4月1日(月)は、天王岩にて岩場体験講習。
過去にも数回受講している女性UYさんと、その妹さんが初参加。
加えて、リハビリ中の常連女性ODさん。
2日(火)は、UY姉妹だけで、ジムのリード講習。
クライミングでトライして落ちたあと、もう1トライするまでの間隔、というのは案外難しい・・・。短いと、まだ疲れていて、結局落ちる。
長いと、トライする回数が少なくなって、練習にならない。
一応、目安として
①ボルダーの1手目とか、2手目が出来ないくらいなら、瞬発系だから1分以下のレストでもおおよそ回復。
(ただし、トレーニングしているような強度なので、10回とか20回とかで、すぐにヨレます)
②10手位のボルダーなら、数分~10分位のレストでおおよそ回復。
③腕がパンプして仕方がないような持久系ルートなら、30分以上。
(体感的には、1時間以上休まないと90%くらい回復しないことも多い)
でも、最終的には自分の感覚に従います。
で、初心者を講習していると、トップロープで落ちた場合の対応が皆さん同じ。
①落ちたらすぐに登るのを再開
・ビレイヤーに、ぶら下がっていると申し訳ないと思うのか。
・ぶら下がっているのが、恥ずかしいと思うのか。
・時間を掛けて申し訳ないと思うのか。
②「疲れたから、もう下ろして」と言う
・腕が疲れたら、もう練習にならない、と思うのか。
・完登じゃないから、もう意味ない、と思うのか。
「もっと休まなきゃダメ!」
って言いたくなります。
で、クライマーの皆さんの中では、
“落ちたら、その場所でぶら下がって休憩し、いま失敗したムーヴや作戦を反省する”
ハングドッグって言う手法が、一般的です。
そう!
休みつつも、色々と作戦を立てているんです!
なぜ、それが有効かと言えば、
①地上に降りちゃったら、核心部のホールドが目の前にはないので、反省するのが難しい。
(ほぼムリ!)
②一部だけが自分にとって難しい場合、そこの部分はボルダーくらいの長さでしかない。
(そこを、核心部と呼ぶ)
そこを、1トライ毎に、1~数分のレスト時間でトライできれば、練習効率も良い。
さて、ここで初心者の皆さんと、クライマーの皆さんの間に、意識の隔たりがあります。
・クライマーにとって、落ちたトライは、もはや次のトライ以降で完登するための練習でしかない。
・初心者にとって、落ちたトライも、まだまだそこから上が不安でいっぱい、トライである。
だから、ハングドッグって手法は、初心者にとって色々な意識改革が必要みたいです。
でも、ハングドッグは有効な練習方法です。
是非とも、やってみましょう。
ただ、スタイルにこだわってハングドッグを嫌う初心者が居たら、それはそれで良いと思います。
より厳しいスタイルは、同じルートでもより大きな達成感になりますので、どうぞ御自由に。
ただ、その練習方法の代わりに、ボルダーを積極的にやることが必要になると思います。
具体的な講習内容
1日目:
・エイトノットの結び方
・ATCを落とさない方法
・ネコ足
・トップロープで本気トライ
・結び替えの練習(ODさんのみ)
2日目:
・ジムリード講習に関して、一通り
UY姉さんは、まだまだ経験不足の状態でリード講習を受けて頂きました。
できれば、リード第2回から再受講して頂ければと思います。
UY妹さんは、経験充分ですが、6時間で講習するのはさすがに駆け足でした。
できれば、リード第3回目を再受講して頂ければ、安心です。