2025年12月15日月曜日

高熱隧道、敗退

関西合宿2日目も、狂祖さまの熱いお導きにより笠置山の高熱隧道。

狂祖さまも、以前に敗退したルーフワイドのルートらしいです。
<まずは、お寺で観光>

こちらに関しては、1時間ぐらいオブザベして、5回ぐらい地上まで行きつ戻りつして頑張ったものの全然ダメでした。

ハングドッグしてムーヴ練習もしてみましたが、それでも厳しめ。
最初のルーフセクションが突破できません。

とは言え、色々と試して勉強にはなったし、フレッシュなときに試したいムーヴもあるので、再訪したいですね。
<ボルダーエリアの見学。ちなみに、これは課題になっていないクラック。>


<うおっ!やっぱり、凄すぎる・・・。>

<オブザベしても、奇跡のようなラッキーパターンしか登れる可能性を見出せない・・・>

<大クラックSDを登る、KSさん>

<意を決してトライ>

<狂祖さまのトライ>

<ルーフトラバースが長い・・・>

<インバージョン>

<例によって低い>

<こんな感じ>

アブスマスター(5.11a)

11月22日(土)〜25日(火)は、狂祖さまのお導きにより、関西合宿。
<アブスマスター>

初日は、狂祖さまが私に熱くオススメしていた「アブスマスター」。

「ワンポイントのルーフクラックなんだけど、インバージョン入門っぽい課題で、石田さんならきっと・・・、多分・・・。」
みたいな話を伺い続けて、はや数年・・・。

もはや、私の中では「西日本で、最も有名な5.11前半」、「日本を代表する5.11aの一本」ぐらいの印象が刷り込まれております。
<ワンポイントだが、ルーフ>

近づいてみると、噂通りのワンポイントっぷり。

クラック外にもホールドがあり、ジャミングポイントやニーロックが効きそうな形状も散見されるので、易しそうに見えます。

が、このパターンで油断してオンサイトを逃す煮湯を飲んだことも数知れません。特に、ハサマリング課題で。
そこで、入念にオブザベします。
すると、段々と懸念箇所が見えてきます。
これに関して、ちょっと詳しく説明すると、以下のようになります。

A)ジムの場合は、ムーヴ(手順・足順)をオブザベするので、否が応でも詳細なオブザベになります。

例)AホールドからBホールドを取るときは逆足フラッギングで、BホールドからCホールドを取るときは正体ハイステップ乗り込みで、CホールドからDホールドを取るときはキョンで、・・・。

B)岩場の場合はホールドが見えないことも多いので、大雑把なオブザベになります。

例)出だしはハンドクラック真っ向勝負、そこからステミングでジワジワ高度を上げて、あの辺でレイバックに切り替えて、最後はフェースに突っ込む、あのスタンスに乗れば一旦ホッとできるだろう、・・・。
つまり、岩場の場合は、B程度(概念図的なオブザベ)でスタートし、A(詳細なオブザベ)は登りながらレストポイント毎に行う、というケースが多くなります。

で、このルートの印象は、B程度では「易しそうに見える」です。

ただし、このルートはルーフクラックなので、レストしながら考えることが非常に不利に働きます。
その代わり、地上から相当近いので、1時間とかオブザベ時間を担保すれば、Aもある程度は可能になります。

で、Aを行おうとすると、色々と懸念箇所が見えてきて、現場処理で頑張るしかないパートが絞られてきます。

そのため、根比べのようにAを行うと成果が出やすい、というのが私の経験則です。
<回収作業でロープスタックなどなど・・・>

結果としては、オンサイト成功できました。
最後、ちょっと危うかったので、油断して早々に取り付いていたら、ダメだったかもしれないと思いました。

以下は動画ですので、オンサイト狙いの方は見ないようにお願いします。

残りの時間は、皆さんの応援です。

このエリアは、アブスマスター1本しか無いです。
さらに、翌日も本気トライする予定だったので、レストに勤しむ方向で。
<STさんのトライ>

<こんな感じで、地上から近い!>

<KSさんのトライ>

<狂祖さまは、再登>

2025年12月1日月曜日

「好きな講習は何ですか?」という質問

2月分の予約受付は、本日開始しております。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「石田さんにとって、最も楽しい講習は何ですか?」という質問は、定期的にもらいます。
他にも、最もやりがいのある講習、最も教えたい講習生など、角度を変えた質問は色々あります。

講習の本題とは逸れますが、今回は雑談的に。
<マルチピッチリード講習@つづら岩>

まず、最も楽しみな講習の1つは、卒業生が継続的に受講を続けてくれているものです。

例えば、ムーヴ講習。
最低限、ジムでリードできる程度に安定感が出てきたら、「ジムのリード講習を受講してオーケーです。」と、言い渡します。

残念ながら、そこでムーヴ講習の受講を辞めてしまう方が多いです。
そこで、しつこくムーヴ講習を継続的に受講してくれると、とても嬉しいです。

さらに上のクラスを卒業して、再度ムーヴ講習に戻ってきてくれると、さらに嬉しいです。
理由①
私が「本当は、もっとこういうことを理解しておくと、登れるようになるし、将来的に色々役立つ。」と考えていることを伝えることが可能です。

・フック系のコツ色々
・デッドポイントのコツ色々
・持てないホールドを良いスタンスなどで誤魔化すテクニック
など、私が普段考えている話を少しずつ解説していきます。

理由②
過去にも講習しているんだけど、独力での復習が難しい(&指摘されないと、すぐに元に戻ってしまう癖などもある)ことを継続的に指摘し続けることが可能です。

・スタティック練習にすぐに飽きてしまう人
・フォーム矯正で勘違いに走る人
・ムーヴの原理原則を考えるのが自分では難しくてオブザベが一向に上達しない人
などなど。

ちなみに、これは初期の頃から解説している話ながら、講習の最終奥義でもあると思っています。
これの習熟度が、「講習生のクライミング人生の最終的な到達レベルを決定付けるのではない か?」とすら思います。

理由③
卒業を目指していないため、焦り、私に対する苛立ち、などが無いため、講習中に嫌な空気になることが、ほぼ無い。

理由④
講習の全体像が見えているため、何のためにこれを覚えた方が良いと私が言っているかが、ある程度まで本人が想像できる。

※特に、マルチピッチ講習とかを知った上でムーヴ講習に参加してくれるような方は、この点では最も良いです。
別の言い方をすると
●より高度なことを講習できる
●地味なトレーニングにも意味を見い出せる
●講習生・講師のコミュニケーションに、お互いストレスが無い
といった所でしょうか。

これは、ムーヴ講習に限らず、ジムリード講習の再受講とか、岩場リード講習の再受講とかも同じです。

ちなみに、アドバンスクラック講習に至っては、最初から卒業システムが存在しないので、これを複数回受講できる人は、それなりの意識があるという風に感じています。
これに至る、1つの壁があります。

卒業して、1回だけ再受講に来たんだけど、結局は「できたつもりで、身に付いていないことの指摘」を受けるばかりで、「より高度なことを習うことはできなかった」という問題です。

例)
・ビレイを直された
・易しいムーヴにおけるスタティックが不十分と指摘された
・脇の締め方を修正された
・足置きの雑さを指摘された

これにより、モチベーションが下がるという問題です。

これって、理由②に挙げた通り、本当は最終奥義(基本の習熟度アップ)の話です。
ただ、人間って「もう自分は基本は出来ているんだから、もっと高度なことを教えて欲しい。」と思うものですよね。

基本の習熟度が最終奥義だなんて、なかなか信じられないのも、気持ちは理解できます。
(でも、信じてもらうしかないのですが・・・。)
<綺麗なハンドクラック>

だからこそ、この壁を越えた方を講習するのは、私にとっては一つの楽しみです。
少しずつ、上達して欲しいなと思います。
ちなみに、「やりがい」という点では、色々な意味で「手の掛かる講習生」も印象的です。
これは、学校の先生とかがよく言う話ですかね。
通常のクラスの中では、とにかくインパクトが強いです。
本人も「手の掛かる講習生」になりたくてなっている訳ではないとは思うのですが・・・。

こういう方には、講習内容だけでなく、「手の掛かる根本原因」を俯瞰できるようになって欲しいとすら思うのは、私のお節介が過ぎるでしょうかね(笑)。

実際には、性格とか長年の人生経験に起因するため、教えるとか教わるというのも難しいところがあり、あまり正面から指摘しないようにしています。
なるべく長い年月をかけて、搦手(からめて)から行くぐらいのつもりでアプローチしたいものです。
<アドバンスクラック講習>

あとは、ちょっと大変な講習(雪山、アプローチの遠いクラック、城ヶ崎の懸垂エリア、マルチピッチ講習、など)も、計画段階からシュミレーションを色々と練っているので、たまにやると楽しいです。

大半の講習をゲレンデっぽいエリアで行う私にとって、山っぽいことはそれだけで加点対象なので。
<ボルダーでの講習は、なかなか面白い>

高度なことを講習できるという点に絞れば、ボルダーで講習するのは面白いです。

場合によっては、入門的なインバージョンを講習したり、結構シビアなデッドポイントとかヒールフックのコツを話したりすことになります。
私自身が、普段のクライミングで意識しているぐらいの込み入った内容を講習する機会は、なかなか無いですからねー。
<クラックリード講習での、カムで落ちる練習中>