2019年2月18日月曜日

インカット、フラット、外傾

2月15日(金)は、ムーヴLv.0。
新規男性TUさん、新規女性GTさん。
スタンス(英語として正確なのは、フットホールド?)の形状を考えてみます。
小さいスタンスは当然難しいのですが、スタンス上面の傾斜も大事ですよね。

その前に、スタンスに掛かる力の向きを3つの言葉で区別してみます。
「乗る」は、鉛直荷重。(自重で乗っているだけで、十分にその力が掛かります。)
「押す」は、軽いレイバックのように、壁内部に押し込む力。
「かき込む」は、ガバ足に乗った時に、足でホールドを引き込む力。

※実際には、押す、かき込むは、サイドホールドに対して行うこともあるので、この図だけでは説明として不十分です。
さて、スタンス上面の傾斜を、インカット、フラット、外傾の3つに言い分けます。
(外傾だけが日本語なのが変ですけど、アウトカットと呼んでいるクライマーを知らないので。)

上図の見方。
例)外傾スタンスも、押す力を掛けている分には十分に使えるけど、乗ると不安定、かき込めば滑るのは道理です。

どの形状にどういうベクトルを掛ければオーケー、ダメ、というのは空白の図にしてみました。
試しに考えてみてください。
実際は、①スタンス上面のフリクション、②外傾の傾斜が何度なのか?、といった条件次第の部分もあるので、突っ込みどころは満載です。

こういうことが分かった上で、「今、なんで足が滑ったのか?」ということを考えます。
そもそも丁寧に置けていないのか、荷重方向が狂って滑るべくして滑ったのか。

足が滑ると疲れますし、それで落ちることも多いですよね。