2012年11月12日月曜日

クラック嫌いを生まないために

11月8日(木)は、城ヶ崎にてクラック体験講習。
常連女性SMさん。
クラックは、アルパインクライミングやマルチピッチを始めるための必修科目です。

まあ、その理由は何度も書いているので、今回は割愛。
とはいえ、クラックは痛い(ジャミング)、怖い(カムなどのプロテクション)などのイメージが付きまとい、苦手意識を持つことも多いもの。

そこで、私は幾つかの練習方法をオススメしています。

①トップロープで、一撃できるかできないかくらいのルートで始める。
(特に、フェースムーヴで誤魔化せるもので、繰り返し登るとジャミングが有効だと実感できるものが最高に良い教材)

②湯川・小川山は5.8以上が中心なので、ジムでのグレードが5.10a以下の人は城ヶ崎の5.7以下のクラック体験をオススメする

③ジャミング練習は、地上で地味に行う
特に、③を城ヶ崎で行うのが地味練習の極め付け!

下の写真のように、足元の岩の隙間でジャミング練習。
これを、50回、100回と反復してもらいます。

ジャミングは、理屈も重要ですが、「効いた!」という感覚が大事です。
そして、「おっ!?意外とココも効かせられるんだ!?」と、ちょっとずつ技の幅を広げて行くものです。

中でも、ハンドジャムにはそういう傾向が強いように感じます。
僕自身も、クラックを始めて1年目のハンドジャムと、3年目のハンドジャムでは、

・効かせることの出来る範囲
・脱力(どのくらいガバだと感じてムーヴが出来るか?)
・効かせるまでのスピード

全てが別次元になりました。

しかも、未だにちょっとずつ成長している気がするのです。
だから、クラックの初回は1箇所でも2箇所でも、ジャミングが効けば、御の字。

これで、いずれ段々と上達するための、ベースが出来たと考えてください。

具体的な講習内容
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャムの練習
・実践トップロープ練習
(トポに載っていないⅢ級クラック、Ⅳ級クラックを繰り返し登る)

・トップロープの回収作業
(残置ビナにクリップするだけ、のパターン)

・結び替えの地上練習
(ロープワークは、なかなかの理解スピード。得意なのかな?)

頑張って行きましょう。