2016年6月21日火曜日

見ましたか?

6月19日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
NS夫妻、男性NMさん、男性KYさん。
本日、隣で他のガイド講習が開催されていました。

で、そのガイドは明らかに私より上手いし、業界的には有名人になるでしょう。
下山中に、講習生4人に質問してみました。

「~~さんだって、気づきましたか?」
「登りとか、動作とか、見ましたか?」
ある講習生は、
「ものすごい、静かに登ってました。」
と。

別の講習生は、
「足が、岩に吸いつくようでした。」
と。
また、
「(“かわいい女”で)私と違うところに足を置いてました。」
という人も。

最後に、
「全く気付きませんでした。」
という人も。
私も、色々思いました。

「ネコ足なんだな。」(超上手い人でも、ネコ足にこだわらない人もいるので。)
「ラッキングは、この場面では、このぐらいか。」
「回収作業にしても、こんな感じでやっているのか。」
「雨が降って来た時の、ガイドとしての判断とか、こんな風にしているのか。」
「お客さんへの説明は、こんな感じなんだな。」
「ビレイ器具は、あれ使っているのか。」
「簡単なルートでもアプローチシューズで登らないけど、小雨の中の回収はさすがにアプローチシューズなんだな。」(たぶん、クライミングシューズを濡らしたくないのかな?)
「斜め懸垂の振られに耐えるのとか、めちゃくちゃ上手いし、気を使っている素振りすら感じないな。」
「本日の講習段取りは、こんな感じか。」
「5.10台でも、クライムダウンしてムーヴ練り直すときはあるんだな。」
「お客さんの成長方向性に対して、こだわってそうなポイントは、この辺かな。」
「さすが、身だしなみ、パッキングも綺麗だし、素早い。」

などなど。
私の分析が間違っているかもしれないし、本人の意図と違うかもしれません。
でも、クライマーとしての1つの完成形を見るようなイメージで、目に焼き付けるのは有効だと思います。
分析より、イメージのインプットが大事だという話もありますし。

まぁ、講習中に、他のクライマーを凝視する余裕が無いのは仕方ないです。
個人でジムや岩場に行ったときに、段違いに上手い人を見かけたら、そのつもりで眺めると良いですよ。
具体的な講習内容
・スラブのムーヴ練習
・易しいルートで、落ち着いてリードする練習(NMさん、KYさん)
・落ちる練習(NS夫妻)
・やや本気トライ(NS夫妻)
Song of Pine(5.8) 再登