2015年1月17日土曜日

伸び止まりのように見えて、伸び止まりではないケース

1月16日(金)は、1コマ目がムーヴLv.0で、女性OGさん。
2コマ目がムーヴLv.1で、男性ONさん。

ちなみに、ONさんはこの1週間で3回出て来ましたが、全員別人です。
クライミングをやっていると、同じグレードにとどまる期間があります。

私も、フェースだと5年くらい前に5.12aをオンサイトして以来、全く変化なしです。

ただ、その5年で成長していると感じています。
ちなみに、最初の2年くらいは、伸び止まりっぽく感じていました。

実際に、ほとんどクライミングしていなかった時期もありますしね。
まず、分かりやすい例で言えば、

・オブザベーション能力
・同じグレードでも、苦手なムーヴや形状が減ったこと
・省エネ技術

などなど。

これって、最高グレードには直結しなかったりします。

でも結果的に、マルチっぽくなればなるほど、「進歩したなぁ。」と感じます。
もう1つは、

・落ちそうなときの土壇場のガンバリ
・出来なかったムーヴを再トライするとき

そういう方法論が増えました。

以前は、レストポイントの工夫、足位置、フリか正対か、といった基礎的な意識が8割を占めていました。
ムーヴのコツ的な意識は、レパートリーが少なかったので、難しかったんです。

あとは、「気合いが足りなかったか!?」と自問自答(笑)。

今の方が、

・ホールディング
・体幹
・骨盤の出し入れ
・反動の方向
・股関節の使い方

などなど、限界ムーヴ中に意識しておきたいことが増えました。

これで、ボルダーも以前より楽しくなりました。
相変わらず3~4級前後をウロウロしてはいますが、先へと進む方法論は見えたので、楽しい状態です。
これって、助走の状態なんだと思っております。
だって、進歩しているとは感じていますから。

さて、本日の講習生。

OGさんが、オートビレイで初5.10aを完登!
その後、もう1本の5.10aをトライするも、ムーヴ解決ならず。

ONさんが、リードで5.10bを3便出して完登ならず!
1年くらい前にも、5.10bは登っておりますが。

そういうもんなんですよー。
だからこそ、出来るようになったことに目を向けないと、嫌になっちゃうと思うんです。

ちなみに、ONさんは1年前に比べたら、だいぶムーヴが安定してきたので、同じグレードでも確実に岩場向き、登山向きになっていると思いますよ。



具体的な講習内容
1コマ目:
・体幹の入れ方
・安定するまで手を出さない方法
・チョークの重要さ
・限界グレードのムーヴ解決練習

2コマ目:
・手をホールドに馴染ませる
・肘は曲げて良いので、ホールドから圧力を逃がさない方法
・ストレッチ
・実践本気トライ
①レストポイントで足を覚える意識
②先に足を上げておくか、後から上げるかを選択する意識
③ロワーダウン中に、覚えたいムーヴを練習する方法