2015年11月21日土曜日

クラックリードのデビュー戦

11月21日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性NSさん、女性UNさん、安曇野の女性KDさん&男性TYさん。
<本日は、知り合いだらけ>

クラックは、安定した姿勢が大事です。

次のジャミングを決めるにしても、ジムのようにデッド気味に反動を付けることは少ないです。
身体を起こした状態で、長ければ10秒以上も静止しています。

クリップにしても、ジムならヌンチャクが掛かっているだけですが、クラックだとカムセットから始まります。
<初湯川のUNさん>

また、ムーヴも結構多用で、迷います。

ジャミング真っ向勝負?
凹角を利用して、ステミング?
凹角を利用して、ワイドムーヴ?
クラックの縁やクラック外のホールドで、フェースムーヴ?

特に、ステミングやワイドムーヴが決まると、時間無制限の大レストに入れたり。

次のセクションを、どんなムーヴで切りぬけるかは、あなた次第!
<ボルダー練習>

さらに、カム戦略も初心者のうちは頭フル回転でしょう。

ランナウトの距離?
次のプロテクション?
次のレストポイント?
落ちそうなセクション?
残りのカム?
下のカムの効き具合?

この戦略性そのものが、クラックの大きな魅力です。

中上級者だって、考え続けると思います。
(初心者ほど、時間は掛からないけれど)
<黄昏の舞姫(5.10b)>

こういった時間的な余裕を助けるのは、レスト技術だと思います。

足置き、脱力なんかの基礎が高いほど、クラックは有利です。
<落ちる練習>

当塾では、ムーヴLv.0から一手一手レストする練習。
コツコツ基礎を高めて、時間を掛ける余裕を上げてもらう方針です。

という訳で、1年~数年かけて、ようやくクラックリード講習という人も、珍しくありません。
<台湾坊主>

本日は、NSさんが台湾坊主(5.9)をオンサイト!
NSさんにとっては、今回はクラックで初の本気トライ。

クラックのリードでは、本格デビュー戦です。
でも、これが出来たってことは、ここまでの蓄積が活きてる証拠です(笑)。

「こんなにやってるのに、まだ僕はデビュー戦なんですね(笑)。」
という話で、ちょっと盛り上がりましたよ。
<意外にも、昼はダウン要らず>

具体的な講習内容
・ハンドジャムのコツ
・方向を維持して引き付ける意識
・テーピングの仕方
・デゲンナー下部でのボルダー練習
(NSさんは、無名フィンガー下部も少々)

・地上でのカムセット練習
・トップロープ練習(UNさん、KDさん、TYさん)
・疑似リード(KDさん、TYさん)
・リードで落ちる練習(NSさん)
・実践本気トライ
NSさん:台湾坊主(5.9) オンサイト
<ジャミング?ステミング?ワイド?レイバック?>

ところで、本日は卒業生チームが湯川に来ており、なんと黄昏の舞姫(5.10b)を掃除してくれました。
NMさん、KSさん、ありがとうございます!

もう、再登できる状態だそうです。
興味のある方は、是非とも自然に戻る前に!

再登者の評価は5.10後半なので、湯川3大クラックくらいの覚悟で(笑)。

※月影の騎士は、まだでございます。
<台湾坊主をO.S.するNSさん>