2015年6月29日月曜日

本日

本日の山の知り合いを増やす会について。
再掲載です。

講習に1回でも参加したことがある方なら、誰でも参加可能です。

場所
新宿

集合
19時30分に新宿駅西口改札
(間に合わない場合は、直接お店に)

お店
金の蔵Jr.新宿西口駅前店

2015年6月27日土曜日

山の知り合いを増やす会

もう明後日のことですが、6月29日(月)に恒例の"山の知り合いを増やす会"を行います。

せっかくの機会ですので、奮って御参加ください。

いまは出先にて、簡単な案内で失礼します。
参加ご希望の方は、メールにて連絡お願いします。

トップロープは、ちょっと緩めが良いと思う(リターンズ)

6月26日(金)は、ムーヴLv.0。
女性TNさん、女性KIさん、新規女性OMさん、新規女性ABさん。
初心者のうち、トップロープをよくやると思います。

このとき、ちょっとだけ緩めが良いと思います。
たしかに、ガンガン張ってあげた方が、落ちる距離も少なくて、怖くないんです。
でも、これだと上達しにくいです。

理由
いわゆる「張り気味」にすることで、本来のバランスとは違ってしまう。
ロープのお陰で楽になったり、逆に登りにくくなってしまうのが、その証拠です。

実際、登りながら
「あー、こういうバランスもアリなんだなぁ。」
と感じることが、クライミングの技術向上場面です。

簡単なルートなら、
「こっちの方が楽かも。」
という発見を大事にしましょう。

難しいルートなら、
「あ、こうすれば右手出せる。」
というムーヴ解決を大事にしましょう。

張り気味だと、そのチャンスを失ってしまいます。
だからと言って、ダルダルって訳じゃないですよ。
50cmくらい余分に落ちることになったとしても、その方がトータルでプラスでしょ。
(だって、皆さん練習に来ている訳ですよね?)

という提案です。

「伸びない練習方法」ってのを修正するのは、大事なポイントだと思っています。


具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・一手一手レストする練習
・ホールドに寄りかかる意識(肩の脱力)
・肘は曲げても、楽ならO.K.
・保持していない方の手を離すタイミング
・足指をスタンスに馴染ませる意識
・足の移動に、軽い反動ムーヴを使う方法(KIさん)

2015年6月26日金曜日

クラックは体力勝負

6月25日(木)は、クラックリード講習にて、湯川。
女性HMさん、女性Hさん。
クラックはフェースより、疲れるように感じます。

1つは、「フェースだと、指や腕が疲れて落ちるから」だと思います。
まだ、全身が疲労しきる前に、ホールドが持てなくなったりして、落ちるという。

また、限界グレード付近だと、ムーヴが出来なくて落ちることが多いため、
「パンプは感じないけど、僅かにヨレている。」
って状態になりやすいです。
<ジャミングさえ効けば、ガバ>

もちろん、これがトレーニング的に良い訳ではなく、指&腕だけでなく体幹がヨレるように登った方が良いとは思います。

実際、中上級者は
「昨日、相当登ったから全身バキバキだよ。」

とか言いますしね。
<カムセット練習>

一方で、クラックはどうでしょう?

ジャム筋が、フェースで言うところの保持力に相当するように思いますが、それがヨレ過ぎて落ちるような場面は滅多にないようです。

ジャミングってのは、上手く決まればガバよりガバっぽいので、落ちそうで落ちず。

指が疲れて落ちるのではなく、全身疲労になるまで頑張れることが多いのです。
<リードで落ちる練習>

しかも、ムーヴで落ちることも少ないです。

大抵の初級クライマーは、ジムグレードやフェースグレードの方が、クラックグレードより高いので、ムーヴは問題ありません。
(例:フェース5.11a、クラック5.10b)

とはいえ、ジャミングがなかなか決まらず、身体を起こした状態で粘る時間を長々と要求されます。
<凹角も、粘り勝ちしやすい形状の1つ>

さらにリードでは、カムセットも含めて、壁に滞在する時間が3割増し(笑)。

でも、ジャミングって効けばガバだから、初心者でも相当粘れます。
<完登して、汗だく!>

もちろん、例外はいっぱいありますよ。
クラックでも、短くて難しいルートはあるし、レストポイントが少なくてパンプと戦うルートもあるし。

あくまで、“粘り勝てる”タイプのルートが多い、という話。

もちろん、省エネ技術を磨くべきなんですが、この全身疲労感って良いトレーニングになるとも思います。
さぁ、Let'sフラフラ。

しっかり疲れて帰りましょう。
<まずは、トップロープで完登>

具体的な講習内容
・ジャミングの仕組み
・ジャミングを引く練習
・テーピングの方法
・ジャミングボルダー練習
・地上でのカムセット練習
・リードで落ちる練習(HMさん、デゲンナー)
・実践本気トライ(HMさん、台湾坊主をR.P.)
・トップロープでのトライ(Hさん、デゲンナー、台湾坊主を完登)

2015年6月22日月曜日

ムーヴ講習 at ビックロック日吉

6月21日(日)は、直前キャンセルにつき、ブログにて宣伝。

すると、普段はムーヴ講習を受けられない男性ONさんから、
「どうせなら、ビックロック日吉でお願い出来ませんか?」
というオファー。

これに乗っかって、女性ARさん、男性HYさん、女性WNさんが集まりました。
<スローパー練習>

4人とも、久々のムーヴ講習なんで、質問山積。

「スメアリングとエッジングは、どうやって使い分けるか?」
「足をスタンス側面に置いたら、スタンス上面に戻すときに苦しくなるけど、何とかならないか?」
「スローパーが良く分からないんだけど、あれは保持力なのか?」
<チムニーを得意とするARさん>

一方で、

「ワイドクラックのムーヴを知りたい。」
「フィストのムーヴが知りたい。」

といった、日吉ならではの要望もあり。
<ワイドガールズ>

正直、そんな全部を講習するなんて無理(笑)。
しかも、4人が興味ある講習内容なんて、そうそう無いですしね。

でも、ジム内を1日うろうろして、色々やりました。
あくまで、やれる範囲のみ。

午前の部
①垂壁トラバース(足置き各種)
②スラブ(スメアリング練習)
③ボルダー(スローパー練習)

午後の部
④スクイーズチムニー
⑤フレアークラック
⑥フィンガークラック
<フレアークラック>

夕方17時半ごろ、講習を終えてからも、各自で練習続行。
やっぱり、色々なタイプの練習が出来ると、いつまでも遊んじゃいますね。

僕も、ルーフクラック(ハンド、5.11cくらい)をトライさせてもらいました。
が、またもや登れず。

ONさんに、模範演技で再登してもらうという有り様でした。
すごいっすねー。
<易しい方のフィンガークラック(体感5.11a)も、講習>

インドアクラックで教えることは、案外少ないような気もしました(笑)。

普通にフェースのムーヴ講習だけやるなら、やっぱりランナウトの方がやりやすいです。
でも、クラックとフェースが両方できるジムは面白いですね。

2015年6月21日日曜日

講習or練習会?

6月20日(土)は、クラックムーヴ講習が中止にて、ロープワーク講習。
どうやら、結果的には登れた様子ですが。

予定メンバーの女性WNさん、女性ARさん、男性HYさん。
加えて、男性ONさん。
<肩コイル、ロープのキンク取り>

本日は、講習の初めから質問攻め。

「先日、岩角からの懸垂で捨て縄を2本使ったのは、どういうリスク分散になるんでしょうか?」
「セカンドの確保で、ちょっとロープを緩める方法は、~~しか無いんでしょうか?」
「先日、隣のパーティがやっていた間違ったセカンド確保のやり方を、もう一回説明してください。」

などなど。

マルチに行き始めた3人も居て、さすがに質問が実践的になって来ました。
<ロープのキンク取り>

システム練習でも、もはや話し合いにも手慣れた4人。

「こーじゃないの?」
「いやいや、これが危ないでしょ。」

と、上手く話し合えます。

という訳で、私は最初の問題設定をやれば、講習生達の間で大部分まとまっていくという流れ。
本日の最初の課題は、“リードが落ちて、ハング下に宙づり”。

あとは、気づかなさそうなポイントを指摘したり、話し合いの方向性をときどき修正するくらい。
<実験中>

しかも、その中で次から次へと疑問が湧いてきて、

すっかり興味の的は
“リードのビレイからの脱出”
へと移って行きました。

という訳で、第2問はこれ。
私としては、丁度良い練習問題が出て来て、嬉しい誤算。

さすがに、これには2時間を要しました。

システムを組むところから、話し合っているので、皆さんアドレナリン出まくり。
<HYさんはレベルがちょっと違うので、登り返しの復習を交えて、時間調整>

ただ、それでも今回の議題は難しいものでした。

4人とも、作業の流れが理解できたレベル。
ちょっと実践練習するだけでも、小さなロープトラブルが連発して、作業が進まないものです。

また、それ以前に状況設定に失敗して、自分で自分を混乱させるパターンに陥る人も出ました。
<リードビレイからの脱出>

まぁでも、この小さなトラブルと向き合うことが、システム理解全体に通じるようです。

“リードのビレイからの脱出”を考える中で、マッシャーの仕組みや、仮固定のメリットが以前より見えてくる、といった話で。

そういう訳で、1~2年長くマルチをやっているHYさんは、新しいロープワークやらせても上手いです。
ちなみに、ナゼか全くマルチをやったことが無いONさんも、結構上手いという謎が。
いや、上手い方が絶対良いんです(笑)。
<HYさんも議論&練習に戻る>

本日は、常連さんチームだったこともあり、講義よりも考える要素たっぷり。

HYさんに限らず、4人ともロープワークを考える能力が上がっていると実感できて、嬉しい限りでした。
<大体、考えもまとまって来た>

具体的な講習内容
・ロープ畳み各種
・上記の問題解決の中で、色々な小技、リスク回避など
・フィンガークラック練習
(肘を落とすことを前提に、ムーヴを組み立てる)
<フィンガー能力が高まるARさん>

<ついうっかり、フォールの瞬間を激写>

2015年6月19日金曜日

フリークライミングのルール説明

6月19日(金)は、岩場リードが雨中止にて、ムーヴ講習。
奈良の男性TDHさん、女性Hさん。
フリークライミングのルールの意味を説明するとき、2つの方向性があると思います。

①もともとフリーソロで登りたかったんだけど、あまりにも危ないからロープを付けてます。
「ロープが無くても死ななかった!」=「完登!」

※ヨセミテ的な流れ

②もともとエイドでも岩は登っていたんだけど、「ムーヴに関しては、“ありのままの岩”を登ろう。」って発想。

※マルチピッチなどの岩壁の流れ

どっちかって言うと、イメージしやすい①を使うことが多いです。
次に、ジムのルールについて。

「この壁に、そのホールドしか無い」という想定で登っています。

これも、本当にそういう例を見ると、理解できると思います。
分かりやすいのがコンペ(試合)。

そのルートに必要なホールド以外は、全て外して、
「このホールドを、自由に使って、上を目指せ。」というシンプルなルールです。

だから、ホールドが付いていない壁を押したり、背中を押しつけたりするのは、ルール上もO.K.。
ホールドを、手足以外の身体で押さえても、ルール上はO.K.。

どっちも、工夫の1つです。

でも、本当は無いはずのホールドにバランス補助されたりすると、反則という訳です。
どっちも、中上級者には当然過ぎる話でしょうが。

大前提となる知識も、はっきりとイメージしておいた方が、あとあと分かりやすいですよね。
具体的な講習内容
・足をスタンスに馴染ませる
・足を移動させるときに、反動を使う方法
・リードのビレイ練習
・落ちる練習&止める練習
・実践本気トライ
TDHさん:5.10dをオンサイト
Hさん:5.10aを再登

1つ1つの動作を確実に

6月18日(木)は、雨にてロープワーク講習。
女性HMさん、男性ONさん、久々に復帰の女性HSさん。
<渋々ロープを畳みながらも、明らかに上達したONさん>

よく講習で、言うこと。
「その動作、速すぎますよ。」

例えば、ムーヴLv.0で、ジム常設のトップロープを使う場面。
ATCも、すでに安全環付きカラビナに掛かって、さらにロープも通った状態で設置されています。

だから、その安全環付きカラビナを、ビレイループに掛ければセット完了という場面。

すると、半数以上の初心者が、何回かに1回の割合で、上下逆さまにセットします。

興味深いことに、
「逆向きだと、ビレイしづらいですね。」
という例を、1度見た後ですら、何人も何度も起こります。
<セッション効果も出る>

そのうち、
「あー、カラビナを持つときに、方向考えて持たないとダメかな?」

とか、原因分析が始まるので、8割の人は治ります。
(たまには失敗するけど)

ただ、この動作を手早くやろうとする人は、頻繁に失敗し続けます。

経験上、2割くらいはいるので、
「おっ、またいらっしゃいましたね。」

と心の中で思いつつ
「速すぎると、なぜ失敗するか分からなくなって、練習にならないですよ。」

と説明。
<ジャミングに対する興味が強いONさん>

でも、これって結構本質的で、

・クリップ練習だと、半分近くの人が速すぎるために失敗しやすい
・ムーヴだと、半分近くの人が、急ぎ過ぎて安定しないうちにムーヴを起こそうとする

などと、各場面で起こります。

他にも
・スリング収納
・ギアのラッキング
・オブザベーション
なんでも早いのに、やり直しも多い人っていますよね。

本日も、ロープ畳みで、ゆっくり1つ1つの動作を確実に行うようにアドバイスしたところ、だいぶロープが軽く感じるということがありました。
なぜか、ササっとこなしたくなる、人間心理ですね。

具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・手畳み(ONさん、HSさん)
・ロープ背負い、手コイル、肩コイル(HSさん)
・懸垂下降の仮固定(HSさん)
・ボルトルートの終了点作業(結び替え)(ONさん、HMさん)

・フィンガークラック練習
なんと、全員が手足クラック限定で完登!
皆さん、ジャミング上手いじゃないっすか?

活気づく昼の部

6月17日(水)は、1コマ目がムーヴLv.0。
女性THさん、女性KDさん、女性NZさん、女性MMさんの4名。

2コマ目が、リード3回目。
NS夫妻、男性WNさんの3名。
<だいぶ決まって来たレスト態勢>

にわかに人数が増えてきた、昼の部。
めずらしく、定員いっぱいです
半年前は、開催しても1~2名が普通だったのに(笑)。

一般的に、夜の部は会社帰りの方が多い傾向です。
昼の部は、主婦層、リタイヤ組が多く、ややゆったりとした空気感です。
<肩の脱力が分かってきました>

必然的に・・・

昼の部はムーヴLv.0が多くなり、
夜の部は「早くリードを覚えたい。」という人が多くなります。
<夜の部は、落ちる練習>

以前にも、何人もの方が昼の部の常連にいらっしゃったのですが、3~4年前の方となると誰もおりません。

夜の部の方は、大体数ヶ月~1年では岩場の方へ移行することもあってか、今でも何人か息の長い常連さんがいるのですが。
夜の方が、受講希望者の絶対的な母数があるので、仲間が出来やすいというのもあるかと思います。

ただ、最近の昼の部は、人数も多いんで、ちょっと仲間意識が芽生えないかと期待しております。
そういう意味では、昔より環境は良くなったんじゃないでしょうか。
<5.10aのオンサイト成功>

具体的な講習内容
昼の部:
・肩の脱力(NZさん、MMさん)
・足指をスタンスに馴染ませる(NZさん、MMさん)
・最初からアウトエッジで置かなくても、後から回転させられる(THさん、KDさん)
・体幹に力を入れて安定させる(THさん、KDさん)
・指の脱力(THさん、KDさん)

夜の部
・ロープを置く位置
・ビレイの繰り出し
・しゃがみビレイ、立ちビレイ
・落ちる練習&止める練習
・振られ落ち
・実践本気トライ
NS奥様のみ:5.10aをオンサイト

今週末の日曜

急な空きが出ました。
今週の日曜、6月21日(日)が空きになりました。

とはいえ、予報も微妙なのですが。
ジム講習をお望みの方、予報好転を狙って外の講習を御希望の方、もしいらっしゃればメールお待ちしております。

誰もいらっしゃらなければ、休業にするか、ロープワークで公募するか考えます。

2015年6月16日火曜日

弱気と慎重

6月13日(土)、14日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
男性SRさん、前回で卒業したARさん、の組み合わせ。
<いざ、お殿様岩>

クライミングは、リスク判断を伴います。
その判断を惑わす要素が、いっぱいあります。

今回、起こった例を挙げて行きましょう。
①1ピッチ目が、前回の記憶より難しく感じて、右往左往してしまった。(ARさん)

「前回、登れたんだから、簡単だったはず。」
「ここで時間を掛けずに進まないと、トップアウト出来ないから、急ぎたい。」

という心理が、邪魔をしたようです。

登れたんで、結果オーライではありました。

どうすれば、良かったんでしょう?
②前回敗退したピッチ

懸案の2P目は、SRさんが突破!

前回ここで敗退した記憶を振りかえると

ARさんには
「ここがルートじゃないと思う。」
という意識が強すぎて、スタートから1メートルくらいで敗退したように見えました。

SRさんには
「ARさんが敗退したところだから、自分には無理無理。」
という意識が強すぎて、選手交代も拒んでおりました。
<「余裕じゃーん」>

今回は、
「まぁ、危なくない範囲では、やってみましょう!」

という腹を括ったように見えて、2人とも余裕の突破(笑)。

下山後も、ARさんは
「なんで、前回は絶対ダメだと思ったんだろー?」

と延々とボヤいておりました。
③先の見通しが悪いピッチ

SRさんが、リード順のときです。

ARさんが
「怖そうですよ。止めても良いんですよ。SRさんが怖いなら、止めましょうね。」
「私は、ここが頂上ってことで満足です。」

と、何度も何度も引きとめる発言をしていました。
<「よく行きましたねー!」>

が、男気溢れるSRさん。
「様子見に行きますから。」

と、リードで出発。

何度も何度も引き返して来て
「こんな様子ですけど、大丈夫ですか?」

と確認しに来てくださいます。

ただ、ARさんは言葉で聞いても結局は分からず。
SRさんの判断に従うしかありませんでしたとさ。
<落ちたら、かなり振られそう>

で、実際フォローを開始したARさん。

「なんだ!これは、私絶対落ちません!」
と、楽しげに登って来ました。

さてさて、どうしたら良かったんでしょう?
ただ、最後のオマケピッチを止めた判断は、2人とも良かったと思います。

・ムーヴの落ちる可能性
・敗退できない乗りこみムーヴ

を冷静に判断して、2人とも敗退を決めました。
<「あちらが、セレクションです」>

ともあれ、数々のドラマを越えて、お殿様岩の頂上へ!
<ビレイ点作りは、性格がプラスに現れている様子>

<名物ピッチ>

<トップアウト!>

<地上に降りた神>

<早めに降りたので、ミズガキに移動>

さて、2日目です。

今度は、真逆のパターンが起こりました。
<結局、早朝の小雨が気になって、小川山に戻る>

④一見、易しそうなピッチ

SRさんのリードで、5.8ほどのクラックを登りました。
実際、SRさんのオンサイトトライの様子を見ても、かなりギリギリだったと思います。

ただ、SRさんはそのラインを、「ほとんど階段状かな。」という風にオブザベーションしておりました。
で、核心手前でロープが大屈曲しているにも関わらず、「簡単そうだった。」という記憶のまま突っ込んでしまいました。
<見た目よりガバガバ>

ロープが大屈曲しているということは、

・ロープが重くて登りづらい
・止むを得ず、ビレイヤーは緩めにビレイすることになる

という状況になって、リスクがあります。
で、もちろん模範解答としては、

「核心手前で、ピッチを切るべきだった。」
というだけの話。

でも、この話には、
「あー、自分もやっちゃうかもなー。」
と思わされる何かがあります。
<スラブ状岩壁の一角へトップアウト!>

特に、2人は前日から
「怖い。と思っても、ニセ危険であることが多い。」

という体験が続いていたのもあるでしょう。
<そこから、1P懸垂下降して、SRさんのトライ>
本来なら核心で
「怖いな。」
と思ったときに、

「いや、これはニセ危険じゃないっぽい。」
といった判断をして欲しかった訳で。
<下の木で、ピッチ切って欲しかったなー。>
「怖い。」
と思う気持ちは、1つのセンサーです。

だから、山では結構大事です。

ただ、心理状態に大きく左右されるので、時間を掛けた訓練が必要みたいです。
<最後の岩塔は、縦走を断念>

クラックリード講習までと違って、マルチピッチリード講習は山ですねー。

反省点は多いですが、それだけ毎回成長しているということです。
まずは、大貧民のリベンジ、おめでとうございます!
<ルーファイミスなどあって、ヤブ漕ぎ下山>