットの結び方、トップロープのビレイ)、など

これよりも、もう少し高度な内容を学びたい方も(ジムでリードは出来るが、岩場でのやり方に自信が無い、など)、どうぞ御相談ください。
大抵の場合、同時並行で別メニューの講習を行えますので。

ランナウト施設内装工事のお知らせ

重要なお知らせです。

4月2日(月)~16日(月)までの間、ランナウトが施設内装工事のため、営業を休止いたします。

この期間に、ランナウトでのジム講習は行えません。

大変申し訳ありませんが、すでに御予約いただいた方には
・他ジムへの変更
・日程変更
のどちらかをお願いする形になります。

他ジムで講習を希望される場合、講師の往復電車代とジム使用料を御負担いただくこととなります。

御予約いただいた数組の方々には、今後、直接メールにて確認もしていくつもりです。
取り急ぎ、ブログにて失礼しました。

フォーム矯正のための全復習

3月15日(木)の夕方は、ランナウトにてムーヴ講習。
本日は、常連男性KBさん。
KBさんには、前回までに
・超基本ムーヴ(ダイアゴナル、など)
・省エネのためのフォーム(ネコ足、腰を壁に近づける、など)
・反動を付けてリズミカルに登る

といった内容は講習済み。

ただ、どれも簡単には身につきません。
特に、省エネのためのフォームは、よほど意識しないと崩れがちなものです。

そして、KBさんも例に漏れず、ちょっとムーヴが荒れておりました。
そこで、今回はフォーム矯正のための総復習です!
具体的な講習内容
・ネコ足
・肩の脱力
・指の脱力
・腰を壁に近づける
・引きつけよりも、捻りを優先する意識
・反動を利用したムーヴ

実はこれ、僕自身がウォームアップ時に、未だに(!)意識していることでもあります。
これで、「体が動いてきたな!」と感じてから、本気トライor本気トレーニングをするようにしております。

楽するためのフォームのはずなのに、一度で完全には覚えられず、意識しないと崩れてしまう・・・。
しかも、覚えたそのときは「確かに楽!」と感じたハズなのに。
ナゼだろう?

理由は、色々と考えられそうです。
きっと、他のスポーツとも共通する話でしょうね。

次回から、フラッギングなどの具体的なムーヴに入っていきます!

2012年3月16日金曜日

オブザベーションの基礎

3月14日(水)の夜は、ランナウトにてジム講習。
久々にジム講習を受講する、常連女性TZさん。
今回のテーマは、オブザベーション(観察)。

クライミングを始める前、ルートをよく見ます。

それが岩ならば「あの辺を登れば良いのかな?」とか、「あの辺が難しそうかな?」なんて言う大雑把なものになります。

逆に、ジムならばホールドが見えておりますので、全くの素人さんでもどこを登るかは明白!
中級者なら、どういうムーヴになりそうかの、おおよその検討まで付いてしまいます。
とはいえ、ムーヴまで予想するのは難しいので、まずは手順だけを予想してもらうことにしております。

ジムの初心者ルート(5.10aくらいまで)では、「右手、左手、右手、左手、・・・」と順々にハシゴ登りすることが大部分です。
ときどき、マッチ(両手持ち)、持ち替え、クロス、飛ばし、寄せ、なんて言う手順が入っております。

そういった部分だけを記憶しておけば、登るときに迷うことが少なくなり、スピーディーに登れるようになるわけです。

つまり、オブザベーションとは、
「登りながら探すのが難しい(疲れる)ので、事前に大体の見当を付けておくこと」
という訳です。

ウォーミングアップの簡単なルートでもオブザベーションする癖を付けた方が、本気ルートで役に立ちますよ。
最初は面倒ですが、段々とオブザベーションも手早くなりますので、ちょっと我慢してやってみましょう!

具体的な講習内容
・手順用語の総復習(マッチ、持ち替え、クロス、飛ばし、寄せ)
・実践、オブザベーション練習
・ラップ持ち
・本気リードトライ(垂壁の5.10cをR.P.!、良かったですね。)

TZさんは、ホールドを説明するのが大の苦手の様子・・・。
これも要練習ですね。

錫杖岳左方カンテ敗退2(冬壁のコンディション)

3月13日(火)は、自分の山行で北アルプス錫杖。
前回とパートナーは同じく、静岡のO石さん。
今シーズン2回目の錫杖。
今回は、最初から左方カンテが目的です。
ここ数日の雪のせいか、壁は白い。
岩は温度変化しやすいので、新雪はすぐに溶けてしまいます。

壁が白いってことは、フワフワの雪が沢山乗っているということです。
さて、おなじみのラッセル。
今回も厳しいラッセルで、5時間かけてようやく壁まで辿り付きました。

壁のコンディションとは違いますが、アルパインクライミングのコンディションというときに、アプローチの労力も重要です。
さて、ここから具体的なクライミングのコンディション。
超マニアックに付き、ご注意を!

1P目。
雪壁を登ります。
溝状の地形を登るので、上からスノーシャワーが時々降ってきてちょっと大変。

そう、本日は雪です。

ただ、ここは簡単なので、問題ありません。
3P目。
前回、僕が素手になって2時間かけて突破したポイント。
が、今回は新雪でホールド、スタンスが隠され、掘り出しながらのクライミング。

ワンポイントの悪場だったり簡単ならば文句はありません。
しかし、ここでは微妙なバランスや、パンプに耐えながらホールドを掘り出す!

しかも、この日はホールドに乗った雪が微妙に締まっており、グローブでも素手でも、ホールドはツルツルと滑る有様!
アイゼン・アックスを岩に引っかけながら登るっきゃないんですが、これがまた雪に隠れた突起にアックスが引っ掛かるので、目で確認不可能・・・。

こんな状態で、バランシーなスラブと豪快なハング越え?
このピッチ、筋力的にもフリークライミングって感じなんですが・・・。
果敢に攻めたパートナーも、力尽きてフォール。
アックスの流れ止めも切れてしまいました。

幸い、アックスは紛失せず。
そして、気を取り直して突破!
4P目は、氷の張ったチムニー。
岩は温度変化が激しいので、日陰部分は氷が張ります。

この氷、ときとしてホールドを隠す厄介もの、ときとしてアックスやアイゼンの本領を発揮できる最高のホールドとなります。

このピッチは、状態が良かった方かな?
(下の写真は、4P目チムニーを抜けたところ)
5P目。
さらに氷の張ったチムニー。
左面には氷が張っており、右面の岩に背中を押しつけながら前進。
ただ、氷は薄いので、そおっと体重を預けます。

ちなみに、今回はクラックの中に氷が張り付いていることが多く、カムがツルツル滑って効かせにくい!
トライカム(凍ったクラックに効くカム)も持ってくれば良かった!
6P目。
チムニーから、クラック混じりのスラブ。

傾斜が寝ている分、またもホールドやクラック内部が新雪に覆われている。
本当は、僕がリード担当だったが、ギブアップして帰ろうとしたら、O石さんが果敢にチャレンジ!

しかし、クラックに雪が詰まっており、登りながらプロテクションの計算不可能。

「思い切って突っ込んでも、クラックにカムが効かなかったらどうしよう!」
という嘆きが聞こえてきます。
つまり、危険かもしれないので、進めません。

O石さんも、このピッチでまたも2フォール。
またもや、アックスの流れ止めが切れてしまいました。
アックスは、今度こそ無くしたかと思いましたが、なんとか引っ掛かってくれました。

そして、諦めてついに敗退。
今まで登ってきたのは、冬壁じゃなかったのか?
と思うくらいの、冬壁らしいコンディション。

写真だけ見る分には、これ以上なくカッコ良いんですけどね(笑)。
この日は、相当寒かったので、そういう意味でも厳しかったです。

行動記録
4:00 槍見温泉駐車場
9:00 左方カンテ取り付き
9:50 登攀開始

 1P目:O石、40m(Ⅱ級、雪壁ときどき岩)
 2P目:石田、20m(Ⅳ級、被り気味の凹角~スラブ)スリップフォールして、A0してしまう。
 3P目:O石、30m(Ⅴ級、バランシーなスラブからハング越え)3mくらいフォールしつつも、根性突破
 4P目:石田、30m(Ⅳ+、ベルグラのあるチムニー~嫌らしい雪壁)かなり苦戦
 5P目:O石、55m(Ⅳ+、ベルグラのあるチムニー~嫌らしい雪壁)
 6P目:O石(Ⅴ級、チムニー~クラック混じりのスラブ)2フォールして、ついに諦める

17:20 下降開始。
19:20 左方カンテ取り付き
21:00 槍見温泉駐車場


今回は、パートナーが強かったからここまで行けましたが、僕には全く歯が立ちませんでした。

突破力は、何が足りないのかよく分かりません。
地道に、アイゼン・アックスを岩に引っかけることに慣れていくしかないのでしょうか。
もしくは、基礎となるフリーを頑張るか?

装備面では、グローブやトライカムなどに反省点が見えてきました。

アルパインクライミングは、本当に難しいです。