11月13日(金)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性OGさん、男性SGさん、久々の男性MRKさん、復習参加の女性KIさん。
クライミング中、「落ちるかも!」、「むしろ、落ちる可能性の方が高いけど、行けるかも!」
というぐらいのムーヴを繰り出すときの話です。
そのムーヴに失敗しそうな要素を、チラッと頭の中に思い浮かべます。
・足が滑りそう
・次の手が届かなさそう
・次の手を伸ばしている間に、保持している側の手が滑りそう
・バランスを崩しそう
その、どれが起こるかによって、落ちる体勢が違います。
で、この体勢をイメージして、
「まぁ、変な体勢で落ちて怪我することは無いだろう。」
という算段が付くと、心の平穏が保てます。
目安としては。
リード中なら、ヌンチャクが膝より下になって来て、わずかばかりのランナウトを感じるくらいから先。(中級者以上なら、ヌンチャクが足元のとき。)
(ヌンチャクが腰より上なら、トップロープ状態なので、かなり変な体勢でも怪我しにくい。)
インドアのように、下地やマットが十分な環境のボルダーなら、墜落距離が1m以上になってきたら。
(出だし50cmとかで落ちるときは、かなり変な体勢でも怪我しにくい。)
落ちる体勢って、厳密に言えばムーヴ毎に違います。
なんで、私は
「ちょっとランナウトしてて、怖いな。」
と思って、どうしても一手出せないときは、こんな対策をしています。
まず、核心の一手を出さずに、その場で落ちてみます。
すると、少なくとも、ムーヴを起こさずに落ちることだけに集中できるので、だいぶマシな落ち方が出来ます。
これを何回か繰り返し、
「ムーヴを起こして落ちても、大丈夫そうだ!」
という気持ちになったら、再度ムーヴにトライします。
最近は、さすがに慣れて、ここまでする機会は減りました。
「そう言えば、最初の数年って、そうやって練習してたなぁ。」
と、本日の講習をしながら思い出したのでした。
怖がりな講習生の方に、オススメな方法ですよ。
具体的な講習内容
・ムーヴ講習(左手主体、右手主体を意識する)
・ヌンチャクの向き(OGさん、MRKさん)
・ボルトの種類(OGさん、MRKさん)
・トップロープでの練習(OGさん、MRKさん)
・リードで落ちる練習(全員)
・流動分散、固定分散、独立分散の使い分けについて(SGさん、KIさん)
・実践本気トライ
OGさん:無名ルート(5.8)R.P.、クラックジョイ(5.9)途中敗退
SGさん:クラックジョイ(5.9)O.S.、涅槃の風(5.10b)ムーヴ解決してトップアウト
KIさん:ニルバーナ(5.11b) 2トライ目に1テン
皆さん、成果以上に落ち方に課題が残ったように思いますので、次回に活かしてくださいませ。