2015年10月10日土曜日

基礎練も盛り沢山

10月10日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性ONさん、奈良の男性TDHさん、復習参加の男性ITさん。
<カムセットも理解して来たONさん>

湯川は、講習生には難しめです。
だから、脱落者を出さないために、アレンジな日々。

結果的に、基礎練習の時間が、半日以上を占めるまでになりました。
<珍しく、サブタナルの出だしでカムセット練習>

最も重視しているのが、ルート下部でのボルダー練習です。
1m~2m程度の高さまで登って、クライムダウンするだけです。

ここで、ハンドジャムの特性やら、クラックっぽい体勢を理解していただこうと思っております。

ちなみに、ムーヴ講習で普通に教えるべきレストについても、補講的にアドバイスすることが多いです。
<「クラックは、面白いけど難しい。」と繰り返すTDHさん>

次に、それ以前の基礎練として、岩役とジャミング役を2人1組にして引き付け練習をします。
これも、結構効果があるように思っております。

(「イメージしにくい」という不評もあるので、要改善ではある。)
<大和屋(5.7)>

あとは、講習初期から変わらない、地上でのカムセット練習。
説明方法だけは、日々アレンジしております。

段取りの都合上、やらない日も時々。
(講習初日は、とにかくジャミングを使ってみる時間を割きたい、など)
<台湾坊主(5.9)をトライするONさん>

あとは、講習初期段階のトップロープの人には、レストしてムーヴを考えながら登ることを求めます。

で、慣れたら疑似リードというステップです。
<逸話の残るテラスを、いざ出発!>

すでに、リードの段階に入っている人は、

①デゲンナーで、カムで落ちる練習
②夕方に、本気トライを何か1本

という流れです。
<本日は、混雑中>

出来を見て、徐々に進捗してもらう方式なので、以前より10日掛かるような方に対応しやすくなったように思います。
(以前は、サクッと卒業する方にターゲットを合わせ過ぎていたのかな?)
<ITさんは、台湾坊主をR.P.>

しかも、こういう基礎練の量を増やしてから、講習生のリードを見守る際の私の精神的負担が軽くなりました。

以前より、講習生がリスクを理解してトライしてくれる分、見ている側の負担が減ったんでしょうね。
だいぶ助かっているので、もはや以前のシステムに戻すことは出来ないと思います!(笑)
<初リードで、ランナウト気味になってドキドキするクライマー本人>

具体的な講習内容
・上記の流れに沿って、個別アドバイスいろいろ
・実践本気トライ
TDHさん:デゲンナー(5.8) 1テン
ONさん:台湾坊主(5.9) 1テン
ITさん:台湾坊主(5.9) R.P.(相当昔にトップロープで登っただけなので、事実上フラッシュ?)

ちなみに、TDHさんは、経験年数の割にリスクコントロールが得意そうに見えます。
講習2日目で、デゲンナーまでリードしてもらった人は、久々ですよ。

もちろん、反省だらけなんですが、自己反省が的を得ていたのが「初心者らしからぬ出来の良さ」だと思いました。
こういう人は、一見ゆっくりでも伸び止まりにくいので、安心しております。
<無事修正するも、スリップして1テン>