本気トライ中、ムーヴに迷う場面があります。
・オブザベと違った
・オブザベしても選択肢を絞り切れなかった
・そもそも、オブザベしても全然分からない
それぞれに、
・本人の技術的問題のケース
・ホールドの掛かりをある程度知らないと、オブザベが不可能に近いケース
・行かないと見つけられない隠れたホールドがあるケース(ジムでは稀)
などに分類できるかと思います。
下の動画は、私のオンサイトトライです。
下の動画は、私のオンサイトトライです。
中間部より上は、オブザベを外しまくり・・・。
手順が大体合っているのはジムだから当然としても、各ムーヴの足位置で読み違えの連続!
ただ、垂壁で中間部までは比較的スタンスが良好なルートだったので、レストしながら読みを立て直して、どうにかオンサイトできました。
さて、このルートの上部3分1(3:40あたり)から、行きつ戻りつする場面があります。
そこから先の数手のホールドは、掛かりの良さも含めて目視できているので、「ホールドやラインを偵察する目的の行きつ戻りつ」(岩場でよくやる方法)ではありません。
純粋に、ムーヴに迷っています(笑)。
(今から考えると、下からのオブザベでもう少しプランを詰めておけたはず、と反省。)
ただ、幸いにして、この場所が大レストポイント(左右の手を交互にレストできる、長居しても消耗しづらい)だったので、「行きつ戻りつ」が許される状況になりました。
こういうときは、辛抱が大切です。
こういうときは、辛抱が大切です。
一番可能性の高いムーヴを考えて、最後に勝負に出ます。
つまり、「行きつ戻りつ」が有効な場面の条件は、2つです。
①ムーヴに迷う
②直前に大レストポイントがある
●「行きつ戻りつ」が裏目に出る例:
ムーヴに迷う場面だが、大レストポイントが無い。
戻っても回復しないため、A〜Cまでの3パターンのムーヴを試して、Aが良さそうかなと思って出撃しようとするも出力が落ちていて無理になる。手も出せずにギブアップフォールするしかない悲しい状況になる。
※この動画の最終局面は、一応はレストしていますが、かなり際どいバランスで、パワーゲージの消耗を感じています。行きつ戻りつは最小限にして、ゴールに向かおうとしているつもりです。ゴール取りのデッドでは、足位置を2つ試していますが、直前のレストポイントに戻ることなく2つ目を選択しています。「行きつ戻りつ」よりも、こちらの「短時間の判断」が苦手という人も多いですよね。
●「行きつ戻りつ」も可能だが、しないで済ます例:
大レストポイントで、しっかり休み、次のムーヴを読み切って出撃。また数手進んだ先で、次のレストポイントに入る。非常に読みやすいルート、などで有効です。
※この動画の下部は、こんな感じで順調に進んでいます。
今回は、ジムのオンサイトトライに限って説明したので、岩場における「落ちてはいけないセクションを戻れるムーヴだけで進むための行きつ戻りつ」には触れておりません。
落ちても大丈夫なルートにおける、スポーツとしての頑張り方の話です。