2017年11月23日木曜日

打開策を探す

11月21日(火)は、1コマ目がリード3回目。
女性KDさん、女性HNさん、女性NBさん。
2コマ目が、ムーヴLv.0。
女性TUさん、女性HDさん、男性TNさん、新規女性KDさん。

本日の本気トライで、登れなかった際、なんとなくモヤモヤが残る終わり方でした。改善点が、よくわからない感じ。
この機会に、話を広げてR.P.戦略の話をば。
ジムで、ルート(ヌンチャク7本)が、完登できなかったとします。
数トライして、すでに主要なホールドは覚えているという前提です。
終盤に細かいホールドが出てきて、疲労で保持することが出来なくなるというシチュエーションを想定。

ここで、指の力不足、筋力不足にせいにするのは、性急すぎます。

5.10~5.11前半くらいの人であっても、以下のような検討はすべきだと思います。

①そこのムーヴを変えれば、細かいホールドを保持する力をセーブできるかも。場合によっては、そのホールドを使わない手順が発見できるかも。

②クリップ先行すれば、怖さが軽減して思い切りが良くなるかも。
(逆に、クリップ先行を捨てて、顔~胸くらいでクリップする箇所を作れば、力がセーブ出来て登れることも。)

③中盤にレストポイントを作れれば、終盤での出力が上がるかも。

④序盤~中盤のムーヴを改善して、少しでも出力が下がるように心掛ければ、終盤での出力が上がるかも。まだムーヴが決まっていなくて、オロオロして消費してしまう箇所があるかも。

他にも、細かいホールドの保持は、指の力というよりも体幹で補うべきだというフォームに関する話もあります。

要するに、何か1つでも改善したら登れちゃったりするので、改善しやすいものを探せば良いのです。

自分への反省を込めて言えば、指導者が「そこは、~~するしか無いんだよ。」と言って、改善の方向性を限定するのはイマイチ!
せめて、「~~するしか無いんじゃないかな?」といった表現に留めるべきです。
なんせ、他を改善しても登れることは多々ありますから、一緒に考えるというスタンスが大事です。
個人的なイメージとしては、以下のような感じです。

・数トライで登れた ⇒ おおよそホールドを覚えた + 1つか2つの改善をした。
・10トライで登れた ⇒ ホールドをほぼ完全記憶 + 細かい改善をかなり頑張った。
・30トライ以上 ⇒ 細かい改善を限界近くまで頑張っても、登れなかった。しかし、トライ開始したときよりも、フィジカルやテクニックが向上したことによって登れた。

R.P.戦略は、ホールド記憶だけに頼るとちょっと勿体無いです。完登までに、何か1つでも自分の弱点と向き合えると良いと思います。

さてさて、KDさんはジムリード講習を卒業といたしました。もし良ければ、引き続きよろしくお願いします。