2016年6月13日月曜日

以前の自分に比べたら

6月10日(金)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性SMさん(紛らわしいので、今回はSMTさんとします。)、女性SMさん(同じく、SMZさん)、男性NSさん、女性NBさん。
<梅雨の晴れ間が多い日々>

帰り際の撤収中に、SMTさんが
「自分で言うのも何なんですけど、私、当初から比べたらチョー上手くなりました。メッチャ上手くなりました!」
と、何度も何度も。

よほど思うところがあるようで、何度も何度も。
<むしろ、かなり好天>

これは、私も嬉しいことです。

反省を繰り返して人間成長するもんだと思いますが、なんせ痛みを伴います。
たまには過去を振り返って、今の自分を喜びましょう。
また、講習中にNSさんがこんな発言。

「劇的って訳じゃないんですけど、さっきより落ち着いて登れました。回を重ねるごとに、それは感じます。」
5.7を、トップロープで反復している際の話です。

ちょっと周りが見えてきたり、考える余裕が出てきたり、といった話でしょう。
<SMTさん>

女性NBさんからも、こんな発言。

「(ウルトラセブンは)1回目よりは2回目のリードの方が、ちょっと落ち着けました。」
「(次のルートを1回目にリードしたときは)ウルトラセブンの1回目よりは、ちょっと落ち着けました。」
<まずは2人は、足置きに慣れましょう>

後半2人の状態だと、同じ練習を続ければ、リードする落ち着きを手に入れられそうな気配ですね。

わずかな成長を実感することで、今の練習方法の正しさを確認する作業にもなります。
<Song of Pine(5.8)、SMZさん>

反省好きで謙虚な講習生が多い当塾ですが、たまには痛みを伴わない成長も良いですよねー。

これは自分自身に言い聞かす意味でも、強くそう思います。
<穴があったら出たい(5.10a/b)、SMZさん>

具体的な講習内容
・ムーヴ練習(おもに、スメアリング)
・リードで落ちる練習(SMTさん、SMZさん)
・トップロープで、落ち着いて登る練習(NSさん)
・やさしいルートを落ち着いてリードする練習(NBさん)
<ウルトラセブン(5.7)、NSさん>

・実践本気トライ
SMTさん:穴があったら出たい(5.10a/b) R.P.2撃
      オーウェンのために祈りを(5.10c) 実質的にオンサイト(やさしめの下部は、過去に講習で使っている)

SMZさん:穴があったら出たい(5.10a/b) 実質的にR.P.2撃(過去に登っているらしいが、忘れているので)
      オーウェンのために祈りを(5.10c) ムーヴ解決してトップアウト
<もう一回、NSさん>

さて、本日でSMZさんは岩場リード講習を卒業といたしました。

登りの安定感もさることながら、クライムダウンやライン変更の判断も、良くなっています。
無理なムーヴや判断をしないことに、強く意識が向いていて、わりと安心できる登りです。

ただ、「このムーヴで頑張るぞ!」ってときの踏ん切りは、SMTさんの方が素晴らしく、オーウェンではそれが出たようにも思いました。

もちろん、全く突っ込めない訳ではないのですが、どうしても踏み切る判断が遅めというタイプ。
KIさんやH子さんの系譜ですね(笑)。

徐々に、状況に応じた行動が取れるように、変えて行きましょう。
<オーウェンのために祈りを(5.10c)、SMZさん>

<小川山ショートストーリーを、一部ライン変更して。女性NBさん>